9時35分発大韓航空に搭乗する前に、7時半までにHIS(エイチアイエス)カウンターでEチケットを受け取らねばらなない。このため早朝5時に起床。血圧正常(H121,L77)!大曽根、金山、そして6時34分発ミュースカイでセントレアへ向かう。着いたのは7時2分。Eチケット受取時間まで充分間に合う。余裕で引換票とパスポートを提示してEチケットを受け取った後、国際線の窓際にある大韓航空搭乗手続きカウンターへ行く。2時間前の7時35分に手続き開始なので、新聞を読んで時間を潰したが、手続き開始10分前にふと前を見たらもうすでに100人位並んでいた。こりゃまずい、自分も並ばなきゃ。そして開始。後ろを見たらもう長蛇の列と言ってもおかしくないほどだ。韓流、円高ウォン安、韓国は超人気だということがわかる。中高年ばかりではなく若年層も多い。もちろん欧米系の外国人や中国人もいる。日本と韓国、セットでの旅なのだろう。窓口は複数あるので、自分の順番が早く回って来てキャリーケースを預ける。満席だというので、通路側の席しかない。このためやむを得ず通路席の搭乗券を受け取る。座席は33H。そのまま搭乗口へ行くには早すぎるので、4階のスターバックスコーヒーでサンドとアイスティーを朝食として食す。そのあと手荷物検査、出国手続き。何れもひっかかることなくOK。そして搭乗口へ向かった。出発
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これから搭乗する大韓航空B747-400と搭乗券 |
1時間前なのでまだガラガラ。天気は曇りで知多半島はかすんで見えている。しかし天気予報ではソウルは晴れだ。楽みだ!搭乗開始時間が近づくと、客室乗務員らが通路を歩いて飛行機(ボーイング747-400)へと向かって行く。大韓航空なのですべて韓国人だろう。名古屋市内の韓国人居酒屋のママさんに似ていると思う人がいたっけな。そして搭乗開始、そこも長い列。でも指定席なので慌てることはない。ファーストクラス、子連れ、後ろの席の順で搭乗、そして自分も搭乗。안녕하세요?(アンニョンハセヨ=お早うございます)と言って機内に入る。右側3人掛け席ですでに窓席と真ん中の席は人が座っていた。二人とも韓流目的だろうと思う中年日本人女性だった。”まあしょうがないや”と思って通路側席につく。シートベルトを締め、出発時間を待つ。9時35分、定刻通り動き出す。滑走路に来、加速、離陸。窓席ではないし翼のそばなので外は見えにくい。が、雲の中を徐々に上がって行くのはわかる。そして雲の上に達する。もちろん真っ青な空だ。どこを飛んでいるかは各席に取り付けられているモニターでわかる。日本から抜ける所は鳥取の西にある倉吉あたり。季節によって異なるようで6月に行った時は松江上空だった。機内放送によれば、ソウルの天候は、予報通り「晴れ」、気温は17℃。ラッキー!
座席ポケットに入れられている注意書きによれば、禁止事項の一つ”セクハラ”は、ハングルでは성추행/성희롱(ソンチュヘン/ソゲロン)と記されていた。前回、성치행(ソンチヘン)と書いてあるのかと思っていたが、正しくは성추행であることを確認した。漢字で書けば、性痴行ではなく性醜行だろう。성희롱は性戯弄。安定飛行してきたので機内食が配られる。のりまき、稲荷寿司、穴子寿司などだ。座席モニターによればもう韓国に来ていている。通路席であるし雲がかかっているので自分の目では陸地は確認できない。しかもビールを飲んだのでトイレへ2回行ったことだし。11時を過ぎると低空飛行となった。すでに雲はなくなっている。通路席であっても海岸線は確認できる。西海岸だ。複雑な海岸線なのでわかる。そして仁川空港(인천공항)滑走路へ。着陸。時刻は定刻通り11時35分。セントレアからは丁度2時間。日本で超人気でもあるから近くて近い国だ。近くて遠い国なんていうのはもう過去のこと。안녕히 계세요(アンニョンギゲセヨ=お元気で)と言って飛行機を後にし入国審査の所へ向かう。金浦空港を含め、ソウルで入国手続きをするのは初めてだ。それまでは釜山港や金海空港での入国手続きだった。それにしても随分歩く。通り過ぎてしまったのではないか?いや、脇にあるのは乗り継ぎ連絡だ。やっとのことで手続きする所に着く。スタンプを押され、ホッと胸をなでおろす。そして階下へ行き預けたキャリーケースの受け取りだ。なかなか来ないんじゃないかと思っていたが、意外と早めに、10分位で流れて来た。受け取った後、違反持ち込み品がないことを告げ、今度は新韓銀行(신한은행・シンハンウネン)窓口での両替。3万円を出すと、封筒に入れられたウォンを渡される。早く出せるように予め封筒に入れられているのだろう。2万円用、4万円用……、積まれてあった。渡された金額は39万ウォン。1円が約13.7ウォンだから、41万1千ウォンという計算だから39万を引けば2万1千ウォンの手数料だ。それにしてもドバッと来るもんだ。落とすといけないからすぐ上着内ポケットに入れた(封筒に入れられているので簡単に)。
今度はバス乗り場へと向かう。途中、「택시(タクシー)?」と言う人に声をかけられたが、ぼったくられるに決まっていると思い、「버스로가겠습니다(ポスロカゲッスムニダ=バスで行きます).」と言って断った。バスでの行先は明洞にある宿泊するイビスアンバサダーだ。コネストで予めどこから乗るのか調べておいた。一般リムジン(運賃:1万ウォン、系統6015番)は5Bの乗り場(大韓航空利用の場合)、高級リムジン(運賃:1万4千ウォン、系統6001番)は6Aの乗り場(同)。時刻は12時10分頃。標識の時刻表によれば今度出発する一般リムジンは12時20分、高級リムジンは12時14分、後者の方が早く来るし一人掛けの席もあることだから、高級の方に乗ることとする。6001番と表示された高級リムジンがやって来て、係の人にキャリーケースを座席下の収納庫に入れてもらい券をもらう。運賃は別に運転席に座っている運転手に支払う。そして車内に入り着席。12時14分に定刻通り出発。駆け込み乗車をしようとする人がいたが間に合わなかった。次に停まったのは12B乗り場。なぜ乗り場が2か所ずつあるのか疑問だったが、そこはアシアナ航空を利用した人のためにあるバス停であることがわかった。一般リムジンは12Aだ。大韓航空からの方が始発だから乗り易い。乗客のうち1/3~1/2が日本人のようだ。バスは仁川空港をあとにすると鉄道線路が見えてくる。仁川空港と金浦空港とを結ぶA’REXだ。今年末にソウル駅まで延伸する予定だ。次にソウルを訪れた時は仁川空港-ソウル駅はA’REXを利用しようかと思う。渋滞に遭うことがないからダイヤは殆ど正確、乗り降りもしやすい。そこを出た後今度の停留所は金浦空港だ。初めて韓国を訪れた時、帰国時に利用した空港だ。なつかしい。車窓から見える光景は刈り取ったばかりの田んぼやビニールハウスのある農地、20~30階級の高層団地。建設中のものもある。韓国人の顔つきは日本人と変わらないが、ハングルの看板や高層団地を見て韓国に来たんだという実感を沸かせる。それまではスイスイと来れたが、渋滞に遭いがち。ソウル市内に入ったのだ。しかし前世紀よりはましになったと思う。(市内バスだが)バスの専用路線ができたからだ。金浦空港など主要バス停到着前は英語や日本語のアナウンスもあるが、降り間違えるといけないから、コネストに記されているバスの降り方を印刷した物を見ながら韓国語のアナウンスを聞く。「이번 정류장은(イボンチョンニュジャグン)=今度の停留所は、A」、「다음
정류장은(タウンチョンニュジャグン)=その次の停留所は、B」、という言い方だ。Bで降りるべきところ、Aで降りてしまうことがないようにしたい。日本の私鉄の車内放送を思い出せばよい。例:小田急なら「次は成城学園前、成城学園前です。成城学園前の次は下北沢に停まります」。バスは漢江、汝矣島(한강,여이도・ハンガンヨイド)の南側にやってきた。国会議事堂や大韓生命ビル前を通過。漢江を渡り、ソウル駅前に停車。新旧駅舎が並んで建っているのがわかる。旧駅舎はまだまだ改装中。日本人客の1人が写真を撮っていた。南大門市場前を過ぎると今度はイビスだ。이번
정류장은 이비스(イボンチョンニュジャグン イビス……)というアナウンスが鳴り、降車ブザーの釦を押す。道路は大渋滞、タクシーや赤いバス……、前の車がどくのを待ってから停車。空港からの所要時間は70分とある。時刻は1時40分頃。予定より15分位の遅れだ。乗車時に渡された券を運転手に渡し荷物を受け取り、안녕히 계세요(アンニョンギゲセヨ)、運転手は안녕히 가세요(アンニョンギガセヨ)と言って、すぐそばのイビスに入る。1Fの案内係に、「안녕하세요?(アンニョンハセヨ)、チェックインは2時からですか?」と尋ねると、「もうやっていますよ」とのこと。19階へ上がり、フロントにソウルナビで予約した予約票とパスポートを出し、記名等をする。「支払いは済んでいます」ということでホッとし、カード式の鍵を受け取る。12階の部屋だ。前回は14階の西側の部屋だからロッテ百貨店のまん前だったが、今回は隣のビルと狭い道とを隔てた部屋。だがロッテ百貨店は見える。まあいいか。 |