橙色の霞の中で〜Glacier紀行 2001夏・前編(2)
【9/3-5/2001】 Grinnell Glacier Trail, Swiftcurrent Pass Trail, Waterton Park
【9/3-5/2001】 Grinnell Glacier Trail, Swiftcurrent Pass Trail, Waterton Park
Day-3 (9/3) : Grinnell Glacier Trail、 晴のち霞
〜定番コース〜
さて、本日は定番、 Grinnell Glacier Trail Hiking にご招待。 朝、 Rising Sunを出たところでちょっとしたトラブル発生。 母のカメラがないという。出発前に確認しろ。→トランクの中にあった。 レンジャーハイク出発時刻(8:30am)に間に合うか微妙になってきたのでGTTSを急ぐと、 またもトラブル。 スピード違反でレンジャーさんに止められる。 →お咎めだけで幸い罰金は取られなかった。 そんなこんなでMGHにぴったり8:30amに駆け込むと、 丁度ボートが桟橋から離れたところだった。 合掌。
仕方がないので気を取り直してランチ等を買い込み、 トレイルを歩き始めたところでまたも母。 買い物中にトレッキング・ストックをMGHに忘れたそうな。 急ぎ戻って店とホテルで訊いてみるが、 もう見つからず。 やってくれるなO型。 今日はストックなしで登れ。
いつ歩いても、何度歩いても Grinnell Glacier Trail は飽きない美しさを見せてくれる。 木にはアカリス同士がケンカ(?)していたり、 遠くの断崖にはGoatがいたり。 花のシーズンには既に遅いがそれでもまだ色々咲いている。 幸いなことに昼前に Hanging Valley (Upper Grinnell Glacier Lake) まで着くと、 レンジャーハイク隊に追いついたので一緒に氷河歩きツアーヘ。 かなり奥の方まで歩かせてもらえ満足。 帰りのJosephine-Swiftcurrent Lakes は片道分($5)だけ払ってボートにも乗せて貰った。 そして午後〜夕方、 昨日と同じく谷は少しづつ橙の霞に包まれる...
結局MGHに戻るとストックは戻っていた。
- ハイク本日分:10.0mi 計:22.5mi(36.0km)/3days
Day-4 (9/4) : Swiftcurrent Pass Trail、 晴のち霞
〜チェーン・レイクス〜
ボクの最も好きな場所、 というのは過言かも知れないが、 この Swiftcurrent Trail はここ最近のお気に入りトレイル筆頭である。 しかし Windmaker Lake の見える見晴らしのよいポイントまでしか登ったことがなかったため、 親を案内するついでに Garden Wall の真上となる Swiftucrrent Pass まで往復することに。 今日はトレイル中ほとんど日差しに照らされ、 暑い。 というか気温そのものではなく直射日光が少々辛い。 Grand Squirrel が流れに口だけつけて、 半逆立ち状態で水を飲んでいる。 キュ・キュ・キュート! トレイルの高度を上げると、 Steller's Jay(カケス)が立ち枯れの枝の上でギャギャーうるさい。 そして風が強く、 断崖ルートではともすれば吹き飛ばされそうな勢いだ。 距離も高低差もあり、 還暦を迎えた両親にはヘヴィなコンディションが重なったかと思われたが、 さほど辛そうな感じも受けない。 大したもんだ、 さすが今どきの日本の元気世代である。
Passからはあまり眺めは良くないのだが、 普段はGTTS側から見ている Heaven's Peak が見え、 ああ、 今はまさに Garden Wall の上にいるんだという感慨を抱く。 残念ながら低地帯のチェーンレイクスで期待されたMooseは現れず、 Grizzly Bear の影もなしだが、 長くて高低差のある乾いたルート、 お疲れさん。 トレイルヘッドにあと10数分というところで、 両親が興奮気味のアメリカ人の家族ハイカーに話しかけられたそうな。 遠くの山肌を指差し何か叫んでいる。「マンゴー、マンゴー!!」 しかし親は何のことやらわからずじっと指差された方向を見ること数十秒。 ああっ、 「マウンテンゴート」って言ってんのか。 全然わからんかった、 という話をハイク後してくれた。
T.H.のパーキングで事件(?)発生。 どこを捜してもボクのUS用の財布がない。 昨日の母親を笑えない。 やはり血は争えぬか? Motor Inn は既にシーズン終了(ボクらシーズン最終日の宿泊客だったのね)、 部屋には何も忘れものはなかったとのこと。 すると MGH? トレイルで? とにかくショック、 テンション一気に降下。 全く自分の不注意さにあきれる。 今日中にカナダへ入ろうと思っていたが、 明日朝イチでもう一度調べるために Many Glacier すぐ外の Babb という小さな集落のMotelに泊まる。 Bank Of America のカードを電話でLock Out してもらう。ハァー。
- ハイク本日分:13.2mi 計:35.7mi(57.1km)/4days
Day-5 (9/5) : Drive thru Waterton Park、曇時々雨
〜 あっサイフが 〜
もう一度で遺失物取得をチェックしてもらうため、 朝イチでMany Glacierに行こうと車に乗り込んだところで...「あ、あった」。 運転席のシートと、真ん中のボックスの間に挟まっていた。脱力。 しかし昨日いち早くLocK Out してしまった Bank Of America のチェックカードはもう今回の滞在中は使えないのであった。 脱力後、もう一寝入りし(その間両親は準備を済ませ近くをぶらり散歩していたらしい。 それなりに楽しんでいる様子。)、 遅い朝食を向かいのカフェで。 みなでWestern Omlettes をオーダー。 やはりサイズがでかいがうまい。 親は食べきれず、 パンに挟んでサンドイッチにして持ち帰る。 周囲では自転車に乗った小さな女の子とワンコ数匹が元気に縦横に走り回っている。
〜 Afternoon Tea はいかが? 〜
さて、 本日は残念ながら納めパラつくぐずついたお天気。 ハイキングをしても楽しくなさそうだが、 このところ乾き気味だったGlacierには恵みの雨。 葉や花の輝きを取り戻してくれるだろう。 こんな日には「足休め」プランとばかりにWaterton Lakes National Park ドライブへ。 しかし、 Redrock Parkway...クマなし。 Akamina Parkway...クマなし。 やっと Townsite にて Mule Deer が闊歩しているのを見つける。
午後、Hi-Tea の初体験。(しかしけっこうします。この当時 CAN$24.95/人。) 3人で、 二人分+Teaのみもう一人分頼んでも、 出てくるクッキーは3人でも多いくらい。 ホイップクリームにつけて食べるブルーベリーがうまいことうまいこと。 雨の日はこんな楽しみ方もいい。
夕方、 Parkway の間の道路脇で Black Bear オンステージ。 初めて見る親は多少興奮気味。 その後カナダ側、 Cardstone のお馴染み Flamingo Motel へ。
- ハイク本日分:0.0mi 計:35.7mi(57.1km)/5days