金のベジ

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金のベジ銀のベジ(元ネタ『金の斧銀の斧』)



カカロットこと孫悟空は地球育ちのサイヤ人。強く優しく頼もしいのですが、天然すぎて時々怖い青年です。悟空は今日も楽しく同族のベジータと限界バトルの真っ最中です。
「来い、カカロット!」
「行くぞベジータ!!」


(中略)




再び妖精が姿を現すと、手にベジータを持っていました。それは光輝く金のベジータでした。

「あなたが落としたのは金のベジータですか?」
「おう、そうだぞ。オラが落としたのは金のベジータだ」

悟空はベジータを受け取ろうと両手を差し出しました。
「この嘘つき。そなたのような不正直な人は嫌いです。お前のベジータも戻しません。」
言うが早いか、湖の精は、金のベジータと共に水の中に戻ってしましました。悟空は嘘を言ったつもりはなかったのですが、間違えていたのでした。落としたのは金のベジータではなくMのベジータでした。

「あー、行っちまった……ま、いっか」

あっさりと悟空はうなずきます。彼は恐ろしいほど諦めの良い性格なのでした。おまけに、彼があっさり納得したのにはもう一つ理由がありました。
うなずいている悟空の元に、小柄な人影が大勢近寄ってきます。彼らは髪や瞳の色は違っても、驚いた事に皆顔は同じベジータでした。色違いのベジータは口ぐちに悟空に詰め寄ります。


黒ベジ「どうしたカカロット!さっさと俺と勝負の続きを始めやがれ!
金ベジ「何だ貴様、俺とカカロットの勝負を邪魔するな!」
S2ベジ「くそったれ、俺は他のやつらなんかどうでも良い、カカロットと戦えればそれで良いんだ!」
Mベジ「冗談じゃねえ、俺はずっとこの時を待っていたんだ、俺と勝負しろカカロット!!」
S4ベジ「俺とフュージョンしろカカロット!」


この他にも悟空の家には大勢のベジータが待っていました。ベジータは悟空よりも弱いので、バトルのたびに湖に落とされ、そのたびに湖の妖精が3人ずつベジータをくれるので、最近どんどん数が増えてきてしまっているのでした。

「わかったわかった。ちゃんと順番に相手してやっから」
大勢のベジータを前に悟空は、超上から目線で彼らをなだめるのでした。

こうして悟空は、それこそ昼は一人ずつ戦っていたら日が暮れてしまうほど、夜は一人ずつ抱いていたら夜が明けてしまうほどの大勢のベジータに囲まれて幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。


…え?湖の妖精が水の中に連れて帰ったMベジはどうなったって?ご心配無く、ちゃんと悟空の元に戻ることができたそうですよ。悟空と引き離されてあまりに悲しがって泣くので、湖の妖精が罪悪感を感じてMベジを帰してあげたそうです。良かったですね。



…タイトルにある「銀のベジ」って何なんだ(゜∀゜ )w