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2004年2月 メキシコ、レイク・エルサルト釣行記
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★★ 釣行記や写真を頂き感謝!先輩達の体験談こそが次の釣行者の大きな助けになるのですから ★★

「エルサルト単独釣行記」 [愛知県瀬戸市・田上様]
2004年2月 メキシコ、レイク・エルサルト

今回、この「Access!海外バスフィッシング」さんの全面的な協力を頂き、一人旅のメキシコエルサルトの釣行を実現。二人釣行に比べて何かと不利な面もあったが、現地では日本での釣行よりも比較にならない衝撃的な時間を過ごせた。

最初のメールのレスが丁寧かつ真剣なので嬉しかった。メールでのQ&Aに始まりTEL応対もしてもらって最終的に面倒なことも全てやってもらった。そのへんの業者でも果たしてこんな至れり尽せりだろうか?(それでも実際にお願いする時は少し怖かった。なにせ会ったこともない他人なのだから。でもこのサイトは私の信頼に十分応えてくれた。)

それでは、魚の歯形でガサガサの指を労わりつつ釣行記を書いてみた。ここに書き切れない喜怒哀楽エピソードも山ほどあるが、なんとかまとめたつもりだ。


●出発前
出発前の週にタックルの絞り込み。ルアーは事前情報でSTORMスイムベイト&センコー6〜8インチが有効であるという情報をもらっていた。が、自分の引出しを全て駆使したい気持ちもある、けど実際使うのは一部だろうな、悩んでいるがなんだか楽しい。ちなみに今回の釣行日数は3.5日+USAタックルショップ訪問1日と決めていた(釣行ともうひとつ本場の釣具屋巡りも旅行の目玉だった。店も教えてもらったトコに決定)。

最終的に一通りのルアーを少しずつ詰め込み、加えてUSAで調達する予定(日本より安いし)で荷造りを完了した。うーん、期待に比例して重量もパンパンだ。
ちなみに竿はベイトMH,H各二本(うち一本グラス)、スピニングM一本をプラノ45102に収納した。ラインはいずれもナイロン25lb。(スピニングは結局使わなかった)


●初渡米の洗礼
2/1日、NW名古屋発成田経由でロス到着。10時間以上の空路は想像以上にしんどかった。
日本は深夜なのにロスは早朝、体が芯からクラクラしてきた。エコノミークラス症候群か?
とりあえずホテルに直行。ハワードジョンソンはAM10:00だったがチェックインしてくれた。

あせって体調を崩してはイカン、とりあえず昼まで仮眠し昼飯を食ってタックルショップへ出撃だ。目覚まし3基掛けでそのまま即ダウン、PM1:00予定通り起床、昼食を摂ってちょっと復活。
早速ロビーに下りタクシーの手配をお願いする。行き先はロス郊外のタックルショップ、片道1.5時間ほど所要する。2時間ほど買い物の時間をもらって往復を含めると$150(チップは別)かかるらしい・・・くう、高ェ。しかし背に腹は変えられん、OKの旨を伝えると今度はホテルマンがタックルショップへ電話を入れろと言う。確かに念を入れて確認しておくべきだろう。彼は加えてこう言った、「今日はスーパーボウルサンデーだ」。・・・え?アメフト?普通の店はほとんど閉店とな?

・・・言う通りに電話がつながらない。慌てて電話帳を引っ張り出し、釣具屋を片っ端からcall・・・・全滅でした、ハイ・・・・。「・・・・・」、かなりヘコまされ部屋にもどりTVニュースを見る。全米各地でのホームパーティーの模様を中継している。今日は国民的な特別の日、一般人は働かないみたい、トホホ。(しょっちゅうこんな日があるわけではないだろうが旅先の祝祭日&イベントはチェックしておくのが無難だろう。その夜、ルールもわからんアメフトをTV観戦しながらフテ酒を煽ったのは言うまでもない(泣))


●メキシコ到着
2/2日、昨日の出来事ですっかりフィール↓。ホテルのロビーで”I'll be back”と捨て台詞を残し米国脱出(笑)。メキシカーナ航空でロス・カボスで乗り換え&入国審査をし、夕刻マサトランに到着、抜けるような空と満月がきれいだ。
空港でスタッフのハビエル達が出迎え。俺一人に対し4人も迎えに来てくれた、4人ともノリノリだ、さすがラテン系。

ここからは車で移動、用意してあった冷えたビールを注入すればすぐに気分も↑。で、30分程会話する。今回ロッジに来ている客はたまたま俺一人らしい。聴けば主な客はアメリカ人だがスポーニングにからむこの時期、彼らは月齢を重視するらしく新月には超満員らしい。話しているうちに旅の疲れと安堵感で爆睡。空港から1.5時間ほどでパパロタ・ロッジに到着。
貸切りかと思いきやロッジマネージャーの一人ジェリー(73才)が泊まっていた。11月からここにいるらしい。俺が「日本から15時間かけてはるばるやってきたぞ」と言ったがあまり驚いていない。彼はオクラホマからボートを引っ張って30時間かけてやってきたそうだ、参った。
他のスタッフ,ガイドにも挨拶を済ませチェックイン。早速明日の準備に着手、リグる手には妖気が漂う。22:00消灯。


ガイド(右)と

●釣行初日(1/3.5日目)
AM4:00起床、予定より1時間早く目覚める。表に出るとまだ真っ暗だ。日中とは比較にならない程「寒い」、琵琶湖湖北の5月上旬の朝といったところだ。5:30朝食をとり車でレイクに移動、なだらかな土質のスロープに到着、若干減水しているようだ。
他のロッジに泊まっているアメリカンらしい釣り客が結構いた、既に何艇かは沖で竿を振っている。
早速ボートに乗り込む。17ft、60psで後部にハンドコンがついており、ガイドが操船を行う仕様だ。フットコン付も空いていたが、初めてのフィールドなのでまず初日はガイドに全て任せることにした。


湖のビュー(砂漠&サボテンだらけと思ってた)


点在する「おいしそうな浮き草のカバー」
(おいしくなかった(笑))

出船して5分ほど走り、最初のポイントへ。まだ薄暗く何も見えない、水深をみると15mもある。言葉の通じないガイドがイキナリ「センコー」を連呼する。まずはトップや手返しの良いもので広く探ろうとしたが、「もしやここは勝負場所か?」と思い、「朝一に良い魚を獲れば後が楽になるな」と彼の言うことをきいた。が、しかしアタリがこない。振り返るとガイドが立小便をはじめ、そのまま朝食をパクつきだした。
着底してもバイトなし、2回目のキャストを終えるとイキナリEgをかけ移動するという。おいおい、たのむよ。まあ、初日はいろいろな場所をまわって状況を把握したいのでいいけどさ。

次に岸沿いにボートを流し出すと入れ食いが始まった、岸に対し垂直にキャストする、数m間隔毎に1匹といったところだ。サイズは35cm±5cmといったところ、日本じゃナイスキーパーだ。しかもよく引く。センコーはノーシンカーワッキーがここのハマリ技のようだ。
センコータイプのシンキングなら何でもOK。岸際50cmにキャストし、軽く煽るとそこにいるバスはためらわず食ってくる。5/0フックだったのでワッキーにするとなんだか恥ずかしいが20匹程釣り、トップ、巻物系に切り替える。ペースはやや落ちるが釣れる。日の出から2時間位までこの状態が続く。
日が昇ると一気に暑くなってきた、Tシャツ一枚で十分だ。シェードが残る場所や3〜6mの場所をTXで釣り、午前終了。

午後からは風が強くなってきた、エレキで留まっていられない。沖目で惰性でボートを流してキャロ、TXを引いて良く釣れた。夕マズメにシャローに入り大爆発、6キャスト連続ヒットも体験し満足して初日を終了。数釣りに終始し、日本とのギャップにただ興奮するばかりだった。


50upその1


16inchワームにヒットした
15inchバス


50upその2


テラピアのから揚げ、トルティーヤ
サルサソース、野菜

●釣行2/3.5日目
昨日はよく釣れたがMax45cm,2.5lb位だった。プリの魚もほとんど釣れていない。今日のテーマはプリ探しだ。
前夜スウィギスとジェリーとの話ではビッグワンは基本的にまだ6m前後のディープにいるがマズメにはシャローにさして来てるらしい。他のロッジの客は30人以上いたと思うが、うち3人がいずれもシャローで7〜11lbを1本ずつ釣っているそうだ。ヒットルアーはセンコーワッキーとスイムベイト。よって、朝、夕マズメ、昨日よかったエリアをセンコー&スイムベイトでランガン。
他の時間はなるべく条件の良さそうなディープを釣った。結局夕マズメに50cm前半を3本かけたが4lb止り。

ディープは15mでも釣れたがなぜか25cmクラスも多く混じる。この日16inchのワームで15inch以下をたくさん釣り、ガイドと大笑いした。ルアーのサイズで魚は選べない。やばい、パターンが掴めない。それとも確率の問題か?
この日持ってきたセンコー類(8パック)を全て使い切る。折れたものをライターで炙り、縫い刺しなどもしたが全て飛ばされた。Hクラスのロッドで強引に抜いてたからなあ。ジェリーの好意で2パック分けてもらい、スィギスは私の為におまじない?(笑)してくれた、明日こそやったる〜。


●釣行3/3.5日目
丸一日の釣りは今日が最後となる、俺も殺気だって来た。出船前にガイドがスゥイギスから色々と伝授されているようだ、初日からガイドには一緒に釣りをしてもらった。エリアをたまにハズすこともあるが、私のスタイルに合わせようと健気に努力しているのが感じられるし2日間でだいぶ息も合ってきた。言葉が通じればもっと良い釣りができるのにな。
俺も「小さいのはもういい、デカイの1本で良い」と身振り手振りで伝えると納得したようだ。が、いつもと同じエリアに入るので今日は積極的に指示を出した、おわってそうなエリアはすぐ見切りをつけ、視界に入る範囲で移動させハイペースでランガン。朝マズメのうちにプリの魚と思われるケツの赤く腹の大きい魚を多くキャッチできた。
しかし、50cm,4lb止り。この日は40upをかけても舌打ちしていた。なんて罰当たりなんだろう、と思うかもしれないがココではコバッチ扱いなのだ。


●釣行最終日(3.5/3.5日目)
年のせいか体中の釣り筋?が痛くなってきた。
日を追う毎に良い釣りは出来ている、バラシもほとんどなくミスをしたような気もしない。ただ、デカイのが釣れない。どこでデカイのが釣れたかわかればそこで粘ることもできようが一人ではいかんともし難い、ていうか日数が足りん! まだ帰りたくナーイ! 叫びがむなしくこだまする。近くで釣っていたご一行様が陽気に呼応する。ベナベナのロッドでスイムベイトをボチャンボチャンと打っている。酒POWER全開のようだ。
他のアメリカ人客達を色々見てきたが、気合の入ってそうな奴らはほとんどいない。いや、日本人がシビアに考えすぎなのか?
本日もこれまでと同じような状況で終了。・・・やっちゃった(涙)。


マサトランの青い空にたなびく国旗の前にて

●おまけ
ロッジに帰り慌ただしく釣具を片付け帰国準備をする。夕刻のフライトまで時間があったのでマサトラン市街で観光をさせてもらうことになった。マサトランはビーチリゾートとして栄えており、古い町並みも情緒あふれる。
せっかく来たのだから釣りを半日あきらめてでも観光させてもらうと良いだろう。お土産のTシャツを市場で値切って購入。写真もたくさん撮ってもらい、良い記念写真ができた。感謝の気持ちを含めチップを渡し、マサトランを後にした。


●しめ
大物という目標が達成できなかったせいか、文章をつづるのがちょっとツライ。負け惜しみだがそれでも十分に楽しかった。これも現地スタッフやこのサイトの皆様の支えがあればこその結果だ。

これが最初で最後のつもりだったが、復讐の炎がメラメラと燃え上がり、現在再チャレンジの道を模索している。今度は仲間を連れて行くぞ!で、日数はもっと増やす!その日が来ることを夢見てまた日常に戻って頑張るゾ!・・・もし、その時が来たらまたよろしくお願いしますm(_ _)m。では(笑)。


[管理者より補足]

50UPが計4本ならそんなにがっかりする必要はない(私なんか初回は2本)のですが、日本では考えられない釣果でもつい「まだまだ」と感じてしまうのがメキシコです。

せっかくのメキシコですから、この方のようにマサトラン市街を少しでも観光してみるといいと思います。他のお客の有無やドライバーの都合にもよりますが、観光ドライブを頼んでみて下さい。


メキシコではこんなのが相手。日本では出来ない釣りにチャレンジ! ※メキシコがイチ押しの理由→こちら

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今回の釣行記もぜひ参考に。 「役立つサイト」目指してます! →今日のバスサイトランキング

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