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1. 席の取り方
観客席は全席自由。闘牛の「迫力」を体感するためにできるだけ前列での観戦がおすすめです。しかし、最前列はやはり用心のため避け、3列〜5列目でいいでしょう。また、牛の出入り口の正面では牛の入退場の際の様子(走ってくるもの、威風堂々のものなど・・いろいろ)が見えます。

2. 勝敗
本部席の審判団が判定を下します。紅白に分かれての対戦なので勝った方の旗(赤もしくは白)を掲げて勝敗を決します。紅組の牛の尻尾には赤いリボンがつけられ、観客から分かりやすい工夫がしてあります。勝敗の基準は原則として逃げた方が負け。逃げる前に腹取りと呼ばれるワザが決まり、一方が動けずにギブアップの状態となった場合は審判団がすみやかに判断、勝ち牛を確定の上、直ちに引き離しを行います。

3. 戦況
闘牛は対戦後約10分を経過すると、次第に疲れてきます。「疲れ」の度合いとしては (1) 発汗、(2) 脱糞、(3) 放尿、(4) 舌出しの順で進みます。「舌出し」の後はほとんどの牛が力尽きて敗走となりますが、(1) 〜(4)の状態が先にあらわれた方がかなりの確率で「負け」となります。しかし、このような症状もなんのその、そのまま粘り切り、勝ってしまうスタミナ牛もしばしば見られます。それから、牛も人間と同じように性格が千差万別。闘牛場内でいろいろな仕草、態度を見せます。例えば、戦うことへの恐怖心のあまり、闘牛場へ入るや否や相手牛のまわりをぐるぐる回り、しきりに降参の意思表示をするもの。(この場合は不戦勝となる)相手を油断さておいていきなり突っかけ、有無をいわさずに決着を図ろうとするもの。そして、相手の角で叩かれて頭部や顔面にキズを負いながらもひたすら耐え、相手の疲れを待って逆転の機をひたすら待つもの。さらに、激しい攻撃を1〜2分、一方的に続けたかと思うと急に脱兎のごとく逃げ出すもの等・・戦況は実にさまざま。想像力を働かせて観戦するのが闘牛を楽しむ一番の方法でしょう。逃げ足は脱兎のごとく!(戦いの行方は下記の事項を参考に予想したりすると面白いですよ。)

4. 闘牛士
牛の側に付き、「ヤグイ」と呼ばれる掛け声を発し、牛を叱咤、鼓舞します。戦いが迫中し、勝敗の行方が分からなくなった場合は闘牛士の「ヤグイ」が非常に効果的となり、戦いに重要な影響力を持ちます。うまい闘牛士といわれるのは勝負がつきそうになる場面をとっさに判断し、勝利を掴み取るための「ヤグイ」を巧みに入れることができる者といわれています。闘牛士は「一対戦」に数名づつ両陣営に分かれて付きます。「ヤグイ」はそれぞれひとりづつ交代で行い、複数での「ヤグイ」は禁じられています。闘牛士の確かな総数は把握されていませんが、各大会に頻繁に登場する知名度のある闘牛士は約30人程。闘牛大会の進行に欠かせない重要な存在、「闘牛士」にも関心を持ちましょう。

5. 待機小屋
戦いの前(約1時間)に最後の調整をするところ。大抵は「気持ち」を落ち着かせるために人が側に付き、ブラッシング、マッサージなどを入念に行う。待機小屋の牛は戦いの接近を感じ取り、気合は最高潮に。燃えるような目でしきりに体をゆすったりします。観戦の合間を利用して待機小屋を見るのが「通」の楽しみ方でしょう。

 
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