ソウルの街調べ2 淸凉里(チョンニャンニ)~東大門(トンデムン)~大学路(テハンノ)江南(カンナム) 10月23日(土) 晴れ・暖かい
イビスアンバサダー_往十里-淸凉里_東大門_大学路_江南_東大門_會賢(新世界百貨店)>>南大門市場>>明洞(ロッテ百貨店)>>イビスアンバサダー
 
1.早朝の淸凉里(청량리・チョンニャンニ)、そして東大門(동대문・トンデムン)で朝食 
 早朝5時起床。血圧:H124,L79、ゆうべ飲みすぎたが正常値でよかった!持ち物等を確認し、荷造り、まだ暗い6時半頃にホテルを出て、乙支路入口から往十里(왕십리・ワンシムニ)を経て淸凉里(청량리・チョンニャンニ)へと向かう。
詳細は→淸凉里その後2010
 清涼里の調査をを終えた後、祭基洞(제기동・チェギドン)より地下鉄1号線に乗り東廟前(동묘앞・トンミョアプ)で降りる。前回旺山路(왕산로・ワンサルロ)を通行している途中で見た古い建物である東廟(동묘・トンミョ)を見るためだ。伝統的な古い石の塀に囲まれている。南に正門があるのでそちらへ回る。ところがまだ閉じている。まだ9時前だからか?
東廟は開いていない。東大門綜合市場のビル
あるいは塀の中に工事中の建物があるのが見える。工事中のため閉鎖中か?断念。東廟前から再び地下鉄に乗車し東大門へ行くこととする。目的は朝食。ソウルナビやコネストで紹介されている닭한마리골목(タカンマリコルモク)、생선거리(センソンゴリ・焼き魚通り)と称される裏道にある호남집・ホナムチプ)で鯖焼定食(고등어구이・コドゥンゴグイ)を食べることを決めていた。その道にやって来た。東京新宿の思い出横丁・焼鳥横丁(しょんべん横丁とも称する)や大阪十三のしょんべん横丁と似たような雰囲気だ。光景は前回と全く一緒。店のママさん(어머니・オモニ)が、そして隣の전주식당(全州食堂・チョンジュシッタン)の主人が、店の外のコンロで魚を焼いている。ホナムチプに入ろうとすると、オモニが私が日本人であることが一目でわかったようで、「サバ?」、「サンマ?」なんて日本語できいているではないか?日本語不可なので、度胸で入店するつもりだったのだが、両サイトで紹介されているため日本人が多く入店するせいだろうか、オモニが魚の名前を日本語でどういうのか覚えたらしい。私は予定通り「サバ、고등어(コドゥンゴ)」と言い店内に入りあいている席に座る。テーブル5~6卓程の小さな大衆食堂だ。2階にも席があり、昼食時はもう満席状態になるという。今は朝9時ごろ、食事時ではない。他に一人の客がいたのみ。従業員は外で焼いているオモニの他に3~4人で副菜を盛ったり、床にある流しで魚を洗ってワタを取り出し捨てたりしている아주머니(アジュモニ=おばさま)たち。サバ焼が来る前に、ご飯、みそ汁(된장국・ドウェンジャンクク)、白菜キムチ、イカ塩辛、紫蘇キムチが運ばれてきた。サバはまだ来ない。5~10分位経ってやっとサバが運ばれてきた。何と焼魚はわさび醤油につけて食べるのだ。刺身をつけるんではなく焼き魚をつけるとは。食材は日本とほぼ同じだが食べ方が違うことに興味を引く。尚、刺身はコチュジャンやチョジャン(酢味噌)につけて食べることを本やテレビで知った。空腹だったし、清涼里で4.8km位歩いただろう。とにかく食が進む。うまい(맛있어・マシッソ!)。サバ焼はそう”しょっぱい”っていうことはないが、塩辛やキムチ等で塩分を摂りすぎることが懸念されるが、オモニが一生懸命作ったものだ。サバは骨以外は残さず食した。韓国は残すことが礼儀だから、他にいた客がキムチ等を残していたのを見て、自分もキムチや塩辛を3分の1程残して塩分摂りすぎにならないようにした。そして勘定。メニューどおり6千ウォン(昨日のソルロンタンと同じ値段、約437円、安い!)を、さきに勘定をした他の客をまねて外で魚を焼いているオモニに渡した。「안녕히 계세요(アンニョンギゲセヨ).」と言って、オモニは「안녕히 세요.또 오주세요(アンニョギガセヨ.トオジュセヨ).(だったかな)(お元気に行って下さい。また来てください。)」、私は「(ネー).」と言い、店をあとにした。
 

2.大學路(惠化門)대학로해화문・テーハンノ(ヘファムン)

左より惠化門(東小門)と真ん中の専用路線を走行する市内バス、惠化洞ロータリー、惠化驛前商店街入口と道路並木

 次に行く所は大學路(대학로・テーハンノ)だ。地下鉄4号線で漢城大入口(한성대입구・ハンソンデーイック)まで行き、惠化(해화문・ヘファムン)という古い門を見つける。別名東小門(동소문・トンソムン)。南大門、東大門、北大門、西大門という4大門があるのに対し、南小門、東小門、北小門、西小門という4小門もあり、ここはその一つ。惠化の駅名はそこに由来しているのだろう。また、かつて付近にあった서울大學校(ソウル大学)が1975年に江南地区に移転したが、漢城大學校や韓國放送通信大學校という他大学もあるので、「大學路」は生きている。ここの通りも真ん中をバスが走っている。そして歩き続けると惠化洞ロータリー(해화동로터리・ヘファドンノートリ)に来、そこを過ぎると商店が増えてくる。もしソウル大学が移転せずこの付近にあり続けていれば東京大学のある本郷に相当か?また、名古屋のどこに似ているかは、大学が集中している千種区・特に名古屋大学辺りか?しかしまだ結論つけ難い。

 

3.江南(강남・カンナム)の新都心
 惠化を後にし、地下鉄4号線、3号線と乗りついで今度の目的地、漢江の南にある新都心、江南(강남・カンナム)へと向かった。下車駅は教大(교대・キョデ)。3号線はぎゅー詰
江南の整列しているような高層ビル群
めではないが人が多い。2箇所ある高速ターミナル、江南の新都心、江北の旧来の都心とを結ぶ路線だからであろう。金湖(금호・クモ)を過ぎると地上に出る。漢江をわたるためだからだ。川沿いの玉水駅(옥수역・オクスヨク)は地上にある。国鉄中央線(京元線)との乗り換え駅でもある。漢江を過ぎたら再び地下にもぐった。高速ターミナル駅到着時は日本語アナウンスもある。それにしても教大まではずいぶんかかる。韓国地下鉄のホームページの時刻表によれば、今回乗車した忠武路(충무로・チュンムロ)からだと18分位の所要時間だ。ずっと立ちっぱなしだった。疲れた。そして教大に着いた。地上に出て瑞草路(서초로・ソチョロ)を江南へと歩く。30階級の高層ビル群が見える。新宿の高層ビル群よりも多く建っているみたいだ。同様に高層ビルが増えたが道が迷路で坂道だらけの東京港区とはちがって、道が整備されていて平坦だ。従ってビル群は整列しているようにも見える。こうだと、似ているのは、高層化が進んでいる東京丸の内辺りだろうか?名古屋で似ている所はないようだ。名駅はそこに比べれば高層ビルはまだ乏しい。それと、ソウル全体を漢江を挟んで江北、江南とに分けているのは、信濃川を挟んで古町と新町とに分けている新潟を髣髴とさせる。我が足はさらに東へと進む。高速道路高架をくぐれば江南の中心街。超高層ビルだらけ。見上げれば疲れる。また、前回、帰国時に明洞より乗車したタクシーから降り、リムジンバスに乗車した所かなと思っていたが違う。未だにバス乗車箇所は不明だ。
 

4.再び東大門市場(동대문시장トンデムンシジャン)、そして南大門市場(남대문시장ナムデムンシジャン)、明洞(명동・ミョンドン)
  江南を去り、東大門へ戻ることとする。地下鉄2号線、3号線と乗り継ぐ。再び長い乗車だ。座りたいが空いた座席がないので座れない。どこの駅だかは忘れたが、着いたらら一人分空いたので座ろうとした。ところが年配女性が乗ってきたので断念。その人と目が合い、私は空いた席の方に視線をずらした。するとその人は軽く会釈をして座った。そして今日も来た来た。車内放送で流れるながれるメロディーかと思っていたが、ステレオで音楽をかけているCD売りが乗ってきたのだ。しかし買う人は一人もいない。ただうるさいだけだ。
廣藏市場ビル
その人は諦めたのか、目的駅に着いたからかはわからぬが、藥水驛(약수역・ヤクスヨク)かで降りて行った。ところが静かさはつかの間、別の物売りが乗ってきた。何かは忘れたが布製の物だったかな。声がやかましい。だが今度は2~3人が買っていた。やがて忠武路に到着し、4号線に乗り換えた。4号線だっただろうか、まもなく到着する時となると、踏切警報機の音が鳴るのが特徴だ。時々長く待たされることがあり、事故でもおきたのだろうかと思っていると、その音が鳴るとほっとする。その4号線で東大門へ行った。前回に続いて廣藏市場(광장시장・クァンジャンシジャン)内にある屋台で豚足を買った。今度は「족발 하나,{チョパル ハナ(というと店のオモニ(ママさん)は手で四角を描いたが、すぐに)}포장해 주세요.(ポジャゲジュセヨ=テークアウトでお願いします)」とはっきりと言った。するとオモニはパックを取り出して詰めて黒い袋に入れてくれた。前回と同じ店かと思ったが、添えられたのはシラスの塩辛ではなく、スライス生にんにくと青唐辛子キムチだったので、別の店であることがわかった。そもそもオモニだって違う。或いはもしかしたら経営者が交代したのか?「칠천원(チルチョンウォン=7千ウォン)」で値段は前と同じ。日本円で約510円。日本の相場と同じくらいかな?
 鍾路3街(종로・チョンノサムガ)より地下鉄1号線でソウル駅へ行き、4号線に乗り換え会賢(회현・フェヒョン)へ。前回のように間違えて逆へ行ってしまうことはなかった。ホームの場所がどこにあるかを知っておいたからだ。しかし、随分歩いたので、とにかく”水が飲みたい”と、ソウル駅、会賢駅と缶ジュースかペットボトルの自動販売機を探したが見当たらないか、あったとしても、こういうときに限って、補充中だったり。しかし血がドロドロになって血管が詰まるといけないから何れにせよ水は飲まねばならない。
 結局、デパートは高いので抵抗があるが、新世界百貨店(신세계백화점・シンセーゲーペクヮジョム)デパ地下でペットボトルの水を買うこととなってしまった。しかし390ウォン(たった約28円)の一番安い500mlの水、満足満足。入口脇にあった5千ウォン(約364円)の果物ジュースよりはずっと安い。地上の外に出てベンチでキャップを空け飲み干す。のどは充分潤した。その後南大門市場(남대문시장・ナムデムンシジャン)へ行く。みやげ物店、金属食器、サッカーサポーターの真っ赤なシャツ、衣料品、韓国国旗……観光化してしまっているようだ。生鮮食料品店は裏道に追いやられている。もう日本人だらけ。あちらこちらから日本語が飛んでくる。塩分をとりすぎたと思うのでナトリウムを排除するカリウムが多いりんごが買いたかったのだ。あったあったりんごが。しかし値段が書いていない。京東や東大門市場では4から5個で3~4千ウォン(218~291円)という表示があった。おそらくここではわざと高い値をつけボッタクルのではなかろうか、そんなことを恐れて買うのはやめた。また食料品によっては国外持ち出しが禁じられている物がある。他に名物・唐辛子屋もあった。更に裏道へと進む。飲食店だらけだ。しかし今は昼食時なのでどこも満席、人が溢れている。そういえば自分も昼食は未だだ。文具店で금연と書かれた禁煙のパネルを4千ウォン(だったかな、約291円)で買い、市場を後にした。表の通りの屋台で焼き芋が売られており、サツマイモにもカリウムが多いのを思い出し買うこととした。東大門市場で豚足を買ったのと同様に「안녕하세요고구마 하나포장해 주세요.{アンニョンハセヨ、コグマ ハナ ポジャゲジュセヨ=焼芋(さつま芋)一つ,テークアウトでお願いします}」と言い、大きめのを指差して買った。
左より、ソウル中央郵便局のポストタワー、旧朝鮮商業銀行鍾路支店(現ウリ銀行鍾路支店)、ロッテ百貨店向かいに3棟並んだビル・イビスは最も向こう
値段は3千ウォン(≒218円)。
 さて昼食はどうしようか。ソウルに来た時は必ず寄る全州中央会館(전주중강회관・チョンジュチュンガンフェグァン)で비빔밥(ピビムバプ)を食おうとそちらへと行ったが何と1時を過ぎているのに店は溢れていた。待たされるので時間のムダ。なら、今まで行ったことがない明洞咸興麺屋(명동함흥면옥・ミョンドンハムフンミョノク)で冷麺を食おうかとそちらへと行こうとしたが、道は複雑、通行人でいっぱい、店が見つからない。途中何かの取材がをやっているようだった。日本から来ているのか地元の韓国人かは不明だがSONYのビデオカメラを持っていた。そして思いついた。昨日行った明洞スンドゥブ隣の飲食店・明洞栄養粥(
명동영양죽・ミョンドンヨンギャンチュク
)だ。早速そこへ向かって到着。外のパネルにあわび粥15000ウォンと書かれている。高いが円高、1094円位、日本の韓国料理店で食するよりずっと安いだろう。店に入ると中にいる客は一組しかいなかった(朝食時は満席になりがちだとか)。日本人が多く来るらしく、渡されたメニューには日本語が書かれその右にカッコでハングルがかかれている。日本人用のメニューか?店の人も日本語で応対だ。壁に貼られたメニューにも同じ値段が書いてあるから二重価格ではないだろう。そしてそのあわび粥(전복죽・チョンボッチュク)を注文。久々の”せいたく”と言っていいだろう。あとから別の日本人客が来た。母娘のようだった。やはり韓国は超人気だと言えている。
 勘定後、南大門路(남대문로・ナムデムルロ)を北へ行き、気になっていた古い建物、現在はウリ銀行(우리은행)になっているが、右書きで「朝鮮商業銀行鍾路支店」と彫られている建物の前に行く。日本の植民地時代から残されている建物だということがわかる。そのあとロッテ百貨店の食料品・デパチカに入る。「いらっしゃいませ」なんていう日本語が聞こえてきて驚く。土産のチョコレートを売っている所だった。すでに土産は買ってあるので何も買わず歩き見だけにして外に出た。
 明洞の街で、1989年の時と大きく変わったことは、自転車でリヤカーを引く光景がなくなったこと、出店が減ったこと、「トコエイカレルンデスカ、イイオンナイマスヨ」と話しかけてくる人がいなくなったこと、日本語の看板が目立つようになったこと、他の地域を含め木造の売店小屋が同じ形の耐火性の小屋に統一されたこと等だ。
 

5.とにかく疲れた~、豚足と焼芋で一杯
  コンビニLG25で酒類を買い、イビスに戻った。まだ4時代なので明るいが、早めに帰った方が安心だ。とにかくよお歩いた。淸凉里、東大門市場2回、大學路、江南、南大門市場、明洞。距離は下記の通り。東大門市場で買った豚足、南大門市場を出たばかりの所で買った焼芋をつまみにビールとチャミスルで疲れを癒した。日が暮れ、テレビではKBSのニュース。「チューニチ」なんていうのが聞こえてきた。セリーグ・クライマックスシリーズで中日ドラゴンズが勝利し日本シリーズの切符を得たことを言っていたのだろう。また8時過ぎか9時過ぎに、高麗から李氏朝鮮時代にかけて韓半島を襲った倭寇を退けた人物(名前は忘れた)についての番組を放映していた。日本の九州も映し出されていて、ハングル字幕付きの日本語が話されていたので半分くらいはわかった。
本日の歩行距離:13.8km+地下鉄構内歩行
シャワーを浴び、血圧測定。血圧:H130,L70、上が高め、塩分のせいか?
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