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新聞記事で見る全国の刺傷被害発生情報 2015


 スズメバチによる集団刺傷被害が,毎年各地で発生しています.集団刺傷被害は例年9月から10月にかけて発生することが多いため,秋の野外活動の際には,被害防止に十分注意する必要があります.また,不幸にも被害に遭った場合にも,適切な対応が取れるよう日頃から対策を考えておくことが大切です.


【スズメバチに4人が刺される  和歌山県】
 7月26日午前8時頃,東牟婁郡那智勝浦町で,草刈り作業をしていた男性4人がスズメバチ刺され,病院に搬送された.うち一人(男性56歳)が一時意識不明となったが,回復に向かっており,他の3人はいずれも軽傷.

【オーナーのコメント】
 石垣の隙間に巣を作っていたとのことから,オオスズメバチによる刺傷被害と思われる.草刈り中にしばしば刺傷被害が発生しており,作業前に付近を点検するなど十分な注意が必要である.


【ハチに小中学生ら11人が刺される  新潟県】
 8月1日午前10時40分頃,妙高市の藤巻山で,登山中の小中学生と引率者合計11人が,アシナガバチと思われるハチに刺され,病院に搬送されたがいずれも軽傷.

【オーナーのコメント】
 アシナガバチらしいとのことであるが,アシナガバチにより11人もの人が刺されるとは考えにくい.スズメバチの可能性が高い.おそらくはキイロスズメバチであろうか?
 集団行動時にはしばしば刺傷被害が発生するが,事故を未然に防ぐことは難しい.むしろ被害発生時の対策(対処法)を日頃から考えていくことが大切である.


【スズメバチに10人が刺される  神奈川県】
 8月22日午後2時頃,横浜市緑区内の自然公園で,ウオーキングのイベントで園内を歩いていた参加者10人がスズメバチに刺され,病院に搬送されたが,2名が重傷,他の8名は軽傷.

【オーナーのコメント】
 刺されたのは70歳代の男女で,重傷になった人もあった.オオスズメバチによる刺傷被害と思われる.集団行動時にはしばしば刺傷被害が発生するが,歩道を歩いていての事故を未然に防ぐことは難しい.攻撃前の威嚇行動に気付ば被害の防止も可能であるが,十分な知識や経験がないとなかなか難しい.


【スズメバチ11人が刺される  福岡県】
 8月23日午前7時25分頃,築上郡上毛町の雑木林で,散歩中の小中学生と引率者の合計11人がスズメバチに刺され,病院に搬送されたがいずれも軽傷.

【オーナーのコメント】
 TVニュースの画像からオオスズメバチと確認できた.オオスズメバチの被害は9月以降増加するので,野外活動に出かける際は十分な注意が必要であるが,事故を未然に防ぐことは難しい.むしろ被害発生時の対策(対処法)を日頃から考えていくことが大切である.


【スズメバチに刺され男性が死亡  京都府】
 9月1日午後2時頃,舞鶴市内の公園で,70代の男性がスズメバチに刺され、病院に搬送されたが、3日午前1時半頃死亡した.

【オーナーのコメント】
 建物の軒下で休憩中に刺されており,建物内でも数匹のスズメバチが見つかったとのことからキイロスズメバチに間違いないであろう.キイロスズメバチは7月中旬〜8月にかけて引っ越しをする習性があり,この時期には働きバチが建物内に侵入することが多い.この時期には刺傷被害もが発生しやすいので注意が必要である.


【スズメバチ6人が刺される  福島県】
 9月9日午後4時過ぎ,いわき市内の公園で,大人6人がスズメバチに刺され,内2人が病院に搬送されたがいずれも軽傷.

【オーナーのコメント】
 ”巣は植え込みの中にあった”とのことで,コガタスズメバチかキイロスズメバチのいずれかであるが,被害者が6人と多いことから,おそらくはキイロスズメバチだと思われる.
 この時期のキイロスズメバチは活発に活動していてハチの出入りも多く,被害が出る前に巣を見つけられると良かったのだが・・・.


【スズメバチ12人が刺される  京都府】
 9月13日午後0時40分頃,京都市右京区内の遊歩道で,散策中の家族連れなど12人がキイロスズメバチに刺され,病院に搬送されたがいずれも軽傷.

【オーナーのコメント】
 スズメバチの被害に遭わないための鉄則は,道以外の場所を歩かないことであるが,大人数が通る場所では今回のような被害が時々発生する.現場はハイキングコースとしてよく知られた場所であるが,事前にこうした危険を察知することは難しい.


【スズメバチ8人が刺される  三重県】
 9月22日午前11時頃,名張市にある赤目四十八滝近くの遊歩道で,ハイキング大会の参加者8人がスズメバチに刺され,病院に搬送されたがいずれも軽傷.

【オーナーのコメント】
 オオスズメバチによる刺傷被害のようである.多人数が巣の近くを通行すると,今回のような被害が時々発生する.事前調査はなされていたようであるが,あらかじめにこうした危険を察知することは難しい.


【スズメバチ4人が刺される  愛知県】
 9月22日午後2時45分頃,犬山市にある犬山城近くの遊歩道を歩いていた男女4人がキイロスズメバチに刺され,病院に搬送されたがいずれも軽傷.

【オーナーのコメント】
 巣は遊歩道脇のサクラの根元にあり,今まで被害がなかったのが不思議であった,夕方のTV報道を見ると,オオスズメバチの飛来が確認できた.オオスズメバチは9月末から10月にかけてキイロスズメバチの巣を襲うことがある.キイロスズメバチの巣では緊張が高まり攻撃性が強まるため,被害が発生しやすくなる.

 ハチが近寄ってきたような場合には,決して慌てず,手で払ったりしないことが大切である.万一被害に遭った場合には,速やかに現場を離れる必要がある.


【スズメバチに刺され男性が死亡  北海道】
 9月22日,河東郡音更町内の林道で,山菜採りに来ていた60歳代の男性が死亡しているのが見つかった.背中にスズメバチに刺されたとみられる痕があった.

【オーナーのコメント】
 秋のキノコ採りや山菜採りによる死亡事故は毎年のように発生している.普段入らないような山林に入る時は,周囲の状況に気を配って不用意に巣に近づかないようにしたい.単独行動を避け複数で出かけるようにすると,被害に遭った後の迅速な対処が可能になる.


【スズメバチに刺され男性が死亡  北海道】
 9月23日午後5時25分頃,河東郡士幌町内の畑で,草刈り中の男性(37歳)がスズメバチに刺され、病院に搬送されたが、まもなく亡した,男性は1ヶ月前にもスズメバチに刺されていた.

【オーナーのコメント】
 今回のケースは1ヶ月前にも刺されたとのことで,IgE抗体価が高くなった時点で2回目の刺傷被害を受けたためのアナフィラキシーショッが原因であろう.ここ10年以上30歳代の死亡事故は知られていないが,若い人でも高齢者と同じように危険があることを再認識させられた.
 極めて短時間で起こるアナフィラキシーショックでは,病院に搬送する間もなく死亡することが少なくないので,作業にあたっては,現場の下見に十分時間をかけ,被害防止に努めることが大切である.
 また,こうした作業に従事する人で,以前にハチに刺されたことがある人とは,抗体検査を実施して自分の抗体価を知っておくと共に,必要ならはアドレナリン自己注射キット(エピペン)を携行すると良い.


【スズメバチに刺され女性が死亡  岐阜県】
 10月3日午後午後1時15分頃,山県市内で,自宅近くの空き地の草刈りをしていた女性(90歳)が倒れているのが見つかり,病院に搬送され治療を受けたが,容体が急変し多臓器不全で5日死亡した。全身に数カ所の刺し痕があった.

【オーナーのコメント】
 倒れていた場所から数m離れた所にオオスズメバチの巣があったという.草刈り中オオスズメバチの刺されて死亡する事故は毎年発生しているので,作業にあたっては周囲の状況に十分注意をはらう必要がある.