一歳迄の発達 B 三ヶ月までの発達
肘が肩より前にでてくると、対称性に頚椎を伸展させることが可能となります。 動くものに対して、顔をあげたままで自由に追視ができるようになります。
3ケ月頃になると肘支持の獲得が観察されます。
肘支持の獲得によって、頭・顔を床から持ち上げて、見たい方向を左右自由に見ることができるようになり、運動発達の原則に説明されている “頭側の発達” が獲得されたわけです。
“動くものを追いかける” という視覚からの欲求で、肩の周囲にある筋群が働きやすくなります。
肘支持の獲得でさらに肩周囲の筋肉群が働き両上肢が床から離れて玩具に向かって手を伸ばせるようになります。
一方で身体の中心(体幹)の部分では、肩甲骨を脊柱に連動して動く状態に成熟したと考えられます。
この時期になると、赤ちやんのしっかり見たいという欲求はさらにたかまり、頭が床から離れて正中位を保とうとします。 一方で重力に打ちかって安定した姿勢を保とうとする機能の成熟も進みます。
支持面(体幹と床で接地して支えている面)は拡大しました。 支持面の拡大と抗重力の作用が肘支持に繋がります。
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