| インプラント（implant = 植え付けるの意）は人工歯根療法とも言われ、虫歯や歯周病、事故などにより、大切な歯を失った場合に顎の骨（本来、歯根のある場所）に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を作ることによって咀嚼、審美の回復をはかる方法です。
インプラントはただ骨に埋められているだけでなく、あごの骨と直接結合してまるで生きている歯として取り込まれたように骨に直接固定されて支えられ、体の一部のようになります。
インプラントは、チタンという金属で作られています。チタンは人体への親和性（ある物質が他の元素と化合しやすい性質）が高く、人工関節や心臓のペースメーカ等にも使われている材料で安全性が確認されています。
入れ歯ではどうしても満足することが難しかった「食べる」「話す」こともインプラント治療によりご自分の歯と同じような感覚を取り戻すことができます。また、入れ歯の異物感がないため、お食事を十分に味わうことができるようになります。きちんと噛むことで、消化をたすけ内臓の負担を減らすことは、全身の健康にも貢献します。歯の形も、最新の歯科技術によって自分の歯と同様に作ることが可能です。合わない入れ歯で
うまく話せない。入れ歯のバネが見えないように、もそもそしたしゃべり方しかできない。以前は楽しかった会食が今では苦痛になっている。このように入れ歯がコンプレックスとなり、自信まで失くして、暗く沈んだ気持ちで消極的な毎日を過ごしているとしたら、それはとても悲しいことです。
インプラント治療により入れ歯の悩みから開放され、しっかりと噛める歯で、心身ともに健やかな毎日を。患者さんの毎日の生活が快適に送れるように、との思いも込めて治療を進めています。
“自分の歯”を取り戻すことは、自信と若々しさに満ちた生活を、取り戻すことにもつながります。
ただし、インプラント治療は失った歯を取り戻すのに大変優れた治療方法ですが、人工物であることを忘れてはいけません。どんなに科学が進歩しても自分の元からあった歯にはかなわないのです。インプラント治療が失敗に終わる原因の第１は治療前後の感染です。インプラント治療に入る前に感染の源となっている歯垢や歯石をきれいに取り除き、歯周病治療が十分になされていること。そして、インプラント治療後には、メインテナンスを欠かさないこと。こうした地道な過程を大切に為し続けることが、回復した「新しいご自身の歯」を恒久的に維持することになるのです。
→歯周病治療
→メインテナンス
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