広電廿日市変電所

 JR廿日市駅から連なる町並みの中に大正ロマンを漂わすレンガ建築の廿日市変電所がある。この建物は広電宮島線の廿日市駅東約150mの線路沿いの北側に建てられている。大正11年(1922)8月にこの変電所は完成しており,廿日市市内で唯一のレンガ建築である。この建物は鉄道施設建物として使用されており設備の更新などで一部は改修されているが、各所に洒落たデザインが見られ比較的旧状をよく残した近代建築である。しかし、識者に惜しまれつつ平成21年3月に取り壊されてしまった。
 本稿は広島電鉄の計らいで平成2年7月、平成8年11月に行った実地調査などにより、平成10年に「広島県の近代化遺産」・「建築士ひろしま」bP31に記述しているものを一部加筆したものである。

宮島線の敷設と廿日市変電所の設置

変電所の平面概要

設計図

現況図

建築手法の詳細

廿日市変電所関連略史

廿日市変電所関連文献

広電廿日市駅

廿日市の近代化遺産