初来訪の巻 (2)
【8/15/1998】 Grinnell Glacier Hiking
【8/15/1998】 Grinnell Glacier Hiking
を? この人は・・・
今日はレンジャー引率の Grinnel Glacier Hiking Program に参加。 昨夕、 Apgar Villege で仕入れた予報によると、 雨と晴れが交互に続く天気というが、 外を見た感じまずまず。 当然のようにバタバタする朝。 8:30 に Many Glacier Hotel 裏の船着き場に集合である。 息を切って駆け込むと、 丁度参加者達が船に乗り込んでいる最中だった。 船は Swiftcurrent Lake とその奥の Lake Josephine を縦断する、 要するにちょいと「ズルする」手段。 しかしながらハイキングもできて船にも乗れて、 いろいろ体験できてよろしい。 参加者は 30人ほどか。 本日の引率者は David Casteel氏という初老のレンジャー。 んーこの名前どこかで・・・ あ、 「歩き方」(97-98版、99-00版)の体験談に出てた人だ。 何でも昨夏(97年)、 ゴア(元)副大統領を Grinnel Glacier に案内したとか。 付き人(ボディガード?)がぞろぞろついてきたそうな、 んでもって Grinnel Glacier の上で一人登頂したようなポーズで写真を撮っていたとか。
Lake Josephine の奥の船着き場で降船の際に復路も船に乗るための「トークン」
を受けとる....ってこれただのでっかいワッシャーやんけ。
まぁ一種の儀式ですな。
要所要所で立ち止まり、 動植物、 地質・地形のこと、 環境の変化、 山や土地の名前の由来など、 様々な話を聞ける、 これがレンジャー引率ハイキングの魅力の一つ。 この当時、 僕程度の英語力だと細かい部分が一部わからない。 その点Mの英語力はくやしいけどさすが。 まぁプロだかんね(高校英語教師)。 彼は今回この「レンジャー引率ハイキング」を最も楽しみにしていた者の一人で、 説明の最中、 マイクロカセットレコーダーを回していたという気合いの入りよう。 S嬢の弟、 K君は英語がほとんどわからんと言いつつも、 少しでも聞きとってやろうと努力していた(ように見えた)。 僕も出来る範囲で彼の理解をアシストする。 しかしかくしてその姉は、 完全にあきらめているのかハナから興味ないのか、 Casteel氏の解説の最中も、 彼女流のマイペースで花やリス、 そして森の空気と戯れていた。 僕からするとせっかくの説明をもったいないような気もちょっとするが、 いえいえ、 それでいいんです。 人それぞれの楽しみ方があるということ。
氷河の上に立った日
このトレイルは、 崖沿いをぐんぐん登るけっこうな急勾配。 しかし引率ペースはかなり余裕があり(参加者は老若男女様々なので)、 決してつらくはない。 目前には氷河湖(Upper Grinnel Lake)から一気に流れ落ちる Grinnel Falls。 はるか眼下に侘む Grinnel Lake の乳緑色の水の色を見てコージが一言。
早めの昼食を取り、 再び歩き出してすぐ、 気付けばあんなに遠くに見えていた Grinnel Glacier は目の前に近づいていた。 流氷(?)の浮かぶ Upper Grinnel Lake の周囲には、 我々よりも早くに着いたハイカー達が休憩している。 Custeel氏は彼らにも声をかけ、 我々を Grinnel Glacier の上へと案内してくれた。 そのスケールこそ大したことはないのだが、 いくつか深いクレバスがパックリ口を開けているのがわかる。 ひっそりと侘む氷河の上は、 周囲に較べて気温がグッと下がる。
帰路は引率ではなく、 各人のペースでひたすら下り、 エメラルド色の Lake Josephine 湖畔まで下り、 そこで帰りの船を待つ。 Many Glacier Hotel まで戻ってきて、 ひとっきり休んで 5時。 まったく夕方という感じがしない。 風が心地良い午後の日射しの中、 僕らは車を北に走らせ、 国境を越えた。
今日の宿は Cardston (Albarta, Canada) の Flamingo Motel だ。 安い割に清潔かつ設備が充実していて良い。 2部屋 4つのベッドのうち、 一つだけ何故かウォーターベッド。 かくしてフヨフヨユラユラのこのベッドの争奪コンペ (コインの裏表当てゲーム) が行われた。
- まず皆で裏・表と賭け、 弟君がクォーターを投げた。 八百長なし。
そしてコインの面は.....
「あれ?ところでこれ表ですか?裏ですか?」 - 見事勝者に輝いたのは、その姉のS嬢であった。感想は?
「んー、眠っちゃえば何でも一緒ねー。」