スズメバチによる刺傷被害刺傷被害発生情報 > 刺傷被害発生情報2010

新聞記事で見る全国の刺傷被害発生情報 2010


【ハチに刺され女性死亡  北海道】
 8月2日,虻田郡倶知安町の羊蹄山で,登山中の46歳の女性が足首をハチに刺され死亡した.女性は以前にもハチに刺されて事があるという.

【オーナーのコメント】
 ハチの種類は不明である.近くに病院のない場所での刺傷は,時として死亡につながることがあるので,注意が必要である. 以前にもハチに刺されたことがある人は,抗体検査を受けて自分の抗体価を知っておくと良い.


【ハチに刺され男性死亡  島根県】
 8月7日午前10時頃,益田市内の山林で,草刈りをしていた67歳の男性が,ハチに刺され倒れているのが見つかり病院へ運ばれたが,死亡が確認された.男性は8時半頃ハチ刺されたが,その後しばらく休憩した後作業を続けていた.

【オーナーのコメント】
 おそらくはオオスズメバチであろう.山林での草刈り作業中には,しばしば刺傷被害が発生する.近くに病院のない場所での刺傷は,時として死亡につながることがある.山林内で行動する時は周囲の状況に常に注意を払う必要がある.


【スズメバチに8人が刺される  神奈川県】
 8月25日午前8時30分頃,川崎市内の神社で,ビデオ撮中に男女8人がキイロスズメバチに刺され,病院に搬送されたがいずれも軽症.

【オーナーのコメント】
 キイロスズメバチによる集団被害はしばしば発生する.少人数では何ともない場合でも,多人数で近くを行動すると被害につながるという典型的な事例かと思われる.周辺をハチが飛んでいないか十分に確認してから行動すると良い.


【ハチに刺され男性死亡  福岡県】
 8月28日午後2時頃,筑紫郡群那賀川町で,52歳の男性が自宅近くの山でスズメバチに両足や脇腹など数カ所を刺された.帰宅後倒れているのが見つかり,病院に搬送されたがまもなく死亡した.

【オーナーのコメント】
 おそらくはキイロスズメバチかオオスズメバチであろう.何とか自宅まで帰ったものの,不幸にも亡くなられてケースである.ハチ刺傷の際は,速やかに医療機関に受診するように心がける必要がある.


【スズメバチに6人が刺される  新潟県】
 9月5日午後5時頃,胎内市若松町の市道で,祭りの山車を引いていた男女6人がコガタスズメバチに刺され,病院に搬送されたがいずれも軽症.山車が木の枝の巣に触れたため被害が発生した.

【オーナーのコメント】
 比較的珍しいコガタスズメバチによる集団被害である.子どものいたずらでは,しばしば複数が被害に遭うことがあるが,それ以外では集団被害は少ない.山車の一部が巣に触れるという不運な出来事が原因となっており,事前の予測は難しい.
 本種による刺傷被害は植木の剪定中に多く発生するので,作業に当たっては十分注意する必要がある.


【スズメバチに16人が刺される  埼玉県】
 9月12日午後0時頃,秩父市田村の山道で,ハイキング中の男女16人がスズメバチに頭や顔を刺され,病院に搬送されたがいずれも軽傷.

【オーナーのコメント】
 巣は地中あったという報道から,オオスズメバチによる刺傷被害である.本種による刺傷被害は,ハイキングや登山中にしばしば発生しており,特に多人数で行動する場合は注意が必要である.
 コースの下見は普通少人数で行われるため,多人数が参加する当日とは状況が異なるため,巣の発見は結構難しい.下見に際しては,巣の有無を注意深く確認する必要がある.


【スズメバチに8人が刺される  東京都】
 9月26日午前,東京都町田市の都立小山田緑地で,行方不明者を捜索中の警察官8人がオオスズメバチに刺され,病院に搬送されたがいずれも軽症.

【オーナーのコメント】
 オオスズメバチによる刺傷被害は10月に多く発生する.被害を防ぐためには,林内や草むらなど道以外の場所にむやみに立ち入らないことであるが,行方不明者の捜索には緑地内をくまなく探索することが必要で,不可抗力ともいえる刺傷被害である.


【ミツバチに15人が刺される  山梨県】
 9月25日午前10時40分頃,笛吹市石和町の石和南小学校で,運動会を見に来ていた保育園児2人と保護者13人がミツバチに刺されたがいずれも軽傷.

【オーナーのコメント】
 ミツバチによる集団刺傷被害は珍しい.記事にあるようにオオスズメバチに襲われたニホンミツバチが,巣を放棄(逃去)して,集団で小学校に飛来したのであろう.
 通常刺傷被害が発生することは稀で,これほど多人数が刺されることはないが,ハチの大群に驚いた人たちがパニック状態となり被害が拡大したと考えられる.


【ハチに刺され男性死亡  和歌山県】
 9月28日午後3時20分頃,有田郡有田川町の有田川河川敷で,近くに住む84歳の男性がスズメバチに刺されて倒れているのが見つかり,通報により駆け付けた医師によって死亡が確認された.

【オーナーのコメント】
 ミツバチの巣箱に飛来したオオスズメバチを処理しようとして刺されたとのことである.オオスズメバチは餌場においても,巣と同じように防衛本能が働き,攻撃してくることがあるので注意が必要である.


【スズメバチに4人が刺される  長野県】
 10月1日午後1時30分頃,飯田市風越山(1535m)の山頂付近の登山道で,遠足に来た板小学生2人と,大人2人がキイロスズメバチに刺され,防災ヘリで病院に運ばれたがいずれも軽症.

【オーナーのコメント】
 刺傷被害が発生した場合は,すみやかにその現場から離れるのが鉄則である.男性教諭はハチ退治用のスプレーでハチを追い払おうとして全身を刺されたということであるが,そのまま現場にとどまると,興奮したハチにより刺傷被害が拡大するので注意が必要である.


【スズメバチに刺され男性死亡  栃木県】
 10月2日午前10時頃,那須塩原市の山林で,キノコ狩りに来ていた男性3人がキイロスズメバチに刺され,病院に搬送された.意識不明の重体だった87歳の男性が,翌日朝に死亡した.

【オーナーのコメント】
 秋のキノコ狩りや木の実取りでは,しばしば刺傷被害が発生する.被害を未然に防ぐためには,林内や草むらなど道以外の場所にむやみに立ち入らないことであるが,立ち入る際には周囲の状況にも十分注意をはらう必要がある.


【スズメバチに36人が刺される  長野県】
 10月3日午前10時20分頃,長野市の飯綱高原で,マラソン大会に参加していた小・中学生21人,大人15人の計36人がキイロスズメバチに刺され,内33人が病院搬送されたがいずれも軽傷.

【オーナーのコメント】
 本種による刺傷被害は,多人数が参加するハイキングやマラソン大会中にしばしば発生している.コースの下見は普通少人数で行われるため,多人数が参加する当日とは状況が異なる.コースが長くなるため十分な下見は難しいが,ポイントを絞って巣の有無を注意深く確認する必要がある.
 ハチは道路に面した廃屋から出入りしており,TVニュースで見た限り,事前に気づくことは十分可能であったと思われる.


【スズメバチに15人が刺される  群馬県】
 10月3日、吾妻郡長野原町で、山道を走るマラソン大会に参加していた大人延べ15人が,複数の地点でスズメバチに刺され,病院搬送されたがいずれも軽傷.

【オーナーのコメント】
 多人数が参加するハイキングやマラソン大会中にしばしば発生している.コースが長くなるため十分な下見は困難であろうが,ポイントを絞って巣の有無を注意深く確認する必要がある.


【スズメバチに3人が刺される  宮城県】
 10月8日午前10時半頃,仙台市泉区で,校外学習で畜産農家を訪れていた小学生2人と教諭の計3人がスズメバチに刺され,病院に搬送されたがいずれも軽傷.

【オーナーのコメント】
 キイロスズメバチによる刺傷被害であろう.子どもたちの甲高い声に反応するのであろうか? しばしば刺傷被害が発生しているので,下見の際には巣の有無を注意深く確認する必要がある.


【スズメバチに刺され女性死亡  鳥取県】
 10月14日午後0時50分頃,日野郡江府町の山中でキノコ狩りをしていた82歳の女性がスズメバチにを数十カ所刺をされ死亡した.一緒にいた女性1人も刺されたが軽傷.

【オーナーのコメント】
 おそらくオオスズメバチであろう.今月初めにも栃木県で男性1人が亡くなっており,秋のキノコ狩りでしばしば刺傷被害が発生する.被害を未然に防ぐためには,林内に立ち入る際には,常に周囲の状況に注意をはらうことが大切である.


【スズメバチに3人が刺される  愛知県】
 10月14日午後2時20分頃,新城市の鳳来寺山参道で,散策中の男性2人と女性1人が相次いでスズメバチに刺され,うち1人が病院に搬送されたが軽傷.

【オーナーのコメント】
 巣は高さ4mのケヤキの樹洞にあったとのことで,キイロスズメバチと思われる.キイロスズメバチは秋口になると攻撃性が増すため,かなり高い場所の巣であっても注意が必要となる.


【スズメバチに刺され男性死亡  群馬県】
 10月18日午後0時頃,利根郡昭和村の自宅物置1階の屋根で,86歳の男性がハチに刺されて倒れているが見つかり病院に搬送されたが死亡した。物置2階の軒下に直径約50センチのキイロスズメバチの巣があった。

【オーナーのコメント】
 キイロスズメバチは,秋口になると攻撃性が増し被害が発生しやすいので,かなり高い場所の巣であっても危険である. 本種とオオスズメバチは,あと一ヶ月ほどは注意が必要である.