*MASAの
教育実習日記*
大学4年次に、MASAは小学校と中学校で教育実習をして来ました。
実習に行く前は不安で不安で仕方がなかったけど、学校にもすぐに慣れ、親切な先生方とかわいい子どもたちに囲まれて、
長いと思っていたはずの4週間ないし2週間の実習は本当にあっという間に終わってしまいました。
また、初めて教師という立場に立ってみて、今まで思っても見なかった先生方のご苦労も少しはわかった
ような気がします。
ここでは、そんな思い出深い教育実習の様子と、教育実習までの約1年間を振り返ってみることにしました。
初等教育実習1,2の履修
教員を目指すものにとって、教育実習は教職課程の一科目として必修単位です。
初等教育実習は「1」(講義1単位)及び「2」(実習4単位)から成り、さらに教育実習1は
事前指導(実習校における教育実習に先立って行われるガイダンス)と、事後指導(教育実習を
終えたあとの反省・評価・問題点の解決など)とによって構成されています。
初等教育実習1では、教育実習の目的と意義、内容と方法、勤務の心得と態度、小学校現場の
実状・実態、教師としての責任と自覚などについて学んでいきます。
教育実習の目的
- 今まで、自分が大学で学んできた知識や技術が、教育の現場でどのような役割を持つのかを検証し、
さらにこれからの学習の方向を決定する。
- 児童や先生との人間関係を通して、教育の場における人と人との関係の重要性を理解し、
それぞれの場に適応した適切な行動ができるようにする。
- 実際の教育の場において、自分が身につけてきた知識や技術、さらに教師としての適性などが
教育者としてふさわしいかどうかという自己検証をする。
教育実習の方法
- 観察実習・・・授業参観では、先生の働きかけに児童がどのように反応するか、先生の掲示や言葉掛け、
発問など先生と児童との相互関係を、時間を区切って記録していくことになる。
- 参加実習・・・観察実習とは違い、実際に子どもたちの中に入って指導に当たったり、教師の指導の下にその一部を
代行したりすることである。いっしょに遊んだり、制作や個別指導を手伝ったりしながら直接的に子どもの反応を体験することになる。
- 本実習・・・担当教員に代わって実際に教科の指導、道徳の指導、特別活動の指導のほか、学級運営に関する事項
などの実習をすることを意味する。
この事前指導を何らかの理由で
履修しなかった場合、教育実習に参加できないので注意が必要です。
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4年生の実習反省会に参加
この反省会では小学校教育実習を終えた4年生が、印象に残っていること・失敗したこと・
工夫したこと・3年生へのアドバイスなどを話してくれました。
私たち3年生は、来年度の自分の実習に生かそうとみんな真剣です。
実習は楽しかったという先輩が多い中、指導教員とうまくいかなかったなどという話を聞いて、
一気に不安になったことを覚えています。
実習校開拓訪問
まず、電話でアポを取る際の注意点をあげておきます。(当たり前のことばかりですが・・・・・・。)
- 実習をさせていただくという姿勢が大切であり、その誠意と真剣さが、相手の先生方に伝わるように
意を尽くすこと。
- 電話をする時間に注意すること。(比較的電話が通じやすい時間帯は、9時から9時半か12時半前後)
校長先生が不在の場合は、教頭先生に、教頭先生が不在の場合は、教務主任の先生に話して指示を仰ぐこと。
- 自分の都合でなく、校長先生の都合に合わせること。
- 話し方は、語尾までしっかりと話し、要点を正しく話すこと。
アポが取れたら実際に小学校を訪問して、実習のお願いをします。
その際の注意点もあげておきましょう。
- 大学名・名前・用件を伝え、礼儀正しい態度で接すること。
- 上履きは持参するように心がけること。
- 二人以上で同一校に訪問する場合は、必ずいっしょに行くこと。
- 受け答えの言葉ははきはきとすること。(教員になる気があるのかどうか聞かれることが多い。)
- 必要によってメモを取ること。
(夏休み中に学習しておくこと。実習開始までにしておくことなど。)
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観察実習
観察実習は、付属小学校で2日間にわたり実施されました。これは、4年次に行われる本実習の、事前研究の機会です。
したがって、授業の観察を始め、児童の動きや、問題意識、遊び、教師の関わり方など、多角的に観察する必要があります。
<第1日目>
9:10 小学校集合
9:45 校長先生の講話「小学校教育に求められる教師像」
10:50 教頭先生の講話「小学校の学習指導で大切にしたいこと」
11:35 各教室にて授業観察・・・・・・6年家庭科
12:15 給食・清掃・遊びのようすを観察
13:20 各教室にて授業観察・・・・・・1年算数
14:20 グループディスカッション
15:20 1日の反省とまとめ
16:15 下校
<第2日目>
9:10 小学校集合
9:45 生活指導主任の先生の講話「児童の人間形成としての生活指導」
10:50 各教室にて授業観察・・・・・・4年図工
11:35 各教室にて授業観察・・・・・・3年理科
12:15 給食・清掃・遊びの様子を観察
13:20 研究授業観察・・・・・・5年国語
14:10 研究授業のグループディスカッション
14:50 研究授業に対する質疑応答
15:50 観察実習全般についてのまとめ
16:30 下校
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実習事前指導
1.実習の心得について
(1) 実習校での勤務
実習といっても、配属された学級で助手または副担任的な役割を果たすことになります。
したがって、絶対に自分勝手な判断で行動してはなりません。
(2) 実習生の身分
実習生は、指導を受ける立場にあり、その限りではあくまで学生です。
しかし、子どもたちから見れば先生であるという二重の身分に置かれるわけです。
したがって、この二つの立場を上手に使い分けなければいけません。
(3) 積極的な態度
(4) 実習校に迷惑をかけない
実習生は、学校の中で必ずしも歓迎される立場ではないのです。
このことをまずはっきりと認識して実習に臨むべきでしょう。
2.指導案について
指導案についての指導は2回(国語・算数・理科)にわたって行われました。(内容は省略。)
3.実習日誌について
実習日誌は実習中毎日書くもので、1日の実習内容(観察、参加、教壇実習、ならびに指導内容等)、
指導での実地研究の着眼点、研究事項、反省事項などを記入します。
また、学校の概要(所在、構成・規模、沿革のあらまし、教育目標、児童の様子など)を記入する欄もあります。
このページは、実習が始まって2週目までに書くことになっていて、はじめのうちは実習日誌を書くのに
かなり時間がかかりました(・・・MASAの場合)。
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事前の準備
1.実習校での事前指導(実習2週間前)
実際に実習校へ行き、教育実習についての打ち合わせ(持ち物、給食、当日までにやっておくこと、
教科書はどうするのかなど)をします。
このときに、自分の担当教員、配属学級などを知らされることが多いです。
座席表などをもらい、当日までにだいたい座席と名前を覚えておくと、尊敬のまなざしで見られるこ
と間違いなし。(^_^)
2.巡回教員への挨拶 (実習1週間前)
実習校への事前訪問が終わったら、実習の成果を見に来てくださる先生のところへ挨拶に行きます。(巡回
教員がいない場合は行かなくてよい。)実習校へはどのようにして行くか、いつ頃挨拶しに行くかなどを
話し合います。
精錬授業の日程を知らせる必要があるので、連絡先は必ず聞いておくようにしましょう。
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以上が、私が教育実習に行くまでの大まかな流れです。