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ワザの種類は例えば大相撲のように何十手とあるのではなく、基本ワザは「ワリ・ツキ」、「カケ」、「押し」、「腹取り」「持たせ込み」の五手。腹取り」以外は勝敗に直結する有効性に乏しく、これらのワザを複合、反復することによって相手を疲れさせるか、または動揺させ、敗走させることが目的。「かつぎ上げ」や「打ち倒し」などの大技も数は少ないがしばしば見られる。

• 押し
正面から渾身の力を込めて直線的に相手を押すこと。戦う牛に力の差がある場合は押された方はずるずると一気に後退し始めるが、戦力が似通っているもの同士の対戦では相手を動かし、体勢を崩すのは容易ではない。押しだけで勝負が決まってしまう場合もたまにはあるが、大体はその後に続く腹取りでの決着が多い。

• ワリ・ツキ
相手の眉間めがけて角を打ちこむこと。体重が乗った強烈な場合はかなりの威力となり、間をおかずに相手を敗走させることもある。10年くらい前まではこのワザを滅法得意とするのも多かったが「ワリ牛は逆にワラれると弱い」の例が多く、ワリ技得意の牛を持つ人が減っている。他のワザに移る前の有効な一撃という意味ではほとんどの牛が併用する。

• カケ
もっともよく出るワザ。ただ軽く角をカケ合っている状態を指すのではなく相手の首を曲げた場合をいう。「守り」に有効だが、カケて押し始めると強い攻めとなる。首力に開きがある対戦ではカケられた方の顔が九〇度近くも回転し、天井を向いたままになることも。名牛と呼ばれた牛(ゆかり号、誠大力など多数)の大半はこのワザを大得意とした。

• 腹取り
勝敗に直結する決定力を持ったワザ。ケンカ牛は体全体が頑強で多少のケガでは戦いを止めることはないが、腹部だけは別。腹部に危害を加えられそうになれば、即、わき目も振らず一目散に逃げ出すのが普通だ。このワザが得意というのは敏捷で、体全体にバネがあり、瞬発力豊富なタイプ(最近では昆布ヒーゲー)。人気を集め、花形牛となることが多い。

• 持たせ込み
相手の押し込みやカケ技を避けるために出るワザで防御目的が多い。しかし、中にはこれを積極的に仕掛け、相手に体重をかけることで次第に相手を疲れさせる頭脳プレイをするのもいる。但し、力の差がないと、逆に自らの体勢を崩すことにもなる。史上最強牛と言われた二代目荒岩号がもっとも多用したことはよく知られている。

 
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