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2003年2月 メキシコ、レイク・エルサルト
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「憧れのメキシコバスフィッシング貧乏旅行レポート」 [千葉県・イイジマ様]
2003年2月 メキシコ、レイク・エルサルト

一本のビデオテープから始まった。それはメキシコのエルサルトというリザーバーでのバスフィッシングのビデオだ。友達から頂いたそのビデオを見てビックリ。5LB、6LBクラス、更には10LBクラスのバスをガンガン釣りまくる。そんな内容だ。私のメキシコのバスのイメージは一転した。

「こんなに簡単にデカイのが釣れるなら是非行ってみたい」。単純な思いから、早速インターネットでメキシコバス釣り情報をチェックした。そしてこのホームページに出会った。しかし、どのロッジもべらぼうに高い金額なのだ。今回一人で行くつもりだったのだが、たとえ2人で行くとしても4泊5日(釣り3日)で1人あたり約1500ドル(1人で行った場合は割増になってもっと高くなる)。もともとアウトローフィッシャーマンの私には納得できる金額ではなかった。

有名なロッジは2月いっぱいは満員だし、この時期は1人では受け付けないロッジもある。それにどうせ行くならもっと長い期間釣りがしたい。で考えたのが「レンタカー陸っパリ作戦」だ。こんなことを考えるのは、一握りの貧乏バサーしか居ないだろう。でも、どうやらメキシコの治安、湖畔での危険な動物(野犬、ハチ、ガラガラヘビ等)、釣りのライセンス(持って無いと大変なことに)取得等、様々な問題が有る。う〜ん、どうしたら良いのか。ここは楽天的に考え取り敢えず現地に行って情報を収集しよう。と、早速航空券(40日)を手配してしまった。

そんな時、このホームページの管理者さんから同じ様に現地で何とかしようとしている川原氏という人が偶然いると聞いて紹介してもらい、拠点となるマサトランで会うことに。彼は既にメキシコに入っている。各所インターネットカフェが有るのでメールでやり取りできる。(日本語入力はほとんどできない)

1月26日いよいよ出発。日付変更線を通過するので同日メキシコシティ到着。安宿に泊まり、時差ぼけの体をならした後、北バスターミナルからマサトランへ行くバスに14時30分乗り込んだ(約60ドル。バスは1日に何本も出ている)。約15時間かかり翌朝到着。宿は目前のホテルECONOMICOに20%オフの80ペソ(2人だと割安)でチェックイン(バスターミナル周辺には安ホテルがたくさん有るので予約無しでも大丈夫だが、治安、質はそれなりだ)。

そして川原氏に会うと、彼の偶然見つけたエージェンシー「Amazing Outdoors Tours」が明日からでも釣りはOKだというのだ。そうと決まって、すぐ北の高級ホテル街の方にあるオフィスへ。バスはSABALO COCOS 又SABALO CENTRO(海岸沿いを通る)と書かれた緑色のエアコンバスで行くことができる(一律7.5ペソ)。オフィスで内容を確認し支払いを済ませた。

いよいよバスフィシング初日。興奮し眠れぬ夜を過ごした朝は早い出発だ。ホテルに3時40分に迎えにきた。車で走ること1時間ラ・クルスという町に有るピンク色のホテルに到着。このホテルに2日間泊まることになる。荷物を預け朝飯を済ませ湖へ。20分程で到着。夜明け前まだほの暗い6時頃出船となった。

この日はあのビデオのイメージでクランクベイト、スピナーベイト等ファーストムービング系で時間を費やしたのが良くなかった。それでも35cm前後のバスはたくさん釣れる。どのバスもスモールマウス並の引きに驚かされる。ガイドさんは、時々竿を振りエルサルト定番のセンコーのワッキーリグでポンポン釣っていく。夕方私はビックワンをバラし、川原氏が50upを1本釣って終わった。

2日目 朝からワームを投げる。朝一、スラッゴーで59cmのバスゲット。2人合わせて数本の50upが出た。サイズに似合わぬデカイ口であった。

3日目 だいぶ釣り方も慣れてきて、クランクベイト、スピナーベイトでもBigOneをヒットさせた。バラしたBigOneはかなりの数におよんだ。今日も2人合わせて数本の50up、午後川原氏のBigOneに続いて私も60up。10LBはありそうなポットベリーな奴をゲットした。夕方私達は興奮もさめ止まぬままホテルECONONICOへ。そして祝杯をあげた。

ここで川原氏は南米ピーコック釣りに向かったが、私はガイドサービスに手配してもらったライセンス(申請はかなり面倒らしい)と情報を基に「レンタカー陸っパり作戦」を実行の移そうとしていた。(この無謀な計画は誰にも勧められない。決して真似しないでほしい)

まず地図をゲットし、市内高級ホテル街にたくさん有るレンタカー会社の1つで一番安いワーゲンを借りた。大型スーパーは近くに何件か有り、食料を買いこんで、下見済みの道でエルサルトへ。ボート乗り場から釣り開始。ちょうど減水中なので思ったより広い範囲を釣りすることができた。35cm前後のバスが簡単に釣れる。デカいのも掛かるが立ち木だらけで、すぐ巻かれてしまう。ディープの釣りができないのも難点だ。その日は買いこんだ食料を食べ、車の中で寝た。

翌日ダムサイトへ移動。道は酷いジャリ道で車がクラッシュしたら保険は効かない。途中エルサルトと川でつながる小さな池が2ヶ所あり、ここでもバスが釣れた(ここに蛇の抜け殻が・・・)。ダムサイトに着くと、すぐワームで良型がつぎつぎヒット。夕暮れ時はダムの角にてバイブレーションで入れ食いとなった。翌朝はポッパーで50up他がヒット。サイトフィシングでは60弱のバスをヒットさせた。ダムサイトの方が動きやすく釣りやすかった。
日中は2月といえど、かなり暑くなる。陸地ではサンドフライという小さなハエのような虫がいて何十箇所と噛まれて痒くてたまらなかった。更には、いつのまにか手首をハチに刺され腕が腫れあがってしまった。それでも毎日車中泊(強盗に襲われる危険性は高い)で釣り続けた。

最終日マサトランに帰ろうと思うと、車のハンドルが変にとられる。ブレーキもパットがイカレてしまった様だ。なんとか無事に帰ってこれた私はラッキーだった。

その後再びガイドを頼んで更に5日間のボートフィッシングを2回、計10日行い、(貧乏旅行のはずだったが)大金がBigBassとなった。素晴らしい思い出をありがとう。

フィッシャーマンズパラダイス・エルサルト。また再び夢を追いかけて・・・・・。

お世話になったこのサイトの皆さんに厚く御礼申し上げます。

[サイト管理者より補足]
この方ともう1人の川原さんは私達のサイトにそれぞれ別々に相談のメールを下さったのですが、偶然同じ時期にメキシコを旅行することがわかったので当人の了解を得た上でお引き合わせしました。2人で釣りをしたほうが当然安上がりになりますから。
お2人とも数十ヶ国を渡り歩いた筋金入りのバックパッカーです。今回この方は「1人でレンタカー車中泊の陸っぱり」というものすごいこと(当然やめることを勧めましたが)をやってますが、シビアな旅をこれまで経験してきた人だからこそ何とか無事に出来たことです。ご本人も述べられているとおり、単独での野宿や釣りは非常に危険ですので普通の人は(普通じゃない人も)絶対にやらないで下さい。

虫除けスプレーは必需品です(ついでに日焼け止めも)。ロッジの敷地内はだいたい整地されていますし湖上にも「やぶ」はないのである程度虫は少なくなりますが、いつ刺されるかわかりませんので陸っぱり、ボートフィッシングを問わず、やはり常時スプレーでガードしておいて下さい。

川原さんの釣行記も合わせてご覧下さい。(→こちら


メキシコではこんなのが相手。日本では出来ない釣りにチャレンジ! ※メキシコがイチ押しの理由→こちら

このロッジも手配サポート可能です。もっと情報が欲しい方や予約したい方はこちらへご連絡下さい。


今回の釣行記もぜひ参考に。 「役立つサイト」目指してます! →今日のバスサイトランキング

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