(苗床の準備の様子とジャガイモの芽欠き) |
■畑の様子(鏡山さん) ↓この畑は今年で5年目に入ります。 ここでは、スナックエンドウ、ブロッコリ、カリフラワ、キャベツ、ターサイ、白菜、カツオ菜、春菊、ナノハナ、大根、小松菜、 サツマイモ、えんどう豆、アンデスジャガイモ、ニンニク、玉葱...などを作っているとの説明がありました。 また、草はどのように変わりましたか?の質問に対し 「自然農を始めた頃は、蓬やスギナやアワダチソウ等の猛々しい草が多かったのですが、最近はホトケノザやカラスノエンドウ、イヌフグリ等の優しい草が多くなりました」と悦子さん。 ■苗床の準備 ←この苗床の準備は正月早々に行っており、表面の土を削った後に米糠を振りまいて藁で覆っています。 藁の下の土は、結構乾いており、所々草が生えていました→ 「苗床に自然に生えている草はね、茎は残さないで根っこは残す。そんな作業を進めれば良いですわね」 と川口さん。 また、 「この後はね、2,3cm耕して米糠と土をまぶして平らにして米を播く。それで良いですわね。 でも、10年もしたら米糠はいらないですよ。肥料過多になります。」「ここにある稲藁は最後に上に播いたらよろしい..」 「苗床の準備の時に両側に土をあげておく。そうするとね冬の間にね凍って土がホロホロになるのですわ。粘土質の土もですよ。これを種まきの時に使えばいいですわね」 今回苗床は、他の田を借りることを見越して、例年の倍以上準備されたそうです。 「苗床は田の1/40位ですわね。苗床は田圃の近くにあると効率的なんですよ。苗を運ぶのも大変なんですよ..」 ■麦の様子 ここでは麦のバラ播きの様子が見られます。 「バラ播きの種まきの場合はね、足下の草と同じ時期に播くのですわ。極端な場合、稲刈りの10日位前に直播きするのですわ。 そうすれば、稲刈りの時に芽が出ています。それと同時に冬草も芽を出すのですが、麦は大きくなっているので負けずに育つんです。草が多い場合はそうすれば良いんです」 麦がまだらに育っているのは、藁を敷くのが遅れて麦の芽が大きくなっているときに播いたため、藁が上に覆い被さって成長が遅れたそうです。 「大きくなって麦藁を載せられると、よう上にあがらんのですわ。そんなところがぽつぽつと見られますわね。そんな時は、稲藁を切って振りまいたらよろしい..」 ■ジャガイモの芽欠き 「生えている草ですが、いきなり全部刈ったら虫に食べられてしまうのですよね。成長が止まるのですよ。 3面あったら1面だけ草を刈る。草との関係が大事なのですよ。」 「ジャガイモですが、芽が出ていますね。大きいのを1つ2つ残して小さいのを芽欠きせねばいけませんね。根っこの方に指を入れて引き抜くんです」 「この白いところからジャガイモの子が付いてきます」 「田圃に来たときに、ちょっと草を刈ってやる、ちょっと芽欠きしてやる、ちょっとした時間で作業はするのですよ..」 ■畑の様子(三舛さん) ↓この畑は今年で4年目に入ります。 上の畑では豆類(エンドウ、スナックエンドウ)、下の畑では、ごぼう、大根、キュウリ、かぼちゃ、白菜、春菊、トマト、キャベツ、人参、レタス..等を植えているとの説明がありました。 三舛さんのところでは、生ごみも播いておられるそうですが、既に朽ちてわかりませんでした。 「取り組まれた当初は荒れ地だったんですが、畑らしくなりましたね。畝を作って整えてられるので、おいおいここにと思うところに種を蒔けば夏の野菜が育つはずです」 「草が生えたらすごいなと思ったらまだダメで、草が生えたら綺麗だなと思えたらまずまず。そんな感覚になれば良いですわね」 「草のはえているところにゆけば”ホッ”としますよ。草の無いところは、いたたまれなくなりますよ..」 と川口さん。 「一貴山の方々は、いずれも農業の経験の無い方なんですよね。 農業の経験の無い方も数年経験する中でお米や野菜を育てられるようになって来ているので、 さらに数年したら当たり前に育てられるようになるんじゃないかと、そんな気がしています」 |
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