橙色の霞の中で〜Glacier紀行 2001夏・前編(3)
【9/6-7/2001】 Lineham Falls Trail, Swiftcurrent Valley
【9/6-7/2001】 Lineham Falls Trail, Swiftcurrent Valley
Day-6 (9/6) : Lineham Falls Trail (Waterton)、 晴のち曇
〜最終日〜
あっという間に稼働最終日(両親の)になったしまった。 今日はWaterton 内で軽く半日ハイクでも、 と思い探してみたのが、 Linham Falls Trail。 短いながら森林→亜高山→森林→亜高山そして懸谷から落ちる滝見を楽しめるお徳用トレイル。 森の中を歩くのもリスがいたり色々な森林植物を見たりと割と楽しい。 草原に座り滝見の出来るポイントに辿り着くと、 そこには老人ハイカーのグループが楽しそうにランチを広げていた。
さて、 残りの時間はWaterton Townsite や Visitor Center でお土産の買物につきあい、 Waterton を後にする。 Glacierに戻り Many Glacier road をクマ探しに走るも見つからず。 そのまま St. Mary をすっとばし Two Medicine をかけ足で案内し、 East Glacier へ。 ここですごいビーバーダムを観察後(どうもビーバーにも性格や得手不得手があるのか(?)、 ダム一つとっても出来がこんなに違うのかと思うほど)、 Glacier Park Hotel のレストランにて夕食。 ま結構高いけどね。 うまいかどうかはご想像に任せます。 チップに関する話で親2人ちょっとモメる。 ハイハイ、勝手にやっとけ。
これでおしまい。 KalispellのGlacier Gateway Motel に着いたのは午後11時であった。
- ハイク本日分:5.2mi 計:40.9mi(65.4km)/6days
Day-7 (9/7) : Swiftcurrent Pass Trail to Bullhead Lake、曇
〜世界は狭い〜
午前中、 Kalispellで最後の買物をする親と、 これから1週間、 今度は一人でまじめに山歩きをする準備のための買物をする私。 昼のシアトル行きフライトに間に合うように2人を空港に送り、 Apgar へ戻ると、 なんと... 昨晩町に降った雨は山では雪だったそうで、 けっこうな量が積もりGTTSは閉鎖になっていた。 山を見上げれば、 確かに雪化粧だ。 明日からのハイク、大丈夫か?
ましかし、 こういう時は焦っても仕方ない。 丁度良いので夕方 Swiftcurrent Pass Trail (低地部)でも散策するか。 でも GTTS閉まってるので、 US-2をぐるり回り、 更にMGまでの道は遠かった。 T.H.から歩き始めたのは実に夕方5時。 暗くなる前に戻って来ねば。 トレイル上ですれ違う人の中に「奥にMoose(かBear)がいたぞ!」と言ってくれる人はいないので、 どうも望み薄。 とその時向こうから歩いてきたのは一人の日本人ぽい兄ちゃん。 軽く日本語で「こんにちは」と挨拶してみると、
実はこの方、 ボクのこのWebを見て8月後半にメールにて問い合わせをくれた、 テキサス在住のKさんであった。 おわびっくり。 世の中狭い。 曰く、 昨晩Kalispellに入り、 今日はLogan Passに行こうと思ったら雪で閉鎖、 仕方なく US-2 をまわり Two Medicine の Scenic Point Trail (私がメールで薦めました) に登ってみたら、 途中から雪が深くて断念、 そんなこんなでココ MGまで流れ着いたそうだが、 このトレイルを歩いてみても(ここも私がメールで薦めました^^;)やっぱりBearもMooseもいませんねー、 とのこと。 そうかぁ、 仕方ないねぇ残念だけど。 しかしまあ、 地球の向こう側からメールで問い合わせを受けた、 自分のWebを見てくれている人と実際にこんな所でハチ合わせしてしまうのは、 なんかこっぱずかしいのを...
彼と別れたあとも、 さくっとBullhead Lake付近まで歩を進めてみるも、 何も出ず。 復路、Snowshoe Hare がかわいいお尻を振ってトレイルをひょこひょこ走る。 段々夕暮れてくる Swiftcurrent Mtn. が美しい色に染まり始める頃、 Redrock Falls 手前でちょっと流れ際まで寄り道し、 またトレイルまで戻って来た時、 フゴフゴと不審な物音。 熊? クマ? 緊張が走る。 近い... とその時繁みからトレイルにその姿を現したのは何と、 真打ち登場!! でっかい Bull Moose だっ!! 向こうもいきなりの出会いにジッとこちらを伺っている。 何てことだ。 あまりに都合良すぎないか? 慌ててシャッターを切るも、 薄暗くてブレてしまったが。 彼はまた繁みに入り、 フゴフゴと森の中に帰っていってしまった。 タメ息である。 これだから Swiftcurrent Pass Trail はボクの最お気に入りトレイルに君臨し続けるのだ。 Kさんごめんなさい。 ボクは出逢ってしまいました。
そんなこんなであとは暮れゆくのみ。 夕食は自炊したのち、 Many Glacier Campground でキャンプ。 それまでは M.G.H. で暖炉にあたりボーッとしていた。
- ハイク本日分:7.0mi 計:47.9mi(76.6km)/7days