はじめに
(駅名※ のものは現在では別のデザインのものに交換されたため見ることができない。)
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陸羽東線の山形県内では,山形新幹線新庄延伸・キハ110運用開始の少し前に駅名標が交換されました。基本的なデザインは当時の同線・宮城県側と同じです。和文で使っている書体は,角ゴシック体として定評があり新陽社製の駅名標でも採用されている「ゴナ」です。特筆すべきはローマ字で使っている書体が“Franklin Gothic”で,非常に珍しい使用例です。しかしながら,ローマ字の表記(ヘボン式/訓令式)に一貫性がありません。
山形新幹線新庄延伸時に駅名改称(羽前赤倉→赤倉温泉,羽前向町→最上,瀬見→瀬見温泉)があり,改称当駅は交換,隣接駅は修正が行われました。立小路駅の拡大写真では修正の跡が見て取れます。
2008年9〜10月に後述の新デザインのものに交換され,現在では最上駅・上り方1箇所に残るのみとなりました。 (※立小路:03年11月) (最上:03年11月) |
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陸羽東線の南新庄駅だけ,古いタイプの駅名標のまま残されていました。使用書体はモリサワのゴシックシリーズを字母にもつ丸ゴシック体で,切り文字によるものです。南新庄駅は陸羽東線の中にあって旧国鉄秋田局,JR秋田支社管内でしたが,現在は仙台支社の管轄です。おそらく新庄管理駅の管轄なためと思われます。2008年10月に後述の新デザインのものに交換されました。 (※南新庄:05年8月) |
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同様の駅名標は,陸羽西線の羽前前波,高屋駅でも見られます。 (羽前前波:05年8月) |
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奥羽本線の及位−泉田間では,古いデザインの駅名標が設置されています (支柱はボロボロでも駅名標自体はそれほど古くありません)。左上のJRマークが特徴的なデザインです。使用書体はナールです。当駅かな名は極太です。当駅のローマ字がちょっとうるさい感じがします。同様の駅名標は陸羽西線の狩川駅でも見られます。 (真室川:03年11月) |
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真室川駅の2・3番線や釜淵駅,大滝駅では,当駅かな名にモリサワのゴシックシリーズの字母をもちいた丸ゴシックを使っている駅名標が設置されています。そのほかの使用書体はナールです。当駅のローマ字は若干小さく,太くなりました。上のものと劣化具合は同じでほとんど同時期に製作された(支柱はこちらのほうが新しいです)と思われますが,書体を変更した理由がわかりません。こちらのほうが,当駅かな名はすっきりしています。(真室川:03年11月) |
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陸羽西線の大半の駅でもこのタイプの駅名標が設置されています。奥羽本線のものよりも古く,場所によっては傷みが進んでいます。切り文字によるもので,当駅かな名と当駅ローマ字が特に太いのが特徴的です。 (升形:05年8月) |
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及位駅のものは,周囲の駅に比べ新しいのが特徴です。使用書体はナールに準じた丸ゴシック体で,当駅かな名は他の駅のものより細くなっています。(なお,撮影は2004年3月中旬ですが,下の部分は雪に埋まっていました。) |
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陸羽西線の南野・清川・古口・津谷・升形駅では,2ヶ所のうちの1ヶ所の駅名標が新しくなっています。書体は当駅かな・ローマ字が「JTCウインR10超極太丸ゴシック体」,その他が「JTCウインR4中丸ゴシック体」です。従来の切り文字の上に白塗装し,新しい切り文字を貼り付けています。 (南野:12年8月)
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仙山線や左沢線では,以前は宮城県・福島県の多くの駅で見られたデザインの駅名標が設置されていました。書体は「見出ゴMB31」です。羽前金沢駅の下り方1ヶ所と羽前高松駅の駅舎に設置されていたものを最後に姿を消しました。 (羽前金沢※:07年6月)
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左沢線の東金井駅,羽前金沢駅では待合室の改築に伴って駅名標が交換されたと思われます。丸ゴシック体の「ナール」を使用しています。山形県北部のものとは異なり,特にウェイト(書体の太さ)を使い分けるといったことはしていません。現在では見ることができません。 (羽前金沢※:07年6月)
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左沢線の東金井駅ではいたずらをされたためか,2007年夏時点は全面シール貼りで修正されていて非常に醜くなっていましたが,2007年後半に交換されました。宮城県や福島県で最近整備が進んでいる最新デザインとなっており,日本語部分には「新ゴ」,ローマ字部分にはHelveticaを使用しています。印刷によるもので,現在では変色が進んでいます。羽前金沢駅にも設置されています。 (東金井:08年1月)
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左沢線の西寒河江以南では,一部駅を除いて「ゴナ」を使った駅名標が設置されています。ローマ字にも同書体が使われているのが特徴的です。 (南寒河江:05年2月)
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同様の駅名標は米坂線の羽前小松駅,今泉駅にもあります。萩生のローマ字は「はぎゆう」となっています。 (今泉:05年7月)
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なお,左沢線・羽前山辺駅の一部にはローマ字にHelveticaを使用した駅名標もあります。 (羽前山辺:07年6月)
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仙台支社管内の米坂線では一部を除いてこのような古いタイプの駅名標が残っています。ペンキで書かれたもので,ナールを模した書体となっています。当駅かな名は極太となっているの特徴的ですが,当駅ローマ字につぶされ気味です。 (南米沢:05年7月)
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左沢線の羽前高松駅では非常に特徴的な書体の使い方をした駅名標が設置されています。当駅のかな漢字は石井太ゴシック,隣接駅のかなにはかな民友ゴシックのようなオールドな書体が使われています。ローマ字はHelveticaです。 (羽前高松:05年2月)
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左沢線の柴橋駅では磐越西線などで見られるタイプの駅名標が設置されています。山形県内ではここだけです。 (柴橋:05年2月)
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左沢駅では駅舎の建て替えが行われた際にホーム端に設置されていた駅名標が交換されています。東日本標準デザインで,和文書体は「新ゴ」,欧文書体はHelveticaです。当駅と隣接駅でウェイトを使い分けています。デザインは横長のものをベースにしているため,上下を持て余しています。切り文字で製作されています。 (左沢:05年2月)
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「フルーツライン左沢線」というだけあって,左沢線の左沢,寒河江,羽前山辺駅のホームには果物の形をした駅名標も設置されています。左沢駅のものは丸ゴシック体「ナール」を使用しています。隣接駅の表記は省略されています。 (左沢:05年2月)
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寒河江駅のものは,漢字・かなには「新ゴ」,ローマ字にはJR東日本のホーム番号サインでお馴染みの「Frutiger」が使用されています。隣接駅の表記はスペースの都合からか漢字を使っています。切り文字で製作されています。 (寒河江:05年2月)
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羽前山辺駅のものは「DF太丸ゴシック体」を使用しています。以上のように,駅によって使われている書体はバラバラです。(なお余談ですが,駅名は「やまべ」ですが町名は「やまのべ」です。) (羽前山辺:07年6月)
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仙山線の面白山高原,高瀬,楯山では2007年に交換されました。書体は「平成角ゴW7」を使用しています。太い角ゴシック体を使って配しただけという印象を受けます。当駅かな名が若干小さくなっています。現在では別のデザインのものに交換されており,見ることができません。設置されて1年程度で再度交換されたことになります。 (※楯山:07年6月)
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楯山の上りホーム山形方には同じ「平成角ゴ」でも上記よりも細身のW5を使用したものが設置されていました。こちらのほうが古いようですが,すっきりとした感じがします。こちらも見ることができません。 (※楯山:07年6月) |
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なお,仙山線の楯山の上りホームと山寺には別の書体を使った駅名標がありました。上の2つよりさらに古いものです。現在では見ることができません。当時の楯山駅では都合3種類の書体を使用していることになります。 (※楯山:07年6月) |
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仙山線の楯山と高瀬では新しいデザインのものになりました。交換されたタイミングは宮城県内の仙山線と同時期(2008年2月)と思われます。日本語部分には「新ゴ」,ローマ字部分にはHelveticaを使用しています。印刷によるものです。 (楯山:08年4月) |
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陸羽東線でも2008年9〜10月にかけて,鵜杉駅を皮切りにこのデザインのものに交換されました。 (東長沢:08年10月) |
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奥羽線・蔵王駅では,下りホームの下り方 1ヶ所の駅名標がこのデザインのものに交換されました。印刷によるものです。 (蔵王:13年5月) |
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山形線の山形以南では,山形新幹線開業時にこのようなタイプの駅名標が設置されました。書体は,盛岡地区や仙台市地下鉄で見られるものの丸ゴシック体です。ローマ字の処理は水戸支社のものと同じように,少しでも長くなると,長体にして強引に収めようとしているため,少々見苦しい結果となっています。(板谷:04年3月)
設置からだいぶ時間が経ったため,駅によってはかなり傷んできています。 |
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そのため,蔵王−関根間のほとんどの駅では基本デザインは同じで使用書体がナールのものに交換されています。 (中川:04年3月) |
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なお,蔵王−羽前中山間では長い駅名があるため,交換される前から横長のものが設置されています。 (茂吉記念館前:05年2月) |
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米坂線の南米沢駅には,蔵王−羽前中山間で見られる横長の駅名標が設置されています。しかし,書体は「DF太丸ゴシック体」を使用しているのが異なります。写真ではわからないのですが,かみのやま温泉駅に設置されていたものを流用しています。(南米沢:05年2月) |
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米坂線の中郡駅には,建て替えられた駅舎の壁にこのような駅名標が設置されています。使われている書体はゴナとHelveticaで特に珍しいものではありませんが,ローマ字の頭文字を大きく表示しているのが特徴的です。当駅と隣接駅のローマ字の大きさが同じのため,当駅のものがまったく目立ちません。(中郡:08年1月) |
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奥羽本線の羽前中山駅には,建て替えられた駅舎の壁にこのような駅名標が設置されています。使われている書体は新ゴとHelveticaです。長い駅名のためローマ字が小さすぎるうえ,当駅と隣接駅のローマ字の大きさが同じのため,当駅のものがまったく目立ちません。(羽前中山:05年7月) |
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山形新幹線・新庄延伸時,新陽社製の電照タイプ以外にも吊り下げタイプが設置されています。和文書体としては「新ゴ」,ローマ字の欧文には「Helvetica」が用いられています。当駅かな名はパラついています。 |
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山形新幹線・新庄延伸時は,このタイプが設置されています。和文フォントとしては「JTC ウインS 角ゴシック体」,ローマ字の欧文フォントには「Helvetica」が用いられています。きちんとカーニング処理(“Ya”の“a”が“Y”に少し食い込んでいる)がなされており見栄えがします。 (北山形:04年1月) |
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仙台支社管内の有名な観光地の最寄り駅では,写真をバックにした駅名標が設置されています。山形県内では山寺駅に設置されています。使用書体は平成角ゴとHelveticaです。当駅漢字名以外の文字はもう少し太いものが良かったかもしれません。現在では下で紹介するデザインのものに交換されています。 (※山寺:05年2月)
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宮城県内の仙山線の一部の駅では「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」に合わせて2008年2月下旬に上部は写真,下部に標準デザインを配したものに交換されていますが,山形県内でも山寺と面白山高原で同様のものに交換されています。書体は新ゴとHelveticaです。写真の上に行書体で駅名が書かれているのは両駅とも共通です。 (面白山高原:08年4月) (山寺:08年4月)
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陸羽東線の瀬見温泉・赤倉温泉の両駅では「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」開催に合わせて2008年9月までに宮城県内で同時期に整備されたものと同じデザインに交換されました。 (瀬見温泉:08年9月)
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