一歳迄の発達 A 二ヶ月までの発達  

ニケ月の頃

 2ケ月に入ると生理的に存在していた原始反射は既に消失しています。 6週頃までのうつ伏せでは上下肢と腹部が床につけられたままでしたが、2ケ月頃になると、赤ちやんの “見たい” という視覚からの欲求により、乳児の床に接する支持面を変化させる機能が働きはじめます。

 赤ちやんをうつ伏せにした時の姿勢を観察して見ましょう。 6週頃までは体幹に引き込まれていた肘が90度まで外に開き(上腕が体幹から離れた状態)、手は肩の上に位置しています。この姿勢で動く物を追視する時、床に鼻を擦りつけながら反対側へ顔の向きが変えられるようになります。 この段階では、頭・顔を床から持ち上げることは出来ません。

 物をシッカリと見たいという欲求のたかまりが、動くものを目で追っていくことに繋がります。 この時期までは物を静止した点で確認していましたが、外界の動きを連続した状態・線として確認出来るようになりました。

 重力に打ち克って身体を持ち上げるという機能が知能的な欲求と連動して発達を進めています。

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@ 6週までの発達  A 2ヶ月頃までの発達  B 3ヶ月頃までの発達  C 4ヶ月頃までの発達

D 6ヶ月頃までの発達  E 7 〜 9ヶ月頃までの発達  F 一歳頃までの発達  G  コーナーのまとめ