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トップ > 釣行記・お便り > 2006年8月 メキシコ、レイク・エルサルト

★★ 釣行記や写真を頂き感謝!先輩達の体験談こそが次の釣行者の大きな助けになるのですから ★★

「二度目のエルサルト」 [アメリカ在住・岩田様]
2006年8月 メキシコ、レイク・エルサルト

2005年11月に引き続き、今回二度目のエルサルト。一度エルサルトの興奮を味わったら最後、アメリカ在住の私でも「また行くしかない!」とまたこうして帰ってきてしまいました。今回の夏休みほど待ち遠しかったことはありません。実際、一度目のエルサルト激釣体験から戻った後、しばらく興奮が体からぬけることが出来ずに困ってしまったくらいです。仕事には身が入らないし、目を閉じれば巨大なバスがビッチビッチジャブンジャブン、、気がつくといつも「ハア...」とため息をついては、一刻も早くエルサルトへ帰る日を思い描く毎日。

待ちに待った夏休みが決まったその日、前回と同じようにRON SPEED'S Adventureに連絡を取り、ロッジClub El Saltoの予約を試みました。ところが、何と「今年はこれまでうんと雨が少なく湖の水位もうんと下がっているから、ロッジのオープンは見合わせていてます。もう少ししたらオープンするか決めるからちょっと待ってね」と言う相手。
後で行ってみて分かったのですが、RON SPEED'S Adventureの経営するロッジClub El Saltoの船着き場は他のロッジのそれと比べて確かに浅くなっているところにあり、湖水がそのエリアだけ完全に枯渇していました。
ともあれ、その時点でそんなことは知りません。誰が何と言おうとこの夏休みはどうしてもエルサルトに帰るのだ。そう心に決めていた私は慌てて他に空いているロッジを調べます。ありました!El Salto Lodge。さっそく交渉。しかし、どうにも高い。確かにこちらの方のロッジがグレードは上、しかも今回7泊という長い滞在。必然少しは高くなることを覚悟はしていましたが、やはり予算オーバー。

インターネットを検索しているうちにこのサイトに出会いました。無料(=怪しい)し、どの程度のサービスか分からないけれど、ダメで元々相談してみよう。メールをしました。数時間後、即返事。丁寧なメールで「少々お待ちください」との内容。「!んっ!」、対応の早さに唸ります。明後日、予想を大きく下回るディールを掲げた返信が私のメールボックスに入っていました。「んんっ!デキる!!!」。初めの印象を反省したのでした。すみません。
待ちに待ったエルサルト。「行けないかもしれない」と私の脳裏にたれ込めていた暗雲はびびびと出会ったこのサイトによって一瞬にして消し去られたのです。
即座に予約手続きを進めました。メキシコのフィッシングロッジの料金はこのサイトの説明にもあるように、前払い。ありがたやありがたやと銀行に振り込むと、ほどなく現地ロッジ予約マネージャーのハビエルさんから確認のメール。こうして夢にまでみた二度目のエルサルトは実現したのです。
スタッフの皆さん、本当に有難うございました。


でっかいバスたち、待ってろよ。
出発までに実に1ヶ月以上、いや1ヶ月と少ししかない、ということで毎日釣り具と睨み合い真剣勝負。他に趣味のない不器用な独身男の私は、全てを釣り具に捧げているため、既に小さな釣り具店が開ける程種類を揃えています。ともかく持っていないものは全て欲しくなってしまう困った性質で、このサイトのおすすめものも持っていないものがあったため、ここで急いで購入。それから部屋中、ガレージ中、ともかくありとあらゆる釣り具を広げます。それから、飽くなき想像と探求への壮大なるルアーコンビネーションの計画を立てる。時々は興奮して眠れなります。「ああしたらこうなってこうきてそうであるからきっとあんなのやこんなのが来たりしてだからここはこれとそれも入れておくといいなそうに違いないなうんうん、オイオイ俺ってすげーな」といった具合に。何度も何度もくる日もくる日も眺めてはしまい、考えてはニヤニヤする。
隣人であり同僚でもあるM山夫妻が時々様子を見ては、頭の上に「?」を乗せたまま、どうにでもとれるとりあえず型態度で「フ〜ン...」と発して去って行く。フン、この仕事がどれだけ重要でその上ロマン溢れる心躍る作業だということは彼らには分かるまい。このサイトをご覧になっているみなさんなら分かってくれますよね?ね?
「ムフ、ムフフフフ」と一人で気持ち悪く笑いながら最後に残った道具は以下の通り。
 
 マグナムリザード、10インチワーム、6インチセンコー、ブラッシュホグ、スーパーフルーク、リップレスクランク、
 クランクベイト、スピナーベイト、バズベイト、ペンシルベイト、そしてポッパーetc.
 フック、シンカー等の小物
 メジャー、重量計、プライヤーなど
 竿8本(リールもスピニング1コを含む8コ)
 リールのラインはスパイダーワイヤー30lb、PE 25lb、フロロ 20lb (大物に備えて全て新調)

1ヶ月以上毎日部屋ガレージ脳みそを占領した結果がこんなものです。
限られた荷物量を考えると、やはり定番重視となりました。


旅のあらまし

メリーランド州にあるボルチモア空港までは車で約1時間。
7月30日メヒカーナ865便は朝7時5分発。朝早いけれど、旅行前はいつも眠れない性質なので問題なし。それより同じ職場の南米人が口々に「メヒカーナ?そりゃ遅れるな。」「メヒカーナ?そりゃサイアクだな。」と罵っていたことが気になる。気は良いけれどナカナカどうしてイロイロいい加減で気にしないアミーゴたち、そんな彼らが言うのだからこれは大問題。出発が近づくにつれ不安は募る。そうでなくても旅の前は不安や緊張で眠れないのに...。
ああ、そういえば、荷物は制限重量の50lbを3oz位は超えてるかもしれない。カウンターで太くて怖そーなメキシコのおばちゃんに「ハイ、あんた、オーバーね、超過料金払って。」なんて言われたら、「Yeah、オーケーソーリーベリーマッチセンキュー」と払うしかないナ。まだ超過だけならいいけれど、この巨大なロッドケースを見て、「アンッ?何コレ?わたしゃぁ知らんもんね、だから乗っけないんだかんね。」なんてことになったら.....やっぱり「Oh...イ...イエース...プリーズ。」って頼まんとイカンナ...。夜明け前の車中、そうこう考えているうちに眠ってしまった。

次の瞬間、空港まで送ってくれた隣の同僚M山が「ハイ、着きましたよー。」。彼はさっさとテキパキ荷物を下ろし俺に差し出す。続いて、M山嫁がさささっとフライトステータスまで俺をエスコート。
「On Timeだって。良かったね。」、「それじゃ気をつけて。いってらっしゃい。しっかり楽しんでくるのだよ。」。あれよあれよという間に彼らによって全身全開完全なる笑顔で全自動的に素早く見送られてしまった。
不安からか寝汗なのか何だか知らぬが汗びっしょりでカウンターへと向った。だがしかし予想に反してカウンターのおばちゃんは親切であった。超過料金も請求されなかったし、飛行機だってちゃんと時間通り飛んだ。「何だメヒカーナ、結構良いではないか。」、この時はそう思った。

「メキシコまで行って、湖で魚釣っただけなのか?」、「メヒカーナはサイアクだけれど、メヒコは面白いぞ。」。陽気でおせっかいなアミーゴたちがしつこく言うので、今回旅の前半はメキシコシティーを拠点に観光をすることにした。7月30日から8月5日までの一週間、いくつか近郊の町や世界遺産を訪れる。
メキシコシティーはちょうど大統領選挙、上下両院選挙、メキシコ市長選挙が前月初めに行われた直後。何やら開票に不正があったとかで、市内の至る所で120万人を超える人々が集まりデモを起こしている。あちらこちらで道路は封鎖しているし、多くの店と観光施設も様子を見て閉めている。そうでなくとも昼間はシエスタで休んでしまうので、いつどうやってどこに行ったら良いか困ってしまったがそのうち慣れてくる。辺りの人に尋ねながらタクシーに乗り、町を歩く。疲れたり暇になったらその辺で座り、お腹がすいたらその辺の屋台でタコスやブリトーをほおばり、おやつにはバッタの煎ったのをつまみ(これが意外とパリパリしていてイケる)、行けるところから行く。
メキシコはマヤやアステカなどの古代先住民文明とその後のスペイン支配の名残であるヨーロッパ文化が漂っています。古代ピラミッドや古代宮殿都市跡などの世界遺産を訪れてもよし、闘牛やルチャリブレで燃えるもよし、マリアッチを聞きながらスペイン情緒溢れるコロニアル調の町並みを散策するのもよし、たてよこななめに幅広で奥深い観光地です。機会があれば、みなさんも是非メキシコ観光をしてみてください。


市内のデモ

街並み

グラスホッパー(バッタ)のつまみ

ピラミッド

エルサルトへ

ずいぶん長くなってしまいました。
他の方が書いている情報など出来る限りで省略し、簡潔に報告していきたいと思います。


<到着日>
8月5日午前9時半発メヒカーナ1174は1時間以上遅れて午後11時過ぎにマサトラン到着。ロッジの人はきちんと待っていてくれた。
去年11月に来た時とは違い、ずいぶんと閑散としている。釣りのハイシーズンではないことは知っていたが、ロッドケースを持った客は自分以外には見られない。タクシーでロッジまで約2時間のドライブ。
午後1時半、やはり閑散としたロッジ内を食堂へ向う。そこにはただ1人紳士風のアメリカ人が遅めの昼食を採っていた。どうやら、本日の宿泊客は彼と自分だけ。挨拶を交わし、すかさず状況を聞くと、「Well...満水の時と比べたら10m以上も水位が低いってんだから、大きいのも食い渋ってる感がするね。」だそうだ。
部屋へ案内され、ロッジマネージャーのスィギスさんからチップとスケジュールの説明を受ける。彼はまんまラテンで陽気。そしてエロい。ひととおりの説明を終えるとすぐさま、「午後から釣り行く? 行けよ。」とつっつく。しかし、寝不足と移動の疲れもあったため断り、そのままベッドに突っ伏して眠ってしまった。

「ドンドンドン!ドンドンドンドン!」、扉を叩く音がする。何だ何だいきなり何事だと開けると、エロスィギスがニヤニヤ笑いながら立っている。「オイ、カメラ持って来い。ちょっとこっち来い。」。訳が分からぬままカメラを手に行くと、俺の部屋の前の道端で二匹のトンボがしっかと交尾をしていた。


ロッジ

食堂

客室

閑散期のため余っているボート

エルサルトへ続く道

トンボの交尾

午後9時、「夕食だー」。再び起こされる。ズリズリズリ〜ドデン! ベッドからずり落ちた。マットレスが奇妙に床の方へ曲がりくねったため滑り落ちたらしい。シーツの裏をめくって覗いて見ると、ベッド台の幅ががマットレスの幅より狭い。寝相の悪い人は要注意。
さっき出会った紳士とふたりきり、淋しく食事をとる。どうだった?と聞けば、「Well,,,, 大きいので6lbだな」。
「今回も10lbはムリか」とひとりつぶやいた。


<釣り1日目>
朝5時。ロッジのアシスタントがコーヒーとオレンジジュースを持って部屋にやってくる。
たっぷり眠ったら、ようやくやる気が湧いてきた。朝食もたらふく食べる。普段朝食など食べたりしないが、ここでは食べられる。たったふたりの宿泊客であろうと、毎食メニューは違うしなかなかうまい。朝はコンチネンタル、パンケーキ、トルティーヤなど。夜は色んなメキシコ料理、ステーキ、グリルなどのしっかりしたもの。フルーツは必ずついていた。バス釣りはスポーツだから、体力をしっかり養わないといけない。そういう心意気を思わせる食事内容。
午前6時。「よっしゃ行くぞー」の気合いとは裏腹に用意されたのは窓も壊れたボロボロのトラック(後日で宿泊客が増えて新車ピカピカのバンに変わった。恐らく紳士と私たちだけの特別車だったのだろう。)。ゴトゴトと左右に傾きながらボロトラックはあぜ道を走って行く。何にもない道をただひたすら走って行く。なかなかたくましい走りだ。ところが前方に牛の群れが行く手を阻んでいる。「ブアーーーーブッブアアアーーー!!!」お尻が飛び上がるほどのクラクションを鳴らすと、牛たちは「シャーネーナー」と言った風にのっしのっしと道を空ける。なるほど、これはボロいが頼りになる車だ。


「シャーネーナー」とどく牛たち

10分ほどでボートランプへ到着。普段はティラピア漁師だという今回の釣りガイドのヒル(Gillと綴る)青年と対面。カールおじさんのようなまあるいドロボー無精髭に麦わら帽の彼はどうみても青年には見えないのだが、年を聞けば26才というから、青年に違いない。確かにおっさんにしては腹は出ていないし、実に褐色の肌で良い体つきではある。思えば彼はガイドとしての仕事っぷりも頑固オヤジのように「いやここだ!」と自信を持って案内してくれる実に頼りになるガイドであった。
このサイトが推奨しているように私も彼に一緒に釣りをしてもらう。

まず向った先は湖の反対側へ10分程走ったところにあるシャローポイント。短い岬の先から10mのところがハンプになっている。
第1投 トップのポップマックス。反応無し。
第2投 バスベイト。反応無し。
第3投 ウェイトレスのワッキー。初バス!2lb
小さくてカワイイんではないの、と大きな喜びを噛み締め、これから1週間釣り三昧の日々を満喫することを誓う。
ふと辺りを見回すと、釣り舟はおろか誰もいない何にも無い。紳士は遥か彼方のようだし、11月に見られたティラピア漁の網も今の時期は休漁中のため見当たらない。水位が低くなったため浮き上がっている無人の元民家。緑の山。虫。約すとエルサルトと俺、以上。11月のハイシーズンでは味わうことが出来ない贅沢。俄然頭の働きも良くなる。なるほど10mも水位が低い分11月にはディープだと思っていたところの底の状態がよくわかる。前回の記憶を頼りにテキサスリザードやラバージグ、スピナーベイトなどで2-4lbのを何匹か釣る。
午前9時半、6インチのスイムベイトで6lb超を皮切りに5lbくらいのを5本続けて釣り上げる。調子は上々か。しかしやはりデカイのが来ない。「なぁにまだ時間はたっぷりある」。孤高の釣り人俺はどっしりどかんと構えることにした。
午前11時40分 19本目をあげたところで昼食&シエスタ。紳士はこれでおしまいで帰るそうだ。午後からは本当に湖は俺のもの。


減水のためダムに沈んだ家までお目見え!

午後2時20分、外を見ると雨が降り出している。今の時期は雨期らしく、毎日午後や夕方になると2-3時間雨が降るらしい。しかしそんなことを気にしない。雨の中独り(厳密にはヒルとふたりっきりだが)レインスーツをびしっと決め? もはや俺のためのおんぼろトラックに意気揚々と乗り込む。
釣り具は全てボートに置いてあったのだが、雨が降ることを予想したヒルがシートをかけておいてくれた。タックルボックスも濡れていない。グラシアス、ヒル。さっそく俺の湖に乗り出す。
ところが全く釣れない。せっかく俺のものになったとたん、釣れなくなってしまった。ヒルも釣れない。ふたりとも釣れない。どうにも釣れない。
結局バス釣り天国エルサルトで、2時間以上全く釣れないという大記録。あんまり俺のもの俺のものとエラそーにしていたからだと反省。謙虚に攻め直すこととした。「すんません。どうか、小さくてもいいから、お願いします」。
願いが通じたのか、夕方も5時を過ぎたころ、2-4lbと小さいのが次々と15本。
「それじゃあ、次は大きいのもお願いします」と唱えつつじわじわディープへ移動。
しかしスイムベイト、リップレスクランク、テキサスと試すも大きいのは顔を見せてくれない。最後の最後にとうとう5lb超がスイムベイトにかかってくれた。
今日は以上だ、と言わんばかりに天からにわかに雨がシャワーのように激しく湖面を叩いた。

ロッジに戻ってひとりの夕食がやけに淋しい。スィギスもいない。5分で食べて部屋に戻り、本日の反省。明日の計画を練る。明日の好漁を夢に見る。


5lb15oz

<釣り2日目>
同じく朝5時、コーヒーとオレンジジュースで起床、そして朝食。充電完了。
今朝はまずバックウォーターへ向う。ここは前回来た時に7-8lb級のりっぱなやつが数多く釣れたからだ。ところが、ちょうどその辺りが干上がっている。仕方なくその近辺でいくらか試すことに。始めにザラスプークで5lbが1本、3-4lbが3本。イマイチ。移動。ポップRで2-4lbを6本。イマイチ。移動。スイムベイトで3-5lbを4本。移動。バックウォーター最奥部、ポップRのチャートリュースで2lbを3本。この時期はやはりこんなもんなのだろう。感覚をつかんだところで、少し離れた岩岸へ移動。ラパラDTで流し3本。午前終了。

午後2時半、昼食&シエスタ出発。
またしても小雨が降り出す。
ヒルが「ここなのだ」とどうしてもすすめてきかないチャンネルエッジへ向う。そこは奥に8フィート程のティンバーフラットが広がるところで、確かにいそう。しかし釣れない。いっこうに釣れない。
「ノーフィッシュ。」引きつった笑顔で尋ねるも、ヒルは「イェス、ヒア」。頑固一徹繰り返すのみ。よし、そこまで言うならと待つことに。
午後4時。爆発。信じて良かった。ヒルめ、若いくせにいや見た目はおっさんだけれど、本当に釣れるではないか。ばかみたいに釣れるではないか。投げれば釣れる入れ喰い状態。2時間で1lb半〜6lb中小さまざまなのがふたりで大体80本ほど釣った。時間に計算すると3分に1本のペースで釣り続けたことになる。歓喜狂乱ウハウハ状態。自分はラパラDT、ヒルはファトフリーシャド。手首がぎりぎり悲鳴を上げている。痛いけどウレシイ。
しかしもうずいぶん釣ってしまったので、いったんポイントを休める。
少し離れたところでいくらか試す。ダメ。
もういっかい、もういいかなあと戻ってみる。またしてもばかすかどかすか釣れる。
自分はスピナーベイト、ヒルはティラピア漁網にひっかかっていた放置ラトルトラップシルバーブルーバック。ラトルトラップの前後のフックに1本ずつひっかかってたり、もうとにかく何でもよいのだ。動くものなら飛びついちゃうぞという勢いでバスが釣れる。訳が分からず、無我夢中喜び狂ってさらに70本。このポイントだけで3時間で約150本!手首がびりびりしびれていたので気がつかなかったが、親指の皮がボロボロにめくれていた。
ロッジに戻るも、今日も宿泊客は俺ひとり。自慢したかった...。


こんなのが入れ喰い状態

フック前後同時にかかった2バス

<釣り3日目>
昨日のことは夢か幻か。どうにも今日は当たりがほとんど来ない。いくつかポイントを回るもイマイチ。昨日のイェスヒアポイントもイマイチ。
午前は5lb超を頭に10本、午後も同じように25本の計35本。

淋しくロッジに戻ると、ようやく新たな宿泊客が。アメリカのミズーリ州からピックアップトラックに乗ってやってきたアメリカ人のパパと12歳になる息子。パパは農家のトラクターとツナギジーンズの似合いそうなでっぷりとした体格で「ガハガハ」と笑うのだが、息子の方はというとほっそりとしていて金髪をふさふささせ利口そうに「フフフ」とはにかむ。彼らは4日間ここで過ごし、その子の12歳の誕生日を祝うのだという。ほんわか幸せな気分。
「今日はあまり釣れなかったのだよ」と言うと「大丈夫、きっと明日は良くなるよ」と励ましてくれた。

<釣り4日目>
今日も午前中はイマイチ。2-3lbのが10本とれたところで、緊急事態。ガハハのパパとフフフの息子の船が蜂に襲われたという。何でも木の幹の中に巣があったのを知らずに押してしまい、その巣の中の蜂が怒って一斉に襲いかかったのだという。いっぱいさされたに違いない。俺もひとまず釣りをやめ、一緒に戻り手持ちのAfter Biteという塗り薬を持って駆けつける。
ところが、親子が刺されたのは一カ所ずつ。全然大丈夫そう。しかしその横で「大丈夫か、病院行くか?」と聞いているガイド本人がすごいことになっている。顔は赤く腫上がり、涙目。よく見ると顔だけでなく全身ボコボコ。「お前こそ大丈夫か、病院行くか」という話なのだ。後で聞いたら彼は18カ所も刺されていたらしい。あの小さなボートで彼だけそんなに刺されるだろうか。恐らく彼が必死でゲストである親子を守ったのだろう。感動。
その後彼は結局病院へも行かず、まだほんのり赤くほてって膨らんだ顔で午後も元気にガイドをしていた。


昼も美しいエルサルト

そんなこんなで午後は3時半の出発。
相変わらずイマイチ。6時頃から例のポイントで釣れ出すも5lbを頭に40本で終了。

部屋に変な虫が出る。ゴキブリをふっくりさせたようなやつ。うっとおしいのでぐしゃぐしゃ踏みつぶす。就寝。


<釣り5日目>
午前6時半過ぎ、ようやく7lb超がぽつぽつ釣れ出す。
15本程ポップR、トップにて。小さいのを5本程センコーにて。

昼食に戻ると、またしても新たな宿泊客が。日本人会社員3人組。仕事の都合でメキシコ第二の都市グアダラハラに住んでいるという。グアダラハラといえば、メキシコ民族音楽マリアッチの発祥の地。文化遺産もたくさんあり、歴史文化的情緒あふれる大都会。暮らすにも楽しそうだけれど、彼らはそこからよくレイクアグアミルパへ行くという。グアダラハラからアグアミルパまでは実に車で3時間。何とも夢のような暮らしをしている。

夕方同じくイェスヒアポイントへ。6時半を過ぎて、スピナーベイトホワイトにて6lb超が2本、4lbが1本、1.5lbが2本バタバタと釣れるも、それっきり。


7lb5oz

<釣り6日目>
早朝ポップマックスで5lbを2本, 2-3lbを5本でぱったり。
スピナーベイト、クランクベイト、センコー等で探るも、ショートバイトのみで乗ってこない。

午後もめっきり。今日はもうダメかと思ったところで、6時半。イェスヒアポイントがまたしても爆発。それを見て、通りかかったガハハのパパとフフフの息子たちもやってきた。一緒に爆釣。
結果スイムベイトを投げまくり約40本。そのうち8.5lbが2本、7lbが1本、6.5lbが1本、5lbの良型が何と10本も立て続けに釣れまくった。ヒルはクランクベイトで同じく約40本。彼も一番大きいのは8.5lbであった。
隣でフフフの息子が大きなバスを釣ってこちらに見せニコニコ笑っている。ガハハのおやじが「9lb!」とガハガハ笑って叫んでいる。どう見ても6-7lb位なのだが、子どもの夢を壊してはいけない。「グウッッド!」親指を立てた。フフフの息子は喜んでまたその魚を掲げてみせた。
午後7時40分時間切れ。1時間ちょっとでふたりで約80本。もう少しやりたかった..。


8lb8oz 64cm

8lb8oz 64cm

大満足で帰った夕食は、今回の旅でもっともにぎやかな晩餐会となった。
食事が終ったころ、スィギスが厳かにバースデーケーキを運んでくる。ピエロの砂糖菓子がひとつのった手作り生クリームケーキ。日本人会社員3人組も加わり、宿泊客6人とスタッフ4人の計10人でハッピーバースデーを歌う。今日があのフフフの息子の12歳の誕生日なのだ。9lbを釣ったと喜ぶ主役。皆で拍手喝采。きっと彼にとっては忘れられない誕生日となったであろう。
実は測りがテキトーだったとか、パパが美しい嘘をついてたのかもしれないとか、そんなことはどうでもいいのだ。彼らがハッピーならそれでいいのだ。


<釣り7日目・最終日>
早朝ポップRは本日はダメらしい。
となりでヒルがバズジェットで良型を立て続けに上げている。負けてたまるかと昨夕40本釣ったスイムベイトをしゃきーんと取り出し、挑む。よっしゃ8lb、7.5lb、5lbと良型がかかってくる。どうだヒル。しかし、その後2lbまでどんどん小さくなっていった。

午後。本当に最後の最後。
もう数はいいから、大きいのが釣りたい。完全に的を絞り考えた末6インチのスイムベイトを投げ続ける。
5.5lbがぽつりぽつり。デカいの来い!ひたすら辛抱。
最後の最後、午後7時を過ぎた辺りで、またしてもイェスヒアポイントが大爆発。5.5lb-7lbの良型のみがばかすか釣れ出す。7時40分。やはり時間切れ。しかしたった40分で良型ばかりが15本も釣れたというのはフィナーレとしては最高であった。

名残惜しみつつ、再会を約束し、去る。今度こそ、10lb超を釣りにまた帰ってこなければならない。


7lb8oz 61cm

エルサルトの燃える夕日

翌日のメヒカーナ1174便は午前9時半。マサトラン空港近くに予約しておいたホテルへ移動。
オフシーズンの今回も良かったけれど、次回はやはり10lb狙ってハイシーズンに来たい。今回釣った8lbはハイシーズンの10、11、12月なら間違いなく10lb超だと言う。誰か身内に不幸があったことにして帰国したフリをして来よっかな....などど邪な考えに苛まれる。
朝、前日ホテルに頼んでおいたタクシーに乗り込み、とうとうマサトラン離陸。乗換地メキシコシティへ。眼下に広がる真っ青な湾や湖を見下ろし、「ああ、きっとここかあそこのどこかに...」とまだ見ぬ10lbに再びしつこく思いを馳せる。いや現実、どうやったらこの秋来れるか、と。

この日もメヒカーナは相変わらず少しずつ遅れて飛んで行く。今回4度乗って分かったのだが、メヒカーナはアミーゴたちの言うようにやはり遅れる飛行機のようだ。さらに悪いことに、それをあまり言わないで、コッソリ遅れて到着したりするからタチが悪い。
次の864便はメキシコシティを17時40分に発ち、ボルチモア空港へ午後10時50分に着くとある。今回実際到着したのは深夜0時をとうに回っていた。これが一番良くなかった例。
出発時送ってくれ迎えにもきてくれたM山夫妻がの証言によると、飛行機の離発着を知らせるステイタスボードは混乱を極めたと言う。まず到着時間が10:50のはずが11:05 on Timeとさりげなく15分遅らせてあり、音沙汰なく11:05は過ぎていく。30分以上が経過。依然ステイタスはon Time。865便に乗った家族を迎えにきたと思われるメキシコ人たちが到着ロビー前のステイタスボードの前に集まりだし、じっと睨みだす。11:35メヒカーナのステイタスそのものがボード上でなくなる。865メヒカーナ消滅?!
タイミングの悪いことにこの頃はイギリスでテロを首謀したグループが摘発されたばかり。液体やクリームは機内に持ち込まない、とあちこちで赤いサインが点滅している。不安の募った家族を待つメキシコ人が空港職員を囲んで質問攻め。時刻は深夜0時。しかし肝心の空港職員も11時45分に着くって聞いたきりだと言う。メヒカーナに電話するも同じ答え。M山夫妻は到着ロビーで2時間以上、あらゆる手を尽くしボーゼンと待ってくれていたのだそうな。
深夜0:10。到着ロビーの自動扉が空くと、褐色の肌に白髪まじりの顎髭をたくわえたパイロットがまず出てきた。彼は若くてすらりとしたラテン美人のスチュワーデスを見つけると、嬉しそうに手を振り一番に帰って行ったという。
メキシコ女は美人が多い。ラテンな国だし、そうゆうことなのだ。時間なんてちょっとくらい気にすんな、大事なのはキレーな女だ。そういうことなのだ。

メキシコ最高!

3度目のエルサルトが早くも生々しく想像される毎日です。ああ、10lb...。


*釣果*
8lb超...3本、7lb超...11本(うちロクマル4本)
総本数...326本

追記
前回(11月)と比べて気づいたこと...
 湖の最低気温が高いのでやはり魚の活性は低め。
 魚の身が少し薄く腹もやせている。
 雨期のためか虫が多い。虫除け対策は万全に。

それでも手首がしびれ、指の皮がヅルむけになる程の爆釣りを何度も体験しました。やはりエルサルトはすごい所です。


最後に
サイトのスタッフのみなさま、無料にもかかわらず懇切丁寧に対応してくださって本当に感謝しています。
休みが捻出できた暁には、直ちにお世話になることが予想されます。その折にはまた是非ともよろしくお願いします。



[サイト管理者より補足]
何だかあんまり釣れなかったような印象の釣行記ですが、実際は326本!平均すると1日46本程度も釣っているわけです。前回の初メキシコで完全な「メキシコ病」になっていたことがよくわかります(笑)。
アメリカに住み、アメリカで釣りをしていること自体が贅沢で羨ましい話なんですが、そういう恵まれた環境にいる人でさえ頭が一杯になってしまうというのがまさにメキシコの魔力を表しています。皆さんもぜひ一度はそれを実際に体験してみて下さい。

メキシコより費用が少なくて済むのでアメリカへの釣行を考える人もいると思いますが、非常にもったいないことだなあと私達自身は考えています。バス釣り文化を見るならもちろんアメリカですが、釣りのクオリティーは圧倒的にメキシコです。もし単に費用的な面からアメリカを選択しようとしているなら、それは思い直したほうがいいような気がします。
費用を比較する場合、頭に入れておかなければならないのは「メキシコ釣行ではほとんどの場合、ロッジ代に滞在中の全ての食事や飲物が含まれている」ということです。業者さんのツアー料金やこのサイトの費用例を見るとメキシコはアメリカより一見すごく高いと感じるかもしれませんが、アメリカの場合は食事代や時には送迎代が必要になり、それがかなりの金額になることを考えると、実は思ったより費用差は小さいんです。だからせっかく行くなら少し頑張ってメキシコに行ったほうが遥かに満足度が高いと私達は考えています。たぶんこれはメキシコ経験者の誰もが感じていることだと思います。

この方はメキシコシティーの観光もしていますが、それも旅の楽しみです。写真にあるピラミッドはメキシコシティーから車で1時間ほどのところにある有名遺跡「テオティワカン」です。メキシコシティーからもミニツアーが出ていますから利用するといいでしょう。
日本からメキシコ西海岸のレイクに釣りに行く場合、メキシコシティーを通るルートで航空券をとることは比較的少ないですが、もし通る場合は1泊して行ってみるのもいいかもしれません。

文中、10-12月が「ハイシーズン」となっていますが、これは「当たりはずれも出やすいスポーニングシーズンよりも10-12月のほうがコンスタントに10ポンドが出やすい」という捉え方からそうお書きになっているものです。10-12月のことをスポーニングの混雑で値段も高いいわゆるハイシーズンだとおっしゃっているわけではないのでご注意下さい。


メキシコではこんなのが相手! 日本では出来ない釣りにチャレンジ! ※メキシコがイチ押しの理由→こちら

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