いろいろな国
深夜特急
沢木耕太郎
新潮社/1986年刊行 全3巻
新潮文庫/1994年刊行 全6巻
この本に触発されて世界に飛び出した若者は数知れないという、バックパッカー達にとってバイブルのような本です。「デリーからロンドンまで乗り合いバスで行く」という目的のためだけに旅に出て、いろいろな国でいろいろな人々に出会い、時には目的を見失ってさまよい歩きます。青春時代(今では死語?)にしか体験できない旅行ですが、筆者がこれを書いたのは旅を終えてから15年後。そのせいか文章に性急なところがなく、この魅力的な旅がより熟成されているような気がします。今でも読み継がれている理由は、そのあたりにもあるのではないでしょうか。
河岸に立ちて
歴史の川 沙漠の川
井上 靖
平凡社/1986年刊行
新潮文庫/1989年刊行
黄河や揚子江、インダス、ナイルといった4大河川のほか、世界中の50近い河川をたどった旅を記した旅行記です。四大文明がすべて川の側で発生したように、人と川は切っても切れない関係があります。著者が川に惹かれるのも、そんな理由があるのではないでしょうか?川が育んできた歴史を折り込みながら、それぞれの川の流れが美しく描かれています。
もの食う人びと
辺見 庸
共同通信社/1994年刊行
角川文庫/1997年刊行
「ものを食べる」という単純かつ深遠な行為にスポットを当てて、世界中を旅したルポタージュです。グルメ紀行などの「楽しむ食事」ではなく「生きるための食事」。世界中のどんな場所でも、どんな状況でも、人は生きるために食べなくてはいけないということが突きつけられます。飽食日本に住んでいる私達にはいろいろ考えさせられる本です。
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