−New Sprinter Racing−
1980年代後半のレプリカ市場を席巻したマシンが、ここに降臨。
なんしぃ仕様 |
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基本スペック
(1994年式・SE)
全長×全幅×全高 シート高 軸間距離 乾燥重量 原動機種類 気筒数配列 総排気量 内径×行程 圧縮比 最高出力 最大トルク 始動方式 燃料タンク容量 燃料供給方式 タイヤサイズ(前/後) |
1,970mm×650mm×1,045mm 770mm 1,340mm 138kg 水冷・2サイクル・ケースリードバルブ V型2気筒 249cm3 54.0×54.5mm 7.4:1 40.0PS /9,000rpm 3.3kgf・m/8,500rpm キック式 16L PGM-IVキャブレター 110/70R-17/150/60R-17 |
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サイドビュー。 実車はリッターマシンに見慣れていると、 かなり小柄に見えます。 ライバル車と比較すると、TZRよりひと回り 大きく、ガンマ(最終型)よりやや小さめです。 サイドとアンダーカウルは先代(MC21)と 同一形状ですが、その他は新設計。個人的 には大きめのシートカウルがやや不満。 シャープな形状の先代モデルが好きです。 因みにこのシートカウル、ライダーの重みで 裏側からよく割れるそうです。 |
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アッパーカウルはかなり小柄。風の整流効果 を追求したという「切り込み」入りのナックル ガードですが、効果の程は…疑問(爆)。 ヘッドライトは先代モデルの使いまわし…も とい、共用部品のため、カウリングとの一体感が やや甘い印象。せめてユニットの形だけでも 変更して欲しかったですが、デビュー時の事情 を踏まえると仕方ないかも。 テール周りも先代モデルと大差ないイメージ ですが、丸みを帯びた形状で「ぽっちゃり尻」。 テールランプも先代の使い回しか!? |
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一眼に見えるヘッドライトは、実は二眼式。 四角いハロゲンライトが並んでます。マルチ リフレクター式ではないのですが、94年に登場 したRVF400が採用していたことを考慮すると、 コストダウンのしわ寄せでしょうか?まぁ機能的 には全く問題ありません。 因みにこのMC28より、ヘッドライトは常時 点灯式になっています。ウィンカーもポジション ランプとして機能し、エンジン始動とともに点灯。 ヘッドライトはともかく、ポジションランプを兼ねた ウィンカーはどーにかナランもんか(涙)。この頃 存在したS社のスクーターを連想してしまうゾ。 |
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サイドカウルは先代モデルと共通。これまた コストダウンの影響か、ウィンカーの裏側は ブラック一色。先代まではカウルと同一カラー だったのですが…まぁこれも機能的には問題 ないですね、ハイ(笑)。 「NSR」ロゴの下がステッカーが剥がれて いるのは、前オーナーが張り替えようとでも したのでしょうか…実はその上のステッカー にも気泡が入ってます。 余談ですが、MC28型の外装パーツはまだ (2009年現在)メーカー供給がされております。 |
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MC28型最大の特長と言える「プロアーム」。 元々はタイヤ交換のしやすさを狙った装備です が、横方向にもサスペンションがたわむので、 しなやかな路面追従性を披露。その反面、 チェーン調整がエキセントリック式になることに よる車高増減がネック。街乗りレベルなら問題 ないでしょうが、レース使用を考えられている 方は要注意! タイヤはブリジストン・バトラックスBT-80R。 何と新車当時のものがそのまま付いてます(爆) 結構硬化してカチンコチンですので、早急に交換 したいなぁ〜。 黒塗りのホイールがイカス!と思いきや、どう やらRVF400との共有パーツのようです(涙)。 |
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前オーナーが全く乗ってなかったのか、錆びて しまっていたチェーンとスプロケは新品交換。 パーツ代だけで2〜3万円はかかりますので、 中古車購入を考えられている方は要チェック ポイントですよ! ただし細部はホントに綺麗。とても10年落ち とは思えないです(しつこい?) 余談ですが、片持ち式アームは「elf」のライ センス品で、原点は1980年前半のカワサキ フランスが手がけたレーサー「KR1000」。 写真では判りにくいですが、スイングアーム に貼られた「PRO ARM」 ステッカーの下部に 「elf」という文字が。 |
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フロントタイヤ回り。ホンダは剛性バランスの 悪化を嫌い、倒立フォークには消極的でした。 中型クラスで初採用したのは94年にデビュー したRVF400。因みに他社マシンは、80年 後半から採用例がありますので、いかに 車体バランスを考慮してきたかが伺えます。 スピードメーターは電気式のため、通常は 存在するメーターワイヤーが存在しません。 |
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SEおよびSPに標準装備となる、乾式クラッチ。 クラッチを切ると「シャラシャラシャラ…」という クラッチ板が擦れる音がするのが特長です。 今聞いても「いー音だなぁ」 と思うのですが、 全く興味がない人にしてみたら「ウルサイ!」 と 一蹴されます(爆)。メリットは繋がりの良さ、 デメリットは音と半クラの難しさ、それと重量。 (クラッチディスクが沢山入っているため、重い) レースなどでは当初は乾式が好んで使われま したが、フィーリングよりも軽量化を重点に置く チームが増え、90年代後半には湿式に換装 するケースが多かったそうです。 なお、乾式とは言えミッションオイルが必要 で、中央下部に見えるキャップが給油口です。 |
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同じくSE・SPに標準の「フルアジャスタブル サスペンション」。自分の好みに合ったサス セッティングが可能です。 この辺は現代とあまり大差ないですね(笑)。 SPモデルはサスペンションの仕様が異なり、 工具なしでプリロード調整できる、アジャスタ ーハンドルも装備されています。 SEにも装備して欲しかった! |
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リアは別体式リザーバータンク付きのフル アジャスタブルサスペンション。これもSEと SP専用装備です。減衰調整だけならドライバ 一本で手軽にできます。 写真には写っていませんが、この上には エンジンオイルのリザーバータンクがあります。 2スト車はエンジンオイルが燃えてなくなります ので、定期的にチェックして補充するように しましょう!因みに私のお気に入りオイルは 「WAKO’S 2CT」です。カストロールの 香りに惹かれますが、高回転向けなので私 の乗り方ではかぶり易い…(涙)。 |
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左カウル脇にはラジエターリザーバータンク、 チョーク・ヘルメットホルダーなどが鎮座。ヘル メットホルダーは、場所が悪い上に挿し込む キーが小さい(後述)ため、使いにくいです。 上部に見える黄色いレバーはハンドルロック 用レバー。キーを抜いてハンドルを左に切り、 このレバーを引き上げるとロックがかかります。 キーを挿しこむと自動的にロックが解除されます が、電気式のためバッテリが上がってしまうと 解除不能になります。(解除方法はこちら) |
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ホンダ車オーナーであればお馴染みの左側 ハンドルのインタフェース。常時点灯式ヘッドライト を採用していますので、ライトスイッチ部分が ディマー(Hi-Lo切り替え)スイッチに置き換わり、 従来のディマースイッチ部分がハザードスイッチ になってます。 このハザードスイッチ、納車早々多用するハメ になりました(汗)。顛末はインプレッションで。 |
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液晶スピードメーターを採用し、とてもシンプル なコクピット周り。カードキーのため一般的なキー シリンダーが存在しないのも、そう言った印象を 強める要因かも。スイッチを押すことによりオド・ トリップ・水温を切り替え可能で、ニュートラル インジケーターも液晶内に収まってます。 液晶ユニット下部にはサイドスタンド警告灯 と異常を示す「ワーニングランプ」が装備されて おり、後者はPGMシステムのエラーやエンジン オイル残量が少なくなってきたときに点灯します。 しかし…デビュー当時はこのチャンガラな液晶 メーターを見て「ホンダは終わったな…」と思い ましたが、最近ではよもや当たり前(爆)。時代 の流れは間違ってなかったようで…。 |
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これが噂のカードキー。非接触型のメモリカード で、大きさは10センチほど。 機械式キーも内蔵されてますが、四輪で流行 の電波式キーと違って燃料タンクやヘルメット ホルダーの施錠などで多用するため、ハッキリ 言って不便。ガソリンスタンドに行ったらカード キーを抜き、更にこの機械キーを取り出してから 燃料タンクを解錠するといった手間が必要で、 この点が以降に普及しなかった要因でしょう。 機械キー自体も非常に小さい!同社の原付 バイク用よりも小さいため、手がでかい私には 扱いに困ります。斬新なんですけどねぇ…。 |
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このようにカードを差し込むと、ハンドルロックが 解除されると同時にイグニッションONの状態に なります。 (マウスカーソルを乗せるとONの画像が表示) ここまでは先進的ですが、実際のエンジン始動 はキック(笑)。セルスターターを装備しても良かっ た気がしますが…まぁレーサーレプリカですから ね〜(爆)。 エンジンを切るときは、カードキーを下に押し下 げながら抜くとOKですが、機械的なホールド ではないので、荒れた道などを走行するとカード が抜けることがあるそうです。ってホントか!? |
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メーターの夜間イルミネーション。LEDバルブ を使用したレーシーな赤色照明です。 (写真がヘッポコで綺麗に見えませんが…) これで指針が赤く光れば完璧!だったんです がねぇ…残念! 因みに液晶内の「N」マークは、ニュートラル ランプの代りで、ギアがニュートラルに入ってい ることを示しています。ランプ式に慣れていると 結構戸惑う部分ですね…(爆)。後述のHRC カードを使用すると、「スピードメーター」表示は 「水温計」表示に固定され、「N」マークは表示 されなくなります。 |
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