呆冗記
呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。


あいつが噂のヒートガイ 2

 ずは、反省とお詫び。1月26日付の『今日のDVD』での『ヒートGUY J』の評価を完全に撤回させていただく。
 そうかよ。それが狙いかよ。だ。しかし、あの第一話、第弐話では誤解もやむなしという所であろうか。
 いやあ、全く、ここまで化けるとは思わなかったのである。(03,4,4)

 そう言ってからはや5週間。なかなか目から鱗の『ヒートガイJ』第3話、4話のレビューを行うことが出来なかったのである。まさに疾風怒濤。社会的にも井上瑶氏はお亡くなりになる米国のイラク攻撃は始まる死神博士はお亡くなりになる。とまあ、無茶苦茶だったりする。ま、そんなことは愚痴っても仕方がないので、(仕方があるという話もあるが・・・)まあ、のんびりいきまっしょいなのである。

 というわけで、一発行ってみよう。

 第三話 噂(BOMB)。
 第二話までですっかり味噌をつけた主人公と思っていた兄ちゃん。そおう、彼はどうやら主人公ではないのかも知れないな。そう思うのが第三話。いや、素直に題名を信じればいいのである。この話は『ヒートガイジェイ』である。紛れもなく主人公はこのおっさん。マシーンのジェイなのだ。ならばこそ第一話、第二話がああだったのである。結局の所、主人公がダイスケである場合の、そのツメの甘さが気になっていたのだが、ジェイが主人公ならば、ダイスケは単なる狂言回しでしかないのだ。
 美女カードなるものが街に流通する。そして、同時に起こる都市爆破事件。はたして、犯人の意図は? 自分を守るために傷ついたジェイをラボに預け、一人捜査するダイスケ。
 そして、美女カードと爆破事件との関係に気がついたダイスケは次なる爆破場所が自分たちのオフィスビルであることに気がつく。しかし、既に爆弾はセットされていた。そして。
 いや、第一話、第二話と同じ話とは思えない。脚本は浅川美也氏。浅川氏と言えば、『∀ガンダム』の劇場版の脚本やった人ではないのか。
 あれ、DVD持っているがいいのである。非常にいいのである。うーむ。なんだかなあ。脚本次第でここまで決まるのか。
 ラスト、主人公がダイスケならばガッカリであるが、ジェイが主人公ならば痛快この上ないのだ。
 やっぱり見方誤っていたなあ。と。

 第四話 獣(CHAOS)
 例の第一話のネタである獣面の男達。あれが一発ネタではないことが解るのが今回の話。いや、結構いいのである。
 都市伝説のウサギを求める狼男の都市伝説がはやり。凶悪犯ばかりが殺される事件が連発。ちょっとばかり前回と話が似すぎているのが気になるが、まあよかろう。
 マシーンでもなく、人でもない第三の勢力というか獣面の登場。しかも過去になにがあるのか。求めるウサギとは? はねっかえるダイスケ。最後は決めるジェイ。そのジェイと互角に渡り合う狼男。相変わらず逝っちゃっている、ドンの息子。いや、新たなファントム。
 しかし、浅川氏本当にうまいなあと思うのは三流詩人とそれに入れあげちゃってるお姉さん。うむ。たいしたもんだと真面目に思うのだ。分かっているんだろうなあ。分かっているのにどうしようもないほど詩人はどうしようもないのだ。それを詩人本人だけが分かっていないが故の悲劇。そして、分かっていないが故の喜劇。そのあたりがいいのである。それを許すダイスケ。
 しかし、やっぱりダイスケは主人公の器にあらず、なのだが・・・。
 要するに、これ、バディ・ムービーなのだ。それも若い方が成長する形式の。おそらく、最終回でダイスケの独り立ちとなるのではないかと。楽しみに以下次号なのである。(03,4,8)


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