一歳迄の発達 D 六ヶ月までの発達  

六ヶ月頃

 この時期になると、物体を観察する欲求はさらに高まりより詳細な認知を望むようになってきます。

 形や奥行きのある空間世界 (3D) を見る欲求を満たしてくれる姿勢の発達が見られます。

 6ケ月の頃のうつ伏せでは、四ケ月頃より更に重力に打ちかって上体を持ち上げようとします。

 これまでに獲得した能力をフル活用して肘支持から手支持に進みます。 より上方の興味の対象にむかってあっちを見たり、こっちを見たりしている時には小指側の支持性がたかまり全身を伸ばして両手で支えています。

 このとき両手の小指側で支えるベースを広くして姿勢を安定させています。 上肢を強く伸展させて持ち上げた重たい頭を最も高い位置で支えれた状態になります。

 この姿勢保持に疲れたり、欲求が休止すると、両手の支えをはずしてアゴ・胸を床に着けますが、再度の欲求で両手支持となります。 この繰り返しの中で次第に両手の小指側での支持性がたかまり、大地をつかもうとする筋群の働きが物をつかもうとする時の熊手状把握につながって行きます。

 更には物を追視しながら体の重心が移動することで、肩周囲の筋群と腹筋群を含めた筋力も強くなり、片手で体を支えながら、一方の手を興味あるものに出すことが可能となります。

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@ 6週までの発達  A 2ヶ月頃までの発達  B 3ヶ月頃までの発達  C 4ヶ月頃までの発達

D 6ヶ月頃までの発達  E 7 〜 9ヶ月頃までの発達  F 一歳頃までの発達  G  コーナーのまとめ