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沖縄闘牛には日本各地からいろいろな種類の牛が集まっている。岩手県を中心に赤と黒の二種類の南部牛、そして、鹿児島県産の黒牛(おもに徳之島や十島村)も多い。島根県隠岐島産や、東京都の八丈島からのもいる。沖縄県では八重山、与那国が主産地だが、沖縄本島産も増えつつある。また、最近ではF1と呼ばれる交配種も目立っている。これらはその、種類を顕わす特徴を持っていて、注意していれば、見分けることもできる。 大まかな分類は下記の通り。

種類 特徴 写真



赤褐色の毛、写真のようなカブラーもいるが、トガイー角(赤みがかっている)が多い。体格は大型、重量級が多い。20年前から約10年間ブームを巻き起こしもてはやされた種類だが、下記で述べる岩手黒同様暑さに弱いのが欠点。ワリ技得意のパワータイプが多いが、持久力は比較的弱い。別名、日本短角種。沖縄の岩手トガイー新和トガイー、徳之島の神風ニーズなど、王者牛が数多く出ている。写真は赤龍王。
 

全体は光沢のある黒毛で、顔や首の毛が縮れている。また、角が白っぽく見えるのも特徴。岩手赤よりカブラー型の角が多いがトガイーも見られる。赤同様パワータイプで、攻め、守りのバランスがいい。赤のブームが去った後、しばらく後継のブームとなった。ワリ技に弱い、が業界の定説だが、例外もたくさんある。黒毛和種と日本短角種を交配したもので、「南部」という場合は普通はこの種のことを指す。二代目ゆかり号、風神大王など、王座を多数輩出している。写真は風神角白。
 


明るい茶色の毛。角は開き気味で、体格は小柄が多い。もともと数は少なく、移入ブームと呼べるほどのこともなかった。約15年前に八丈島の闘牛が消滅してからはさらに移入が減っているが、各地にいる母牛に地牛の交配が行われている。八丈産の持つ足腰のバネのよさと旺盛な闘争心に着眼した試みで、沖縄チャンピオンになった昆布ヒーゲーなど、成功した事例も出ている。10年以上前徳之島の豊永兄弟号が王座に。写真は赤トンボ号(徳之島のとは同名異牛)。
 


黒毛で筋肉質の締まった体型。特徴は角で、加工されている。曲がり気味の立ち角が多い。隠岐のみならず全国各地に導入され、特に四国宇和島の闘牛のほとんどをまかなっていた。F1など、大型化する一方の闘牛に対抗できる体格がなく、八重山産などの鋭い角にも不利なため隠岐はともかく、全国的には急速に分布が減りつつある。昔は王座に着いたものもかなりいたようだが、ここ20年ほどはないようだ。最近の有名牛では雲龍ニーズ、闘怪帝王(写真)など。
 
鹿

徳之島産と呼んだ方がぴったり来る。特に十島産は有名。黒毛だが、岩手黒よりは明るめ。がっしりしたつくりで全身のバネがいい。角はやや開き気味。最近は数がめっきり減りつつあり、純粋なものはたまに見かける程度。八丈産同様交配の試みが出ているが、成功例が待たれる。代表的な牛は まさみ号、日高健二号(写真)、剛力号など。
 


与那国産、八重山産、沖縄本島産の三種類に分けられる。すべて黒毛だが、負けても闘争心が旺盛な与那国産は開いた角。トガイー角の八重山産は足長で体格も大。本島産は交配種で、闘牛用として生産されるため、長所を備えた優秀牛がよく出るようになった。代表的な成功例は昆布ヒーゲー、荒鷲など。ほかに山牛と呼ばれる野生化した西表産(鋭い大角)や、たまに大東島産などが出る。写真は八重山産の隼Z。
 
F

F・1というのは本来交配種第一世代ということだが、闘牛界では黒毛和種にホルスタインをかけ合わせたものという意味で使われる。柔軟でパワーがある超大型牛がよく出るため人気がある。角は白っぽく、八重山産などに比べて細く、磨り減るのが速い。このため、ツキ,ワリ攻撃にやや弱いのと、一度負けたら戦力急降下するタイプが多いのが欠点。代表的な牛は二代目荒岩号(写真)。現役牛では戦闘正宗、ヘリオスなど有望牛がいる。。
 


写真(隆羽パンダ)のような顔に大きな白い紋様があるのを通称”パンダ”といい最近人気が出てきた。外国産(ヘルフォードなど)との交配種と、与那国産に地牛としてのパンダ種がいる。与那国産は闘争心が強く、粘りもあるため人気が高い。連勝を続けた突撃パンダや、現役人気牛のパンダパンダなどが有名。また、岩手産の赤牛の中で、体に白毛がたくさん混じって銀色に見えるのがいる。これらは名前を○○白龍と呼ぶことが多い。押し力の強いファイター型で。ホワイトニーズ、井上白龍などが有名。
 
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