はじめに

(駅名※ のものは現在では別のデザインのものに交換されたため見ることができない。)

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駅名標のフォント 秋田支社


秋田支社管内の駅名標は1995年ごろ一斉に現在のタイプに交換されました(北上線内を除く:後述)。最近の新陽社製のデザインに準じています。フォントはモリサワの「見出ゴ MB31」が使われています。ローマ字も和文のものが使われています。トランジショナルなゴシックです。隣接駅を示すバーの中央の■は,首都圏などでは線区カラーをあらわしますが,この秋田支社のものについてはすべて黄緑色で,特に線区カラーというわけではないようです。
(北金岡:02年1月)

この業者さんが製作した駅名標は,切り文字の上から強力な粘着力の透明シートが貼られていますので,10年以上経ってもいたずらされにくく,状態は各駅とも比較的良好ですが,最近では後述のものに交換が進んでいます。
(※驫木:03年5月)

1995年に「井川さくら」駅が開業しましたが,そのときも同じく「見出ゴ」が用いられました。隣の八郎潟駅と羽後飯塚駅でもきちんと交換されました。
(八郎潟:04年5月)


1997年の五能線・あきた白神駅開業に関連して,フォントが変わりました。モダンなゴシック体で印象が従来のものと大きく異なります。残念ながら書体名はわかりませんが,モトヤのシーダに雰囲気は似ています(仙石線の高城町駅などでも使われています)。こちらもローマ字は和文のものを使っているようです。隣接駅のフォントが小さくなりました。現在では滝ノ間駅にだけ残っています。
(※あきた白神:03年5月)




2000年に五能線・陸奥黒崎駅が「白神岳登山口」駅に改称されたときのものです。フォントが変わりました。太くてモダンなゴシック体で写植の「ゴナ」に似ています。おそらく,ゴナをベースにした切り文字用書体と思われます。「白神岳登山口」「しらかみだけとざんぐち」は入りきらないためか,長体となっています。隣接駅の表示は,「白神岳登山口」を収めるのはあきらめて2段標記にした代わりに,他のものは大きくなりました。ローマ字に使われる欧文フォントは,Arialに似ていますが“S”が違います。和文のものを使っているのでしょうか。隣接駅の松神のローマ字“Matsukami”の“k”はもともと“g”を修正したもので,年々剥がれてきており,現在では松神駅も含めて最新デザインのものに交換されています。

2001年の五能線・ウェスパ椿山駅,羽越本線・岩城みなと駅開業時も,これと同じものが使われています。ウェスパ椿山のローマ字は若干長体になっています。ちなみに,ウェスパ椿山の隣接駅の駅名標は交換されていますが,岩城みなとの隣接駅はこのフォントによるシール修正となっていますので,元々のフォント(見出ゴ)と混在となっています。
(※白神岳登山口:04年8月)
(大間越:02年1月)
(※ウェスパ椿山:04年8月)


こちらは白神岳登山口駅の待合室(小屋?)に設置されていたものです。「平成角ゴ」とArialを用いています。当駅の日本語部分は長体を用いることなく,ローマ字はコンデンスにすることにより1行に収めています。こちらの方がスマートです。印刷によるもので,設置から時間が経つにつれ退色が目立っていました。待合室改修にともない撤去されました。
(※白神岳登山口:02年1月)


北上線の黒沢−矢美津間(秋田県内)は秋田支社管内ですが,前述のものに交換されることなく,さらに岩手県内での交換にもかかわらず放置されていました。北上線の岩手県内も以前はこれでした。当駅かな名は「ゴナ」を模して気合が入っていますが,その他は特に特定の書体をベースにしておらず,看板屋さんのオリジナルです。だいぶ古くなり,ペンキの劣化が目立っていました。現在では後述のものに交換され見ることができません。
(※黒沢:05年1月)


羽越線・小砂川駅では一時期,上りホームの1ヶ所だけこのような駅名標が設置されていました。使われている書体はあきた白神駅などと同じものです。同駅周辺に最近整備されている名所案内と同じ業者さんが製作したものと思われます。印刷によるものです。管内でほぼ統一されているものとは異なる,異色のデザインですが,現在では最新デザインのものに交換されてしまい,短命に終わりました。
(※小砂川:05年8月)



前述のとおり,秋田支社管内では統一デザインの駅名標が痛んできたこともあり,2005年秋ごろから順次交換されています。使用書体は「平成角ゴW7」と「Arial Bold」です。従来の切文字によるものとは異なり印刷です。

このデザインは一時的なものにとどまり,以後は下のデザインとなりました。なお,設置から5年以上経った現在では 雨水が下地へ浸入してしまい,痛んでしまっています。
(東八森:06年2月)
(北金岡:06年5月)


糠沢駅の下りホーム・待合室前に設置された一ヶ所の駅名標は,「平成角ゴW7」が使用されており一見して上のものと同じですが,ローマ字も和文従属のいわゆる「半角」ものを使っています。また,隣接駅の漢字部分はウエイトの太いものを使っています。切文字むき出しで保護シートもなく,書体の使い方と言い急ごしらえの観があります。
(糠沢:08年11月)


川部駅の1・2番線ホームに設置された一ヶ所の駅名標は,他の駅とは異なり日本語部分には「JTC ウィンS」が使われています。ローマ字は「Arial Bold」で他の駅と同様です。このデザインが採用された時期などは不明です。
(川部:07年8月)



2005年終わりごろからは,使用書体が「新ゴB」と「Arial Bold」のものが設置されています。こちらも印刷によるものです。仙台支社や盛岡支社と同じ「新ゴ」を使っていますが,隣接駅とウェイトを使い分けることはしておらず,またローマ字のカーニングも行っていません。これは今に始まったことではなく,このページの一番上で紹介した「見出ゴ」の時代からずっと継承されています。
(土崎:06年2月)
(北金岡:06年5月)

北上線の黒沢−矢美津間(秋田県内)でもようやく秋田支社標準のものに(支柱ごと)交換されました。
(黒沢:08年6月)


井川さくら駅などでは,他地区と同様の路線カラーが入った駅名標に交換されました。使用書体は「新ゴM」と「Helvetica」です。従来のデザインより細身の書体となり,印象が変わりました。
(井川さくら:11年2月)

東能代駅では,使用書体は「新ゴ」と「Helvetica」で,当駅と隣接駅とでウエイトを変えるようになりました。ローマ字のカーニング処理も行っており,仙台・盛岡地区と同じデザインに落ち着きました。
(東能代:14年1月)


男鹿線の各駅(出戸浜−男鹿間)では,2012年10月からのプレ秋田DC開催にあわせて,“なまはげ”“荒々しい日本海”“入道埼灯台”などが描かれた駅名標に交換されました。使用書体は「新ゴ」と「Helvetica」です。標準デザインの余白にうまく男鹿の特徴が配されています。
(上二田:12年11月)

五能線のリゾートしらかみ停車駅では,秋田DC開催を前にした2013年夏までに 各駅からの観光スポットが描かれた駅名標に支柱ごと交換されました。背景のイラストは駅ごとに異なります。使用書体は「新ゴ」と「Helvetica」です。ローマ字をツメるためカーニング処理がされているのが特徴です。男鹿線のものとは異なり,全面にわたってイラストが描かれているため,ぱっと見て 肝心の駅名が読み取りにくくなっています。
(あきた白神:13年8月)


番外編です。秋田支社では秋田新幹線の開業を前に,主な駅の観光案内のデザインを一般から募集したものを使用しています。