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BV式 - 1985年に[[JAC]]が発売した[[バトルマスター]]に初めて搭載された作動システム。__

目次

1985年にJACが発売したバトルマスターに初めて搭載された作動システム。
フロンガスを使用するが、主に外部ソースを使用する銃が多い。
東京マルイ電動ガンを発売するまでの間、フィールドのメインウェポンとして君臨したシステムである。

語源

「弾がバルブになる」という特徴からBVという名前がついたという話があるが「バレルが振動する」という意味でも取れるため、この語源については定かではない。

作動の仕組み

BV式ガスガンはこのような作動方式をとる。

エアスイッチを解放する→高圧ガスがユニット内に入り、BB弾が前進する→BB弾がOリングに固定されバレルが前進する
→一定の位置に達するとOリングが広がってBB弾を解放→発射
この動作を繰り返すことでフルオートの発射を可能にしている。

Oリングが作動のキモであるため、定期的にオイルを塗布する必要がある。
バレルが前進している間はガスは垂れ流しである。そのため燃費は非常に悪く、大きなタンクを背負う必要があった。
また、バレルが前後するため、命中精度は他のシステムに比べて悪い。

その一方で、このように非常にシンプルな構造のためパワーアップがしやすく80年代後半から90年代前半にかけてゲームフィールドでのシェアを独占した。

給弾方式

このBV式の方式は2種類存在していたことが判明している。
マガジン内部にエアの圧力が掛かる構造という点ではどちらも同じであるが、構造には大きな隔たりがある。

  • エアー給弾方式
  • エアーがマガジンの弾を押し上げる方式。装弾数の向上と構造の簡略化といったメリットがある。主にアサヒコクサイが採用した。

  • スプリング給弾方式
  • 給弾をスプリングによって行う方式。給弾をエアで管理しないため低圧での作動が可能。主にマルゼンJACなどが採用した。

代表的なメーカー

機構が単純だったために、様々なメーカーが参入した。

JAC
アサヒ・ファイアーアームズ
マルゼン

基本的な機構は同じであるが、細部においてメーカーごとに異なっている点が興味深い。
他にもモデルガンメーカーであるコクサイMGCが参入している。
中でもマルゼンのBV式は安価だったため、若年層に好まれた傾向がある。
一方、アサヒ・ファイアーアームズは高級志向であり、リアルな外見と金属パーツによる高い剛性が売りであった。

過剰なパワー競争

BV式の特徴の一つとして、初速が圧力に比例するところがあった。

発展するにつれ、過剰なハイパワーカスタムが流行し、サバイバルゲームを楽しむ人が少なくなり、過疎化を迎えることとなった。
しかし、それは一方ではホップアップが存在せず、有効な射程延長の手段が初速の向上しかなかったということを付け加えておく。
ちなみに当時は0.4j規制であったが、それでは売れないこともあってか、無視された傾向が強いようだ。

現在におけるBV式

電動ガンの出現以後、BV式の主なメーカーは次々と業界から撤退し、現在ではメーカーの保障が受けられない状態となっている。

電動ガンと比較すると、ホースがあり取り回しに不便な上、機構上ホップアップが上手く働きにくいことも向かい風となっている。

また、ハイパワー時代の反省(あるいは偏見)からか、外部ソースを禁止するフィールドも多く、決して使いやすいとは言えない。

上記の理由から、BV式の銃をフィールドで見ることはほとんどないため、ゲーム環境への影響力はほとんどないと言ってもよい。
しかしながら、構造の単純さから来ると耐久性の高さ、独自の発射音や消音性能の高さは圧倒的であり、今でも熱心な愛好者が存在している。

新銃刀法への対応

新銃刀法の適用後、このタイプのエアガンの扱いをどうするか、各地で激しい議論を呼んでいる。

BV式の特徴により、圧力を上げるだけで容易に初速を上げることが可能であるために規制をオーバーしてしまうのだ。
そのために、どのようなパワーソースを使用しても一定の初速に抑える必要があるが非常に困難であった。
しかし2007年4月、M&Gより、上記の条件をクリアしたBV式エアガンが登場した。