越境ハイク 〜 Glacier紀行2000・夏(前編) (2)
【8/26-27/2000】 Hidden Lake Trail, Iceberg Lake & Ptarmigan Tunnel Trails
【8/26-27/2000】 Hidden Lake Trail, Iceberg Lake & Ptarmigan Tunnel Trails
Day-1 (8/26) : Logan Pass, Hidden Lake Trail、晴
アムトラックの食堂車で朝食。 なんか大陸横断鉄道ぽくてよい。 相席のおじさん達は終点シカゴで南部New Orleans 行に乗り換えるそう。 長い長い大陸横断+大陸縦断。 White Fishの街を抜け、 いよいよ全米アムトラック路線中最も美しいルートとも云われるロッキー越えにさしかかる。 Flathead River そして国道2号線に沿って、 Glacier National Park の南東・南西縁をゆっくりと進む。 眺望の良いラウンジカーは既に満席なので、 自席にて景色を堪能。
9:54am、 定刻通りEast Glacier Park着。 道向かいのジェネラルストアにて、 予約していたAVISの車借りる。 新車に近い。 Two Medicine には寄らず、 まずは St. Mary まで飛ばし、 Visitor Center で明日からのオーヴァーナイトハイクのためのバックカントリーキャンプサイトの予約確認へ。
〜 火気使用禁止令 〜
考えていた Northern Highline-Waterton Lake ルートの重要なポイントとなる "FIF" こと Fifty Mtn. Campground が 8/27,28共取れず、 縦断ハイクは断念。 代わりに8/28 "STO"(Stoney Indian Lake)、 8/29 "GOA"(Goat Haunt)を取る。
それはまぁ良いのだが、 例の "Fire Condition Extremely High (Level 5)" により、 バックカントリーでの火の使用は一切禁止。 ぎょえー。 キャンプサイトでは Cold Food でガマンしろと告げられる。
Logan Pass へ。 脚慣らしに定番 Hidden Lake Trail をOverlookより20分先まで歩く。 たった2時間の往復の間に Ground Squirrel、 Marmot、 Mountain Goat、 それに Bighorn Sheep まで真近に見るおトクな一日。 認めたくはないが友人の日頃の行いがよほど良いのか? 色とりどりに咲き乱れる花がとってもキレイ。
夕方GTTSを西に下り、 Kalispellへ。 同行者ずっと車の中でぐっすり。 何物にも代え難いGTTS西側の 絶景をマルマル逃す。 もったいなー。
夕食後、 Kalispellにて山行のための買い出し。 食料、 携帯用バーナーのガスボンベ、 携帯用浄水器等。 バーナーはバックカントリーに持っていっても使用禁止で意味はないが、 フォアグラウンド(車乗り入れ可のキャンプサイト)では使えるそうだ。 夜中のGTTSをそろそろと戻り、 昼に飛び込み予約をした東側の Rising Sun Motor Inn へ。 11:00pm就寝。
- ハイク本日分:4mi 計:4mi(6.4km)/1day
Day-2 (8/27) : Iceberg Lake, Ptarmigan Tunnel (Many Glacier)、晴のち曇
〜念願のIceberg Lake〜
時差ボケを味方に付け、 早起きして Many Glacier へ。 Iceberg Lake Trail レンジャー引率ハイキング参加を計画するも、 既にシーズン終了とのこと。 自力で歩くことにする。 Iceberg Lake Trail、 最初からいきなり登りで一瞬ひるむも、 10分ほどで落ち着きホッとする。 この谷は何十年か前の山火事からの再生林なので明るく、 場所によってはサブアルパインのような風景の中、 男前の Mt. Wilber をぐるり迂回するように進み、 森の中へ。
Ptarmigan Fallsの分岐を抜け少しすると今度は本物のサブアルパイン、 目前には屏風のような岩山(Garden Wall)がそびえ立つ。
出発から2時間ほどであっけなく湖岸に到着。 晴天続きのせいか、 Iceberg(氷塊)は思ったより少ない。 しかしまぁ、 Lakeのこの目の醒めるようなこの碧色は何ナンであろうか。 思わずため息を漏らさずにはいられない。 氷塊の白が水の色に映える。
岸辺ではGround Squirrelがせわしなく動き回っている。 あ、 大きなリンゴの芯を引っぱっている。 誰だ捨てたのは。
Iceberg Lake Trail、 景色は堪能するも、 コースとしてはけっこうあっけなかったので、 午後、 分岐からPtarmigan Tunnel Trailを攻める。 今度はずっと登りだが、 それほどキツくはない。 森の中→サブアルパイン→Lake→ガレ場と段階的に植生もかわり、 特にLake以降のアルパインの眺めはなかなかゴージャスの一言に尽きる。 Tunnelそのものは登っていると突如現れるが、 そこでTunnelを北に抜けると、 裏側はびっくりするような眺めが待っている。 ここは大絶壁。 こんなトレイルよう作るわ。 眼下には Elizabeth Lake、Helen Lake そして視線を上げるとAhern Glacier が。
帰り際、 ひときわ大きな Grizzly Bear が濶歩しているのを発見。 そんなに近くはない。 20分後、 トレイル後方から子供達がクマを見てキャーキャー悲鳴にも似たはしゃぎ声を出しているのが聞こえる。 おいおい、 そりゃかなりヤバいよ。 動物園じゃないんだから。 しかしさすがは Many Glacier のクマ。 そのへんはよく心得ているらしく、 ちょっと興味を持つ程度で特に警戒したりチャージしたりするわけではない様が遠方からも確認でき、 ホッ。
夜、明日のバックカントリーハイクに向け、 カナダへ入国し、 Cardston でお馴染みFlamingo Motelに飛び込む。 6:00pm頃チェックインするも、 2人共いきなり3時間ほど爆睡。 9時過ぎに開いているレストランを探し、 夕食。 寝起きでテンション低し。
フロ出て10:30頃からまた4時間近く爆睡後、 洗濯他明日(というかもう今日)の準備。 で、 また朝まで爆睡。
- ハイク本日分:14.6mi 計:18.6mi(29.8km)/2days