呆冗記 人生に有益なことは何一つ書かず、どーでもいいことばかり書いてあるぺえじ。
さよなら死神博士
<訃報>天本英世さん77歳=俳優
天本英世さん77歳(あまもと・ひでよ=俳優)23日午前7時38分、急性肺炎のため死去。葬儀は25日正午、北九州市若松区白山1の9の50のカトリック若松教会。自宅は公表していない。喪主は姉久野鈴(ひさの・すず)さん。
同区出身。東大法学部中退。28歳で俳優座入り。知的な雰囲気を買った木下恵介監督が1954年の松竹映画「女の園」で女子大の哲学講師役に起用し映画デビュー。同年の「二十四の瞳」では主演の高峰秀子さんの夫役を演じた。
東宝では岡本喜八監督作品で印象的な脇役として活躍、60年「暗黒街の対決」、67年「日本のいちばん長い日」、01年「助太刀屋助六」などに出演した。70年代にはテレビ番組「仮面ライダー」の敵役「死神博士」として子供の人気を集めた。フラメンコなどスペイン文化に傾倒、ガルシア・ロルカの詩のスペイン語朗読でも知られた。著書に「スペイン回想」など。
02年5月に脳いっ血を起こして帰郷、回復後にNHK福岡放送局制作のドラマ「うきは〜少年たちの夏」(02年11月放送)に出演。直後に頭部を打って体が不自由になり、若松区内の病院でリハビリに励んでいた。(毎日新聞)
なんと言うことだ。死神博士が、イカデビル様が、亡くなってしまった。
ああ、どういう事であろうか。改造人間は死なないのではなかったか(否定の連続)
私は特撮はあまり見ないが、他のショッカー幹部とは異なるものを感じていたのだが、私が最後に映像上でお会いした前作の『ゴジラ』の謎の老人であった。ご冥福をお祈り申し上げたい。
「あのな、すまんが顔出していいか」
おお、3月ぶりの朱雀ではないか。
「なんか白々しいぞ。をい。1週間おきぐらいに会っていようが。
ま、ともかく、『内輪ネタ』封印していて悪いが、こればっかりは少し語らせてくれないだろうか。なにせ自分のサイト『IPGF』が開店休業中で、書くところがないんだ」
それは構わないが、しかし、私としては先に辛抱溜まらなくなるのは武田と踏んでいたが・・・。
「確かに、その件では忸怩たるものがないわけではない。
しかし、それ以上に、天本英世氏について、というか『死神博士』について語らせて欲しい」
構わないぞ。
「では。
ショッカーの最高幹部といえばゾル大佐、死神博士、地獄大使、ブラック将軍と4名を数える。がそれぞれあんまり強くない」
はあはあ。
「ゾル大佐はライダーパンチ一発」
ひいひい。
「地獄大使は普通の怪人と同じライダーキック1発」
ふうふう。
「ブラック将軍こそダブルライダーで倒されたが、あれもまあ、最終回でなかったらああいうラストであったかはわからん程度」
へえへえ。
「しかし、死神博士は、彼らとは違うんだ」
ほおほお。
「貴様、人の話を聞く気があるのか?」
いや、37才にもなって、特撮を暑く語る珍しい生き物を見ていただけなのだ。
「ほおー。37才にもなって、『マヤ姐さん燃えー』という生き物もいるが・・・」
なにを、早瀬ぇ・・・。
「ほーう。早瀬たんーっ・・・」
・・・。
「・・・」
よそう。こんなコトしてても益はない。
「ああ。
というわけで、死神博士だ。死神博士。死神博士は天才科学者であった。しかし、同時に努力の尊さも理解していた人物なんだ。
仮面ライダーの強さは『特訓』にあり。
このことを理解していたのは彼だけだった。
故に、彼は立花藤兵衛に特訓を依頼、結果としてあそこまでライダーを苦しめたんだ」
しかし、イカデビルになってからは、知性も感じられないし、ショッカーにはまともなトレーナーもいないのか。立花藤兵衛さらってトレーナーにした挙げ句、逃げられて、しかも、弱点ばらされて、チョップ一発でやられてしまったではないか。これを阿呆といわずして、何を阿呆というのだ。
「く、しかし・・・。それは・・・。
そうだ、ブラック将軍が奇計を弄し、仮面ライダーをピンチに陥れた時、地獄大使のおっちょこちょいのおかげで計画が破綻した時があった。その時、他の2人が冷たい視線だったのに、死神博士だけが『あの、おっちょこちょいめ』と発言している。無視より余程思いやりがある」
それってひいきの引き倒しではないのか。
「いや、ショッカー最高幹部の中で最も人情味厚い人物。それが、死神博士なのだ。
しかし、ショッカーの最高幹部で人情味厚いって、それ、褒め言葉か?
「いいんだ、死神博士は最高なんだ。私の恩師にも似てるし」
あ、寝ると改造されるというT教授。
「ああ。その通り。
最後になったが
天本氏のご冥福をお祈り申し上げます。ありがとうございました。あなたの勇姿を、忘れません」
謹んで天本氏のご冥福をお祈り申し上げます。(03,3,23)