趣旨

 地震発生からの1時間をリアルタイムで疑似体験する図上演習。
 続々と入ってくる情報や刻々と変化する状況を的確に捉え、決断を下していく。
 緊急時対応の難しさを実体験することで、参加者に多くの気付きを与えることを目的とする。
 社員の防災意識の向上や、BCP教育に。 
内容
・架空の中小企業を想定。
・参加者は4〜6人1組のグループに分かれ、対策本部の役員となる。
・地震発生からの1時間を疑似体験する。
・続々と入ってくる情報をもとにグループでディスカッション。
・状況を判断し、的確な指示を出して緊急事態を乗り切っていく。
・訓練終了後は、会場全体の意見交換でお互いの対応を批評しあう。
対象者
経営幹部、防災担当者、一般社員
所要時間
2時間
   訓練内容の説明:15分
   シミュレーション:60分
   グループ発表と意見交換:45分
人数
8人以上(2グループ以上)
20人〜40人が最適。
会場
グループワークができる会場
必要備品
プロジェクタ、スクリーン、音響設備
シミュレーション訓練のメリット
・ゲーム性のワクワク感、グループ参加型の面白さ。
・専門スキルや経験がなくても、参加可能。
・自分と違う考え方や発想に触れ、新鮮な気付きを得る。
・地震直後の危急事態を疑似体験できる。
・緊急時対応の難しさ、事前対策の必要性などを実感することができる。
・普段あまり考えなかった地震について、集中的に考えることができる。
・私たちが目前にしている地震リスクを知り、対策の必要性を認識できる。

訓練用素材サンプル

 これは、実際に訓練で使用する素材の1つです。
 画面は、現在の想定時刻を表示しています。
 音声は、緊急地震速報、地震発生音、ラジオのニュース速報です。
 このサンプルでは、60分のシミュレーションのうち、地震発生から3分間をご紹介しています。
企画・監修
平野喜久(中小企業診断士)

制作・著作

ひらきプランニング(株)
hiraki@mub.biglobe.ne.jp
 訓練のご依頼、お問い合わせは、お電話または電子メールにて承ります。

ひらきプランニング株式会社

<京都事務所>
〒604-8404
京都市中京区聚楽廻東町15
TEL 075-366-6871
hiraki@mub.biglobe.ne.jp

<本社>
〒443-0021
愛知県蒲郡市三谷町九舗18

※お問い合わせは京都事務所にて承ります。
事務所不在の場合は、メールまたは携帯電話まで。





地震シミュレーション訓練用
記録票サンプル
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――この訓練プログラムを開発した動機は何ですか。

 私は中小企業向けにBCP策定のお手伝いをさせていただいています。
 そのときによくお伺いするのは、「地震対策に、どうしたら社員をその気にさせられるか」という話です。
 BCPは担当者1人が真剣に考えているだけでは意味がありません。
 社長以下、社員全員が防災意識を高めること、これがBCPに取り組む第一歩なのです。
 ところが、地震の話、防災の話は、とかく後回しになってしまいがちです。
 売上が上がる話、利益が増える話だったらみなさん積極的に取り組んでくれるでしょう。
 でも、地震の話では、喜んで取り組もうという気になりませんね。
 地震は怖いということは分かっていながら、そういううれしくない話は、なるべく考えたくないのが人情だからです。
 頭では地震対策の必要性は分かっていながら、気持ちが動かないのが実情ではないでしょうか。

 そこで、まず求められるのが、地震対策の必要性を実感していただくこと。
 本当は、大きな地震を経験してもらうのが一番いいのですが、その時にはもう遅いわけですから、そうなる前に、同じような体験をしてもらおうと考えたわけです。

―― 一般に、防災の勉強会というと、消防署の人を呼んで話を聴いたりしますね。

 防災セミナーは、普通、講師が一方的にしゃべって、受講者は聴きながらメモを取っているだけですね。
 そのように基礎知識を教わるのも重要なのですが、いつも同じような話ばかり聞かされて、防災教育はマンネリ化してしまいます。
 それに、一方的に教えてもらった知識は、定着せず、すぐに蒸発してしまいます。
 でも、自分で実体験したことはなかなか劣化しません。
 シミュレーション訓練では、自分たちで考え、答えを導き出していくので、自分の中に染みついた体験として定着します。
 この体験が、本番の時に役立つのです。

 ところが、この地震シミュレーション訓練を受けるチャンスがなかなかありませんね。
 適当な教材が売られているわけでもありません。
 ネット上にも有効な情報はありません。
 それで、このたび、どこへでも持っていけるパッケージとして訓練プログラムを開発しました。

――具体的には、どういうことをする訓練なのですか。

 4人から6人のグループを1組にして訓練に参加します。
 このグループは、会社の緊急対策本部の役員という設定です。
 社長、営業部長、製造部長、総務部長などという役職も決めます。
 たまたま会議室で役員会を開いている最中に地震に襲われるという場面を想定します。
 いきなり緊急地震速報が流れます。
 訓練開始です。
「緊急地震速報が流れ始めたらどうするのか」
 まずここから考えなければいけません。
 地震がおさまるといろんなところからいろんな情報が飛び込んでくるようになります。
 ラジオのニュースが流れます。
 現場の情報、会社周辺の情報がメモで入ってきます。
 市の防災情報がメールで入ってきます。
 入ってくる情報には、非常に重要な情報もあれば、あまり関係のない情報あります。
 続々と入ってくる情報を整理して、いまどういう状況にあるのかを判断しなければいけません。
 状況は刻々と変化していますから、状況に合わせて、次々に手を打っていかなくてはいけません。
 時には判断に迷う難しい状況に置かれることもあります。
 いくつもの課題が同時に飛び込んでくることもあります。
 これをグループで話し合って乗り越えていくわけです。
 60分のシミュレーションが終わると、グループ発表となります。
 グループごとに何を話し合ったか。
 どういう結論に至ったか。
 内容や結論はそれぞれ違うでしょうから、それを会場みんなで確認しあいます。
「どうして、そう判断したのか」
「なぜ、こうしたのか」
 など、 参加者みんなで意見交換をしあい、知見を深めます。

 以上が訓練の大きな流れです。

――何かゲームのようですね。

 そうですね。
 この訓練のねらいはここにあります。
 地震の訓練は普通は面白くありません。
 避難訓練だったり、消火訓練だったり・・・・・・。
 それを楽しく取り組んでもらうために、ゲーム性を持たせてあります。
 「いったい、次に何が起きるんだろう」というハラハラ感。
 「他のグループは何を話し合ってるんだろう」というワクワク感。
 みんなでワイワイガヤガヤ話し合いながら進める訓練ですから、ゲーム感覚で取り組んでいただければいいと思います。

――この訓練プログラムは何を目的にしているのですか。

 地震の疑似体験を通して、参加者に多くのことに気づいてもらい、危機意識とを持ってもらうことが目的です。
 危機意識は、教えられて身につくものではなく、実感して醸成されるものです。
 社員の皆さんの危機意識が高まれば、その後の防災対策や、全社的なBCPの取り組みもスムーズにいくはずです。
 具体的な行動を起こす前の、社内の意識作りとしてシミュレーション訓練は役に立ちます。

――この訓練プログラムの特徴は何ですか。

 第一の特徴は、企業向けのプログラムということです。
 一般住民向けの防災訓練だったらよくありますが、それでは、企業向けの訓練になりません。
 このプログラムには、企業向け独特の課題がいろいろ仕込んであります。
 それらの課題を見つけ、適切に対処できるかどうかが訓練のポイントになります。
 
 第二の特徴は、誰かに答えを教えてもらうのではなく、自分たちで答えを見出すことを目指しているということです。
 この訓練では、インストラクターが、余計な指示を出すことはありません。
「さぁ、ここで○○について話し合ってください」
「では、いまから○○を決めてください」
 というような合図はありません。
 すべて、グループ内で話し合って決めていただきます。
 まず、何を話し合わなければいけないのか、というところから判断してもらいます。
 そして、いま何をすべきかを決断していきます。

――そうすると、唯一の正解はないということですか。

 その通りです。
 この訓練は知識を学ぶのが目的ではなく、意識を学ぶのが目的だからです。
 ですから、グループによって話し合いの内容が違ってきます。
 時には、結論がまったく逆になってしまうこともあります。
 まったく同じ条件でシミュレーション訓練を受けたのにもかかわらずです。
 それは、どちらが正しくてどちらが間違っているということではありません。
 大事なことは、結論がどうなったかではなく、結論に至る過程で、何をどう考えたかにあります。

――どうして結論よりも過程を重視するんですか。 

 シミュレーション訓練では結論の答え合わせはあまり意味がありません。
 実際の地震の時には何が起きるか分からないのですから、どんなに緻密なシミュレーションを作ったとしてもその時の答えがそのまま通用することはまずありません。
 しかし、結論に至る考え方については、そのまま応用ができます。
 実際の緊急時にはまったく新しい条件の下に置かれますが、考え方さえ間違わなければ、どんな状況でも正しい判断ができるはずです。

――どのような人たちに受けてもらいたいですか。

 経営者、防災担当者、一般社員の方々です。
 普通、このような訓練を受けるチャンスはなかなかありません。
 大企業であれば、社内に訓練プログラムを持っているところがありますが、中小企業の場合は、そのようなノウハウがありません。
 ですから、このプログラムは中小企業を対象いにしています。
 全社を挙げて防災対策に取り組もうとしている会社、BCP策定を目指している会社にご利用いただけます。
 また、経営者や管理職の勉強会でもご利用いただけます。


――プログラムに仕込んである課題とはどんなものですか。

 訓練効果を失ってしまうので、どのような課題が仕込んであるのかということは具体的に明かせません。
 少しだけ種明かしをすると、この訓練を通して、次のようなポイントを学べるようにしてあります。

1.情報の重要性
2.優先順位の決定
3.従業員とその家族の安全
4.取引先や地域社会への配慮
5.事前準備の必要性

 これらの課題は、直接に示されることはありません。
 何気ない情報に隠されて提示されます。
 表面的な情報に目を奪われていると、その裏にある重要な課題を見逃してしまいます。
 参加者は、自分たちで課題を見つけ、解決していくことが求められます。


――実際に、訓練はどんな雰囲気になるのですか。

 全員参加型の訓練なので、みなさん積極的に参加されています。
 ラジオの緊急放送が聞こえたり、速報メモが届いたりと、続々と情報が入ってきます。
 刻々と変化する状況に一喜一憂しながらディスカッションが進んでいきます。
 時には真剣な話し合いになったり、時には冗談で笑いが起きたり。
 60分の間、頭をフル回転させて、地震が起きた時のことを、考え抜くことになります。
 ボーっとしている余裕はありません。
 参加者にとっては、緊張感のある怒涛のような60分です。
 特に、訓練のゲーム性が楽しめる若年層の場合は、一番盛り上がります。

――参加者の方は、どんな感想を持たれましたか。 

 参加者の方からこんな感想を寄せていただきました。

・臨場感のある演出とシナリオで、ハラハラしながら取り組みました。あっという間の60分でした。
・企業経営者は、自分の身を守るだけではなく、緊急時においても、ステークホルダーのことまで考えた行動が求められることに気づかされた。
・いろんなことが同時多発的に発生するので、ややもすると、情報に振り回されてしまうところがあった。たぶん、本番でもこうなってしまうのだろうと思った。
・こうして実際に地震を想定して考えてみると、場当たり的な対応ではだめで、事前の準備がいかに大事かが分かりました。
・シミュレーションが始まってからは、リアルな緊張感がありました。これほど、全力を挙げて地震のことを考えつくしたのは初めてかもしれません。我が社の社員にも受けさせたいと思いました。
・ドキドキ感があり、実際に起きそうな現実感があり、そして、いろいろなことを考えさせる、というように、シナリオがうまくできていると思いました。
・実際に地震を想定して考えると、いろんなことが見えてきます。うちの会社では、まだできていないことばかりだということが分かりました。
・地震が起きたらすぐに高台に避難だと思ってしまった。この辺りは、津波の到達まで80分もかかるなんて知らなかった。事前に教えてくれれば、ちゃんと対応できたのに〜。悔しいので、もう一度受けたい。
・リアルタイムで事態が進行するという、「24」みたいなコンセプトがツボにはまった。個人的には、もっと窮地に陥るようなド派手な展開でもよかったかなと。1時間だけではなく、ホントに24時間でやるともっと面白い訓練になりそう。







平野喜久(ひらの・よしひさ)
中小企業診断士
ひらきプランニング株式会社
代表取締役
企業のリスクマネジメント、BCPの策定支援、ビジネスパーソンのリスクリテラシー開発をテーマに、講演、研修、執筆、e-ラーニング教材の企画・制作など、意欲的に活動を展開。
NPO東海リスクマネジメント研究会副理事長。
著書『天使と悪魔のビジネス用語辞典』
経済産業大臣登録:中小企業診断士 
日本リスクマネジャー&リスクコンサルタント協会認定:BCMリスクマネジャー、上級リスクコンサルタント


















 
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