朝6時起床。血圧:H125,L83、正常!日本から入ってくるNHK福岡第一放送ラジオを聴取しながら(ラジオ朝一番のアイモードに書いた便りが見事届いた)出かける支度。外は先日の晴天がうそのような天候。雨天である。天気予報は当たった。しかし全ての人が傘をさしているわけではない。弱い雨なのだろう。天気予報によればソウルも雨のよう。願いは一つ、予報が外れること。8時半にチェックアウト、追加料金無。
外に出るとやはり傘が必要な雨の降り方だ。しかし本降りではない。道を渡れば駅舎のひさし。すぐ建物の中に入れる。さあ朝食だ。昨年の6月と半年前は3階の綜合食堂街を利用したのでそこは避けて複数ある1Fの店のひとつで食おうと通路を歩く。韓食やスターバックスのような店が数店。見て回ると一番北
|
日にち、出発時刻、座席番号を充分確認して乗車 |
の端の店に来た。レシートによれば코레일유통(KORAIL流通?・KORAILユトン)という店。ファーストフードのようなセルフサービス形式の飲食店だ。他に3~4組の客がいる。箸と匙も自分でとる。ユッケジャン(육계장)があったので注文、値段は5,500ウォン。レシートによれば과세물품가액(クァセムルプムガエク・課税物品加額=本体価格)5,000ウォン、부가세(プガセ・付加税)500ウォン。書き方は日本のレシートに似ている。付加税(消費税に相当)は10%、それを見ると今の日本の国会を思い出してしまう。「(震災復興等の)増税なんかするより国会議員の数を減らして税金の無駄遣いなんかよせ!何も発言しないで居眠りしている議員だらけなんだから。なあ、どじょうさんよ。」だ。日本円に直せば税込みで371円、ヤッス。最近日本の焼肉・韓国料理店へは”塩分摂取制限”ということで行かないがユッケジャンは800円位するか?高級店だと1,000円以上するだろう。8時代後半のその店の従業員は2人、受注係と厨房係とがいる。約10分ぐらいして出来上がった。カウンターにのせられたので、そちらへ行き自分でテーブルに運んだ。充分な量。牛肉細切りの他、ゼンマイ、鶏卵、韮、春雨が入っていて、別皿で白飯、カクトゥギやオイキムチが付いている。粉唐辛子が入っているので汗が出てくる。でも辛いのは慣れてしまっている。塩分摂取制限があるので汁の半分くらいは残して(韓国は残すのが礼儀だという)、食器類を返却台にもどし「안녕히
계세요(アンニョンギゲセヨ).」と言って店を去りエスカレータで2階に上がる。乗車するKTXは9時半発。あと30分以上もある。15分位テレビがあり切り株のような椅子がある所で待機し9時10分頃乗り場の方へ行く。改札口は昨年と同様に無い。が、出発する5番ホームの階段入口はまだテープで閉ざされている。ところがしばらくすると看板の電気がついた。そろそろ降りれる。ひとりのおばあさんが階段の脇にあるエスカレーターに乗ろうとしたが昇り専用、ブザーがなったので引き返していた。その直後ホームから係員が上がって来て階段のテープを開けた。「OK?」と尋ねると「아홉시30분……(アホプシサムシップン……=9時30分……)」という返答が来た。乗るのは9時30分発の列車、やはりもう乗れるのだ。よし、フル規格になったKTX、昨年より
|
これから乗るKTXと特室座席 |
速くなったKTXに乗車できる、ワクワク。階段を下り車内に入り乗車券に書かれた5号車6Cの席につく。2人掛けの窓席である。定刻より1分位遅れて、9時31分に出発した。空席だらけだ。隣席には人はいない。前回と同様にソウルまでこのような状態が続けば良いのだが。気持ちよく寝ることができる。開業当初は釜山から東大邱(동대구・トンデグ)までは在来線使用だったが、今はフル規格。この列車の停車駅は新慶州(신경주・シンギョンジュ)、東大邱、大田(대전・テジョン)で、2時間29分後にソウルに着く。昨年6月に乗車した時は、東大邱と大田停車でソウルまで2時間44分(多少の遅れはあった)。在来線特急セマウルだと同じく東大邱と大田停車で4時間10分。随分早まったものだ。釜山・ソウル間ノンストップの一番速いKTXもあるが、午後1時50分出発で、時間が合わないので乗らなかった。所要時間は2時間8分。新幹線のぞみでは、現在東京・新大阪間のノンストップはない。名古屋人からの苦情が多かった等でのぞみ誕生当初あったノンストップ列車は廃止となってしまった。今乗っている列車は新慶州に向かっている。やたらとトンネルが多い。10時丁度ごろ新慶州に到着。10人ばかりだろうか乗ってきた。後ろの席に座った人2名は話し声から日本人であることがわかった。スーツなので出張だろう。他に観光目的の客もいることだろう。先日は晴天だったので佛國寺(불국사・プルグクサ)は充分満喫した事だろう。今日訪れる人はあいにくの雨なので「はまってしまったあ」だろう。視界も悪いかもしれない。新慶州の次は東大邱。なおもトンネルばかりだ。トンネルを通過する音は日本の新幹線に似ている所あれば、モーーーなんていう音の所もある。またトンネル以外は雨天のため雨が列車に当たる音。前回乗車した時に聞いた風を切るピューピューなんていうのはない。縦揺れが多いのは前回と一緒。そして東大邱到着。えー?人だらけ。一般室に乗る客だろう。特室はチョボチョボだろう。ところが特室にも結構乗ってくる。とうとう隣席に人が座った。後ろを見ても前を見ても席は埋まっていた。土日や公休日(祝日のこと)でもないのに、また金曜の午前中だというのに、一杯だとは想定外だ。尚、日本の新幹線と違って、東大邱や大田駅ホームは専用高架のホームではなく、在来線のホームと並べられ、元在来線の物を使用しているみたいだ。天井のテレビ画面は、李明博(이명박・イミョンバク)大統領の米国訪問に関するニュースがメインだ。オバマ大統領とにこやかに会談。字幕には한미、若しくは韓美(ハンミ)などの表示、つまり韓米だ。来週は日本の、最初っから支持なんかする気はしない“ドジョウ”が訪韓だ。列車は大田を出れば終着・ソウル。雨はやんでいるようだ。ソウルの街を歩く予定にしているから降らないでほしい。そのまま願いどおり雨は再び降ることなく有名な大河・漢江(한강・ハンガン)を渡りソウル駅に到着。時刻は12時を過ぎていた。約5~10分位遅れたのだ。KTXはよく故障するそうだが今回はなかったし、中国のCRHのような追突、高架からの転落もなかった。よかったあ。そのため遅れなんて気にならない。車両端に置いておいたキャリーケースを取り車外に出る。やけに涼しい。あっ、上着を忘れた!早めに気づいてよかった。すぐ車内に戻り掛かっている上着を着て再び車外に出る。キャリーケースを引きながらエスカレーターへと向かう。すると日本人の団体客に遭遇。ガイドさんが「きのうは晴れてて暖かかったのですが、今日涼しいのは雨のせいでしょう。」とか言っていた。また、KTXが満席だったのは団体客が占めていたからだろう。一般客の一部は一般室に乗車するつもりだったが満席のためやむを得ず特室にまわり、特室も一杯になってしまったのだろう。でも韓国の鉄道は日本に比べずっと安い。値段は下準備の頁に記載したとおり。先月の3連休の日曜、のぞみで名古屋から東京へ行くために普通車の窓席の乗車券・特急券を券売機で購入しようとしたが、通路席と座りたくない3人掛けの真ん中の席しかなく、やむを得ずグリーン車の窓席の券を購入。14,270円もした(普通車は通常期料金で10,780円、自由席で10,070円)。タカ!しかし乗り心地は新幹線の方が上のようだ。尚、KTXは火曜~木曜に乗車するともっと安くなる。
エスカレーターを上がると、前回と同様改札口はなく乗車券はもらえてしまい自動扉が開きコンコースへ出られる。今度は帰国する16日に仁川空港へ行くための
|
A’REXの乗車券 |
空港鐡道(A’REX)乗車券を買うため案内板に従って西口へ行き、エスカレーターに2回乗って降り地下へ行く。ソウル駅から仁川空港までノンストップで行ける直通列車(직통열차・チットンヨルチャ)はエスカレーターを降りた後、左に行った所の改札機を通って行く。改札機の右に券売機がある。日本語で購入することもできるのでそれで購入。乗車日や出発時刻を指定し13,300ウォン(=898円)投入する。高級リムジン(明洞・명동・ミョンドンから14,000ウォン)よりは安いが一般リムジン(明洞から10,000ウォン)よりは高い。だが明洞より地下鉄でソウル駅に行くとすると重い荷物を持って階段を下りねばらなず、またアーム式の改札口なので持ちあげねばらなないから、ソウル駅までの移動手段はタクシーとなる。このためタクシー料金を足せばA’REXの方が高級リムジンよりも高くなってしまうだろう。が体験、料金は気にしない。今日の“お仕事”の一つは片付いた。再び地上に出て、8月に改装工事を終えたばかりで文化驛서울(ソウル)284(문화역서울284・ムヌアヨクソウルイーパルサ)に改称した、旧駅舎をこの目で見て撮影。工事が完了したばかりの時は無料で入れたが今は有料、中に入るのはよした。尚284は、国の史跡第284号から来ている。
|
文化驛ソウル284(ソウル驛旧駅舎)と抗日運動家・姜宇奎(강우규・カンウギュ、1855~1920)の像(旧駅舎の北にある) |
そして地下鉄乗り場へ。前回、アーム型改札機にキャリーケースがひっかかってしまったので(失敗その1)今回は持ち上げて中に入れ、Tマネーをタッチ、エラーせずにアームを押せ、自分も中に入れた。地下鉄4号線へと向かい、ホームに降りる。すでに電車は来ていたが、逆方向に行くといけないから(前回の失敗その2)見送った。ホームドア上、次の駅・會賢(회현・フェヒョン)の表示が、反対の淑大入口(숙대입구・スッテーイック)より濃くなっているのを確認し次の電車を待つ。そう長く待つことなくやってきた。2つ目の明洞で下車。
|
イビス前の仁川空港行きバス停
공항버스=空港バス
이비스명동호텔=イビス明洞ホテル
6001:高級
6015:一般リムジン |
ソウル駅に近い方の階段を上って宿泊するイビスアンバサダーへと行くため端へと歩く。それにしても随分長いホームだ。後に調べたら10両編成だ。なじんでいる名古屋市営東山線や名城線は6両だからより長く感じる。東京メトロで古い銀座線や丸ノ内線も6両。エスカレーターと階段を上がり改札機の所でキャリーケースを再び持ち上げ外に出しTマネータッチ、エラー出ず、アームを押せた。各出口には案内地図がないのでどこから出るのか迷ったが、かすかな記憶から6番出口より出ることとした。反対側でなくてよかった(前回の失敗その3)。反対側に出てしまうと、駅上を走る退溪路(퇴계로・トェゲロ)には横断歩道がないので再び地下に入って上がり直さねばならない。一旦外に出ればもう道順はわかる。中国人学校のそばの裏道を通って広い道に出てそのままイビスアンバサダーに行けばよい。
|
左:イビスアンバサダーは安くてきれいなのでまた利用する気になる。
右:外を見ると南大門路のソウル驛方面はものすごく渋滞 |
時刻はまだ午後1時前。ホテル1階の案内係にチェックインは何時からかとたずねたら、もうやっているとのこと。フロントは19階。エレベーターで上がる。ここに宿泊するのは3回目。もう慣れている。チェックインは済ませ、部屋のある12階に降りる。エレベーターでカード式のキーをセンサーにタッチ。タッチしなければ12階のボタンは押しても点灯しない。今回は押した後ちゃんと点灯した。慣れていない人は手こずる。セキュリティーはしっかりしている。客室扉もセンサーにタッチすれば開く。部屋は南側、明洞のメインストリートの一つである忠武路(충무로・チュンムロ)、ロッテ百貨店ヤング館、新世界百貨店(신세계백화점・シンセーゲーペックァジョム)が見える。広い道・南大門路(남대문로・ナムデムルロ)は渋滞、バスは連なっている。とにかく疲れたー。自動販売機でジュースを購入し喉を潤し、30分ほど休憩し、19階フロントにキーを預け、外に出る。
|