近代戦争制限区域標石
  軍都であった広島市・呉市及び広島港・呉港付近には色々な制限区域が設けられており、当市北辺に連なる極楽寺山系から野貝原山系にかけては8基の「陸軍輸送港域区域標石」がみられる「陸軍輸送港域」は昭和15年(1940)に制定されており、この区域内では色々な規制や制限が定められて産業や住民生活に大きな制約を受けていた。
  この他広島市・呉市近郊には呉軍港築造物制限区域標石軍港境標石呉要塞区域標石呉要塞地帯区域標石などの制限区域標石が数多く残されている。
  
 これらの標石については小稿『近代戦争制限区域標石について(上)』 (広島県文化財ニュース 第168号 平成13年3月 広島県文化財協会)、『近代戦争制限区域標石について(下)』 (広島県文化財ニュース 第170号 平成13年8月 広島県文化財協会)に詳述していますので参照して下さい。
はつかいち点描 廿日市の近代化遺産