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海外釣行記 メキシコ、レイク・エルサルト
トップ > 釣行記・お便り > 2009年12月 メキシコ、レイク・エルサルト

★★ 釣行記や写真を頂き感謝!先輩達の体験談こそが次の釣行者の大きな助けになるのですから ★★

「太陽と月とエルサルト 2nd "キャロライナーズ・ハイ"」 [アメリカ ミシガン州在住・奥野様]
2009年12月 メキシコ、レイク・エルサルト

昨年末にメキシコ レイクエルサルトに2008年末に続き2度目のバス釣りに行ってきたのでそのリポートをします。今回もアメリカ ミシガン州からの出発となりますので移動含めいろいろと状況が違います。エルサルトまでは所要10時間ほど、−2時間の時差で体の負担は日本からと比較すれば軽いものです。


■準備編

2008年に発症したメヒコ病に苦しみ約5ヶ月前にはメキシコ行きを決意、早々に安い航空チケットを探して手配しました。行ける日程はほぼ決まっていたのでEXPEDIAで安いチケットを日々チェック、変動を見ながら、また日程を一日ずらしたり、帰着日を延ばしたりして底値を狙って探しました。同じ旅行なのだからちょっと労力をつかってでも安いものをと、2週くらいかけて、まずは飛行機を押さえました。去年と比較して3/4位の飛行機費用です。その安いチケットの旅程からすると偶然か必然か今年は実釣4日になり去年より1日増えて療養に打ち込めそうです。
ロッジについては常宿にしたい候補NO.1のエルサルトロッジです。ロッジとの交渉については今年もAccess!海外バスフィッシング(以降アクセス)さんにサポートをお願いしてすんなりなんの苦労もなく完了です。ありがとうございました。アメリカにいながらもお願いするのは単にロッジ代が安くなるだけでなく、このサイト・釣行記を通してメキシコでの釣り、エルサルトロッジに一人でも多くの方が興味を持ってもらえるといいと思ったからです。
今回も登場人物はバス釣り大好きの自分と釣り興味なしの相方です。相方が新しいビデオカメラと共に撮影スタッフとなり、いい写真・動画がとれて感謝です。帰国してからは自分の動画を見てムフフとナルってます。

ロッド・リール (使用頻度)
@TOP系プラグ用 MH 6'6" レボSTX PE 50lb (20%)
A巻物系用 MH 6'8" レボSC ナイロン20lb (5%)
Bキャロ用 MH 6'6" メタニウムXT フロロ 20lb (65%)
Cラバジ用 MH 6'6" カルカッタ201B ナイロン 20lb (5%)
Dノーシンカー用 M 6' CHRONARCH Mg PE 30lb (5%)
E予備用 M 6'6" BIOMASTER PE 30lb (使用せず)

ルアー

マグナムリザード、フルーク、センコー、ダイナゴン、スイムベイト系いろいろ、ラバジ、スピナベ、プラグ色々バランスよく(去年より厳選したつもりが、結果として増えたのはなぜでしょう)。

その他

11kgデジタル秤、メジャー、ペンチ、ワーム染色液、ワッキーツール、5/0、6/0フック、4/0、5/0、8/0ウェイテッドフック、トリプルフック替え、シンカー、フックシャープナー、替えライン(50lbPE、20lbフロロ、20lbナイロン)、偏光グラス、虫除けスプレー、ムヒ、マルチビタミン、シップ、テーピング、傷薬、バンドエイドなど


■旅行編

●12/24(旅行初日)

3:00起床。今年はここ3年で一番雪が少なくなんの心配もなく空港へ。5:00にコンチネンタル航空でチェックイン。6:00にテイクオフの筈が寒冷対策の整備が遅れて、6:30離陸に。9:00にヒューストン着。乗換えまで時間なく小走る。他のお客も遅れているようで1時間遅れで出発、11:50マサトラン着。ここで妻はメキシコ人の他のお客に話しかけられ「何しにきたの?」「夫がバス釣りに来たの」「ほんとに?物好きね(テキな雰囲気)」とちょっと笑える?場面があった。今回もルーレットに当たることも無く、1時間遅れで迎えのラモンと再会。うーなつかしい。
ロッジへ14:00頃着。その後は明日からの釣りの準備やらで忙しくした後、4時頃他の客の迎えで行くバンで湖に陸っぱりに。陸っぱりの難しさは去年知っていたので今年はあまり強くいかず、それでもセンコージグヘッドで35cm位の1匹とるのがやっとだった。時々デカいのがボイルするんだけどね。


晩飯メニューはトルティーヤチップとサルサ、トルティーヤ、野菜スープ、スズキのソテー。 あとはデザートにアイス。今回もリクエスト通り肉類無しで美味しく頂きました(アクセスさんありがとうございました)。このとき思ったより肌寒く感じたのは、(あとで分かった事だが)コールドフロント通過後で前夜に結構な雨が降ったこと、客が自分らとメキシカン家族の計2組という寂しさ、クリスマスイブなのに去年はあったイルミネーションが消えていた事(経費節約?)、山下達郎が聞こえてこなかったこと(!?)などなどの理由であった。21:00就寝。


●12/25(旅行2日目・釣り1日目)

5:00コーヒーとオレンジジュースが配られモーニングコール。
5:30朝食。シリアルとスクランブルエッグ、フルーツ。

6:00 2人を乗せバン出発。風もあり本当に外は寒く、Tシャツ2枚と薄手のトレーナー、ウインドブレーカーとジャンバー(計5枚!)を着込んでいきました。道中が工事中で車内はひどい揺られよう。15分くらいでランプに到着。

湖はメールにてスィギスに聞いていたとおりで水位は去年比較で1.5〜2m近く低い。なんでも今年の雨季は雨がとにかく少なかったと。さて自分のガイドはマリオ。最初のポイントは立ち木エリアでシャローへのポッパーの指示。水位が下がったこともあり立ち木がさらに多く現れた気がする。さて記念すべき1匹目は…やっぱりいい引きします、47cm。POPMAXまるのみ。このあと49、50cm含め数匹つった後、釣れ筋ルアーのPOPMAX君、スナップがバスの引きに耐え切れず破壊、さよなら。あーいきなり後悔。ごめんなさいバス君。ポジティブに考え今後は直結が絶対(ここでは当然でした)と再発防止。マグナムPOP-Rに変え釣れ続く。そして8:45 54cm 5.5lb それなりの魚がとれる。こいつは腹側のフックがスナップリングから外れフックだけが口に残っていた。テール側のフックのみが魚をつなぎとめる。初めての経験でヒヤヒヤもの。今回はタックルエラーが多発する傾向か、今後は必要以上にラインチェックする。にしてもTOPでなかなか楽しい。


天気が曇りから薄曇りに、少し暖かくなりTOP終了ってことでバモノス(移動)。さらに上流へ。減水ということもありバスボートで行けるほぼ最上流。う〜んって感じな場所だがとりあえずブザービーターで小バスをぽろぽろっと拾ってランチタイム。ランチはいんげん豆スープと魚フライ、サラダ。今回は疲れ残ってないのでシエスタレス。

13:00午後の部スタート。小さいクリークのあるワンド奥。キャロポイントらしいがなかなか釣れないのでリップライザー130に。こいつでは40後半は釣れるんだけどね。キャロに戻して岬の沖とだと手堅く釣れてくる。自分的には一箇所で釣れ続きいつまでもキャロりたくなる感覚になる(釣行記のみなさんはお嫌いな様だが)。今後もこの感覚は残り、以降自分の中では"キャロライナーズ・ハイ"と称し、エンドルフィン分泌状態を表す← うそ。でもそんな時は釣れ続くとサイズは下がる。そうそのエリアの大きい奴から喰ってくる、定説どおりだ。

夕方になりそのワンドから本湖側にボートが徐々に風に流されて小石が敷き詰まったの岬の沖にきた。閃きはメキシカンワッキー:センコー6inに5/0オフセットフック 1/8ozウェイテッド。強くなった風によるカレントと岬脇の流れの巻き返し:ヨレが発生する箇所でこの日の最大魚63cm 7lb10ozを格闘の上確保。もうこれは狙って取れただけに何とも言えない喜びです。ガイドもヒューヒュー言って喜び、この日はこの後もTOPでちょろっと遊んで終了した。この日、数は50匹位。

ロッジに帰ってスィギスと再会、おひさです。彼はとにかく10lbを釣ってこいと熱いです。もちろん釣りたいのはこちらも同じ。確かに今年は釣行記を見てもまだ誰も釣ってもません。よし俺が、ってなりますね。到着時にもお約束の様に言われたのですがガイドを変えたくなったら言ってくれと言われたので今回の4日間釣行を2日間ずつ別のガイドでやりたいとお願いしました。人それぞれだと思いますが今回の釣行で自分は同じガイドと4日間かけて10lbを追い詰めるより別のガイドが知っている、違う新しいエリア・スポットを攻めた方が確率は高いと思ったからです。まあ本当にプロだったら追い詰めて食わせられるのかも知れませんけど自分には難しいと思い、フレッシュなエリア、フレッシュな魚、であわよくば10lb的なノリで今回の4日間を過ごそうと思いました。

この日の夜にはキャロで釣れてくるチキータ君の食欲を減退させる為、マグナムリザード2連結バージョン作成作業に入りました。2つのマグナムから1つのスーパーマグナムを作るという、ちょっとイカれた人がやりそうな作業です。これはかつてバカラックで某プロがロッジでやられていたバタフライクロー2連結作業を自分にシンクロさせ、ある種のトリップ感覚でした。さらに思いつきでマグナムリザードのテールのみを(釣友:伊藤氏ご提供の)エアークラッシュ6.6inのテールと取り替えたモノも作りました。正直日本の繊細さはいらないので何でもアリでこれも楽しいメキシコ釣行の魅力です。

 上2つの左−ソルティースーパーフルーク

 上2つの右−マグナムフルーク

 左から2、3本目−パワーワーム 10in

 左から4本目−スィギスリザード

 左から5本目−スーパースィギスリザード

 左から6本目−マグナムリザード

 左から7、8本目−スーパーマグナムリザード

 左から9本目−マグナムリザード+エアテール


●12/26(旅行3日目・釣り2日目)

今日はさらに寒いです。全湖面を蒸気が覆いつくします。
案の定、TOPへの反応は全くありません。8:30頃まで何をやっても全く釣れません。ガイドはしきりにFISH ノー ハングリーって言っています。(3日目、4日目のアルベルトも同様の口癖でした)
日も上がり徐々に気温が暖かくなり、生命感あるよさげなポイントにきました。他と違ってここだけは沖でティラピアのボイルがあります。そのすぐ近く本湖から1つめの小石に覆われた岬沖。ここしかないって感じのとこで昨晩作った"スーパーマグナムリザード"黒赤ラメでロングステイ、58cm 7lb1ozゲット。


同場所への次のキャストで57cm 5lb10oz。いいですね。渋い日もこんな魚の連チャンで救われます。

ランチ時にスィギスとデカワーム談義していると彼がなにやら1パック持って来ました。何でも彼がメーカーにエルサルト用に作らせたワームらしいです。基本はマグナムリザード類似で突出した特徴が@テールが1インチ長い(計9インチ)、Aウォーターメロンに赤ラメでそのラメフレークがZBCのより倍くらい大きい、B特別なフォーミュラを入れている(明らかにガーリック臭が強烈)。とイカれた人間が考えることは似てくるようです。「是非使え」、「これで10lb釣って来い」と言って、タダでくれたので午後に使う事とします。

午後はボートが数艇いて人気がある上流の岩盤エリア。前々日の雨の影響かとても水の色が濁っています。ここは濁りに定番の黒青カラーで、においも必要なのでパワーワーム10inのヘビキャロ。ぽつりぽつり50up交じりで釣れます。今日は30匹位でしたがデカワームによりほぼ40以下釣れないので総重量では前日より釣り勝った感じです。ただちょっとバイト後のあわせでのすっぽ抜けが気になります。かかる魚も浅掛かりが多く皮一枚でヒヤヒヤもんです。スィギスワームはぼちぼち釣れますがパワーワームの勝ちです。引継ぎ袋にいれたので後任者どうぞ使ってください。

2日間お世話になったマリオとお別れ。ロッジに帰るとどうやら今日湖にはマサトラン在住の日本人が1組釣りをしていて夕食にくるらしい。楽しみに待っているとYoshiiさん親子がやってきました。自分はこの時、もしやと思うところがあり(某ホームページにて息子さんの写真を見たことがあり)、実際会うとすぐにその予想が当たっていてこちらとしては以前から知っている人に会った様な錯覚で話してしまいました。(失礼しました) とにかく同じ趣味の釣り人ということと日本人ということでいろいろと興味深い話をして楽しい時間が過ごせました。明日も1日湖で釣られるとの事で健闘を約束して部屋に戻りました。

この日で半分の日程消化で全てのリールのラインを巻き変えです。追加のスーパーマグナムリザードを作り23:00に就寝。


●12/27(旅行4日目・釣り3日目)

5:00起床、パンケーキとハムエッグを食べて6:20 Yoshiiさんと共に並走して滑走。うーん、今日も寒いけど、こんな航行は気持ちいいです。自分達のボートのすぐ後ろには知りあいのボートがいる...。
今日からのガイドはアルベルト。まだ31歳と若いです。いろいろと気が利くガイドで非常に釣りがしやすいです。朝の定番マグナムPOP-Rへの反応は小型ながらぼちぼちです。昨日と違い反応はありますがサイズが…ってことで早めにバモノス。上流の岩盤エリアかと思いきや支流に分かれる岬です。いいねぇ! そこでスイムベイト指示。初のスイムベイトでちょっとわくわくして釣りすると程なく40弱ゲット。うーん、やっぱりサイズがあがりません。少し流すといかにも小場所なスポーンポイント。絶対ここで釣れます(確信)。アルベルトはまだ早いって言っていますけど、やっぱりパワーワーム10in黒青に変えてすぐブリブリ君が釣れて来ます。ただ50前半止まり…。でも釣れつづくのでおもしろいんだけどね。と、ここいらでランチ。

ランチはえびのボイルとスズキのフライ。ブロッコリースープ。このボイルえびは天然らしくめちゃくちゃうまかった。Yoshii父様にはマサトランで成功するまでの物語のほんの一部ですが大変興味深い話を聞かせてもらいました。他にマサトランの見所を帰りに連れてってもらえる様、ラモンに伝えてもらい、本当にありがとうございました。その間、Yoshii息子さんはというとご自分のバスボートで釣りを続けています。(脱帽!!) 13:00にロッジを出てランプに着くと程なく戻ってこられました。そしてライブウェルから取り出したサカナは3lb 8oz。サイズはエルサルトでは特に珍しくないかもしれませんが、驚くべきなのは2.5lbフロロで捕ったというではありませんか。エルサルトならではのこんな楽しみ方もあるんだとカルチャーショックでした。この日、大物の可能性がとても低いと判断しての挑戦で無謀ではなくこのタックルにて15本以上もとっていますのでそういう楽しみ方なんだと思いました。

午後からは水深9〜10ft位で風が強くあたる、底が砂利質、(湖岸にはサギ系の鳥)っていう午前で掴んだキーな場所をアルベルトの引出しから出して攻める。彼は(ガイドなので当然だが)この風向きの時はココみたいな感じで場所を選び、さらにボートポジも極力プレッシャーが懸からない様、操船している感じがして、それが自分の考えと合っていて釣り場に着く度に「ココいいねぇっ」って一人わくわくしていた。そしてそんなガイドに答えられる様、「キープキャスティング」by 田辺。この時、久々にガイドから操作系の指示が。これって去年のハビエルもそうだったけど、本当に効くんだよねぇ。きっとガイドの心中で「あーそうじゃないんだよな、ここでは」みたいな思いが噴出したときにくるもので、それを引き出すのも重要。つまり彼らが自然に提案してこられる様、事前にコミュニケーションをとっておく。このときは「キャロライナの動かし方なんだけどこういう風にした方がいい場合もあるよ。今日みたいにバイトが小さくとり辛い時は、特にこっちの動かし方がいいんだ。」テキナ。そしてもちろんピュアな自分は「はーい。」と従います。そしてプンと来ましたストライク。でもあわせと同時に竿先に伝わるイヤァーな感覚。明らかに木に擦っています、あちゃー。落ち着いて極力ラインが一箇所で擦れない様やりとりします。アルベルトも即効エレキ操船でファイティングサポート。5分程の押し引きの末、膠着します。ボート上の空気が「どうしようもないから引っ張っちゃえ」となったので更に綱引き。ココで微妙に相手に一瞬自由にさせすぐ引くという方法で最後の望み。するとポロって感じで水中の立ち木から魚が抜けました。上がってきた魚はもはや酸欠グロッキーで抵抗無しです。印象に残るいいファイトでした。59cm 7lb4ozとまずまずサイズで今回の釣行ではこの1本が思い出No.2でした。ちなみにルアーは思い付きで作ったマグナムリザードWM+エアークラッシュテール。サンキュ、イトちゃん。


"キャロライナーズ・ハイ"に入った男はその後も場所を変えても引きまくる。本日最終ポイントは岬ではなく沖ハンプだ。そこに三角形状20畳位の広さの水深9ftエリアがあり、で周囲が15ft位まで落ち込む場所、かつ少し強めな風、湖流だ。今日のアタリはアルベルトと思い、パワーワーム10inの3色からカラーを選んでもらうとエレクトリックブルー。こいつは自分が25年前始めて釣ったバスに使ったワームと同じ色。うーん運命を感じる。そしてここから怒涛のラッシュが続き10本ほどある立ち木1本ずつから(フォール中バイトではないので立ち木についていたわけではないかもしれないが)毎キャスト魚から反応がある。その中で一番立ち木が密集しているところからは小さなアタリの後、ただ重くなるという大物特有の反応。奇声と共に大あわせ。でも全然出てこない、DVDよろしく竿を頂上から後方に11時位の位置で耐え、竿の弾性だけで魚と対峙。「サカナ、お前の土俵から出て来い」。その後、周囲の立ち木にビンビン触りながらも何とか上がってくる。知らぬ間にネットを構えていたアルベルトがココだというタイミングでネットイン。63cm 8lb いいサカナだ。君に会いに来たんだ。

その後もこのポイントは釣れ続ける予感アリアリ。仕掛けを作り直してもらっている間に1/2oz自作ラバジ+パワーワーム10in 黒青でも50cm 5lb を釣る。こういうサカナもウレシー。やっぱりサイズだけじゃない。

ここでは波立つ湖上、沈む夕焼け、染まり色移る雲、コンドル等の猛禽類、コウノトリの群れ全てが印象的なカラーと調和でその中に自分がいることを信じられない様な感覚に、でも今自分はここにいる・・・これだけでイイと思った一瞬だった。正直この時点で明日帰ってもいいなと思うほどよかった。


大分遅くなってランプに帰ると、Yoshiiさん親子が自分のバスボートをトレーラーに乗せ(自分のボート"バス道場" でメキシコ各地にて釣りなんて最高にうらやましすぎです)片づけを終了してわざわざ待っていてくれた。こんなに離れたメキシコで日本語にて語り合える、それだけで旅に色が付きました。こういうヒトとの出会いも旅の醍醐味なんだと再認識。最後に記念写真を撮ってもらってサヨナラ。また某ホームページに60cm持って現れるのを楽しみにしています。ありがとうございました。

さて、この日のディナーで出た"エルサルトロッジポテトスープ"は大変おいしく、妻がレシピをもらっていた。これでこの旅が終わってもエルサルトを感じられる。ただ、この時もういっぱい欲しくておかわりしたら、ラモン弟がニヤニヤして持ってきたので見ると全く違うスープだった、ショック!! でもその笑顔がたまらなくおかしく、2人でお腹が痛くなるほど笑った。
気持ちが釣りに戻って前日から泊まりで来ているメキシカン夫妻から情報も得た。やっぱりキャロでポロポロ拾う釣りみたいだ。そういえば昨日湖上で会った、アングラーズインに泊まっている日本人の方もそこでのロッジ釣果もスローな釣りで7〜8lb止まりって言っていたし、きびしめなのかなぁ。とはいっても明日が最終日。思い残すことなく過ごそうと早めの就寝。ところでとにかく首が痛い。きっとフンッとあわせるのが多すぎて軽い鞭打ちになっている自覚。サロンパス・バンテリンで対応。


●12/28(旅行5日目・釣り4日目)

TOPからスタートなんだけど4日間で1番寒い。また湖面にすごい量の蒸気が。さらに残念、他のボートとバッティング。TOPは渋いっていうことで昨日の夕方の爆釣ポイントへ。8:00の時点でキャロりだします。昨日8lbとったピンで今朝はプリプリの58cm 7lb5oz ゲット。

他のポイントも探るが今日はまだ風が弱く、反応が薄い。この後、少し離れたチャンネルのショルダー+立木の密集でググッときた大物のアタリはガッツリとフックセットした後、完全相手主導のすごい引きでブツンとラインブレイク。この時だけそもそものライン強度が足りていないと思った。(これまで初日の教訓で木に擦ったり、根掛かり外したら必ずラインチェック、1回/1時間位のペースでリグり直し、ライン状態には絶対の自信)←でもバサーオールスターのエグシュンには鼻で笑われるかも。

さて午後からも同じようなポイントを探す。結構昨日の実績ポイントが他のボートに取られていてアルベルトも参ったなって感じでした。それを避けて同じエリアのちょっと離れているけどキーは同じのとこで釣る。そして会話の盛り上がりとともに徐々に釣果も上づく。実はこれが肝って感じなぐらい、あえておしゃべりして気持ちを釣りから離すと結構くる。そして周囲にえらくボートがいる中でガツンと来ましたパワーワーム10in黒青、今旅3本目の63cm 7lbのガリクソン。この時はこれで〆だなって思って2人で記念撮影。
そこからはアルベルトが左巻きリールの練習をしたり、鳥について教えてもらったり、アルベルトの家族や生い立ち、はたまたレイクエルサルトの生い立ちなどをしゃべってほとんど釣りは流して終了。行きたくて苦労されているみなさんに怒られるかもですが、この時ばかりは釣りはただのヒマツブシ、手もちぶさたなんでとりあえず的なアイテムで本気で3人でおしゃべりが楽しかった。途中雨も降ってきてパッと見いい感じではあったけど、それまで3日間の釣りで今回のエルサルトは特別でかいのは普通には取れそうも無い事を感覚的に結論付けていました。最後にアルベルトに感謝のチップとルアーをあげて記念撮影、グラシアス、また会おう。

最後のディナーはえびのベーコン巻きフライとハバネロのクリームソース、野菜スープ、トルティーヤ。明日のパッケージを済ませると、4日間休まず、船首に立ってキャストし続けた体は開放されたのと、明日の釣りが無いことの虚無感で記憶無く眠りに付く。このギャップだけがこの旅で嫌い。


●12/29(旅行6日目)

5:00起床 やはり体が勝手に起きちゃう。ロッジを出て街灯照明の無いところを探す。昨年見た天然プラネタリウムを見なきゃと。無数の星空見てやっぱり、ここに来て正解と思った。10lbの夢は夢のまま、まだ叶わない方がまたここに来られるし、何より夢が消えずに持ち続けられるってことでマル。さて2度寝したあとは朝飯食べてロッジを散策、きれいなインコを写真にとったりしてあっという間の出発時間。みんなと記念撮影。また来るよ。


空港に12:00に着けばいいのでマサトランビーチの方へに寄り道をお願いしました。
結構アメリカ人家族やカップルが避寒に訪れているようだ。レイモンによると海にはときおりアシカだかオットセイだかが群れているらしい。そして沖にはイルカやクジラなんかも。ビーチにはでっかいトリがプテラノドンばりの飛行を見せてくれて魅了される。
さて途中スーパーでおみやげも買って空港に。レイモンと固く握手、多目のチップ。サヨナラ。


ヒューストンに3時間ほどで到着。さすがに年末、不況はどこへって感じでアメリカへの再入国は1時間の長蛇。乗り継ぎの余裕を3.5時間とっておいて良かった。(この時は知らなかったがクリスマスにデトロイト着の飛行機でテロ未遂があり、マサトランの空港も含め、超厳戒態勢の荷物・ボディチェックが原因で必要以上に時間が掛かった) さて荷物を再び預け入れて軽食をとる。23:00降り立ったデトロイトではやっぱり氷点下の寒さが去年と同じく現実へと復帰をさせてくれた。今年も夢の旅が終わった。


■釣りに関して思ったこと
釣人の常套手段の気候・天候による言い訳をするならば…例年に無い渇水(比較62%の水位)、大きなコールドフロントの通過と日々気温の低下等々でこと超大物に限っては昨年比較で上向きではない感じでした。とはいってもロクマル・7lbクラスでは十分すぎる釣果でしたから大満足です。あと今回お話し出来たYoshiiさん、それにアクセスさんもいつもおっしゃっていますけどこの旅の目的を10lb捕獲に1番を置くとつまらなくなってしまいます。今回はその意味を実感。サカナ、ヒト、自然との出会いの旅と考えるともっと価値のあるモノになると思います。
ではまた、次があれば…アディオス、アミーゴ。



[以下アンケートより抜粋]
●釣果はどうでしたか?(わかる範囲、概算でも構いません)

 あなたの本数:[150]本
 大物ベスト5 (体重順でも体長順でもお好きに)
  (※○.○lbでも○lb○ozでもOK。1lb未満の表記に注意。1lb=16oz)
  1位:体重:[8]lb[0]oz  体長:[63]cm
   ルアー:[パワーワーム10in]  色:[エレクトリックブルー]
   リグ:[ヘビキャロ]  バイト深度:[3]m
  2位:体重:[7]lb[10]oz  体長:[63]cm
   ルアー:[センコー6in]  色:[ウォーターメロン]
   リグ:[ウェイト付ワッキー]  バイト深度:[3]m
  3位:体重:[7]lb[5]oz  体長:[58]cm
   ルアー:[パワーワーム10in]  色:[黒青]
   リグ:[ヘビキャロ]  バイト深度:[3]m
  4位:体重:[7]lb[4]oz  体長:[58]cm
   ルアー:[マグナムリザード改]  色:[ウォーターメロン]
   リグ:[ヘビキャロ]  バイト深度:[3]m
  5位:体重:[7]lb[0]oz  体長:[63]cm
   ルアー:[パワーワーム10in]  色:[黒青]
   リグ:[ヘビキャロ]  バイト深度:[2.5]m
 50cm超の本数:[10]本以上 (うちロクマル[3]本)
   (※途中から重さを計りたくなる様な50台後半しか数えませんでした)
 7lb超の本数:[6]本 (8lb台[1]本、9lb台[ ]本、10lb台[ ]本)

●全体的に最も効果的だったと思う場所や深さ、ルアー、釣り方は?
   [沖のハンプででかワームのヘビキャロ]

●大きい魚に限って言えば、どんな場所、深さ、ルアー、釣り方が効果的?
   [上記]

●あまり反応がなかったと思われる場所や深さ、ルアー、釣り方は?
   [初日を除きシャローはあんまりよくなかった]

●今回のベストルアーは?(名前/大きさ/重さ/色 ※複数回答可)
   [パワーワーム10inなどのでっかいアメリカンワーム]

●釣りに関して他に読者の参考になりそうなことはありませんか?(テクニック、トラブルやその対処等何でも)
   [水の色でルアーカラーをこまめにチェンジ、にごりきつければ黒青、青ラメ系、少しでも透明度あれば
    緑系がよかった]



[サイト管理者より補足]
マサトラン到着のところで「今回もルーレットに当たることも無く」と書いてあるは税関にある押しボタンのことで、押すと緑か赤が点灯します。だいたいは緑が点灯しておかまいなしですけど、ハズレの赤が点灯すると荷物を開けて検査されます。

この方はお肉が苦手な方だったので、前回同様渡航前にロッジにそのことを伝えて対処してもらいました。メキシコのロッジのメニューは基本的に注文式じゃなくみんな同じものを食べるというスタイルがほとんどなので、その場ですぐに対処してもらえるとは限りません。好き嫌いの激しい方はあらかじめロッジに伝えておくようにしましょう。

やっぱりメキシコに結構簡単に行けるアメリカに住んでる人なだけあって余裕がありますよね。ガイドとおしゃべりしてほとんど釣りは流して終了なんてのは日本在住の日本人にはなかなか難しいかもしれません。はるばる太平洋を渡って時間とお金をかけて行くわけですから「一生に一度かも」と血管切れそうなくらい気合入りまくりで釣行するので、どうしても「最後の1投で10ポンドが喰うかも」って必死になっちゃいますからね(笑)。でもせっかく日本とは全く違った国に行くわけですから、その土地の自然や人や文化に出来るだけ接するようにすると旅がもっと深くなるはず。もちろん釣りは大事ですけど、なるべくそういう意識も忘れないようにしとくといいと思います。

「マグナムリザード2連結」には爆笑。「あ、この人も同じこと考えてる!」って。メキシコで8インチリザードに30センチちょいくらいのが喰いついちゃってるのを見たりするとどうしてもこんなこと考えちゃうんですよね(笑)。ただ、結局それでも40センチに満たない奴が釣れたりするし、後ろのほうを喰われるとフッキング出来ずに下半身だけ持って行かれてリザード2本分の大作があっと言う間に一巻の終わりになったりします。じゃあ「子フック」を付けるかとなるとそれも面倒・・・というわけで私達はそれ以上の追求はしてません。誰かやってみて!(笑)


現実にこんなのを狙えるレイク! 日本では出来ない釣りにチャレンジ! ※メキシコがイチ押しの理由→こちら

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