ESPANSIVA! NIELSEN
演奏会レポート
私が演奏会で聴いたニールセン演奏を一覧にしました。
詳細は「曲解」HPの「今月のトピックス」へ。
2006
私、自ら演奏会場での体験を持てたものは以下のとおり。その他、行けなかったものの演奏情報を入手したものはこちらへ。 |
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11/11 | 諏訪交響楽団 | 第141回定期演奏会 | 指揮 濱 一 ソプラノ 菅 千鶴子 バリトン 藤森 秀則 |
交響曲第3番 | 客席2階の左右より、天から降り注ぐかのような第2楽章の声楽の効果、 そして第4楽章冒頭の幸福感あふれる弦の表現に感動。 互いに寄り添うような木管、特にオーボエ始めとする好演も光る。 曲の素晴らしさを再確認させてくれる演奏に感謝。 地方都市におけるこの選曲の英断も評価したい。 是非ともさらなるエスパンシーヴァを期待したくなります。 |
2005
私、自ら演奏会場での体験を持てたものは以下のとおり。その他、行けなかったものの演奏情報を入手したものはこちらへ。 |
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7/18 | ル・スコアール管弦楽団 | 第18回定期演奏会 | 指揮 橘直貴 |
交響曲第5番 | とうとうアマチュアもこの難曲に挑戦。 まずは、その意義を高く評価。 演奏自体も、特に金管の充実が、ニールセンの楽天的エネルギー をよく感じさせつつも、弦の頑張りが好感大。 第1楽章最後のクラリネット・ソロの絶妙さも印象的。 オケの総合力の確かさも評価したい。 |
2/13 | リコーフィルハーモニー オーケストラ |
第19回定期演奏会 | 指揮 井崎正浩 |
序曲「ヘリオス」 |
冒頭の低弦からして、本格的な、血の通った音楽性を感じました。 ホルンの健闘ぶりも好感大です。 |
2004
私、自ら演奏会場での体験を持てたものは以下のとおり。その他、行けなかったものの演奏情報を入手したものはこちらへ。 |
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9/5 | オーケストラ・ディマンシュ | 第20回演奏会 | 指揮 金山隆夫 |
交響曲第4番「不滅」 (アンコール) 歌劇「仮面舞踏会」 序曲 |
「火の鳥」全曲との組み合せという意欲的なプログラム。 奇を衒わぬ、無理なく、妥協のない、安定した演奏。 アマチュアながらも充分に健闘。 アンコールもニールセンで締めていただいたのは多いに 感謝、ありがとうございます。 |
7/10 | 読売日本交響楽団 | 第108回 名曲シリーズ |
指揮 オスモ・ヴァンスカ |
交響曲第4番「不滅」 | とにかく、速い。 一気呵成に畳み掛けるような奇跡の名演。 第4部を恐るべき高速で駆け貫けたスリルは後世、 伝説となろう。完全にオケを統率したヴァンスカの手腕、 そして、読響の底力。もう、何も言うことはなかろう。 今月のトピックス’04.7月 |
2003
私、自ら演奏会場での体験を持てたものは以下のとおり。その他、行けなかったものの演奏情報を入手したものはこちらへ。 |
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11/7 | フィンランド・ オストロヴォスニア 室内管弦楽団 |
横浜公演 | 指揮 ユハ・カンガス |
小組曲 | とにかく弦の響きの美しさに惚れ惚れ。 処女作ゆえの、作品の完成度についての難点も感じ なかったではないが、ニールセンの個性の確立を充分 堪能させていただいた。 弦楽オケのレパートリーとして、もっと盛んに演奏されて しかるべき、との思いも強くした。 今月のトピックス’03.11月 |
6/1 | 京都フィロムジカ 管弦楽団 |
第13回 定期演奏会 |
指揮 イヴ・ラフォンテーヌ ソプラノ 好本由希子 バリトン 佐藤 励 |
交響曲第3番 「シンフォニア・ エスパンシーヴァ」 |
当HPのタイトルともなっている、お気に入り、オススメの 1曲、ついに生で鑑賞体験。 まずは、その事実のみでも、感謝、感激である。 演奏自体も、フルート、ホルンの善戦も手伝い、曲の持つ 躍動感、幸福感が体感でき、ますます楽曲への愛を確か なものと実感。 今月のトピックス’03.6月 |
2/22 | NHK交響楽団 | 第1431回 定期演奏会 |
指揮 ヘルベルト・ブロムシュテット クラリネット 磯部周平 |
クラリネット協奏曲 | 難解で、とっつきにくい印象の作品ながら、N響奏者の ソロ、ということもあり、こじんまりとした編成で精緻な アンサンブルの妙を楽しむ。 決して熱狂を誘う作品ではないが、よくよく聴けば失笑 すらしてしまう。現代音楽的外見ながら、やはりユーモア 満載。ショスタコ好きな自分との相性は良かった。 今月のトピックス’03.2月 |
2/12 | NHK交響楽団 | 第1431回 定期演奏会 |
指揮 ヘルベルト・ブロムシュテット |
交響曲第6番 「シンフォニア・ センプリーチェ」 |
ニールセン伝道者による、余裕の、楽しさ一杯の演奏。 N響も、真剣勝負。神経質なほどに込み入ったスコアを 見事スマートに、完璧に、聴衆に伝えた。 ブロムシュテットにとっては、妻の死の知らせを受けて、 最初のコンサート。しかし、ユーモアに溢れた偶数楽章の 指揮ぶりには、感銘。あの笑顔、飛び跳ねる姿・・・。 今月のトピックス’03.2月 |
2002
私、自ら演奏会場での体験を持てたものは以下のとおり。その他、行けなかったものの演奏情報を入手したものはこちらへ。 |
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8/11 | フィルハーモニア・ スプレンディダ |
第7回定期演奏会 | 指揮 川合良一 |
交響曲第4番「不滅」 (ロビー・コンサート) 弦楽四重奏曲 第2番より 第2,4楽章 |
正直なところ、危うさも見られたが、この難曲を まとめあげた健闘を称えたい。 他のプログラムでは、かなりいい演奏を聴かせて くれただけに、「不滅」の楽曲自体の演奏の難しさは、 結果として、私に深く認識させるところとなった。 なお、ロビー・コンサートで取り上げられたカルテット、 ありがたく拝聴しました。感謝です。 今月のトピックス’02.8月 |
7/6 | アマデウス・ ソサイエティー 管弦楽団 |
第20回記念演奏会 | 指揮 山田和樹 |
序曲「ヘリオス」 交響曲第4番「不滅」 |
精緻なアンサンブルと各個人の確かな技術力ゆえに この難曲を見事演奏。感動をありがとう。 とにかく妥協の無い速いテンポと、安定した構成力が、 音楽そのものに没頭させてくれた。 特に「不滅」はどんなCDの演奏よりも感銘。凄い。 日本におけるニールセン受容史において、特筆すべき コンサートとして、忘れてはならないものとさえ思う。 今月のトピックス’02.7月 |
4/18 | 高木綾子 | 第70回日本音楽コンクール 受賞記念演奏会 (愛知県芸術劇場) |
管弦楽 セントラル愛知 交響楽団 指揮 |
フルート協奏曲 | ソリストのテクニックに脱帽。完全に作品を自分の 手中に収めていたのに驚嘆した。 ニールセンの持つユニークさを満喫し、協奏曲の エンターテイメントとしての魅力を素直に楽しんだ。 是非、彼女には日本におるニールセンの伝道者の 一人となっていただきたいものと切に思います。 今月のトピックス’02.4月 |
3/8 | 緒方恵 | ヴァイオリン・リサイタル 「北欧のヴァイオリン音楽」 |
ピアノ アナヒート・ ネルセシアン |
ヴァイオリンソナタ 第1番 (アンコール) ロマンス |
ニールセンのヴァイオリン協奏曲の研究者でもある 緒方さんの演奏。 知られざる作品との幸福な出会いが何よりも嬉しい。 初期の作品ながらニールセンらしさ全開な佳作。 オーボエのためのロマンスの編曲版も儲けモノ! 今月のトピックス’02.3月 |
2/23 | ハンスイェルク・ シェレンベルガー |
オーボエ・リサイタル (フィリア・ホール) |
ピアノ 三輪 郁 |
ロマンスとユモレスク | オーボエとピアノのための幻想的小品、作品2。 シューマン、ブラームスらの小品と並べても 全くひけをとらない素晴らしい作品。 思わず笑みのこぼれるユモレスクは絶品。 今月のトピックス’02.2月 |
2001
4/21 | NHK交響楽団 | 第43回 大阪国際フェスティバル |
指揮 ヘルベルト・ブロムシュテット |
交響曲第5番 | 東京、大阪と3回の公演。 さらに、BSでの放映。 さらに、N響アワーでも一部放映。 ニールセン第一人者による演奏の たび重なる伝道によって、 この2001年が日本における 本格的なニールセン元年 とでも言えるトピックと なったのではなかろうか。 なお、前日亡くなったシノーポリへの 追悼演奏でもあった。 今月のトピックス’01.4月 |
4/19 | NHK交響楽団 | 第1431回 定期演奏会 |
指揮 ヘルベルト・ブロムシュテット |
交響曲第5番 | 新版の楽譜使用で戸惑った。 ブロムシュテットの指揮に感銘深し。 今月のトピックス’01.4月 |
3/9 | 新日本フィルハーモニー 交響楽団 |
トリフォニー・シリーズ 第316回 |
指揮 キンボー・イシイ・エトウ |
交響曲第5番 | 生まれて始めてのニル5体験。 あの衝撃は一生忘れられないだろう。 特に、小太鼓のアドリブ! 今月のトピックス’01.3月 |
1999
7/10 | エルムの鐘交響楽団 | 第8回演奏会 | 指揮 ロバート・ライカー |
序曲「ヘリオス」 | アマオケとしての健闘を称えたい。 この試みに続く団体を望みたいところ。 今月のトピックス’99.7月 |
その他、これ以前、「曲解」HP立ち上げ前にも、東海地区の大学オーケストラの演奏で、交響曲第1番及び第2番の演奏を聴いた事はある。
(2006.12.30 更新 Ms)