初来訪の巻 (3)
【8/16/1998】 Waterton Lakes N.P. 〜 Return to Spokane
【8/16/1998】 Waterton Lakes N.P. 〜 Return to Spokane
Waterton で朝食を
カナダ、アルバータ州 Cardston のモーテルで迎える朝。 郊外に出ればそこはひたすら続く平地、 地平線から登る朝日なんである。 もちろんそんな時間に起きられやしないが。 部屋の中にあったテーブルをM君と一緒にモーテルの通路に引っぱり出し、 モーニングコーヒーなど飲みつつシェーバーでひげを剃ってみると、 隣の部屋から、 白人のおじさんがムキムキかつモジャモジャな上半身で出てきた。 白い歯をキラリさせつつニッコリ笑って "Good Morning!" とか言いつつ 胸筋をピクピクッと動かしてくれたりなんかして(ほんまかいな)。
気付けば最終日、 3日なんてあっという間だ。 今日はひたすら Spokane まで帰らねばならないから、 Waterton をじっくり見ている暇はないが、 せめて Prince Of Wales Hotel でバイキングの朝食でも食べよう。
結局一時間近く Hotel で食事をしていたような気がする。 我々は最後に出た客であったような...。 Waterton の Red Rock Parkway に熊が頻出するとの情報をモーテルのおっさんから入手し、 とりあえず車で走ってみるも、 もう Glacier側で散々動物に出逢ってしまったからか、 鹿一頭顔を見せてくれない。
・・・とその時、 路肩に駐まった二台の車の横で、 何人かが何かを見ている。
- "What do you see?"
- "Bears! A grizzly and two cabs"
しかし、 残念ながら我々が来る直前にすぐそこの灌木に隠れてしまったとのこと。 目と鼻の先やんけ〜。 なんやがっくし。 我々がそこで油を売っている間、遂に彼らは再び姿を現すことはなかった。 残念。
- 【注】その後何度もここに訪れるようになってわかってきたこと。 このルートで目撃されるクマは、 おそらくほとんどの場合 Grizzly ではなく、 Black Bear であろうと思われる。
あーそこの車そこの車
この日、 BC州内のそこかしこで車が捕まっているのを見た........ って言いわけにならないけどさ、 結構厳しく取り締まってたみたい。
外は快晴、 しかし風が強い。 Alberta から British Columbia(BC)へ、 カナダ側の Crowsnest Pass からロッキー越えをする。 そして BCの Cranbrookという町の手前で、 ちょっとした事件が起こった。
――ん? ポリスカーのサイレンが鳴ってるぞ。 あ、 うしろにいるから路肩によけて道を空けねば。 あれ? 僕らのうしろについて一緒に止まったぞ。 え? 僕? ひぇー。 何したっけ?
「スピードリミット 100km/h のところ 110km/h で走っていた君達をレーダーでキャッチしたよ。」
そそそんな 10km くらいぃ....
「交通安全キャンペーン実施中なんでね。」
しかももう一つあった。
「我々がサイレンを回して後走したにも拘らず、 無視して走り続けた。」
そうです、 彼らはまずは音を出さずに光だけくるくる回して後ろにつくのです。 これに気付かんということは、 後方注意義務違反に。 .....音楽かけて、 会話に夢中で気付かんかった...... だから鳴らしてくれたわけね。
結局、 初犯ということで、 サイレンに気付かなかった罪は見逃してくれ、 速度違反についても一番軽いグレードにその場でまけてくれた。 カナダドルで $115 ナリ。 このお陰で、 後日銀行でマネーオーダー(要するに為替)作成という新しい経験をすることができたが、 嬉しくない。 というわけで同乗者の3人は、 僕の北米での初犯という、 極めて歴史的(?)な瞬間に居合せることとなったのだった。
ちなみに、 この後 Cranbrook からドライバーをM君に交代。 ボクの痛い経験を生かし、 スピードを押さえ気味にして運転する彼を抜いていく他の車達。 しかしさすが交通安全キャンペーン中なのか、 しびれを切らして我々の車を抜いてった車が、 そのちょっと先で捕まっているのを何度見かけたことか。 そんなM君についたニックネームが、 「地獄への水先案内人」。 こわっ!。
結局 Metaline Falls (Boundary Dam)経由でカナダから WA入りし、 まだ明るかったので Mt.Spokane にも寄ってみた。 お陰で、 Moose (@Boundary Dam) と White Tailed Deer (@Mt.Spokane) を見ることが出来た代わりに、 大方のレストランの時間に間に合わず、 部屋でピザを食べるハメに。 ましかし、ピザ食うのもアメリカ体験。
ああ疲れた。 床に就くころ、 既に12時をまわっていたのだが、 次の日の朝は Spokane Airport 朝6:00離陸の飛行機なんだよね、 彼ら。 きっつー。
朝日と共に無事彼らのサンフランシスコ便を送り出した 1時間後に、 会社の同期の友人Jに会うため僕も Seattle に飛んだ。 が、 その日の午前中ずっと彼の実家(Seattleの近く)で睡眠させてもらったのであった。