2日目。
ビジネスクラスでいい思いをしたわたしたちは,シドニー空港に降り立ちました。
入国審査はけっこうめんどう。
持ち込みチェックが非常に厳しいのです。
薬嫌いのHさんはなーんにも持っていないので楽々通過しましたが,T姐さんとわたしは薬でチェック。
怪しい英語とボディランゲージで説明してきました。
だって,ラップで包んだビオフェルミンを見て「これは何?」って聞いてくるんだもん。
お腹を押さえて,「痛いんだよー!」という仕草を見せたら,「胃の薬ね!」と言ってくれたので,「Yes!」って答えちゃいました(笑)。
さあ,いよいよ乗り継ぎです。時間は2時間弱あります。
空港のお兄さんのお話では,出口のところでツアー担当の人がボードを持って待っていてくれるという話だったのですが…。
どうにも見あたらない!!
遅れているのかもと思い,20分近く待ったけれども現れない!
仕方がないので,「自力解決しよう!」ということになり,出発カウンターに向かいました。
T姐さんが,空港の人に航空会社と行き先を言ってカウンターを教えてもらおうとしました。
ところが,エアーズロックと言っても通じないのです。
仕方がないので他の人に教わったら,「エアーズロック行きのカウンターは下にあって,そこからバスで別のターミナルに行くのよ。」という答えが…。
あわててカウンターで手続きをし,バスに乗り込みました。
ターミナルに着いたのは搭乗開始時間ギリギリ。
ということは,ツアー担当者をずっと待ち続けていたら,乗れなかった可能性もあるということ…。
ふー,危ないところだった。
エアーズロック行きの飛行機は小さかったのですが,予想外の機内食(サンドウィッチ)とフルーツジュース(マンゴー入り)が出て,しかもおいしい!
カンタス航空ってすばらしい♪
エアーズロックに着くと,今度はしっかりツアー担当者が待っていてくれました。
非常に手際よく説明してくれ,まずはホテルへ。
そうそう,オーストラリアのツアースタッフはなぜか下の名前だけでした。名字は使わないのです。ちょっと不思議。
エアーズロックはリゾート地として作ってある部分以外は何もないというか,ステップが広がるというか…そういうところです。
その分,ホテルは快適です。
ただ一つ,バスルームに小さいアリがうようよ出てこなければね…(汗)。
最初はマウントオルガへ。カタ・ジュタと現地では言っています。
エアーズロック・リゾートからは50kmくらい離れているのですが,時速80kmほどでバスは走行していたので,そんなに遠いとは思いませんでした。
砂漠地帯なので,低木が多く,葉は細く地面の方に垂れ下がっていました。その方が水を蒸発せずにすむのでしょうね。
さらに,根は非常に地中深くまで伸びているそうです。これまた,砂漠ならではの特徴ですね。
カタ・ジュタは36個(だったかなあ?)の岩からできていて,そのうちの1つはある方向から見ると,『風の谷のナウシカ』に出てくる王蟲に似ている…らしい。
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カタ・ジュタ展望台
より見たウルル |
展望台からの
カタ・ジュタ1 |
アップにすると… |
手前に見えるのは
みんな低木 |
生息する生き物 |
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冬ですが,
こんな植物が… |
カタ・ジュタからの
眺め |
右端に見えるのは
王蟲の頭(笑) |
左端が王蟲の
おしり(?) |
礫岩らしい。 |
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左の写真の
左から2番目が
王蟲に似ている
のだそうだ…。 |
王蟲の足下(?)に
あった緑 |
逆さに映る
カタ・ジュタ |
3週間前に降った
雨水の残り |
違う角度から見た
カタ・ジュタ |
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土が赤いのは,鉄分が多く含まれているからなのだそうです。雨水の残りの写真を見ると,水の周辺は黒くなっています。
これが本来の土というか岩の色なのです。
では,なぜ赤いのか?それは,酸化したから。
そう,これは酸化鉄なのです。
ちなみに,王蟲の名がいっぱい出てきましたが,このそばには「風の谷」が実在します。
残念ながらそちらには行かれませんでした。
次はエアーズロック,現地ではウルルと呼びます。
こちらはアボリジニの聖地となっていて,さまざまな伝説が残されています。
日なたにいると暑いくらいなのに,日陰に行くと寒い!!やっぱり冬なのです,ここは。
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爪痕のように見える |
こちらも3週間前の
雨の跡。色が違う。 |
壁画。1000年は
経っているらしい。 |
こちらも壁画。 |
葉が垂れ下がった
木 |
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水道から垂れる水を
飲みに来た鳥 |
鳥の足跡が
いっぱい! |
サンセット・ウルル |
もっと日が沈むと
こうなる |
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その後,辺りは暗くなり,寒ーい中での夕食はバーベキュー。なんと,カンガルーの肉が出ました〜。
でも,牛肉より柔らかく,食べやすかった!
食べている間に,一番星が!
それは,金星ではなく木星でした。
ここで,星空を見ながら話題になったのは,太陽の通り道(笑)。 T姐さんは「オーストラリアでも東から南の空を通って西に沈むんですか?」と質問したのです。
「そりゃ,東から昇って西に沈むのは同じでしょ」と一緒にいたツアーの人たちやガイドさんは言うのですが…。
本当に知りたいのはそこではなく,「南の空を通るのか」という点なのです。 南半球にいるということは…太陽の通り道は北側になるはず!
なぜそんなことが気になったのかというと,どうも太陽が逆に動いているように感じたからなのです。
教えてもらった東西南北と太陽の位置が違っているのです。
実は,日本を発つ前に月齢を偶然見ておいたのですが,日本では25日を過ぎた状態,つまり,三日月の反対になっているはずなのです。
この月が見えるのは明け方です。
そして,雲一つない空の下でのバーベキュー中に月は一度も見えませんでした。
ということは,きっと夜明けに月が見えるはず!
確認はその時にすることにしました。
さて,夜中。
いよいよ星空ツアーのお時間です。
さっきのバーベキューで寒ーい思いをしたので,着られるものみーんな着てのお出かけ。
満天の星空で,天の川もはっきりと見えました。
さっきのバーベキュー中にもさそり座や南十字星,天の川は見えていました。
でも,ガイドさん曰く「今話しちゃうと,星空トークで話すことがなくなっちゃうから。」とのことなので,
詳しい話はこちらで聞きました。
さそり座は,日本で見るよりもずっと高い位置に見えています。しかも,鏡に映した形に。何だか妙な感じがしました。
南十字星はもっと大きいのかと思ったら,意外と小さい。でも,明るくはっきりと見えました。
おひつじ,おうし,ふたご,かに,しし座は残念ながら見られませんでした。
頻繁に見えたのは流れ星!
辺りは真っ暗で,日本で見るのとはまったく違う星空です。
細かい星までたくさん見えるのです。
そのせいで,あんなに流れ星が見えたのかなあ。
その後,望遠鏡でアルビレオともう一つの二重星,ジュエルボックスと呼ばれる星の集まり,星雲,木星などなど,たくさんの星を見せてもらいました。
望遠鏡を扱う現地のガイドさんが非常に上手で,あっという間に星を見つけちゃうのです。
プラネタでもよく見せてもらっていたけれど,それ以上にたくさんの星を見られました。
何より,本物の星空だったというのがすばらしいですね。
ちなみに,おなじみのカシオペア座や北斗七星は見えません。南の空の中心を探すのはけっこう難しい。
寒かったけれど,この星空ツアーが何より一番心に残りました。
(あ,理科巡検に心奪われちゃったよ…。) |