ムーミンの谷へようこそ (4)
【7/26/2005】 Iceberg Lake Trail, Many Glacier
【7/26/2005】 Iceberg Lake Trail, Many Glacier
7/26 : Iceberg Lake Trail、晴
4日目は Many Glacier へ。 本当は(レンジャーガイドツアーに参加するかしないかはどちらでも良かったが) Many Glacier きっての人気トレイル、 Grinnell Glacier Trail を歩こうと考えていたが、 Aちゃんの体力度合を考えると若干不安が残ったので、 もう一つの人気トレイルである Iceberg Trail を歩くことに決めた。
因みに写真に見えている湖は Iceberg Lake ではなく、 その一段下の名無しの湖。
〜熊出没注意?!〜
ところでこの Iceberg Lake Trail 周辺は、 Grizzly Bear が他と比べても多いエリア。 よく熊出没(Bear Danger)のため閉鎖されることも多いトレイルである。 この日は幸いトレイルは閉鎖されていなかったものの、 往路中盤にて、 既にLakeから戻ってきたハイカーから 「Lake湖畔の、 トレイルにほど近いところに2頭の子供を連れた母グマがいるから注意しなさい」 との情報を貰い、 気がはやる。 とはいえ、 湖畔に着くまでにはまだ1時間近くかかるだろうし、 この人が湖畔からここまで歩いて戻ってくるのにも40分以上かかっているだろう。 その後もLakeに近づくに従って、 すれ違いざまにクマの話をしてくれる人が多くなる。 そうなると、 湖エリアに入ってから目に入るもの ―例えば倒木など― がみんなクマの影に見えてくる。 そんな過大な期待ととそして少しビビりながら歩を進める。 んがしかし、 残念ながらボクらが湖畔に到達した頃にはクマの姿形はすでにどこにもなかった。 そりゃ仕方ないよ。 動物は動くから動物なんだもの。
しかし、 湖畔近くの花の密集度がものすごい。 「咲き競う」なんてもんではないのだ。 淡い紫色のAlpine Daisy、何色もの絵筆を揺らすPaintbrush、 紅色のLewis Monkeyflower、 そして鮮やかな黄色の花は Goldenweed だろうか。 今回どこへ行っても Glacier は花盛りだったが、 ここはその中でも別格の感が。 帰国後友人にこの写真をメールで送ったら「麗しのモンタナ」というタイトルを頂戴した。 ここは本当に Garden Wall という壁に囲われた、 庭園の花畑なのだ。 Iceberg Lake には錦鯉は泳いでないけれど。
〜Lake の水で緑茶でも〜
ランチのサンドイッチをつまみながら、 湖面に浮かぶ氷塊を眺めるのもなかなか飽きない。 氷塊達は風に吹かれながら刻一刻とその位置を変え、 そして形までも変えていく。 あるものは突如ぐるりと縦に回転したり、 あるものは別の氷塊とぶつかったり。 ボクらも風に揺られながらウトウトとする(けど虫がたかってくるんだな)。
せっかくなので持ってきたコフェルに Lake の水を汲み、 バーナーに火を点ける。 深い透明な碧(みどり)に輝く Iceberg Lake の水で (インスタントではあるが)緑茶をたてるというこの贅沢。 ...しかし、 R氏が一言「はぁ〜、 贅沢ですねェ〜」と言っただけで、 どうも二人ともあまりテンションが高くない。 こんなあうとどあら〜的「粋」の境地に酔いつつ盛り上がってんのは、 もしかしてボクだけ? んー、 勝手に空回りしてます?ワタシ。 まいった。
ところで... 帰路の途中、 ちょうどルートの中間点にあたる Ptarmigan Falls の手前で登ってくるレンジャーとすれ違う。
- 「子連れのGrizzly Bear がトレイルすぐ脇に出たという報告を受けたから、 この Ptarmigan Falls 分岐から先はトレイルを閉鎖することになったから。」
7/27 : Waterton Townsite、晴
残りあと2日。
元々の計画では残りの2日は Waterton Lakes National Park に充てることに。
まずは Introducing Waterton と、
もう一発足休めを兼ねてタウンサイトを散策したり、 Red Rock / Akamina
Pkway を軽くドライヴしながら動物ウォッチングなどしつつ、
午後には Prince Of Wales Hotel で High-Tea なんぞ楽しんでしまおう、
という日。
というわけで、 Waterton-Glacier は一日日程が少なくなって Waterton ではもうユルユルの計画で行くことに。 タウンサイトを軽く散策してみたり、 お土産屋を冷やかしてみたり。 とはいえ、 R氏曰く「オオツノのだんな(by ハイジ)」← Bighorn Sheep はちらりとだが見ることは出来たし、 Cameron Lake のパーキングではお馴染ではあるけど Steller's Jay も観察できたし、 それに何より Redrock Pkwy で、 これまで(少なくとも Waterton-Glacier 園内では)あまり見たことのなかった動物とも出逢えた。 それは、コヨーテ。 数頭道に出てきたのに、 シャッターチャンスを逃してうまいこと撮れなかったのが心残りだなー。 いつかオオカミも見てみたいが。
High-Tea は4年振り2度目。
しかし折りからのインフレ(?)か、
4年前と2つほど違いが。
まず値段。一人 CA$5アップ。ガーン。CA$24.95 だったのに。。。
そして前は皿に盛った大粒ブルーベリーに生クリームをつけて召しあがれたの
に、 それもない。 ブルーベリー楽しみにしてたのに。 ちょっとショック。
紅茶は相変わらずティーバッグ。 これは北米だから仕方がないか。
だけど、 別のティーバッグを選んでお代わり可能なので、 まぁ良しとすべし。
他、 High-Tea を楽しみにきている客層を見ていると、 割と面白い。
フリフリの...なんちゅうのこういうの、 ロリータファッション?
というか中世貴夫人ファッションというか、
に身を固めた2人組のおばちゃん(地元の有閑マダムか?)が漫画のような優雅さで湖を見ながらティーをたしなんでいる、
とか、
50〜70代くらいの夫婦5カップルくらいで、
盛り上がってんのはもっぱらおばちゃん達だけ(これも近所の井戸端仲間に、
旦那はつきあいで参加している?)
とかね。
こんなユルい午後もたまには悪くない。
が、 結局今回 Waterton-Glacier はこれで締め、 と相成ったとさ。
ほんま、 白い肌にいくつも蚊に刺され跡を作ってしまったり、 早くも日焼けで皮が剥けはじめていたAちゃん、 そしてR氏、 お疲れさん。