はじめに

(駅名※ のものは現在では別のデザインのものに交換されたため見ることができない。)

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駅名標のフォント 仙台支社〈宮城県内〉


仙台支社管内で最もよく見られたタイプですが,最近は傷んできたため新しいデザインのものに交換が進んでおり,2008年4月現在,松島駅・槻木駅・八ツ森駅に残るだけとなりました。2008年9月までに松島駅のものは支柱ごと撤去されました。かなり早い時期に制作されたものと思われ,国鉄時代のデザインを踏襲しています。使用書体はモリサワの「見出ゴ MB31」です。
(岩切※:01年12月)
(中野栄※:03年10月)


館腰駅に設置されていたものは基本デザインは上と同じですが,使用書体が大変特徴的で,富士通の「ゴシック体」です。見出ゴのものより明るい感じがします。当駅のローマ字の“TAT”の部分だけ字間が広めなのが気になるところです。南仙台駅にもありましたが,仙台空港鉄道および太子堂駅開業にともない両駅とも最新デザインのものに交換され,現在では見ることができません。
(館腰※:04年2月)


話題の「愛子駅」です。基本デザインは上と同じです。オレンジカードの図柄になったものと同じフォントで,「JTC ウインS 角ゴシック体」です。ローマ字はHelveticaが使われています。愛子駅では1番線に「見出ゴ」の駅名標もありましたが,後述の写真タイプに交換されました。仙山線内のほかの駅でも,このタイプの駅名標を見ることができましたが,2008年2月までに交換されており,2008年4月現在では西仙台ハイランド駅に残るだけとなりました。(愛子※:04年3月)

新利府駅でもこのタイプの駅名標が見られます。仙山線のものと同じ業者さんが手がけたものと思われますが,ローマ字は和文書体ものを使っています。
(新利府:03年8月)



陸羽東線の東大崎−堺田間(堺田駅は現在別のものに交換されています)では,駅名改称が相次いだころにこのタイプに交換されたと思われます。最近の新陽社製のデザインを踏襲していますが,緑矢印の真中がありません。フォントはモリサワの「ゴシック MB101B」で,かなり太いトランジショナルなゴシック体です。ローマ字は和文のものを使っています。インパクトがある使い方ではありますが,長い駅名になると少々うるさい感じがします。

「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」開始を目前にした2008年9月頃に新しいものに交換され,現在では見ることができません。
(中山平温泉※:02年10月)
(有備館※:03年11月)


陸羽東線・岩出山 (一部のみ),鳴子御殿湯,堺田で交換された駅名標は同線・山形県内で見られるタイプが採用されています。和文で使っている書体は,「ゴナ」に準じた角ゴシック体です。特筆すべきはローマ字で使っている書体で,“Franklin Gothic”です。山形県内のものとは異なり,こちらは当駅のローマ字がエキスパンド気味です。現在では見ることができません。
(岩出山※:03年11月)



陸羽東線の山形県内で交換された後,北浦−西古川間が取り残されていましたが,交換されました。デザインは共通ですが,使用書体は異なり和文は「平成角ゴW9」です。ローマ字はArial Bold(西古川の隣接駅に関してはBoldではありません)を用いています。山形県内と同様,ここでもローマ字標記がちょっと変ですが,陸前谷地に関してはその後修正されました(“ti”→“chi”)。

「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」開始を目前にした2008年9月頃に新しいものに交換され,現在では見ることができません。
(北浦※:02年1月)
(西古川※:03年11月)


仙石線の陸前高砂駅・上りホームではこのような駅名標を見ることができました。切り文字によるものです。同じものが高城町駅にもありますが,こちらは手書きです。
(陸前高砂※:05年6月)

石巻線内でも同様のものを見ることができましたが,傷んできたため交換され現在では見ることができません。
(曽波神※:04年2月)


東北本線・鹿島台,松山町の両駅ではこのようなタイプの駅名標が設置されています。日本語にはゴナに準じた角ゴシック体,ローマ字にはUnivers Boldが用いられています。Universが使われている駅名標は非常に珍しいです。
(鹿島台:04年6月)

気仙沼線・柳津駅では,みやぎ国体に合わせて上と同じタイプの駅名標に交換されました。上とは異なり保護パネルがありません。
(柳津:04年6月)


仙石線地下駅のものです。陸前原ノ町以外の駅では,外側から光を当てるタイプの電照です。フォントは,モリサワの「新ゴ」と「Helvetica」です。地下駅の電照でないサインは基本的にこの新ゴとHelveticaが用いられています。

よく見ると,陸前原ノ町の「ノ」はいわゆる半角カナを使っています。


作並駅母屋側には2003年秋〜冬頃に山形−新庄間で見られる吊り下げタイプと同様のデザインのものが取り付けられました。和文書体としては「新ゴ」,ローマ字の欧文には「Helvetica」が用いられています。

陸前落合駅は橋上駅舎化に伴って2005年2月に交換されました。書体の使い方は同様です。(陸前落合:05年2月)



2001年の「みやぎ国体」開催に合わせて交換されたものも,和文フォントとしては「JTC ウインS 角ゴシック体」,ローマ字の欧文フォントには「Helvetica」が用いられています。この時期のものは,ローマ字がパラついていて間延びした印象を与えます。さらに,「ハイランド」がローマ字です。
(作並※:02年1月)
(多賀城※:02年3月)


2002年からは路線カラーが入るようになりました。フォントの使い方は上と同じです。ローマ字のパラツキ方は,陸前赤井駅のように長い読みのものはマシになりましたが,白石駅のように短いものは相変わらずです。宮城県内ではこのタイプのものが,痛んだ駅名標の交換により広まりました。
(陸前赤井※:03年3月)
(白石※:05年1月)

石巻線でも一部の駅では,路線カラー入りの駅名標に交換されています。JTC ウインSとHelveticaの組み合わせは変わりません。
(沢田:04年6月)

気仙沼線の一部の駅でも同様です。
(のの岳:04年6月)



東北本線・北白川駅の下りホーム東京方の1ヵ所に設置されたものから,日本語には「新ゴ」,ローマ字には「Helvetica」が使われた駅名標が登場しました。隣接駅の書体は当駅のものより細身のものを使っており見栄えがします。盛岡支社・北上線内で見られるものとまったく同じです。印刷により製作されていることも同じで,同じ業者さんが製作したと思われます。

その後,宮城県内で設置される駅名標はこのタイプです。
(北白川:05年1月)
(佳景山:05年2月)


石巻線,気仙沼線の一部の駅では,ホーム設置の駅名標を交換整備する代わりに待合室などの壁に取り付けるタイプを設置しています。使用書体は和欧ともJTCウインSです。(前谷地:04年6月)



有名な観光地では,写真をバックにした駅名標が設置されています。フォントは和・欧ともに「JTC ウインS 角ゴシック体」が用いられています。

鳴子温泉駅のほか,陸羽東線では有備館駅,仙石線の松島海岸駅などでも設置されています。この鳴子温泉駅では,1番線の微妙な位置にあります。
(鳴子温泉※:03年11月)
(有備館:03年11月)

涌谷駅では,改札脇の壁に取り付けられています。書体は和欧ともJTCウインSです。現在では撤去されています。
(涌谷※:04年6月)

仙石線の松島海岸駅のものです。上と使用書体が異なり,和・欧ともにモリサワの「新ゴ」です。屋根下の電照タイプも同じデザインです。現在では後述のデザインのものに交換されました。
(松島海岸※:02年6月)

愛子駅では2005年2月下旬に写真をバックにしたものが設置されました。これまでのものとは異なり,標準デザインをベースにしています。書体は新ゴとHelveticaで,隣接駅のものは細身です。現在では後述のものに交換され,短命に終わりました。
(愛子※:05年2月)

仙山線の愛子駅・作並駅・奥新川駅では「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」に合わせて2008年2月下旬に上部は写真,下部に標準デザインを配したものに交換されました。書体は新ゴとHelveticaです。写真の上に行書体で駅名が書かれているのは各駅とも共通です。
(愛子:08年3月)

その後,「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」開始を目前にした2008年9月頃に,宮城県内の主要駅で写真入りのものに交換されました。下部の標準デザインは仙山線内と同様ですが,写真が小さくなり その両脇は緑色のグラデーションとなりました。写真横の文字は隷書体となっているのは各駅とも共通です。
(小牛田:08年9月)

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