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海外釣行記 メキシコ、レイク・コメデーロ
トップ > 釣行記・お便り > 2007年2月 メキシコ、レイク・コメデーロ

スタッフレポート
「レイク コメデーロ ロッジに行ってきた!」
 [スタッフ]
2007年2月 メキシコ、レイク・コメデーロ

今回の釣行は私自身初めてのコメデーロ。いつもながら初めてのレイクはワクワク感がひとしおで楽しい。問題は釣れるかどうかだが、こればっかりは「神のみぞ知る」だ。

成田からほぼ定刻(14:55)に出発。飛行機はいつもの大韓航空。大韓はアテンダントの対応も丁寧で、安さのわりに十分快適でコストパフォーマンスはいい。日本人アテンダントもいるし韓国人アテンダントもかなり日本語の教育がされているので英語が苦手な人でも安心していられるはずだ。アメリカ系航空会社だとこうはいかない(笑)。


アメニティーはアイマスク、靴下(スリッパがわり)、歯ブラシ。 ビビンバはチューブのコチュジャンをよく混ぜて

ほぼ定刻(07:30)にロサンゼルス着。大韓は到着が早いので入国審査場で長く並ぶことはあまりないのだが、珍しく進むのが遅く、30分近く並んで通過。ロッドケースはすでに「Oversized Baggage」の表示がある貨物エレベータの前に置いてあったので拾ってターンテーブルへ。スーツケースもすでに回っていたので難なく荷物のピックアップは終わった。
ちなみに「Oversized Baggage」の貨物エレベータはターンテーブルがズラリと並んでいる広いフロアの両端の壁それぞれに1ヶ所ずつ、計2ヵ所ある。どちらに出てくるかわからないので両方確認すること(大韓の場合は入国審査場から見て右側から出てくることが多いような気がしないでもない)。
税関を抜けると例によって右方向の「All Connecting Flights」と書かれた乗継用通路に進み、その終端にある「Connecting Flights Baggage Drop-Off」の表示の乗継荷物預かり所で再び手荷物を預け一段落。


ロスに到着

乗継通路へ

乗継荷物預かり所

同行のMさんは関西からANAの成田乗換で来るためロスで待ち合わせだ。ちなみにこの時期、乗り継ぐアラスカ航空の出発がたまたま遅めの時間帯だったのでANAでも何とかなったが、通常はANAだと乗換時間が十分とれないことが多いので計画の際にはフライトスケジュールを十分確認していただきたい。
到着ロビーでお客の到着を待っていた日本の旅行代理店の人と話をしたりしてるうちにMさんも定刻で到着し、すぐにアラスカ航空のチェックインのため左隣のターミナル3へ歩いて行く。
アラスカ航空のカウンターは幸いそんなに混んでいなかったためすんなりチェックイン。手荷物検査でなぜかちょっと引っかかったものの無事ゲートまで来た。これで一安心。


タバコはこの緑のスペースで


アラスカ航空搭乗ゲート

アラスカ航空も定刻(11:55)で飛び立ち、定刻(15:32)にマサトランに到着。順調な旅だった。
タラップを降りるとさすがに日本とはすっかり変わってかなり暖かい。入国審査、荷物のピックアップも問題なし。
到着ロビーには迎えが来ており、Mさんの去年の釣行時と同じ人だったみたい。車の中には先に到着していたアメリカ人グループがいて、我々を待つ間メシを食いに行っていたとのこと。16:00に空港を出発、一路コメデーロに向かう。マサトランの懐かしい景色に「戻ってきたな」という感じ。
途中で寝てしまったのであんまり記憶がないが、エルサルトを素通りし、目が覚めるとすでに真っ暗。19:30ロッジ着。オーナーのジェームズ&デビー夫妻の出迎えを受ける。


マサトラン到着

迎えのバン

ロッジ到着

荷物を運んでいくとなかなかGOODな部屋。快適に滞在出来そうだ。その後食事。予想に反してその日はメキシコ料理ではなくアメリカっぽい料理だった。目の前で一緒に食事しているジェームズに朝の起床時間を聞いてみると5:00とのこと。
ここ数日睡眠不足だったこともあってさすがにもうグッタリ。食事後はタックルを出してシャワーを浴びてバタンと就寝のはずだったが、Mさんのすごいイビキでほとんど眠れず(笑)。


●釣り1日目

よく眠れないまま体も脳みそもウニ状態で朝を迎え、5:00にジェームズが起こしに来る。外に出てみるとさすがに冷んやりとしている。気温は12、3度程度か。
5:30朝食。食べ終わるとレイクへ出発。ものの2、3分でボートランプ到着。

暗闇に裸電球の明かり。5mほど下にボートが何艇か並んでいる。ジェームズから「ボート番号は5番」との指示。ガイドに「ブエノスディアス」と握手してボートに乗り込む。ガイドの名前はチャポ。
6:00ごろ出船。空の色がうっすら変わってきた中、静かな湖面をボートが疾走。耳がちょっと痛いくらいに風が冷たい。ウィンドブレーカーを兼ねてレインウェアを着ていたが、さすがにこれがなければ滑走中は寒い。しかしこの冷たい風のおかげで寝不足でどんよりよどんだ頭に「喝」が入った。


朝食

コメデーロの夜明け。気合が入る

ロングドライブの末に到着した最初のエリアはレイク西側奥で、周りの浅瀬にブッシュのある低い島。いい雰囲気。当然トップウォーター。

Mさんはトップウォーターオンリー。オールドタックルからルアーやロッドの製作まで造詣が深く、自らも制作に関わっているほどのまさに筋金入りのトッパーだ。タックルボックスにはトップマニア垂涎のルアー達が並んでいるし、タックルもカスタマイズされてたりしてる。釣れる釣れないは二の次で、トップで釣りをすること自体を楽しむスタイル。釣れるならどんなルアーでも使う「節操なし」の私なんかとは対極にいるわけだ。
つまり今回は「トップに向かないエリアには行かない」というちょっと変わった釣りとなる。「何でもあり」派の私にはちと厳しい(笑)。

期待に反して反応は悪い。トップにたまにバイトがあるがのらない。スピナーベイトにもノーシンカーのセンコーにも反応なし。「あれれ?」。しかたないのでディープクランクを投げてみると7時過ぎにようやくフッキング。初バスは30センチちょい、ルアーはファットフリーシャッド(ホットタイガー)。どんなチビバスでもいいからとにかく1匹釣れるとホッとする。
その後ポッパーやセンコーでチキータ(チビバス)を数匹釣って移動。

次は大きな岩混じりの急斜の湖岸にまばらに立ち木やブッシュのある日陰のエリア。ディープクランクとを中心にチキータ数匹。
8時半前にBカスタム(白系)でようやくまずまずの43cmを釣って一安心。8時半過ぎに同じくBカスタム(白系)で48cmが釣れる。50cmには届かなかったがサイズアップすればそれはそれでうれしい。
1時間ほどこのエリアを流して移動。


最初の1匹でホッとする

次はこんなエリア

48cm

次は小石と土の斜面に立ち木やブッシュのあるエリアを上流に向かって流していく。
9:45ごろ、ブッシュのある斜面湖岸下(この時はたまたま日向部分だった)の深さ6、7mで8インチリザード(ウォーターメロンシード)のテキサスにバイト。フッキングするとなかなかの手ごたえ。「ようやくメキシコらしいバスにお目にかかれそうだ」と期待してるとやっぱり「ググゥ、ググゥ」とロッドが引き込まれる。これが気持ちいい。「これだからメキシコはやめられない」なんて思いつつ、上がってきたバスをチャポがネットイン。まずまずのサイズだ。測ってみると55cm、5lb6oz。やっとメキシコに来たのを実感した。


55cm、5lb6oz もう結構沈んでたみたい

その後水路奥まで釣り進んだが、40cm程度までのバス数匹にとどまった。
それから移動したが、さすがに日も高くなってトップ向きの日陰も少なくなり、魚もリザードとディープクランクでのチキータ数本で終了。ボートランプへ。


釣れなくてもトッパーはへっちゃら

水門近くのボートランプ

水門からのボートランプ。水位高

午前中の私の釣果は15匹程度。

午前の釣りが終わるとロッジに戻ってランチ、その後シエスタタイムでお昼寝、そしてまた釣りへとなるのがメキシコのロッジでの1日の流れだ。


昼食 バスのフライは必ず入るみたい

話が少し横道にずれるが、今回のロッジについてもここで紹介しておこう。イメージが少しでも伝わればいいのだが・・・。

ロッジは湖畔ではないが、ボートランプからものの数分という距離にあり立地はいい。そんなに年数も経ってないのできれいだ。客室棟と食堂棟の2棟で構成されている。
客室は広くて清潔、ベッドも大きいしシャワーのお湯も問題なく出る。なかなか快適。1つだけ気がかりなのは扇風機はあるもののエアコンがないこと。これはコメデーロの標高が高めなのと、このロッジの営業期間がが11月〜4月という比較的気温が低い期間であるためだと考えられる。今回(2月末)はランチ後のシエスタタイムでもエアコンなしで問題なく昼寝出来たが、少なくとも4月はエアコンが欲しいだろうなという気がしないでもない。
※スタッフ追記有(2007/09)。末尾補足参照



客室棟

食堂にはテーブルの他にバーカウンターやテレビ、ソファーもありくつろげる。食事はメキシコ料理とアメリカ料理が出てくるが、朝食は決まってアメリカンスタイル。飲み物はコーヒー、紅茶、水、コーラ、ビール、ジュースなどがあるようだ。コーヒーがサーバーに入っている時はセルフサービスで飲めるが、他のものも言えばいつでも出してくれるはずなので遠慮なく申し出るといい。
食堂棟のバルコニーにはロッキングチェアーやハンモックがあり、昼食後のシエスタタイムの歓談の場となっている。長旅や時差の疲れで昼食後にバタンと昼寝する日本人と違い、アメリカ人は元気なので昼食後もよくしゃべっている。元気があれば輪に加わってしゃべってみるといろいろ話が聞けて面白いと思う。
食堂棟奥ではタックルも売っていて、ワームを中心にある程度のものは調達出来る。



食堂棟

ボートは18フィート近いトラッカーの175。マーキュリーの50hp、ミンコタのリモコン(有線)トローリングモーター、ローランスのX37を搭載。これまたすごく快適だ。
飲み物は水、ビール、ソフトドリンクがクーラーボックスに用意されている。



ボート

フィッシングロッジとしては総合的に非常にクオリティーのいいロッジと言えると思う。お薦めできる。計画の際にはぜひ検討してみるといいと思う。


では話を戻そう。
午後の釣りは14:00からのスタートが通常パターンのようだが時間を変更。もし2人ともトップしかやらないなら16:00からでもいいくらいだが、そうじゃない私のために15:00のスタートということにしてもらった。
しかし15:00でもさすがにまだ陽は高く、トップに合わせて岸際のカバーやシェイド部分しか撃たないこともあってかやはり反応は悪く、釣れても小さい。
おまけに期待していた夕マズメも不発に終わり、イマイチの感をぬぐえないままこの日の釣りは終了。


移動を繰り返すも不発

今日1日の私の合計は20匹程度。初日でまだ慣れてないのはいえ、これではあかん!!
アメリカ人は8.5lbをスピナーベイトで釣ったらしい。

夕食後シャワーを浴びて就寝。だが人のイビキは止めようもなく、また長い夜となったのは言うまでもない(笑)。


●釣り2日目

昨日と反対にレイク東側奥へロングドライブして釣りスタート。まばらにブッシュがある岩と土の斜面や岬、入り江奥のブッシュのある浅瀬などを流していく。昨日の場所より反応は良く、ポッパーとシャッドテールのワーム(白系)で退屈しない程度に釣れる。ただ、やはりサイズはチキータばかりで40cm台が珍しいくらい。
それから大きく移動して広い水域に戻り、小石と土の岸際を流していく。


期待膨らむ朝イチ。 雰囲気は抜群。でもトップだけではなかなか厳しい

8:40ごろ、その岸から小さくはり出した岬の延長上に点々と水面から顔を出して続くブッシュを撃ち、先端を回りこんで再度裏から撃とうとブッシュの間にブチ投げたチャートのスピナーベイトをゆっくり巻いているとバイト。「どうせまたチキータか」と思っていたが結構手ごたえがある。「お?まともやんけ」と思っていたら例の大物特有の速くはないが重い引きが伝わってきた。「あ、こりゃそこそこ大きいわ」と確信してチャポに「ネット」。
「グウゥゥゥ」とロッドを水面まで曲げる突っ込みを何度か堪能。何度やってもこの感覚はたまりましぇん。バスもヘタってきたところで浮かせてみると姿が見えた。やっぱ大きい。「ロクマルかもなあ」と思っているとまた「グウゥゥゥ」。これで力尽きたようで、チャポに「いくよ」と言って水面へ。「ザバァッ」っとネットに収まった。
早速計測。そんなにデブじゃなかったので「7、8かな」と思っていたら案の定7lb7oz。長さは62cmだった。重さがイマイチ伸びなかったのがちょっと残念だったが、ロクマルは何度釣ってもやっぱりうれしい。


チャートのスピナーベイトに出た7lb7oz、62cm。 釣れたのはこんな場所

その後も数ヶ所を移動しながら釣っていくが、リザードを中心に最高でも40cmくらいのチキータばかりで終了。
午前
の私の釣果は20匹強。


あちこち釣ってみるがチキータ

ランチ用に数匹キープ

午後もなるべくトップに向くところを探して移動しながら釣るが、ポツリポツリとチキータが釣れるだけ。チャポは「深い所がいい」と言っており、なぜMさんが1日中トップの釣りしかしないのか理解不能の様子。「トップの人ってそういうものなんだよ」と説明してやりたったが、いかんせんスペイン語しか通じないのでどうしようもなかった(笑)。


ダムサイトはボートランプからすぐ

チャポは簡単に釣る

トッパーの忍耐強さはすごい

夕マズメのトップウォーターゲームは浅場のブッシュ撃ちだったが、昨日と違って反応が良くて楽しめた。私の最高はサミーに出た48cmだったが、一列に点々と並んでいるブッシュのそばに遠投してワンアクションで「ガバァッ」と出てくれた。ポッパーでもペンシルでも反応がある。私のような日頃日本でトップをあんまり使わない人間でも「俺のドッグウォークも結構イケてるかも」なんて錯覚に浸れるのはメキシコくらいかも。本当はヘナチョコなんだけど(笑)。


ブッシュ横から出た48cm

トップへの反応は至福

今日1日の私の合計は30匹程度。

満月じゃないが月が出ていたため、Mさんの要望で夕食の時にジェームズに頼んで食事後に短時間だがガイドにダムサイトへボートを出してもらうよう取りはからってもらった。


エビてんこ盛り。GOOD!

右端がオーナーのジェームズ

ボートを出すと、誰もいない夜のレイクはすっかり静寂に包まれていて、月明かりにダムサイトの巨大なシルエットが不気味に浮かんできた。ほとんど音だけが頼りの夜のトップウォーターゲーム。どうなるか興味津々で見学。
Mさんのチョイスはビッグバド。ブレードが「カラン、コロン」と水にゆれる音が静寂のダムサイトに小さく響く。ほとんど見えないので音でバイトをとってフッキングするわけだ。「昼間の分まで釣れてくれるといいんだけどなあ」なんて思いながら見ていたが、さすがになかなか釣れないので私もちょっと色気を出してキャストしてみた。と言っても彼の邪魔をしないようにノーシンカーのワーム。こちらは音じゃなく感触でバイトをとる。バイトはあったが乗らなかった。
しばらくするとMさんがフッキング。かかった! 「パシャパシャ」と音をたてながら寄ってきた。チキータだが何とも言えず嬉しそう。トップに大ハマリする人達の気持ちがわかるような気がする。それにしてもビッグバドに魚がぶら下がっているのを実際に見たのは初めてだった。いい経験をさせてもらった。
その後私もワームで1匹釣り、見学に戻った。しかし残念ながらその後バイトはあってもフッキングには至らず終了。


こんな場面にはなかなかお目にかかれない

シャワーを浴びて就寝。耳のふさぎ方のコツをつかみ少しは眠れるようになった。こちらも必死だ(笑)。


●釣り3日目

いつものように5:00起床。朝の空気が昨日までより冷たい。2、3度下がっているんじゃないかという感じ。
いよいよ釣り最終日ということで何とかサイズアップを図りたいところ。毎度感じることだが、釣りが3日だとようやく少しつかんできたところで最終日になってしまう。

Mさんはもちろん今日もずっとトップだが、私は開始直後だけはトップを使うものの、すぐに水面下の釣りにシフトすることにしていた。最終日ということで釣果に走ろうと決めてたからだ。ルアーは個人的に最も信頼する4つ。スティック系ワーム(ノーシンカー)、リザード(テキサス)、ディープクランク、スピナーベイト。これで駄目なら諦めがつく。


さて、行きますか!

朝の静かなレイクをぶっとばす

レイク東奥の浅場のブッシュから釣り開始。トップでも反応はあるがあまりパッとしないので早々に水面下に切り替え。チキータなのは相変わらずだが反応はずっと良くなり小気味良いペースで釣れる。やはり時間が早いうちはスティック系ワームのノーシンカーでよく釣れた。センコーでもデスアダーでもいいが、個人的にはデスアダー(ウォーターメロンシード)がお気に入り。

7:30、細めの谷の斜面下に固まって出ている立ち木やブッシュの隙間でフリーフォールさせたデスアダーに違和感があったのでフッキング。巻かれないように強引に寄せようとするがなかなかいい引き。ちょっと巻かれたがうまく出てきてくれて無事ネットへ。5lb7oz、52cmのグッドサイズ。


5lb7oz、52cm

その後もデスアダーを中心に数匹釣り移動。

次は広い水域にブッシュのある浅瀬が岬状に突き出しているスポット。周りの土地も低いしすでに陽があたっていたのでワームのメインはリザードにチェンジ。ここはよく釣れた。
9:00、ブッシュの間に沈めたリザードにバイト。フッキングして例によって巻かれないように急いで寄せようとするとスーッとあっけなく寄ってくる。「なんや、またチキータかい」と思った瞬間ものすごい力で引き始めた。「デカいやんけ!」と思いつつ寄せようとするが強い強い。突っ込みが「ビビビーッ」と激しくて強い。「えらく元気な奴やなあ」としばし格闘。観念したのを見計らって無事ネットへ。「サバーッ」と水から上げられて「ボン」と床に置かれたバスをのぞき込んだ時の感想は「デケェ!」「小せぇ!」。
「何言ってんの???」と思うかもしれないが、写真がその理由。
こんな笑える奴は初めて見た。重さは6lb6oz(3kg弱)もあるのに長さはたった52cmしかない。代わりに体高が何と18cmもあるのだ。
ロクマルのケツの穴から後ろ10センチをだるま落としみたいにカーンとすっこ抜いて残りをガチャンてつないだ感じ。あまりのアンバランスさに 「おまえ、なにして育ってきたん!? 」と思わず吹き出して爆笑してしまった。しかし、よくまあこんなコロッコロの体型になったもんだ。記憶に残る一匹。


6lb6oz、52cmの爆笑寸詰まりデブ。 この場所はよく釣れた

その後も数ヶ所移動して数を追加して終了。


いかにもというスポットがわんさか

そっちはどう?

午前の私の釣果は30匹程度。

ランチの時にジェームズに「明日、出発まで短くてもいいから朝の釣りが出来るようにしてくれないか」と頼んでみたら、そのようにしてくれるとのことで少し気が楽になった。

これまでの2日間、午後は15:00からにしていたが、Mさんが16:00でもいいとのことだったので14:00〜16:00の2時間だけチャポと2人で釣りをさせてもらった。ディープやオープンなエリアに行ける最初で最後の貴重なチャンスなのでチャポの釣りを見せてもらって勉強することにした。「ノー トップウォーター。グランデ、グランデ!」とチャポに言って出船。

だいぶ走ってやって来た所は西に伸びた広い谷の一番奥。奥と言っても幅300mくらいあってボートはその真ん中(谷のほぼ中心線上)。奥の岸は谷の出口方向になだらかな傾斜している。立ち木もブッシュもないが、小さな岬があり、その突端から100m弱のところでボートは止まった。ようやくディープとか地形がらみの大物狙いが出来そうだと期待が高まる。
チャポから「フロントに座って沖に向かってリザードのテキサスを投げろ」の指示。でも私はロッドと全てのルアーを差し出してフロントで釣るようチャポに指示。チャポは「は??」という顔をしていたが、私はさらにポケットから米ドル札を取り出して「マエストロ。グランデ、ボーナス」(「師匠、グランデ釣ったらボーナスでっせ」のつもり)と言うと理解したようで、早速釣りにとりかかった。どういう釣りをするのがいいのかを短時間で見るにはこれが一番いい方法だと思う。

チャポ1投目、フリーフォールで着底させてリトリーブ開始。しばらくするとこっちを見て「ほれ、見てみい」みたいな目線。「へ? バイト??」と思っていると直後にフッキング。ロッドがしなっている。小さかったが一発で釣った。やるな、チャポ!
2投目、またチャポがこっちを見た。「え? また?」。直後にフッキング。またしなっている。
3投目、またまたチャポが声で合図している。「え?? また??」。直後にフッキング。しなっている・・・。
35cm〜40cmくらいのバスだったが3連発には笑ってしまった(半分苦笑い)。
4投目、「また?」と思ったがさすがにそこまでの連発はなく、こちらもホッとして(何のこっちゃ)次の5投目から彼にシンクロしてキャスト&リトリーブしながら釣り方を勉強。ところが7投目でチャポがまたフッキングした。「ゲ!!」。ロッドの曲がりがさっきとは全然違う。チャポも真剣な顔でロッドをさばいている。ネットを持ってかけ寄るとほどなく魚が出てきた。「デケ!!!」。水面近くで大暴れしたので肝を冷やしたが、やり過ごしてネットイン!
唖然・・・。まさか目の前でこんなに簡単にグランデを釣るとは・・・。まるで出来すぎのショーを見てるみたい。正確には測らなかったが8ポンド程度のロクマルだと思う。さすがに参った。一刀両断、チャポの勝ち! めったに見られないすばらしいショーだった。喜んで観劇料を払ったのは言うまでもない。


見事ボーナスを手中にしたチャポ。やられたぜ・・・

驚いたには驚いたが、実はそれなりの下地はあったので妙に納得していた。既に2日半ガイドをしてもらっていて、彼には自由にタックルを使わせていたのだが(ガイドに好きなように釣りをさせるのが私流)、彼が投げた時のフッキング率が非常に高いのに私もMさんも感心してたのだ。時々思い出したようにロッドを取ってはヒョイと投げてヒョイと釣ってしまう。私が釣れなくても彼は釣ってしまう。「知っている」ということだ。だからこそ「出来すぎショー」にも納得してしまうわけだ。
実際、そのショーの後も彼と同じ場所を同じルアーで同じように釣って勉強してみたが、釣果には当然ながら雲泥の差が出た。もちろん私が下手くそだからだが、場所と釣り方の微妙なコツを知っていることがいかに大事かということだと思う。ガイドの釣りを見る度にいつもそう感じる。
皆さんもぜひガイドの釣りを見学する時間を少しでもいいから持って欲しいと思う。きっと勉強になるはず。

あっという間に勉強タイムは終わってMさんを迎えにボートランプへ。
それからは数ヶ所移動を繰り返すも、例によってチキータ数匹を追加するのみ。夕マズメは昨日反応が良かった同じ場所に行くようチャポに指示。期待しながら行ってみたのだが予想に反して不発に終わってしまった。難しいねえ、釣りは(笑)。


もうすぐ最後の夕マズメを迎える

昨日は反応が良かったが・・・

思わず見とれるきれいな夕陽

今日1日の私の合計は40匹程度。


●釣り4日目(午前10時過ぎまで)

泣いても笑ってもこれで最後。昼にはロッジを出発するので釣り時間も短い。気合が入る。昨日同様に釣り開始直後だけトップを投げてすぐ水面下へ移るつもり。

今日は西側奥から釣りスタート。石と土のきつめの傾斜の湖岸の立ち木とブッシュをポッパーとデスアダーで流していく。相変わらず釣れてもチキータだ。
開始10分後の6:30、めずらしくポッパーにチキータじゃないのがバイト。48cm。「今日はトップでもいけるのかな」と思ったりもしたが、やっぱり後はチキータに(笑)。明るくなってくるにつれてデスアダーとディープクランクとリザードにシフト。


こんな朝もこれで終わり

ポッパーに48cm

7:40、立ち木もブッシュもほとんどない岩と土の崖のような傾斜の湖岸が続くエリアを流す中、特にどうということはないのに何だか気になる所がある。ディープクランクを投げようとロッドを持ったが、これまた何だかルアーの色が違うような気がして急いでスナップを外してアユカラーのディープクランクに交換。ガーッっと潜らせると一発でバイト。強い突っ込み数回の末に無事ネットイン。55cm、5lb9oz。単なる偶然なんだろうが、皆さんも「なんか気になって・・・」ってことたまにありますよね?


崖みたいな湖岸での55cm、5lb9oz

それから30分後の8:10、場所は変わって石と土の急傾斜の湖岸のエリア。ブッシュと立ち木が濃くなっている場所で立ち木と立ち木の隙間に入れた同じディープクランクにまたいい魚がバイト。巻かれそうになったが何とか引きずり出してネットイン。細めだったがちょうど60cmのロクマルで6lb6ozだった。一昨日のバスを越えるることは出来なかったが、気分的にはこれで区切りがついたような気がした。


立ち木から出た最後のロクマル、60cm、6lb6oz。

その後移動して釣り進んだがチキータのみ。終了直前のリザードでの48cmを最後にボートランプへ向かった。

走っている途中、チャポがいきなり「グイッ」とハンドルを切ってUターン。何事かと思っていると、チャポが私にネットをよこした。「へ?」と思っていると前方に何か浮遊物。近づくにつれて正体が判明。さらに間近に迫った時に思わず「おお〜っ!」と歓声をあげてしまった。これまで見たい見たいと思いながら実物には結局一度もお目にかかれなかったもの・・・。ネットに収めようとしたが、デカくてしくじってしまい再びUターン、今度はしっかりすくい取った。
ジャーン!! それがこれ。やっと実物にお目にかかれた「窒息バス」!!!


初めて見たで!実物は!

デカ口でガッポリ! 目が、マジ!

こんな貪欲バスがわんさか!

メキシコ、やめられまへん!

「でっかいごちそうを口一杯ほおばったあまりの幸せにそのまま昇天」というような生易しいもんじゃないだろうが、まさに迫力満点。60cmのバスが自分の半分以上の大きさのテラピアにかぶりつく! 「おまえ・・ほんとにこれ飲み込めると思ったんか?」って話だが、この大アホさとフィッシュイーターとしてのバスの本質を同時に目の当たりにし、こんなバスが途方もない数いるんだなと思うと「やっぱスゲーわ、メキシコは・・・」と改めて唸ってしまった。
不運なテラピア君と思っていたが何とまだ生きていた。アホバスが昇天したのはつい今しがただったわけだ。バスの口からひっこ抜いて写真を撮った後無事に水の中に消えていった。めったにない生還者(魚)となったわけだが、直後にまた他のアホバスに喰われてたりして・・・(笑)。

ボートランプ到着手前でMさんのためにほんのちょっとダムサイト近くのシェイドを流してもらったがバイトなく、今回の釣りは完全に終了となった。


ロッジに戻ると早めのランチをとり、急いで荷造りして迎えが来るのを待つ。12:00ごろに迎えのバンが来ていよいよコメデーロを去る時が来た。ジェームズ&デビー夫妻にお別れを言ってコメデーロロッジを後にした。
マサトランまではまた3時間半のドライブだ。最初だけは何とか起きていたが、釣りと連日の寝不足の疲れが一気に出ていつしか眠りに落ち、楽しいコメデーロ滞在は終わりとなった。


しばらくはガタゴト道

途中の小さな町

空港。 帰りたくないよお・・・

●所感

今回はMさんがトップオンリーだったので岸際か浅場の釣りしかしていないし、フロントには立たずずっとリアシートでフォローの釣りというちょっと特殊な状況下での釣りとなり、私自身もこういう釣りは初めての経験だった。「リアでフォローの釣り」と言ってもフロントはトップのみなので、「フロントが何でもありの人の場合のリア」に比べれば影響は少なかったと思われるが、1度しばらくフロントで釣りをしてれば影響の度合いをもう少しつかめたかもしれない。

私自身の釣果は結果的に1日20〜40本程度で、全日程では110本程度だろうと思う。昨年の同時期にここに来ているMさんの今回の釣果は昨年より悪かったようなので本来はもう少し釣れるのではないかと思われる。今回はトップのMさんに合わせて岸際か浅場の釣りしかしなかったためかやはり小型が多く、大型は全日程で50cm台が3本、60cm台が2本の計5本だけであり、大型の率はかなり下がってしまった。また、大型が釣れたのは全て午前中のまだそんなに陽が高くない時間帯であり、陽が高くなってからは釣れていない。しかし、通常の釣りの場合、大多数の「何でもあり」派は陽が高くなるとディープやオープンエリアの地形絡みとか水中カバーの釣りなんかもやるはずでなので、全体の数も大型の数ももっとずっと増えると思う。
陽が高い時間帯にこうした「カバーが直接目で見えないエリア」で釣りをして釣れなかったりすると、「岸際の目に見えるカバーや浅いレンジのほうがいいのかなあ」なんて誘惑にかられることがあるが、素人考えながら個人的には今回のことで「特殊状況下は別として、通常の天候の場合はそんな誘惑には負けずにディープや地形がらみのエリア、見えないカバーの釣りを続けたほうが結局は大型の確率はいい」というこれまでの考え方はそのままでよさそうだという感触を持った。
普通はメキシコでわざわざ「1日中ずっと岸べったりで釣りをしたらどうなるか試す」なんてことは時間がもったいなくてやらないと思うが、図らずも今回私がそれを結果的にやったことになるので、あくまで一素人の感想として参考にしていただければと思う。

コメデーロへ行くにはエルサルトと同じマサトラン空港を使う。エルサルトという超有名レイクもあるし、情報もほとんどなかったためか、コメデーロに意識を向ける人がこれまでなかなか出てこなかったのは事実かもしれない。いいレイクにもかかわらず釣り人も少なくプレッシャーは低いし、このロッジも申し分ない。料金もメキシコのロッジとしてはそんなに高くなく、コストパフォーマンスはかなりいいのでお薦め出来る。「穴場」と言っていい。
マサトランからコメデーロへ行く経路上にエルサルトがあるので、時間とお金がある人はこの2レイクを「はしご」してみてもいいと思う。はしごパターンとしては最も時間のロスの少ない効率的なパターンとなる。

コメデーロ。皆さんもぜひ行ってみてはいかがだろうか。きっと気に入ると思う。



[筆者およびサイト管理者より補足]
聞きたいことがあれば何でもご質問を。実際に行った者として細かいアドバイスが出来ると思います。
※スタッフ追記(2007/09):2007/11より全客室にエアコンを装備の予定


現実にこんなのを狙えるレイク! 日本では出来ない釣りにチャレンジ! ※メキシコがイチ押しの理由→こちら

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