2007/12/08

昨日の飲み会でややセーブして飲んだおかげで、頭痛もなく朝からすっきりと目覚めることができた。今日は、岡崎倫典さんのライブに行った時にお世話になったYさんの紹介で、上田のSUMI工房を訪問させていただいた。オーナーのすみさんは、70年代からギター・マンドリン・ウクレレなどの製作を行っている有名なビルダーで、今回初めて行ったにも関わらずとても暖かく迎えてくださった。作業場はさすがに木の香がいっぱいで、そんな中でできあがったばかりのギターを弾かせていただいたりお茶を飲みながらお話をうかがったり、ゆったりとした時間を過ごすことができた。ギターは様々な大きさや木材のものを惜しみなく弾かせてくださった。スプルース・マホガニー・インディアンローズウッド・ハカランダ・エゾマツ・クルミなど、木材による音の違いもはっきりとわかったが、それ以上にどのギターも優しく暖かい振動のものばかりで、すみさんのこだわりと個性が感じられるものだった。今回は工房の方以外にもギター好きなお客さんなどもいて、弾かせてもらうのもかなり緊張したが、とても気持ちの良い音と振動を感じて帰ってくることができた。作業場をうろうろしていた犬がいたが、沢山の人がきてとてもうれしそうにしていた。ギターの弦を弾く感触・結果として感じる音と振動は、マッサージや鍼で体に触れる感触や反応によく似ているのかもしれない、意外にも新たな発見である。生徒たちは来週の中間テストに向けて朝の3時に起きて全力で勉強しているはずである、たぶん、こんなのんきなことを書いていて、ひどい目に合わなければいいが。

2007/11/16

ここのところ寒くなってきたことと全く無関係に、毎日のように外食をしている。特に最近はラーメンとカレーを中毒のように食べている。たまたま日頃あまりいかない店でカレーを頼んだのだが、そこのマスター、スプーンを動かす度に「そこ、もうちょっとご飯とルーを混ぜた方がいいよ」、「あんまりルーばっかり食べてるとご飯が残っちゃうよ」、「あ、そこの3時方向に少しルーがあるよ」、「7時方向に福神漬けが少しあるよ」、「食べるの速いねえ」などなど、とても親切に教えてくれる人であった。困ったことに、緊張してあまり食べた気がしない。

2007/11/06

8月の日記で、円城 塔の「Self−Reference ENGINE」を購入したことを書いたが、点訳依頼を出そうと思いつつ、そのままになっていた。その本を、なんと7月に点訳してくださっていた方がいて連絡をいただいた。こんなに早く読み始めることができることをとても嬉しく思いつつ、世の中にはすごい本を点訳してしまう人がいるんだなあと複雑に恐怖し関心してしまった。因みに同じ作者が書いた別の短編は何度も読んでいるが、未だに書いてある内容がよくわからない。こちらにあるので点字図書の愛好者はぜひ挑戦してみてほしい。

2007/10/30

今年度2回目の焼き肉交流会。生徒間・職員間の交流ももちろん大事だが、肉を食べるのはもっと根元的に大事な気がする。生徒の用意してくれたけんちん汁もとても美味しく4杯飲み、三角定規のような精緻なおにぎりをぱくぱく4つ食べ、最近膨張気味の腹がまた2倍ほどふくらんだ。食べ過ぎで体調を壊しそうである。

2007/10/28

視覚障害者に対する歩行指導者研修に参加した。講師は東京からきてくださったぼくもよく知る方々である。ぼくも普段から、歩いたり電車に乗ったり援助以来をしたりなど何気なくやっているが、改めて体系化された話を聞くのはとても新鮮で新たな発見も多かった。援助依頼というのは、道などがわからなくなった時など、周囲の人に声をかけて道を聞いたり、場合によってはガイドをお願いする歩行手段(?)の一つであるが、それについてこんな話があった。
「援助以来をすると様々な人たちが協力してくれるが、特に一生懸命質の高いガイドをしてくれるのが男女のカップルである。仲の良いカップルは自分たちの絶妙なコンビネーションを確認しようとして、知り合ったばかりのカップルは互いに自分の良いところをアピールしようとして、仲の悪いカップルは互いにガイドの質を競い合って、結果的にはどの場合でも質の高いガイドを受けられることになる」
ぼくもこれまでカップルの援助に助けられたことは何度もあるが、これはとてもおもしろく納得できる話だった。歩行中にこの良質なカップルをどのような嗅覚で識別して援助以来をするかというのが今後の研究課題である。何だか善意の人たちを道具扱いしているような文章とも読めるかもしれないが、実際にこういう人たちに案内をしてもらうと、とても暖かい気持ちになる。決して両人の未来について意地悪な想像をしたりすることはほとんどなく、ぜひもっと幸せになってまたガイドをしてほしいなと心から思っているので許してほしい。

2007/10/22

先週は親睦飲み会と審判講習会、今週は新潟へ行き練習試合と、社会人フロアバレーのイベントが続いている。
松本にやってきて8年が過ぎたが、どの飲み会でも盛り上がってしまうこの土地特有の話題があることが最近わかってきた。例えば「食と昆虫」である。「カイコは絹を取るために飼うのか、食料として飼うのか」「イナゴの佃煮は美味しいが、生でたべても美味しい」「飼っていた蛇にかみつかれたので、殺して食べてしまった」など、世代や男女間で軋轢・闘争もあるものの、それがまたどうあっても座を盛り上げてしまうことは寒気がするほどの確かさである。

2007/10/09

連休中から急に冷え込むようになり、以前埃のため途中で諦めていた冬服を出すことにした。去年はティッシュペーパーが一箱無くなるほどの大惨事だったが、今年は体調が良いのかスムーズに終了。
休み中は東京に遊びにもでかけたが、人の多さか、やはり少し暑く感じた。前から新宿・サザンテラスにあるクリスピー・クリーム・ドーナッツを食べてみたかったのだが、時間が無く今回も断念。食べた人の話によるとものすごく甘いらしい。予定調和的にはこのドーナツをいずれ食べることになっているのだが、その前に倒産しているかもしれない。

2007/10/06

文化祭である。ぼくはそれほど忙しかったという訳でもないが、午前中に生徒と一緒にバンドをやることになっていて、規模は小さいながらもなかなか緊張した。「だいたいいつも本番に弱いんだよなあ」などとステージ横でぶつぶつ言っていたら、「客は気にしないでリラックスしてください」などと生徒に慰められてしまった。まったく、どっちが生徒なんだか!実際に始まってしまえばそれほどおかしな間違いもなく順調に終わってくれた。終わってみると、曲も少なく何となく不完全燃焼な感じで、後で自分の教室へいきイカ焼きなど食べながら生ギターを弾きまくった。ぼくにとっての祭りはむしろこっちの方かもしれない。
昨日の前夜祭では、吉川忠英さんが学校にきて演奏をしてくださった。アコースティックギターを弾かない人にはあまりなじみのない名前かもしれないが、ギター界では、ぼくですら名前を知っている有名人である。歌あり・インストあり・リクエスト曲ありと、会場も大変盛り上がった。個人的にはストイックな乗り(?)の演奏を期待したのだが、さすがに文化祭でその乗りは盛り上下がること必至なので良かったような気もする。

2007/09/25

まだまだ妙に暑い松本である。この3連休は、久しぶりにギターのライブなどにでかけていた。
まず上田の音楽村で行われた岡崎倫典さんのライブ。正直会場が上田なのがなかなか不便というか、電車に乗り遅れて道が混み合いタクシーが遅れて、会場に30分近く遅刻したのだが、会場からは良い音のラグが響いていた。オリジナル曲から有名曲のカバーまで、とても充実した内容だった。倫典さんのアルバムはユラユラとした独特なギターの音色が素晴らしいが、このライブでの音もとても良かった。雰囲気としては普通のおじさんであるが(笑)、いや、ほんとにかっこよかった、倫典さん。帰りは駅までSUMI工房のYさんに送っていただいた。ぼくは恥ずかしながらこのSUMI工房を知らなかったのだが、その世界(?)ではかなり有名な工房で、アコギマガジンなどでも取り上げられていたようだ。ぜひギターの製作をみせてほしいとお願いしておいたので、近々お伺いできるかもしれない。
そして、長野で行われた打田十紀夫さんのライブ、倫典さんのライブの反省から、かなり余裕をもって会場(みすず楽器)に入っていったが(今度は1時間待ち)、そのおかげで開演前に少し打田さんと話もできた。打田さんはTABギタースクールを主催し、ギターのインストラクターで、また妙に元気の出てくるブルースやラグを演奏するギタリストである。以前はセントルイス・ブルースがぼくの目覚ましだった。今回のライブも打田さんの気力が感じられる元気の出る演奏、プロレスやギターや突き指の話など、大変満足な時間を過ごすことができた。「ギターを5本以上持ってる人は?」と聞かれ、さすがにそんなにはもってないだろうなあと手を挙げなかったが、よく考えてみるとぼくのギターはちょうど5本だったりする(笑)。

2007/08/23

2学期が始まり生徒たちが登校してきた。ぼくは以前にも増して暑さに弱い体質になってきているようで、頭痛がしたり指先が痺れたり食欲が人並みに暴落したり、完全に夏ばてである。学校にはクーラーという文明がもたらされていないため、USB扇風機を買ってきて何とかしのいでいるが仕事の能率は完全に犠牲になっている気がする。
6月に注文していたブレイルメモ・ポケットがようやく届いた。点字用電子手帳&ケータイ読書器のようなものだが、去年東京で行われたサイトワールドで見て以来、とてもほしかった製品である。さっそくいろいろなところ(主に飲食店)にもっていって、無意味にメモをしたり本を読んだりしている。値段が高かったり操作がかなり煩雑になってしまっているところもあるが、それを考慮しても十分に満足できるものに仕上がっていると感じる。
アパートにひかりケーブルが入り、ネットへの接続環境がBフレッツになった。速度も15m/bpsくらい出ていて、快適に使えそうである。
毎月購読しているSFマガジンの中でおもしろそうな小説を見つけ、久しぶりに本を購入してみた。円城 塔「Self−Reference ENGINE」。とりあえずスキャナで取り込みつつ読んでいるが、近々どこかに点訳をお願いしたい。

2007/08/18

島村にエレキを持っていったところ、ブリッジが壊れているが何とか修理できそうだと言われた。部品交換や調整で1時間ほど待ってくれればこの店で修理できるとのこと。メーカーに送って数週間、料金もかなりかかるのではと覚悟していたが、料金もほとんど取られなかった。改めてこの楽器屋は親切ですばらしいなと感動して帰ってきた。よく考えるとギターは少し弾くことができるだけで、構造や部品の種類・調整の方法など大事なことはあまり知らないのが悲しい。

2007/08/16

今年も十日ほど夏休みで実家の愛知に帰っていた。2匹いる愛犬のうちの1匹(ヨークシャ・テリア)が行方不明になっていた。どうやら連れ去られた可能性が高いらしい。まだ子犬だったのでつきあいは短いが、心配である。実家では何をしていなくてもHPが削られる『毒』のような暑さに結局あまり仕事もせずテレビを見たり本を読んだり引きこもっていた。松本も連日35度を越えるような状態だったようで、こちらでもなかなか冷房を消すことができない。
10月の文化祭でエレキギターを弾くことになりそうで、そろそろ練習をしようかと1年ぶりに弦を張り替えることにした。その途中、何かの拍子にブリッジ付近でバキッという音がして、全ての弦が切れ、ブリッジを動かすとガリガリという異音がし、完全にギターが壊れてしまった。12年前に買ったギターなので壊れるのは仕方ないが、新しいギターがもう1本必要かもしれないと思うと、最近出費が多いのでちょっと考えてしまう。一応治るかどうか島村にもっていってみようと思う。

2007/06/24

21日まで金沢で行われていたバレーボール大会に引率として出かけていた。バレー大会の様子は学校のページで詳しく紹介しているが、今回もなかなか実りの多い大会だった。特に食事関係はここでは書きづらいような美味しいものが沢山あり、機会があればぜひまた行ってみたい。学校は7月の野球大会が主幹校になっている関係でまだしばらくは慌ただしいが、暑さのせいで日増しに脱力してきている。

2007/06/02

塩山でサクランボ刈りを体験した。現地のおじさん・おばさんがとても親切に案内してくれ、「これは甘い」「これは酸っぱい」「これは甘いような酸っぱくないような」、「いやいや、これもなかなか」などと適当な感想を言いつつ、高級無農薬のサクランボを大量に胃に入れてしまった。サクランボにもいろいろな品種があることもわかった。あまりにサクランボを食べ過ぎて(木を1本は枯らしたのではないか)、おみやげとしてはサクランボではなく干しぶどうのチョコレートを買ってきた。酒のつまみである。

2007/06/01

運動会。個人的にはそれほど動いた訳ではないが1日日差しに当たり少しは松果体の太陽電池が充電された気がする。肉体のリミッターを解除した(たがを外したと同義)職員もいたようで、なかなか楽しい1日だった。詳しい内容は学校のページで
午後はタクシーで近くの教育文化センターに行き学校図書館総会というものに出席。よくわからないながらも何となく図書調査委員会のメンバーになったようだが、なぜこういう会が存在するのかいまいち納得しがたいものがある。
預かり物のギターで「キャラバン/ベンチャーズ」を録音してみた。昔、ぼくにアコギを教えてくれたH君が、よくアコギ1本で弾いていた(今のぼくより遙かに超絶テクニックだった)。中盤のソロはフィンガリングでどうやって弾くか研究中。

2007/05/23

学校のページがリニューアルされることになった。今年から入った事務長の提案に同僚のOさんがやる気になり、一応無事に作業完了。

2007/05/20

組合の総会の後、知り合いたちと一緒に回転寿司へ。30皿は軽くいけると思っていたが、「ハムマヨ」とか「ウインナーハンバーグ」とか妙なものを食べ20皿くらいでそれなりに満足して帰ってきた。たまたま乗ったタクシーの運転手が妙に愛想がいいなあと思っていたら、実は以前からの知り合いであった。気づかないぼくもどうかと思うが、ほんとに意外な人だった。

2007/05/14

校内の防犯訓練。外部から刃物をもった男が侵入し、それを職員の連携で追跡・撃退するという、何かと物騒な世の中においては仕方のない訓練なのだが、正直、実際このようなことが起こりうるということがまだいまいち実感できていない気がしている。生徒を差し置いて真っ先に逃げる、強そうな生徒を侵入者にけしかけるなど、考え出すと果てしなく奥の深い訓練である。「校長も教頭も半歩間違えると不審者みたいなものだ」と囁かれていたので一応校長に進言してみたが冗談として流されてしまった。
夜は寄宿舎の新入舎生歓迎会に参加して何年かぶりに伝言ゲームなど行った。歓迎会の半分近くの時間を取って身長に伝言していったにも関わらず、大変悲惨なゲームとなった。「今年の学校目標は、育む友情、元気な体、確かな学びの3つです。10月に行われる文化祭は水仙祭です」というなかなか長い文章が最後には「今年の目標は何ですか?」だけである。さりげなく疑問系になっているところがなかなか侮れない。因みにこの3つの学校目標はだれもが覚えやすいように考えられたもので、頭文字を取って「目標は、はげた」と覚えるらしい。

2007/05/11

今年度は1年生6名の担任をしている。年齢も20代から50代まで幅広く散らばっていて、ぼくもその中に混ざって今のところ楽しく過ごしている。
問題なのは相変わらず耳の調子がよくないこと、運動不足と食べ過ぎで地球の引力に体が抵抗しなくなりつつあることである。今年もバレー部監督をやらせてもらっているので、これからは張り切って汗を流したい。「先生の汗のせいでボールがヌルヌルして気持ち悪いよ」などと一見悪意の無さそうな様子で子供たちが騒いでくれているが、子供たちの期待に応えるべくますます張り切って蒸気を発散させている。
知り合いがぼくの家にギターを置いていった。メーカーも型もよくわからないが、ヤマハのLサイズと同じジャンボタイプで決行良い音がしている。取りにくるまで傷が付かないことを祈りつつ毎日遠慮なく弾かせてもらっている。

2007/03/31

ページの更新を休んでいる間にパソコンが新しくなり、しばらくvistaを使っていた。周辺機器などのドライバを一通り揃えXPと同じような環境で使えるようになったのはいいのだが反応速度が決行遅い。アエロを切ったりスタートアップやサービスを外したり、その他いろいろ3週間ほど遊んでいたが、結局今はXPを入れ直して使っている。言うまでもなくビスタ用のスペックをもったパソコンなので、XPは疾風の速度で動いている。今まで音が小さく不満だったスピーカも改善されていて、全体としてはとても満足している。ホームページのデータを今のパソコンに移すのが面倒で後回しになってしまったが、ようやくほとんどの環境を今のパソコンに移した。楽しかった日々だったが結局は時間の無駄というか暇つぶしをしていただけかもしれない。これが趣味というものだろう。
今年度の公務文章も決まり4月の会議が始まる。

2007/02/02

1月は学校が始まって早々ぎっくり腰になったり、実に不本意なタイミングで怪しげな胃腸炎になったりと、なかなか楽しくない病気月であった。2月に入ったので、そろそろ何か書いてみようと思う。テーマは「学校はだれのためのものか?」である。
少なくともぼくの所属する学科では、「マッサージ・鍼灸を学ぶ生徒たちのためのもの」であると言ってしまっていいだろうと思う。生徒は自分の意志で入学し、通学し、学習をしている。その学習環境の一部としてぼくが雇われている訳であるし、その他にも経済的な援助、給食、保健などのサービスが提供されている。それは生徒が受けることのできる「権利」なのか、学校が生徒に課す「義務」なのか?ぼく自身はやはり前者の考え方が望ましいように思っているが、子供と大人が同じ「生徒」として存在する学校の中ではどうしても後者の考え方になりがちな状況がある。もちろん大人の生徒であっても最低限守らなければならないルールはなければいけないが、その線引きが難しいと思う今日この頃。
TVの「千と千尋の神隠し」を見た。スーパーヒットの作品だが、ジブリ物は映像に訴えるものが多いのか、見て(聞いて)いても内容が伝わってこないところが多い上に、ストーリー的にもあまりおもしろいと言えるようなものではないような気がする。それでもこの作品については、エンディングのシーンと「いつも何度でも」のメロディーに感動させられるので、つい見てしまう作品である。

2007/01/01

時の流れが速く感じる2007年元日。後1週間は豊田の実家でゆっくり読書三昧の予定。

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