「引越物語」 引越し
 
みなさんにも役立つかも?

第五章までは、独自の視点を交えつつも基本的情報中心でしたが、ここでは実際の体験談をお伝えしたいと思います。 ちなみに筆者は、都内近郊の単身者で、引越経験は片手程度の回数です。同じような条件にはもちろん、そうでない方にも参考になる部分もあると思います。 他のサイトには、書かれていない情報もありますので多少引越知識のある方は、この章を読むことが一番重要かもしれません。
筆者がまた引越しをした際には、情報提供していきたいと思います。


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引越業者対策〜交渉術〜

とある事情で部屋が気に入らなくなり、同一町内(数キロ程度)への引越しをした時の話です。
近距離なので自力でも可能なケースでしたが、大型家電もあり手間を考えると値段によっては・・・と思い業者に依頼をすることにしました。 この時は、私もまだ引越に関する知識も浅く、引越方法を試行錯誤していました。条件としては、お金がなかった為、安い事を第一条件に調査を開始しました。
最初に行ったのがWeb検索。行き先は「赤帽」です。ご存知の方もいるかと思いますが、正式名称を国赤帽軽自動車運送協同組合連合会といい、貨物軽自動車運送で引越業のサービスをメインに行っている会社ではありません。 「赤帽」の引越は距離時間による換算が主になるようでした。今回は近距離だった為、適していたのかもしれません。基本的には引越専門の業者さんよりは安いと思われます。 ただ、作業員は1名のみのようで、そこが面倒くさがりの私にはネックでした。1名では運べないものも当然あるでしょう。その際は手を貸す必要があるようです。ちなみに、ダンボールは自身で用意するか有料で購入になるようです。 結局は、赤帽さんはWeb見積だけに留め、引越の専門業者へ見積り依頼をしました。
見積りの日。某社営業マンは、非常に好感の持てる元気な若い方でした。以前にも引越の経験はあったので、ある程度は解っていましたが、見積りに来た営業マンはまずは自社アピールから始まります。 営業マンいわく「ウチの営業の約90%は見積に来たら、その時点で即契約成立になっている」と。グラフのデータまで見せてきました。「二度足を運ばない事で経費を削減しいる。提供するダンボールも車に積んで来ました。」とも。 なるほどと思いましたが、私は意思は強い方なので、ちょっとでも納得のいく金額でなければ即決するつもりはありませんでした。
そして、部屋を見渡し見積りで提示してきた金額は4万円。私の部屋は1Kタイプで荷物量もごく一般的です。 当時は相場がまだハッキリと分からなかったので、そんな程度なのかなと思いを持ちつつも、私の感覚では高いと判断しました。
やむを得ず「私も手を貸しますので、作業員を1名にしもう少し安くなりませんか?」と提案した所、「安全面も考慮し作業員は減らせないけれども・・・」と、再度見積りし直し、若干提示額は下がりました。
が、「赤帽」の見積りを考慮すると話にならない程、額に開きがありました。その金額では首を縦に振る訳にはいかず、「検討してみます・・・」と話を終わらせにいったのですが、なかなか引き下がりません。90%契約させる営業マンの真髄でしょうか。
「他社さんの方でもっと安い見積りが既にありました?」と突っ込んできました。普通は既にあっても社交辞令的に他者さんの名は言わずに断るのかもしれません。しかし、正直に「自分も労力使いますけど、赤帽さんでもいいのかなって・・・」と答えました。(実際、他で安い見積があった場合、ハッキリ言う方がいいです。中小引越業者であれば同額かそれ以下に下げます。)
すると、「では、おいくらなら私どもにお任せ願えますか?」と。そこまで言いますかぁ〜、と内心思いましたが、「高くても2万までと決めていたので・・・。」
最初の提示の半額です。さすがにそれはOKしないのかと思いきや、「その値段で受けていいか、営業所に連絡させてください。その値段なら契約してくれますよね?」と言ってきました。 まあそれならとOKした所、早速営業所と連絡。「赤帽さんと比較されてるようで、2万円で・・・」と携帯電話で確認。
赤帽って言ったらこうも安くなるんだなとその時に分かりました。繰り返しますけど、最初の提示の半額ですよ?
間違いなく「赤帽」は交渉時に提示額を下げるキーワードですね。中小引越業者はその存在を恐れているのでしょう。 こちらから金額を提示した際に、2万円と言ったのですが、これをもっと低い金額を言っていたらどうなっていたでしょうか・・・?
その後の情報や調査から、恐らくあと二千円程度は下げることが出来たでしょう。 それでも当時は、十分満足いく交渉でした。ただ、最初の提示額は何だったんだ!?という憤慨した気持ちも持ち合わせました。引越料金なんて、やはり言い値なんだなぁと実感しました。皆さんも、妥協せず値切れるだけ値切りましょう。
契約した際に「こんな安い値でやるのは、そうないですよ。私の担当した中では・・・」とアピールしてきました。まあ、そんな話はどうでもよく、信用する必要もありません。恩を売って次もと思っての営業ですので、すべての面でシビアに対応する事が必要です。
そんな訳で、こんな感じのケースがありました。何か得るものがあったら幸いです。



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立退き事件

建設中 都内某区内にて。こちらは、引越しの情報に直接は関連する話ではないかもしれませんが・・・。
数年前の某日、賃貸マンションに住んでいた私の元に一通の通知が届きました。「区画整理に関する説明会のお知らせ」記憶が定かではないのですが、こんなニュアンスの手紙でした。 しかし、説明会の日は仕事の為に不参加。深い話は聞けませんでしたが、後日説明会の資料が届き理解しました。
「区画整理(道路を綺麗に舗装する)の一環で、現在住んでいるアパートを一旦取り壊します。その為、○月までに退去願います。引越料金等の補償に関しては後日担当の者が伺います。(東京都)」
立退きと言うと、ドラマ等で見掛ける「高層マンション建てるのを理由に、古い一軒家の家庭に怖い人が立退きを迫る」なんて状況が頭にありましたが・・・テレビの見過ぎでしょうか?(笑) もちろん、ドラマのような事はなく都の職員が対応し話が進みました。
当時、私の関心は「補償」の一点でした。向こうの都合で退去する訳だから、どの位まで補償してくれるのだろう?下心ありありで、これで逆に儲かればいいなぁと。
環境の状況を書きますと、東京の(物価低めな23区内)築十数年の1Kマンションに約3年住んでいました。家賃は六万円。
インターネットで同じような境遇の人を探してみました。購入宅での状況はあったのですが、賃貸のケースは見つかりませんでした。「借地借家」なる法律的な部分も調べました。 それでも相場は検討がつきません。みなさんはどの位補償されるか検討がつきますか?
私の予想では、純粋に引越し費用、部屋探しにおける交通費などの経費、会社欠勤を要する日数分の就業不能補償、最低40万はもらえるだろうと。それ以下なら少しゴネてみようかなと思っていました。
法律も調べ、経費の細かい内訳も計算し、戦う準備は万全・・・って戦いではないですね。でも、一応お願いされる被害者の立場ですので、下心を持っての交渉です。
そして、決戦の日・・・。都の職員さんが訪問し提示した金額は、約100万円でした。 その時、私思わず顔が緩んだかもしれません。交渉用に準備していた、知識も経費内訳も瞬間で忘れました(笑)
内訳を職員さんに尋ねた所、東京都基準に基づく計算で詳細には答えられないけれどもと、簡単な説明をくれました。以下の通りです。
工作物移転補償(電話、自費設置のエアコン)・・・11,000円
動産移転補償(引越し代)・・・80,000円
借家人補償(次礼金,向二年間家賃差額)・・・540,000円
移転雑費(就業不補償,選考交通費等)・・・270,000円
こんな経験もあまりないかもしれませんが、万が一あった場合は参考にしてください。ちなみに、この補償は経費としてきっちり使わないと一時所得として税金が発生します。
これに味を占めた私は、区画整理が行われていない、次に行われるだろう地域への引越しを決意したのでありました・・・嘘です(笑)



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引越物語

「こちらのお部屋何かは如何でしょうか?」
彼女は、再び・・・いや三度、物件の資料を幾つか俺に持ってきた。
「うーん、そうですねぇ。」
しかし、俺は三度曖昧な返答をするにしか至らなかった。

懸命に探してくれた彼女には申し訳ないが、ここには俺の希望条件にあう部屋はなさそうだ。店を変えようと思い、席を立つタイミングを見計らっていた頃、
「一度、物件のほう実際に御覧になってみませんか?実際に見ると意外とよく思える部屋もありますし。お時間大丈夫ですよね?すぐに車の用意致しますので。」
そう言うと、彼女は車のキーを取りに店の奥に姿を消した。少々強引な彼女の態度に戸惑い、断ることが出来なかった。
まあ、一生懸命探してくれたのだから見ずに断るのも悪いか。まだ日程的にも余裕はあることだし、今日の所は彼女の努力に敬意を表して案内されることにしよう。

車中でも彼女は懸命に物件を勧めてきた。その時は、ただ仕事熱心な子なのだと思っていた。
「次、御案内する物件はちょっと駅から離れていますけど、コンビニも近くにありますし静かでいいところですよ。部屋の面積的にも広めですし。」
その反面、時が経つにつれ、たあいのない話も始めた。
「ご近所付き合いとかされますか?一人暮らしさんのアパートは、そういうの少ないかもしれないですけど、ご近所とのお付き合いもいいものですよ。快適な暮らしのためには大事ですよ。」
完全に彼女のペースだった。彼女の愛想のよい会話、一生懸命な案内はここの物件に決めてあげようかという同情に似た気持ちさえ芽生えるほどだった。家賃の値下げを交渉してくれるとまで言ってくれた物件もあった。確かに悪いところではないのだが、まだ探し始めたばかりで気分的に即決という訳にはいかなかった。

数日後。
新たに条件にあう物件が出てきたという連絡を受け、再び彼女のいる不動産屋を訪れた。
「この物件なのですけど・・・。条件的には合いそうですよね?早速、ご案内しますね。」
前回同様、こちらの都合も聞かずに彼女は車のキーを取りに店の奥に消えていった。

「他の不動産屋にも行かれましたか?いい所は見つかりました?」
「いえ、なかなか。」
「あまり出入りが少ない時期ですからね、選ぶにしても限られてしまうかもしれませんねぇ。今日にでも気に入られる部屋きっと見つかりますよ。」
相変わらずの愛想のよい振る舞いに、本当に見つかりそうな気にさえなってくる。実際、そろそろ決めないといけないリミットが迫っていた。だから、多少妥協しようとも今日にも決めるつもりでいた。

しかし、その日も特筆して良いと思える部屋はなかった。あえて言うなら今日見た物件のひとつか。もう時間もないことだし、そこにしよう。そう思い俺は彼女に、
「さっき見た、2階の角部屋にしようかと思うのですけど。」
「あー、やっぱり。あそこはいいですよね。でもぉ、それなら先日御覧になった部屋のひとつも同じようなタイプでしたよ。あちらの方が私的にはお奨めです。このまま、もう一度見に行きましょう。」
そう言うと、俺の返事も聞かずに彼女はUターンを始めた。

「確かに、悪くないですね。」
再び案内された物件で俺はそう答えた。前回はまだ最初ということもあり、希望条件を厳しく設定し過ぎだったのかもしれない。改めて見れば悪くはない。
「じゃあ、さっき見た所と、どちらかにしたいと思いますので少し考えさせてください。結論が出ましたら連絡するということで。」
「はい、分かりました。でも、絶対ここがいいですよぉ。ここにしませんか〜?先日言った通り、家賃の値下げ交渉も致しますから。」
少々強引な彼女の態度には一瞬疑問を抱いたが、こういう性格の子なのかなとその時は深く考えることはしなかった。

二日後、俺は彼女に電話をした。彼女の勧めた物件にすることを告げるために。
どちらの物件にも、これという決め手になるような部分はない。だから、正直どちらでもよかった。あえて言うなら彼女の喜ぶ姿を見たかったから・・・そんな単純な理由だった。
「家賃のほう下げていただけるのでしたら、お奨めしていただいた方の物件にしたいと思うのですけど・・・。」
家賃の値段はさほど気になることではなかったが、選んだ理由はそこであることを強調した。あなたが奨めてくれたから・・・と本当は言いたかった。
「はい。もちろん、その件は交渉させていただきます。あの物件に決めて頂いて本当に良かったです。ありがとうございます。」
電話越しの声が弾んでいるのが分かる。彼女は本当に嬉しそうだった。
俺は、物件を決めてしまったことで彼女との付き合いが終わってしまうという思いが強く、部屋が決まったというのにあまり嬉しさを感じられずにいた。その時、俺は実感した・・・彼女に引かれているのだと。しかし、どうせ営業スマイルだろう。そんな事に心を奪われてどうする?冷めた感情がそれを打ち消した。

「ふーぅ。ようやく落ち着いたか・・・。」
タバコを吸いながら改めて部屋を眺める。引越しを終え、数日が過ぎ部屋の方もようやく片付いてきた。
−ピンポーン!−
ん?誰だろう?ドアを開けるとそこには・・・
「こんにちは。新居はどうですか?落ち着きました?」
な、なぜ??例の不動産屋の彼女だった。
「え?はぁ・・・ど、どうされたのですか?」
「どうされたのですかじゃないですよ!ちゃんと言ったじゃないですか。ご近所付き合い大事にした方がいいですよって。挨拶しに行かなきゃだめですよ。」
そう言うと、彼女は俺の部屋の前を去って行った。何を言っているのか分からず戸惑った。
「あ、あのぉ。」
開いたドア越しから顔を覗かせ、立ち去る彼女の姿を追った。
すると、彼女は隣の部屋のドアを開け中に消えていった・・・。

俺の心躍る新居生活が、今始まった。


−完−
                           (注:この物語はフィクションです。体験談ではありません。)


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(第一章)新居探し (第二章)引越業者選び (第三章)転出転入手続き (第四章)荷造り (第五章)引越当日 
 

第一章まずはお部屋を探しましょう♪

第二章見積依頼

第三章役所、公共機関等

第四章収納のコツ、配置

第五章さぁ!いよいよ

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