初来訪の巻 (1)
【8/14/1998】 GTTS, Hidden Lake Trail to the O.L.
【8/14/1998】 GTTS, Hidden Lake Trail to the O.L.
HIGHLANDERS
気持ちの良い夏のある晴れた日、 日本ではお盆休みの頃。 そんな海外旅行料金が一年で最も高いこの季節に、 日本から旧知の友人達がやってきた。 米国西海岸往復格安券一人約18万円ナリ(ぎょえー)。 だけどこんなに大枚はたいてやってきた割には、 各人のお盆休みの日程が重なる中三日しか滞在しないとのこと。 もったいない。
とにもかくにも、念願の初訪園である。 National Bison Range なる所に寄り道したせいもあり、 West Glacier に着いた頃には夕方 5時(MDT)を回っていた。 しかしここは夏時間の北緯48度、 MDTの最西端近く。 白夜の三歩手前のこの地は、 この時期9時過ぎまで明るい。
実は Lake McDonnald に沿ってGTTSを進み始めた頃、 想い描いていたスゴさが裏切られたような気がして、 不謹慎にも「同じロッキーなら、やっぱりカナディアンロッキーの方が...」 などと言ってみたりしていたのだが................その後、
と、声を上げるまでにさほど時間は要らなかった。 GTTSよ、 悪かった。 The Loop を越えたあたりからの GTTS は、 右は断崖、 左は壁。 見事なまでに急峻に切り込まれた山々。圧倒される。
Logan Pass 到着後、 もう7時近い夕暮れのHidden Lake TrailをOverlookまで歩く。 トレイル入り口付近でちょろちょろしているのは Columbia Grand Squirrel という地リスの一種。 人を全く怖がらないのには驚く。 少し遠くに、 マーモットらしき小動物を発見。 幾筋にもなって木道の下を流れる沢の水と、 沢沿いの花をつけた高山植物が美しい。 Hidden Lake Overlook に辿り着くまでのたった45分ほどの間に、 リス、 マーモット、 そして少し遠目ではあるものの、Bighorn Sheep と Mountain Goat の親子を目撃。 このトレイル、 面白すぎます。
Overlook に着いた頃、 太陽は既に Clements Mtn. の裏に隠れていた。 しばし他の客と共に談笑しつつ景色を楽しんでいると、 Overlook の左の灌木ががさりと動いた。 ま、まうんてんごーと!! 居合せた皆、驚いた。 その距離約10mほど。 先程のやぎさん母子が今僕らと同じ木道の上にいる。 こんな大型の野生動物が、 こんな至近距離にいるなんて。 彼女らは、 愛らしく耳をピクピク動かしながら、 我々に全くお構いなくすぐ目の前のトレイルを横切り、 山奥へ帰っていった。
結局、 見事なオレンジ色に染まる Garden Wall と Reynolds Mtn. を遠目に見ながら Logan Pass に戻ると、 もう9時近くであった。 こんな盛り沢山の夕方になるとは、 はっきり言って計算外であった。 Many Glacier 地区の Swiftcurrent Motor Inn に着いた頃には、 カフェやレストランはすでに閉店しており、 General Store で適当に食料を買い漁っての夕食となってしまったことが、 もう一つの計算外。
そして空を見上げると、 見たこともないような一面の天の川....
おまけ〜車内でのS嬢の弟君との会話
- 私
- 「そういや一度聞いてみたかったんだけどさ、K君は今回、 どういう経緯で参加が決まったわけ? あ、 いや、 ちょっと面白いじゃない。 おねーちゃんについてくるってゆーのが。」
- 弟君
- 「いやぁ別に大した理由はないんスよ。 ちょっと電話でねーちゃんと話した時、 アメリカに知り合いがいて夏に行くんだけど、 良かったらあんたもどう? って言われたもんで... ま、 ヒマだったしいいかなと思って。」
- 私
- 「あぁ、 何だそれだけ? いやー僕はてっきりさ、
- 「え? ねーちゃんアメリカ行くのかよっ。 いいないいないーなー、 つれてってーっ、 オレも連れてってくれよー。 頼むよぅ。」
- 「アメリカ遊びに行くことになっちゃったんだけどさ、 実はちょっと不安なのよー。 ね、お願いっ。あんたついてきてくんない?」
- 「え? ねーちゃんアメリカ行くって...誰と行くんだよ、 誰んとこに行くんだよ。 え? っそんなのアブネーよ、 だめだよっ。 よし、 オレがついてって、 ねーちゃんを守ってやるよ!」
- 弟君
- 「あっはっは〜。 いや〜、そりゃぁ、ないッスね。
特に 3. は絶対ないッス。
てめぇで勝手にどうとでもなれって感じッスかね。 ええ。」
- (M君とS嬢(姉君)は後部座席で睡眠中のため、 会話には不参加。)