行き詰まりを見せる文明社会の中で、私たちは医療をも自らの手に取り戻す必要があるのではないでしょうか? 永続可能な社会の実現に向けて、自らの命は自ら処する智慧を思い出したいと思います。 ■龍谷禅寺 福岡にて2泊3日の合宿形式の漢方学習会があると言うことで参加してきました。 場所は福岡市西部の糸島。ここに古くから在る「龍谷寺」で開かれました。漢方の学習会だけでも惹かれるのですが、場所が「龍谷寺」ならばなおさらです。 以前おじゃまさせていただいたとき、お庭と水の流れる音にとても心地よい気分に浸りました。その場所で漢方なんて... 学習会場がまた素敵なのです。 見てください、この稟とした雰囲気。お寺さんだけあって、まるで寺子屋です。雰囲気も漢方にぴったり。 飾られているお花一本一本にまで歓迎の心が行き届いていて、こんなところで勉強できるならスイスイ理解できそうです。 ■先生 さて、先生はこの方...どこかで見たことないですか? そう、あの自然農をしておられる川口由一さんです。 川口さんは漢方にも非常に造詣が深く、私が知る範囲においては「単なる知識でない、生きた漢方」を教えられる世界でも数少ない方だと思います。 自然農も漢方も「いのち」を扱うことにかわりはなく、真に理解する為には「命のいとなみ」がわかることが大切です。 使うテキストは「傷寒論解説」(大塚敬節、創元社刊、\8000)。 それと、「福岡漢方学習会」にてまとめられた「脈診」の資料。主要生薬が載っている資料の3冊です。 そのほか皆さんは補助資料として「漢方処方解説」「金匱要略解説」等を持参されていました。 これらは、かなり厚く高価な本なのですが...皆さんの漢方に対する意気込みが感じられます。 学習会のスケジュールは、以下の通りです。
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