埼玉・西武池袋線仏子駅にある教室です 。吃音解消の道筋を分かりやすくお話しします。
更新日 : 2020/8/13
(教室開設: 1999/3/13)
E-mail :iti@mvg.biglobe.ne.jp
当ホームページは、筆者の重い難発性吃音を治す方法が長年(数十年)の試行錯誤
の上で見つかりその方法を実践していった過程で実際に吃音が治っていった結果を踏まえ、
この方法でなぜ吃音が治っていくのかを考察することにより吃音の原因の解明にたどり着
けた、この経験を吃音を治したいと強く願っている人に提供する目的でつくられております。
吃音解消の問題を考えるにあたり、まず大事な点は、吃音不安、この不安の問題にどう
対応するかにあります。なぜこの不安の問題が重要かと申しますと、吃音とは、生体の
防御反応によって表れる現象と言っていいからです。不安によって生体防御反応が引き
起こされるからです。例えに出せば、古代人の日食を見た時にこの世の終末の不安に
とらわれた、とあります。現代人は、日食を見ても不安が生じない。それは、日食の原因
が分かっているからです。吃音の不安がなぜなくならないのか、それは吃音の原因が分か
らないことからになります。古代人が日食の原因がわからず不安にとらわれたと同じです。
吃音の不安解消には、吃音の原因の理解が必要になってくるのが分かるはずです。現在、
吃音の原因は、分かっていないと言われます。これは、吃音の原因はこれだ、と科学的に
証明することができないでいるからだと思われます。それならば、思考の上で、吃音の原因
は、こうであろう、と述べるほかないのですが、これを述べる人は、あまり見当たらにと見てい
ます。
筆者は、吃音は、生体の防御反応の結果の表れである、と結論づけております。この生体
防御反応と言うからには、この反応を起こす刺激とは何か、ということが重要になります。そ
の刺激とは、吃音予期不安であると考えます。古代人が日食を見て世の終末の予期不安を
持ったことと同じです。ここで言う生体の防御反応とは、生体に備わっている重要な機能で
あることは、言うまでもありません。気温が上昇すれば、生体は汗をかいて体温の上昇を
抑えることが生体防御反応であるように吃音になるかも、という吃音予期不安が生じたとき
に生体は、はたして生体防御の観点からどんな反応をしめすのか、これが吃音の原因理解の
キイになるものと考えられます。 続きは、次回に
吃音改善研究会(東京言友会)の論考を読んで
吃音改善の論考をネットで探してみると真面目に詳しく述べられているものは中々見つからない
のですが、言友会の吃音改善研究会のサイトには、かなりのボリュームで詳しく丁寧に吃音改善
の考えが述べられています。この論考を丁寧に読んでの筆者の感想を述べてみたいと思います。
この論考で筆者が唯一感じたことは、論考に使われている背景理論が古いのではないかという
ことです。その理論は、条件反射理論を土台にして論考が進められていると筆者は見るのですが
その中で条件刺激のとらえ方が、これは条件反射理論から一歩も外に出ていないとみられるの
です。これがこの論考の最大の弱点になっているというのが筆者の見方です。この条件刺激の
とらえ方が甘いものだからその後の吃音改善の立案も弱弱しいものに見えることは否めません。
条件刺激のとらえかたは、むしろ脳の認知科学の理論を使う方が核心に近づけるのでないか
と思われます。この言友会の論考で吃音の条件刺激を苦手な音、苦手な場面というとらえ方をし
ております。この考えは、条件反射理論を使って導いているものでしょう。筆者の考えでは、それは
表面的には正しいとしても表面的という弱点があり、そこから吃音改善法を作り上げる助けには
ならないだろうということです。もっと深く条件刺激なるものを見つけ出すには、脳の認知科学の
理論を使う方がより吃音改善方法を見つけ出すことに効果があるのではないかと筆者は現在
思っております。
パブロフの犬を例に取って話を進めます。パブロフの犬の条件刺激は、ベルの音にあるというのが
条件反射理論で語っているものです。一方、認知科学では、ベルの音というよりも、脳の中で
ベルの音がなるとエサがもらえるという観念が生じるからで、条件刺激はベルの音という犬の外部
にあるのではなく、犬の脳の中で生じたエサがもらえるという観念にあるというとらえ方です。
ここでの大きな違いは、条件刺激は外部にあるのか、内部にあるのかになります。ここでの
重要なポイントは、条件刺激が内部にあるのならば、それは変えることもできる可能性が生まれる
ことになります。言友会の論考では、条件刺激は外部にあるものだから変えられないという致命的な
間違いをおかしていることになるというのが筆者の見方です。
吃音の解消に成功して、改めて吃音を振り返ると以下のことが頭に浮かびます。
吃音を治すには、何を習得する必要があるのか。
吃音、特に難発性吃音を治すためには、次の二つのことの習得が必要になります。
@ ブロック反応の抑制を図る。
A 難発語、難発場面で生じる条件反射に適切な対応を取る
よく吃音の改善に条件反射の抑制を語る人が見られますが、それだけでは不十分です。
むしろ条件反射は、一番の大きな問題ではなく副次的なものです。一義的な問題は、脳の
判断思考の結果に呼応して生じる自己防衛的な反応にあり、これをいかにして、つまり生体
の自己防衛的な反応を抑制にもっていけるかにポイントが置かれるべきであります。この
生体の自己防衛的な反応は、脳の思考結果、脳の判断に応じて強くもなり弱くもなるもので
ありますので、吃音者の問題は、吃音に対して脳の思考過程、判断を変えることが吃音の
解消に必要になってきます。吃音に対して脳の思考過程、判断過程にメスを入れて変えていく
この作業を筆者は行って、ブロック反応の抑制に成果を上げることができたということを語って
おきます。
なぜ吃音を治す努力は途中で挫折するのか。
なぜ吃音は治らないと思われているのか。
吃音者が吃音を治したいと思うのは、ごく自然な欲求に基づいています。
では、どうしたら治るのか、そこで吃音者は、自分なりに吃音の原因を把握しよう
とします。そして次のことに考えが行きます。吃音は、自信を失っているからだ。
話すこと、発語することに自信を持てるようになれば、吃音は、なくなるのではないか。
そこから発語成功体験を積み重ねることを考えます。目的は、吃音なく話せること
に置き、その方法論なりを自分なりに考えてトライします。しかしその努力は、挫折
に終わります。なぜか、話すことができたという発語成功体験を得て自信のない
状態を無くそうという考えに誤りがあるからです。実現できない努力を行っている
から挫折するということです。論理的に考えれば、自信のない状態の上で、発語成
功体験を獲得するということに無理があるということです。この自信ということに拘り
を吃音者は、どうしても持ってしまう(私も持っていた)。ポイントは、発語成功体験
をつくって自信のない状態をなくすという誤った考えから離れることです。むしろ
発語成功体験をつくらなくても発語の自信のない状態をなくしていく道を探り出す
ことが吃音解消の王道になる、このことが分からなければなりません。筆者の吃音
解消は、自信を得る体験を経ずしてどうすれば、自信のない状態をなくせるか、こ
こにあります。考えてみれば、非吃音者は、自信があるから話せるということでは
ないはずです。話すことに対する意識ととして
@ 発語に自信がない
A 発語に自信がある
B 発語ができるのは、当然だ
の三種類があると考えられます。非吃音者は、発語に自信があるから話せるという考えは
誤りでしょう。発語ができるのは、当然だという意識があるだけです。そうであるから
吃音者が発語に自信を持てるようにしようと努力することは、おかしなことで、実現など
ありえないと考えた方がよいのです。この自信を目的にした努力は、ことごとく挫折が
待ち受けている、これが、なぜ吃音を治す努力は途中で挫折するのか。
の理由となるものです。
下記で条件反射の悪口を述べていますが、一応、吃音は、条件反射によって
起こるということは、脳の反応、神経の興奮で起こると言えましょう。ここから
吃音の解消は、条件反射・脳の神経の興奮をなくすことで実現されるということ
です。では、神経の興奮をなくすことは、どのようにして実現できるのかという
問題を解けばいいわけです。筆者の吃音の解消に成功した理由は、振り返ると
神経の興奮を抑えることに成功したからだと言えます。では、その方法はといえば
まず次のことを理解する必要があります。脳の反応、神経の興奮は、脳の働きに
よって起こるということです。古代に例を上げて話をしますが、昔々インカ帝国や
メキシコ古代民族は、日食をこの世の終末として恐れたといいます。そこで少女の
生きた心臓を取り出して天に捧げる儀式を実際に行っていたとあります。この古代
の南米民族の脳の中では、日食に対してその解釈をめぐって恐ろしい妄想が生じた
のでしょう。しかし今の世の人は科学によって日食の説明を受けそれを理解すると
日食に対して古代人のような恐ろしい妄想はおこることがなくなっています。ここで
分かることは、人間の脳の中では、妄想が容易におこるということです。そして次の
ことも分かるのです。吃音者は、自分の吃音に対してどのような解釈をするのか、
この吃音の解釈が分からない。そうしますと次の発語場面で吃音がまた起こるのでは
ないかという連想が生じる。この連想が吃音者を苦しめているのです。古代人が日食
を見て恐ろしい妄想を起こしたように自分の吃音に対して妄想を持って恐れてしまって
いるのです。その恐れが条件反射の強い反射の正体ですし、脳の神経の強い興奮でも
あるのです。この神経の強い興奮が結果として吃音という姿に表れるのです。では、
この吃音の解消は、どのように実現可能なのかと申しますと、日食の科学的解明に
よって妄想の解消がなされたように、吃音に対して吃音者の脳に生じる妄想は、それが
妄想であるという理解とでもそれだけでは足りず、なぜその妄想が生じているのか、
吃音者の誤った思考・判断を正しいものへ修正する必要があるのです。(この妄想の
解消には、条件反射理論は、役に立たないということを申しておきます。条件反射理論を
応用して吃音解消を図る手段に使われるのが再条件付けの考えですが、再条件付け
方式で吃音が解消できるのかとこれまで行ってきたが、結果として困難だというのが
筆者の認識であります。)
古代人が日食の原因が分からないゆえに日食を恐れおののいたように吃音者は、
吃音の原因が分からずに恐れおののいている、これは全く同じ姿なのです。私の吃音
の解消に成功したのは、まさしく吃音に対して脳に妄想が生じていたこれまで状態を
それは、妄想であって、実際に正しく適切に思考する形に変えることによって妄想を
根絶することができたということです。つまり現代人が日食を正しく思考することで日食
に対する妄想をなくしているように、吃音者も吃音に対して誤った判断・思考を正して
強制的にも吃音に対して正しく思考することを常時行えば、吃音者の妄想は、根絶され
て、上記の条件反射は起こらなくなり吃音者は、吃音と分かれて離れることができるよ
うになるのです。
脳というのは、正しく考えることもできる反面、誤った考えに判断に陥ることも容易に
なされ、その結果恐ろしい妄想が脳に生じる、この妄想に苦しめられているのが
吃音者の苦しみでもあるという認識を筆者は、強くもっております。
筆者の吃音解消ルームの特徴は、吃音者の吃音に対する誤った判断・間違った
思考方法の特にこの部分が最重要でこの部分をこのように変えてその思考方法を
どのように固定化するかという方法の独自のノーハウを持っているということです。
この吃音解消ルームの吃音解消ノーハウを当ルームを利用する方に真摯な気持ち
で教えていきたいと思っております。2019/12/13
筆者が今言いたいことは、吃音を治したければ、認知科学、脳科学の理解が必要に
なります。他のサイトでは、吃音改善・解消をどのように語られているのか。
特に、吃音の改善方法を論じているサイトを拾い読みして感じたことですが、
例えば条件反射理論を使って吃音改善の考察を行っているものがあります。
この21世紀に条件反射理論を未だに使っているのかと筆者は驚きを禁じえま
せんでした。条件反射理論は、今は古すぎる理論(110年前の理論)で吃音の
表面に現れた現象を説明するときに便利なものですが、あくまでも吃音の現象
説明に便利な道具ですが、吃音改善・解消の糸口をつかんでいくことに役立つ
理論かというと、それは無理なんじゃないかと思われます。条件反射理論は、吃音の
マクロの説明には、有効ですが、ミクロの世界には使えないのです。
吃音改善・解消の考察には、条件反射理論からはなれる必要があると筆者は
経験から分かります。吃音のメカニズムを条件反射理論を土台にして考察してもその
内容は、粗すぎて細かい吃音のひだみたいなものは、つかめることはないでしょう。
では、どのような理解・学習が必要かと申しますと、それは、脳の思考のメカニズムや
プロセスをよおく考えてみることです。そこから浮かんでくることをくみ取ることが
必要になるのではなかいでしょうか。
この吃音改善に成功した内容とは、吃音予期不安の成立過程の究明からこの
吃音予期不安の流れを阻止する方法になるのですが、吃音予期不安の流れを
阻止できると語ろうとする意欲の動きの阻害要因がなくなるということになります。
吃音、何かを言おうとしたいのですが、何かに止められてしまう、この何かは、不安
というものが、それを起こしているのです。この(吃音)不安というものをなくす
ことができると、語ろうとする意欲が発語となって表れていく、この流れの
正常化を筆者自身、獲得できたということです。
この取り組みで必要な学習は、脳の予期判断の働き、およびに意識というもの
が脳の働きにどのような影響を与えるのかという問題になりました。簡単に言えば
意識が脳の働きを、どのようにコントロールできるかの問題の考察になります。
この学習と考察から吃音の解消への道が出現してくると言えます。
ご自分の吃音をなんとかしたいと希求している方へ
まず初めに、勇気をもつことです。
吃音というのは、原因があって生じるものなのです。ですから
吃音の原因を取り省くことができれば、吃音は、消えていくものなのです。
この吃音の原因は、脳の上でつくられるのです。ですから吃音の原因が
脳の上でつくられることができない方法(当ルームの独創になります)を
実践することによって吃音は、消えていく道を進みだすのです。
この吃音の原因を脳の上でつくられる動きを阻止する方法を
当ルームは、やさしく詳しく指導いたします。この方法で、筆者自身の
長年苦しめられてきた吃音は、弱体化しました。
再度、言います。各吃音者の吃音は、消えていくのです。もはや吃音の
原因は、分からない、方法論も確定していないという時代では、なくなるのです。
特に難発性吃音に関すると問題は二つあるのではないでしょうか。
@ 苦手な言葉をどうしても発語できないでいる。
A 吃音不安でどうしても心が押しつぶされそうになる。
この二つを当ルームの新吃音解消法は、問題点の解消に導いていきます。
これには、理論の底打ちがありますので、理論を理解して自身の吃音問題を
解消にもっていきたいと願う人には、当ルームは、うってつけの教室だと自負
しています。まず、無料の説明を聞いてみることです。
今回、希望者に提供させていただく吃音解消法は、筆者自身が作り上げて
みて、筆者自身が想像だにしなかった、こんなことが可能なのだとというもの
になっております。
吃音改善に実際可能なのかと懐疑を抱いている方を対象にしていますが、
理論を理解して吃音改善を実現されたいという意思をある方を対象にします。
単純に考えて、プレッシャーのかかる場面で自分の思った行為ができなく
なるという形が常態化されているのが吃音になるのです。ですから一人いる
部屋で何らプレッシャーのない環境下では、話ができるわけです。すると
対人という環境下で吃音者は、吃音のプレッシャーがかかる仕組みを理解
したうえで、この吃音のプレッシャーをなくす脳科学に立脚した手法を当ルーム
では、丁寧に教えていきます。
理にかなった説明を理解できれば、悩みの対象である吃音もその悩みから
日々開放の道を歩むことを筆者は、疑っておりません。
当ルームが対象にしている吃音の分かりやすい定義は、次の通りです。
ひとりごとでは、発語に何ら問題は起こらない。他者に対して、あるいは
電話で、あるいは、特定のケース(例えばある音から始まる言葉は突然
発語が困難になる:難発)で発語する際に、思ったように発語ができなく
なる。
ひとりごとでは話せる、だが他者に対すと話せなくなる、このケースに
当てはまる人は、この抱えている問題(他者に対して生じる問題)を、
当ルームが本年度新たに作り上げた方法論によって解消に向かわせる
ことができると申し上げておきます。(この方法論は、自ら作り上げておき
ながら筆者自身驚くほどの効果を示しています)
(ひとりごとでも発語ができないという方は、当ルームの方法論の対象外です。)
吃音改善の方法は、これまで数限りなく語られてきました。ですが、ある方には
効果的であったものも別の方がそれをまねしてもそれほど効果が生じない、
また効果があると思ったものも、それは、ビギナーズラックであって、そのうちに
その効果がだんだんとしぼんでいくという経験が大部分だと思われます。(筆者
もこのビギナーズラックの辛酸をなめさせられてきました)
吃音の原因は、潜在意識だといわれることがありますが、この潜在意識という概念
は、ひと昔まえのものでいまの脳科学の時代では、潜在意識という概念は流行遅れに
なっているものです。潜在意識というものは、その人の思考プロセスの結果の表象に
過ぎないもので、思考プロセスを変えてしまえば、潜在意識もすぐさまなくなるという
ことです。吃音問題には、潜在意識にあるのではなく、その人の思考プロセス、判断プ
ロセスにあり、吃音解消がなぜ可能かというと、この思考プロセス、判断プロセスは、
そのメカニズムさえ知ることになれば、変えることがかなり容易にできるからなので
あります。
これまで吃音改善の画期的な方法を作り出せないでいた原因は、発語の自信を
発語成功体験の蓄積によって獲得しようとしていたからに他ならないというのが
筆者の認識です。吃音者の一番誤った吃音の考えは、吃音が治るには発語の自信
を持てるようにならなければならいというものです。発語の自信のない状態をなくすには
発語の自信をつけることだというのは、誤りなのです。それは、例えば歩くという動作に
おいて、普通に歩けるのは歩くということに自信があるからだと考える人は、いないでしょう。
なぜそうなのか。それは、歩くことに対して、失敗するかもしれないという予期不安が
生じないからです。それであるから、吃音は、自信という言葉は、使わないで予期不安と
いう言葉だけを使ってこの予期不安がなくなれば歩くことと同じように語ることも普通に
できるようになるのです。当ルームの開発した新吃音解消法は、自信をいう言葉は、使わ
ないで歩くように語れるようになるという状態を作り出す方法であるのです。
また吃音の原因は、条件反射だといわれますが、この条件反射理論は、脳の思考
プロセスを除外しているように筆者には、見えて、筆者は、条件反射から吃音を考え
ないで脳の思考作用、判断作用の働きから吃音を見ていかないと吃音の実態は見え
ないと思っています。乱暴な言い方をすると条件反射理論は、時代遅れでもう古いと
言っていいのかなと思います。
指導内容は、まず受講生の吃音の作られ方を筆者が見てみることが第一歩です。
そこから受講生の吃音の解消のプログラムを当ルームの吃音解消理論を土台に
して作り上げます。話して終わりというものではなく、具体的に毎日20分間一回(数回
できればなお効果がある)の訓練を一年間(最初の数日で効果を実感でき、その
効果の固定に半年から一年を見る必要がある)継続して行うと吃音の解消に結び
つくという訓練方法であり、なぜこの訓練が吃音解消に結びつくか、やさしく説明を
行うことと、実際に訓練方法の指導になります。一年間、継続して行う辛抱強さを
持った方が指導を受ける条件になります。訓練する場は、お住いの部屋で自分ひと
りで行う内容です。椅子にテーブルだけがあれば十分です。特別に必要な器具とい
うものは、ありません。この訓練方法は、これまで指導してきたことはなく、本年度の
春から始まった全く新しい内容です。
対象者は、ひとりごとでは話せるが、他者に対して思うように話せなくなる問題を
もった方です。
この新吃音解消法を学びたいという気持ちのある方は、
メール : iti@mvg.biglobe.ne.jp でお問い合わせください。
電話のお問い合わせは、上記メールで電話の予約を行ってください。
返信メールで筆者の携帯電話番号をお伝えいたします。
新吃音解消法の説明会(2時間)は、無料です。
新吃音解消法は、次の二つから成り立っております。
1.吃音不安、発語不安、電話不安、挨拶不安 これらの不安を解消する方法
2.難発語(苦手な音で始まる発語しずらい言葉)の発語を達成に導く具体的方法
新吃音解消法の利用の仕方
@ 毎日、20分間解消法の実践を行って吃音不安へ流れる思考回路にブロックをつくる
A 電話の前に、この新吃音解消法を20分間、実践して電話で話す質の向上をはかる
(これまでと違って不安緊張の低減された状態で電話ができるようになります。)
B 挨拶や朝礼の前に新吃音解消法を20分間、実践して挨拶や朝礼ができるように変える
新吃音解消法 指導料金 初回 7,000 円 (説明指導時間 1時間30分)
2回目以降 2,000 円 (説明指導時間 1時間)
☆これまで当ルームをご利用していただいた方は、毎回2,000円です。
この吃音解消法によって何を学んでいただきたいか。
それは、吃音解消に近づく道があることの理解と、そのための努力の
具体的な計画を受講生に作成して実践していただくことにあります。
指導回数は、筆者の説明と実践は3回を予定しています。一回につき70分間位
で終わります。3回目以降は、受講生の希望を受けて行われます。
1回目 : 吃音の原因の詳細な説明(書かれた文章も提供)
2回目 : 新吃音解消法の説明と実践
3回目 : 理論と新吃音解消法の実践に対する細かいアドバイス
4回目以降は、受講生の依頼によってカウンセリング&レッスンを行います。
吃音の原因の考察
吃音のサイトで次の項目が論じられていないように思われます。なぜなのか。その項目とは、
@ 独り言では吃音が生じない。しかし他者への発語では、吃音が生じる。
A なぜ注意転換法を使うと吃音が一時的に消失する現象が生じるのか。
B 吃音を意識するとなぜ吃音の症状が悪化するのか。
これらの吃音に共通する特徴を細かく分析していくと吃音の原因が浮かびあげってくると
筆者は、思っています。上記の三点がすべて一点の要因から生じているとすると、それが吃音の
主となる原因と考えられると思われます。
吃音の原因は、まだ分かっていないと言われます。なぜそんなことを言うのだろうというのが
筆者の思いになります。吃音の原因なんてだれでも理解できるものなのです。それは、プレッシャー
にたいする生体の反応が発語という行為を困難に落とすのです。脳の反応といってもいいです。
例えば、ネコを例に取りましょう。知らない人がネコに近づくとネコは、姿勢をかがめていつでも
その場から逃げることのできる姿勢を取るでしょう。つまり生体は、与えられた状況に対して
身の安全を第一に考えた行動を取るように脳が自動で働くようになっているのです。吃音者が
発語の状況に置かれた時も脳は、吃音者にとって吃音の危険をかかえたこの場面で、この危険
から身を守ろうという働きを脳は自動で行うのです。この状況で二つのことを同時に行おうと
する。一つは、発語をすること。もう一つは、吃音の危険に対して、ネコのように身を硬くしよう
とする。つまり発語と身を固くすることが同時に行われるのです。この結果生じるものが
吃音というものなのです。これは、だれにでも理解できることなのではないでしょうか。
以上から分かるように、吃音の解消には、脳の吃音予期の判断を変えられるか、にかかって
いると言えると断言するのが当ルームです。この脳の吃音予期の判断を変えることができれば
発語の際に、身を固くするという動きを脳が自動で取らなくなるからです。当ルームは、独自に
本ルーム代表の難発解消の効果を評価しながら吃音の予期判断の解消の手法を作り上げること
を本年度初めてできたといえます。
吃音に対する覚書(2019年度版)
なぜ注意転換法(デストラクション)は、一時的に吃音をなくすのか
この解明には、脳の働きの理解が必要です。脳の働き、これは、脳は、必要に応じて
独自に自発的に働くという原理をもとに考えれば、自ずと分かります。吃音を持っている
人が、何かを話す状況に置かれると脳は、話すという行為に対して問題がないか独自に
判断を行います。そこで脳は、吃音予期という判断を下す。この判断によって生体の防衛
本能が瞬時に喚起される。そこで話すことと無関係な対象に注意を瞬間的に転換させる。
この話すことと無関係な対象に注意が転換されると脳は、話す行為に対して働いていた
脳は、この発語の無関係な対象に対して働きを変える。この働きを変えることで吃音予期
という表象が消え、生体の防衛本能の働きも消失され吃音をおこす条件も失われると
いうことであります。このことから分かるように、吃音の原因は、従来から言われているように
脳の吃音予期という判断作用にあることが分かるはずです。吃音の原因は、不明という風説
が吃音問題の障害になっていることは、確かでしょう。
このHPでは、大まかなお話で済ませます。細かくお聞きになりたい方は、ぜひ当ルームを
ご利用ください。
以下の内容は、古いので、参考程度にご利用ください。
新しい内容は、上記のものです。
こちらで教えることだけをきちんと実践するならば、吃音予期不安をなくし
肉体的緊張が下がります。
実際に会って説明を聞きたいという方にも無料で説明させていただきます。
今年(2016年)の指導状況
この2月から3月にかけて指導を受けている方(Aさん)の例
吃音の状況 : 当ルーム内の電話を使って”はい”と発語するときに
声が震えて”はい”という発語がつくられない状態を筆者は確認した。
新吃音解消法を15分、集中して実践していただいた後に、再度電話を
受けてもらうと、この”はい”という発語で声の振るえが納まり、”はい”と
いう発語がつくられるようになった。
この4月に利用されているBさんの例
吃音の状況: 電話を名前を発語しようとすると最初の一音が震えて
発語されるが、次の音に続くことができないで、再度発語を頭から
繰り返すが失敗し、これが10数度繰り返されることを当ルームの
電話応対で筆者は、確認できた。
新吃音解消法を20分、集中実践していただき、再度ルーム内の電話をかけ
会社名、名前を発語してもらった。その声は、最初の声を違い、安定度が増し
名前の繰り返しがなくなり、最初の一音の躊躇は生じたが、次には名前が受け手
に分かる状態で発語がつくられた。
この5月に利用された主婦のケースの例。
吃音の状態: 吃音予期不安に苦しめられ一回吃音になると頭が真っ白になる
新吃音解消法を実践していただいた後に、電話してもらったところ吃音とわから
ない状態で名前が語られていた。吃音予期不安は、どうですかと聞いたところ、
新吃音解消法を実行したら何か語れそうな気持ちに変わり、自分でもびっくりしま
したと言われた。説明されたことは、理屈が通っていて”すごいですね”という感想
もいただけた。利用して大変良かったと語っていた。
*これまでこの新吃音解消法を実践していただき、その後の電話のトライで吃音の
状態がかなりのレベルで改善しないという方は、皆無で全ての方に発語が楽な
方向への変化が認められた。その原因は、吃音予期不安の生成が新吃音解消法
によって相当抑えられる結果、緊張と不安の生成のレベルが相当低くなる結果と
当ルームの代表は、認識しています。
特に最新のもので、現在当ルームが作り上げた新吃音解消法を吃音の改善を望ん
でいる方に、その利用の仕方を指導していきたいと思っています。この新吃音解消法
は、開始からこの2月で二年を経過しますが、筆者自身の難発解消の実現の進行度および
ご利用いただいている方の発語の状態を観察しますと、当方の予想に沿った結果になって
おります。この新吃音解消法を、ぜひ吃音の解消を願っている方は、ご利用をご検討くだ
さい。特に、以前当ルームをご利用いただきた受講生には、強く利用を勧めます。
この新吃音解消法の特徴は、次の二つにあります。
1. 発語時の緊張(重要な内部環境)を確実に低下させる。
2. 発語に際して意識に浮かぶ吃音予期不安を解消へと導いていく
神経生理学の学習から生まれた、吃音解消の決定版となり得る 当ルームの誇る自信作
新吃音解消法 ブロックの起こらない状態に変えていく
この新難発解消法は、全ての人に共通に保有されている体の機能を強力に働きかけて実現を図るものです。
人間の基本的な機能ですから、どなたにも実現されます。技術的に難しくはなく、この方法論の理解が前提になります。
理解力に自信のあるかたなら大丈夫です。ちよっと聞いただけでは分かりませんが一時間位真剣に説明を聞けば、
この方法の理論と自分にあった使用方法をご自分でつくっていくことができるようになります。
さらに、吃音予期不安の生起は、集中力の弱さに関係しています。この集中力の強化を育てる集中力強化図を
受講生には、差し上げます。この集中力強化図を毎日5分、見続けると集中力が身に付き、吃音予期不安の生起の
弱化を得られるようになります。
どのような問題を抱えている方を対象にしているか
・ 電話を受けるかけるで、名前や会社名、所属名等、特定の言葉が言い辛い
・ 特定の発語の苦手な言葉があり、その苦手な言葉の発語を楽に変えたい
・ 会社の朝礼等で決まった言葉が言い辛い
・ 挨拶言葉が言い辛い
*新吃音解消法の三大効果 : 1.発語器官(横隔膜等呼吸器官、喉、口周辺)を含め
体全体の緊張が解消されていく。
2. 難発語を他の言葉に変えずに直接発語できるようになる。
3. どんな苦手な言葉(難発語)も
間が開かなくなりストレスなく発語できるようになる。
*この新吃音解消法は、当ルーム代表から直接その背景理論、効果の理由等、しっかり
説明を受けてから実行すると効果が発揮されます。
筆者は、この方法を使って、筆者自身の最大難発語の電話での発語が、目下70連勝中(間があかない、ストレスなく
スーと発語が行われる:週1回仕事の報告の電話:その中に、これまで大変苦労した難発語があります。週一回です
から70連勝とは、70週成功体験が続いています。この連勝の起点は、2月12日です。ですから一年以上、難発解消
が続いています。この連勝をこの解消法を使って永続させていきます。理論的には、ぶり返しは起こりません)
新吃音解消法 個人レッスン 受付
当ルームは、吃音の理論的解消方法を研究している研究室であります。吃音の解消を考える原点は、
独り言では話せ、対人では吃音症状になるという現象をどのように捉えるかにあります。なぜ対人で
吃音症状が起こるのかは、対人では、その吃音者という生体に、ある反応が起こるからであると考えること
が理にかないます。この反応を肉体と意識の二つの面から考えれば、肉体面では、緊張という反応がおこり、
意識面では、発語を行うという状況に置かれると吃音予期不安が表象として意識に生起してそれにより
生体の防衛本能が刺激を受けて発語に関係する筋肉の収縮度が高まるというプロセスをたどるものです。
この筋肉の収縮度が高まりその結果の緊張の状態が吃音の起こる閾値を超えると吃音になり、越えなければ
吃音にはならないという関係があります。吃音の原因として、決定的なものは、発語という学習されて習得された
発語能力は、その学習時の環境条件を満たされないと発揮できなくなるということなのです。学習時の環境条件
とは、一般的に言われる緊張していない身体環境なのです。これがあるレベル以上に緊張してしまうと、学習さ
れたときの環境条件が変わってしまうわけですから、学習されて身についた発語という能力は、発揮できなくなり
ます。これが吃音というものです。この理論は、否定が難しいでしょうし不可能でもあります。学習されて獲得した
能力は、学習時の環境が変わればその能力は発揮できなくなる、これが究極の吃音の原因であります。
当ルームの成果は、緊張を下げる、吃音予期不安の生起をなくしていく手法の編み出しであります。
これが、新ブロック解消法に結実されたいます。
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本ルームのご利用は、下記のメニューを、クリックして下さい。
説明会(無料) (電話可、来訪)申込み方法
新吃音解消法 個人レッスン
吃音解消個人指導
吃音解消電話指導
電話恐怖 解消指導
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新 吃音雑感(コラム) 2013.7/06 更新
* 本ルームで改善指導の対象となった吃音症状
* 吃音に関する質問と回答 9/7 非吃音者と吃音者の違い
* 受講生の声
* 質問コーナー 当サイトから質問の送信ができます。
当ルーム代表のプロフィール
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吃音に関する事は、
どんなことでもよろしいですから、お気軽に当ルームをご利用ください。
Tel. 04-2931-1373
(利用時間 午前7時〜夜12時00分)
本電話は、当ルーム専用回線ですからお気軽にお電話ください。
E-mail iti@mvg.biglobe.ne.jp (お問合せ事項には、即刻対応いたします)
*当ルームはクライアントのプライバシーには細心の注意を払い
これまで一件のトラブルもクレームも起こしておりませんのでご安心ください。
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受講生への連絡板
・ 現在は、発語器官緊張解消法一本に注力しています。この方法を実際に実践
する希望のある旧受講生は、一律7千円でサービスを受けられます。連絡を
お待ちしております。
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間違った発語方法、これが吃音の改善が進まない原因か
吃音者が当ルームへ、これまで沢山訪れました。その吃音者の話し方を観察すると、
これは無くしていかなければいけない悪癖があります。全員とはいいませんが、ある率で
見受けられます。それは、吃音予期不安が起きても話してしまおうとするのです。つまり吃音
になりそうと感じてもそれを無視して強引に発語を行おうとする、その過程で力任せの随伴運動
も見て取れます。なぜ強引に強行突破を図るように語ろうとするのか、その原因は、吃音を意識
することを恐れているからなのだろう思われます。しかしこれは、間違いと考えます。なぜ、吃音が
継続するのかは、吃音が吃音を生むという原理をもう一度考える必要があります。ここで、強引に
強行突破をはかるように発語をしようとすると、発語の結果、発語の苦痛感が残ります。楽に
発語が出来なかったという感覚です。これがある以上吃音は、改善に向かうことはないのです。
発語に苦痛感を味わうと、次の発語時に体は発語を避けるのです。この避ける傾向が緊張になって
現れると考えて間違いではありません。もし楽に発語ができたと感じるならば、次回の発語では、体は
発語を避けたりはしません。避けないということは、緊張が起こらないということです。ですから、吃音の
改善には、発語の苦痛感を無くすということが実現されれば、可能になります。このように考えれば、
吃音の意識を避けるために、吃音予期不安の初期に強引に語ろうとする行為は、避けなければなりま
せん。そのケースでは、むしろ語らないほうがいいのです。私が行っていることは、この吃音反応が生じ
たときには、この吃音反応を静めてから発語の苦痛感をなくした状態で語るというものです。もしも吃音
反応が静まらなければ語ることは、止めといた方がいいのです。
吃音改善方法、吃音解消方法は、
その効果に持続可能性がなければならない
吃音改善方法として、よく語られるものに呼吸法があります。この呼吸法は、とっつきやすさの点から
吃音者はよく試しにやってみます。初めのころは、感じとして何か良さそうだという印象を持つものです。
しかしこの初めの期待が続くかが問題になります。初め良さそうだと感じ、さらに続けていってこの良い
感じが持続するのならばいいのですが、途中で期待を裏切る結果が生じるものです。この期待の裏切り
でこのいいと思った呼吸法に対して疑念が生まれてきます。本当にこの呼吸法は、自分の吃音を治して
くれるものなのかと考えたとき、無理のようだという思いが生まれてくるものです。ここでこの呼吸法は、
使えなくなるのです。吃音改善方法の条件は、その効果に対して持続可能性がなければならないのです。
常に、この方法を使えば、自分の吃音は改善に解消に導かれるという思いが持たれ続けなければならな
いのです。当ルームが独自開発により提供する新難発解消法は、この効果の持続可能性が高い、筆者
自身がこの自分で開発したものを使ってをその効果の持続可能性に疑いを持たない状態がこの7カ月間
約200日間続いているのです。現在でも、この新難発解消法は、筆者自身の支えになっております。
吃音者へ贈る言葉
吃音は、神経細胞の興奮の問題として考えると、
わかりやすくなる
吃音の原因は、分かっていないという言葉に出くわすと、筆者は大変反発心がおこります。
吃音の原因は、抽象的な概念を使えば、分かるものだからです。例えば、独り言では話せるが、
他者への発語では吃音になるという例を考えてみましょう。ここでの原因は、何か。この考察に
神経細胞の興奮という科学を使うと疑問なく分かってくるのです。この原因を考えるにあったって
独り言の際と他者への発語時における神経細胞の興奮に焦点を当ててみるのです。分かりやす
くするために、単純化というものを使って、人間の神経細胞の数を仮に100個とするのです。
そこで、独り言の際に興奮が起こる神経細胞の数を30個としましょう。その仮定で、対人への発語
で吃音発生時の神経細胞の興奮の数を数えると、80個あるとします。この対人への発語で非吃音者
の神経細胞の興奮の数を調べると50個であったとします。ここから吃音の原因は、独り言の30個の
神経細胞の興奮が80個の神経細胞の興奮への増えてしまったことにあるということが分かるでしょう。
ここで吃音の発生する神経細胞の個数の閾値を60個とします。そして吃音の改善や解消は、この
神経細胞の興奮を80個から吃音の閾値である60個以下に下げられると実現するということも分か
ります。こんなことがあるのかと思うかもしれませんが、これはかなり確度の高い吃音の原因の説明
になります。筆者が何十年にもわたり難発状態から抜け出せなかった難発語が現在難発状態が
解消を実現しながら解消へと向かっている原因は、神経細胞の興奮の数の低下に成功していること
以外に考えられないからです。
次の例は、書かれている字を見ながら発語すると発語しやすいという例を神経細胞の興奮から考え
てみましょう。書かれている字を見ながら発語すると発語しやすいと感じる吃音者は、かなりいるはず
(その逆もある)です。これが成功する条件は、書かれている字を見るという一点に神経が集中してい
るか、神経が集中できることにあります。書かれている字に意識が集中すればするほど神経を興奮さ
せる刺激は、意識の外に追いやられます。”どもったらどうしよう”という観念も書かれている字に意識
が集中すればするほど意識の隅に追いやられます。そうすると神経を興奮させる刺激観念(ここでは
どもったらという観念)と意識の結びつきが弱まります。そこで起こることは、興奮する神経細胞の個数
の減少です。吃音の改善・解消は、上記の例えで、神経細胞の興奮の個数を吃音閾値60個以下に
下げれば実現するというもので言えば、この字を見ながら発語して吃音が起こらなかった状態は、
神経細胞の興奮の個数が60個以下に抑えられていたということが分かります。ここで当ルームの
独自の吃音解消方法論”新難発解消法”は、もっと確実に神経細胞の興奮の個数を60個以下に
下がることが実現する方法であります。
また吃音を意識すると吃音が強化されるという吃音者共通の思いも分析してみましょう。これも吃音
というものは、吃音者にとって強い刺激の対象になります。吃音を意識すればするほど吃音という刺激
と意識の結びつきは、太いロープで繋がれたような状態になり、この強い刺激を受けて神経細胞の興奮
する数は、急伸してしまい上の例でいけば、90個や100個近くに増えてしまうことが想定できます。この
吃音を意識すると吃音の強化現象が生じるという原因は、神経細胞の興奮の数の急伸にあるという考え
は、かなり科学的な説明になると筆者は、思っております。
吃 音 の 原 因 その1
吃音の原因は、発語というものが吃音者にとって刺激につくられることによって、他者との
発語において人間の防衛本能が働くことにあります。この防衛本能の働きによって、何が
起こるかというと、不安と緊張が起こります。この不安・緊張が発語動作を妨げる働きを
おこして吃音という現象が生じるわけなのです。(防衛本能が働くということは、発語を
危険なものと判断しているのであって、不安・緊張を起こすことで発語という危険な行為に
入ることを阻止するという防衛的な働きがそこで起こっているのです)
吃音の原因 その2
吃音の原因は、刺激の働きにあると筆者は、考えます。その刺激とは、何か。難発性吃音
に限定するならば、他者に難発語を語るという状況が刺激となっているのです。そのような
状況に自己を置くと、刺激を受けて、神経が興奮を示し、その神経の興奮が筋肉の収縮度
を高めて発語を困難に変えていく、これが難発性吃音の姿になります。難発性吃音の解消
とは、他者に難発語を発語するという状況に自己を置いても、その状況が自己の神経を興奮
させなくなるということに他なりません。つまり、その状況が刺激ではなくなるということが、
難発性吃音の解消の姿になります。この自己を他者に難発語を発語する状況においても
神経の興奮を抑える方法を、当ルームが独自に考え出したということであります。この方法
によって筆者の難発語を発語するという状況における刺激度は、下がりました。
難発の原因は、これだ : 吃音の原因 その3
発語という動作は、学習によって習得するものです。その学習された内容とは、この言葉を
この位の音量で発語するには、どのレベルの力を使うかという形が記憶されたものと考えら
れます。それを例えば、発語に入れる力を2、そのときの緊張度を1と仮に仮定しておきます。
ある難発語を発語する場面で難発語という刺激を受けて、緊張度が瞬時に3に上昇してしまっ
たと考えてください。その時に、その難発語を発語しようとして発語の力を入れます。この入れ
る力が問題の重要な部分になります。緊張度が1から3に瞬時変わった。そこでその難発語の
発語に入れる力は、どのような力を入れるのか。発語に入れる力は、当然学習されたものを
使うのですから2の力を入れるのです。ここで緊張度3の抵抗に対して、2の力を入れたのでは、
緊張という動作に抵抗として働くものに負けて、発語が行われなくなります。これが難発語の姿
であり、難発の原因は、難発語という刺激を受けて、緊張度という抵抗が学習された発語の入
れる力よりも上に上昇してしまうことにあるという当ルーム独自の明快な原因説をここで説明し
ておきます。
吃音の原因は、分からないという俗論に逃げてはいけない
吃音の原因は、吃音というものが現にあるのだから、説明できるはずです。それを、吃音の
原因は、わからないという考えに逃げてしまう方が、いかに吃音者に多いか。この逃げの姿勢
からでは、何も生まれてこないであろう。
吃 音 の 解 消 理 論
筆者の吃音の解消理論は、吃音の原因その2の中の、刺激を受けて神経の興奮の
対応になります。この対応方法の工夫によって、結果的に神経の興奮を静めることが
できれば、発語に使われる筋肉の収縮度は、下がり、発語運動が適正なものに、もどる
というものです。この手法を真面目に吃音解消、特に難発性吃音の解消に取り組む意思
のある方に、丁寧に教えます。
具体的には、どうのように難発性吃音を解消に向かわせるか
下記に示した発語器官緊張解消法を使って逆トラウマを起こさせるというものです。
トラウマとは、大きな苦痛の経験によって起こるものですが、逆トラウマとは、それまで
苦痛であった難発語の発語が発語器官緊張解消法を使って楽に発語できたという経験
を重ねることによって吃音というトラウマを逆トラウマによって解消に導くというものです。
筆者の難発性吃音の現状の改善過程を説明しましょう。
現状は、これまでの超難発語の電話での発語において、次の通りです。
・ 超難発語の電話での発語が、筋肉の痙攣なく即座に発語ができる。
現在、教えている難発語解消法を行う前の状態では、
超難発語の電話での発語で、弱い痙攣(のどの発語器官に震えが生じていた)が
生じていた。また瞬時に超難発語の発語は、出来ないで一、二秒,間が空いた。
・ 注意点: 当ルームで指導している難発語解消法は、難発語を語る前にある時間をかけて
行っていただくものがあります。従って、その教えることを実行しないと難発語の
発語は、適正な姿に変わりません。
本年度は、吃音に対する無料相談会(電話でも可)を行っております。ぜひ、ふるっ
てご利用ください。
神経生理学の学習から生まれた、難発解消の決定版となり得る 当ルームの誇る自信作
呼吸法とは、一切無縁,使うのは意識コントロールだけ
新難発解消法 (難発時の体・意識の変化を解消に向かわせる)
この新難発解消法は、全ての人に共通に保有されている体の機能を強力に働きかけて実現を図るものです。
人間の基本的な機能ですから、どなたにも実現されます。技術的に難しくはなく、この方法論の理解が前提になります。
理解力に自信のあるかたなら大丈夫です。ちよっと聞いただけでは分かりませんが一時間位真剣に説明を聞けば、
この方法の理論と自分にあった使用方法をつくっていくことができるようになります。
*新難発解消法の三大効果 : 1.発語器官(横隔膜等呼吸器官、喉、口周辺)を含め
体全体の緊張が解消されていく。
2. 難発語を他の言葉に変えずに直接発語できるようになる。
3. どんな苦手な言葉(難発語)も
間が開かなくなりストレスなく発語できるようになる。
*この新難発解消法は、当ルーム代表から直接その背景理論、効果の理由等、しっかり
説明を受けてから実行すると効果が発揮されます。
筆者は、この方法を使って、筆者自身の最大難発語の電話での発語が、目下32連勝中(間があかない、ストレスなく
スーと発語が行われる:週1回仕事の報告の電話:その中に、これまで大変苦労した難発語があります。週一回です
から32連勝とは、32週成功体験が続いています。この連勝の起点は、2月12日です。ですから7ヶ月以上、難発解消
が続いています。この連勝をこの解消法を使って永続させていきます。理論的には、ぶり返しは起こりません)
新難発解消法で実現されるもの
電話で最初の関門となるご自分の名前や会社名の発語が間が空くことなくストレスなく
発語できるようになる。
難発語の発語が不安感が弱まり緊張することなく発語できるようになる。
現在、受講生でこの新難発解消法を試した結果ですが、この方法を
使う前は、自分の名前が電話でスムーズに発語されていなかったが、この
新難発解消法を理解して実践した後に電話で3回、名前の発語を
テストしましたが、全3回とも間が空くことなくストレスなく名前の発語が
できました。この結果によりこの新難発解消法は、筆者自身の
他に、第三者が利用しても同じような結果を得ることができるということに
作成者の筆者は、自信を深めています。
難発性吃音と緊張の関係
(緊張がなぜ難発性吃音を引き起こすのかという問題)
まず、発語という動作は、幼児期において親の発語を学習して身につけるものです。この学習の
結果、脳に発語の細かい体の動きが記憶されていきます。その記憶された体の動きを再現させなが
ら発語というものは、行われるのです。何回も発語の動きを学習しながら体に(脳に)その動きを覚え
こませるわけです。ですから、一端体に覚えこませれば、後は発語を行うに当たり、個々の体の動きは、
体にまかせておけばよく、むしろ体にまかせなければ発語は、出来ないとも言えます。ここでどのように
体は発語の動きを記憶しているかというと、例えば体の緊張度を1として、発語に入れる力は2というよう
に記憶されているはずです。ここで、不安や緊張が高まって、緊張度が1から3に上がったとします。その
状態で発語を行う場合に、発語に入れる力は、どうなるかというと、それは体に記憶されている2の力を入
れるはずです。ここで3の緊張に対して、2の力で発語しようとしても緊張という抵抗に負けて発語は起こ
らなくなります。これが難発性吃音の難発の姿になるのです。つまり緊張が高まれば、体に記憶
されている発語の動きが機能しなくなるわけです。従って、この難発性吃音の解消には、発語
器官の緊張度を3から1に下げることが必要になります。これは、単なる空論ではなく、筆者の難発性吃音
の解消の過程で、発語器官の緊張度が3から1のレベルに下がった結果、難発語の発語がスムーズに動く
ようになったという経験が土台になっています。当ルームは、この発語器官の緊張度を対症療法ではなく、
神経の興奮という問題にどのように対処してこの緊張度を下げられるのかという方法論を教えています。
この方法論は、筆者の難発性吃音の解消に直接的に効果を示したという内容です。この方法論を教えます。
吃音は、緊張によって起こるのではないという
誤った考えを正す
よく緊張しなくても吃音になると語る人がいます。そこから発展して
吃音と緊張は、直接的に関係ないという極論を言う人までいます。
吃音と緊張の関係は、吃音発生時の緊張の有無のデータが取られ
ていないことにより、証拠データに基づいた言及は現状では不可能
という難しい問題があります。ただし筆者の立場は、緊張は、吃音を
おこす直接的な原因になるというものです。このように思う理由は、
吃音を目的論から考察してみると分かることなのです。なぜ吃音は、
起こるのか、その目的は何かと考える必要は、あります。吃音の目的
は生体の防衛作用にあると考えるというのが筆者の立場です。吃音に
なりそうだ、吃音になる危険性があるとい認識をもつ生体は、その危険
から身を守るために、発語行為そのものを止めようという働きを起こしま
す。発語行為を行わないならば、吃音という危険を経験することがなくな
るからです。だから発語を行おうとするとその発語を生体は、止めようと
する、生体は発語行為に反対する、生体が発語行為を止めようとする働き
に抗して発語を行おうとする姿が吃音ということになる。このように考える
筆者は、では生体が発語行為を止めようとする働きは具体的に何で行おう
とするかというと緊張になるのではないかというのが筆者の考えです。
緊張を起こせば、発語行為を止められるからです。このように目的論でもって
吃音を考えると吃音と緊張の関係が、大いにあるという姿が見えてくるのです。
DAF(遅延聴覚フィードバック)に惑わされてはいけない
DAFのことが、吃音改善の話題によく上りますが、このDAFの利用によって吃音改善が
なされるという期待は、捨てたほうがよいでしょう。それは、DAFがなぜ一時的な吃音消失を
つくりだすのかを理解すればわかります。DAFは、吃音消失に関してあくまで一時的な効果
を示すのみで、永続性はない。その理由は、次に示す通りです。
吃音は、反応が原因でその反応が発語動作に対して抵抗の働きをするというプロセスに
なります。この反応の強さは、意識と刺激の繋がりの強弱の結果となります。刺激を
強く意識すると反応が強く出る、意識が弱いと反応も弱いものになるという性質をもちます。
ここでDAF装置によって自分の声が実際よりも少し遅れて聞こえてくる現象をつくるとします。
そうするといつもとは違うことが起こる、このいつもとは違うということに人間の意識は、強く
捕らわれてしまうのです。あれっ、いつものとは違うことが起こっている、そのことにどうしても
注意してしまう、つまり意識が人工的に遅延された自分の声に向かってしまうことがおこります。
そのときに起こっていることを別の視点からながめると、吃音者の意識がいつもは吃音不安
という表象に向かっていたものが、DAFによって遅延された声に注意転換がおこるのです。
この注意転換によって刺激ではない遅延された声と意識が繋がります。意識が繋がった
遅延された声は、刺激ではありませんので反応は生じない。反応が生じないので吃音の原因
となる反応も生じないということになるのです。つまり、DAFは、あくまで注意転換効果による
一時的な吃音の消失現象に過ぎないのです。吃音解消は、刺激の消滅のうえにおこる現象で
す。発語という行為が刺激ではなくなる、難発語が刺激ではなくなる、これを実現しなければ、
なりません。DAFや注意転換法は、一時的な反応抑制効果がありますが、それは単に一時的
であって、刺激の消滅には結びつかないのです。DAFは、その利用時に注意転換法と同じよ
うに吃音の低減に効果があっても、日常の発語で吃音の改善を進める効果は、ないのです。
吃音の原因は、防衛本能の働きやストレスが発語運動に
抵抗として働くことにあるだろう
発語運動の動きは、無意識の運動からつくられるものです。この場合、
どのような力が加えればよいかは、事前に脳にプログラムされているものです。
その力の加えるレベルに対して、難発時には防衛本能の働きから抵抗が増す
ことで、発語運動が起こらなくなる、これが難発の原因になります。この解消に
は、防衛本能の働きを抑制させることが必須条件となります。この方法を当ル
ームは、指導しています。
自信がないことが吃音の原因だという考えを
捨てた先に何が見えてくるか
吃音は、どのように解消されるのかを考えたときに、発語成功体験を重ねて発語の自信を
付ければ吃音は治っていくだろう思う吃音者は、多いだろうと考えます。筆者も以前は、そう
でした。この考えでは、吃音の原因を発語の自信がないことにして、この自信を発語成功体験
によってつくろうという思考の道筋を読み取れます。しかしこの考えをよく吟味していくと、
猫の首に鈴の論理に見えてくるのです。ネズミが猫の首に鈴をつければ猫に捕まらないです
むというアイデアに対して、ではどうやって猫の首に鈴を付けるのかと問われてネズミたちは
ハタと困ってしまったという実現不可のアイデアで問題解決を図るというたとえ話ですが、自信
を得ようとする考えも同じです。発語成功体験は、自信を得た後に実現されるもので自信のな
い状態では実現不可ですが、吃音という自信のない状態で発語成功体験を重ねるという考え
は、猫の首に鈴をつけるのと同じで、では自信のない吃音者がどうやって発語成功体験をつく
ることができるのでしょうかと問われると、ハタと困ってしまう、この論理の矛盾に気が付くべき
です。自信がなくても発語成功体験はつくれると主張する人がいれば、その人は、吃音の原因
を自信がないからとというように単純に考えてはいないのです。
難発性吃音が治るための条件
心理関連のサイトで努力逆転の法則という言葉が良く出てきます。筆者は、この言葉は好きではな
いのですが内容はかなりのインパクトを持ています。曰く、「想像力と意志力が衝突し、対立する場合、
勝利をおさめるのは常に想像力の方である」「潜在意識は現実化させる」。吃音者にとってこの言葉は
かなりのショックを伴うものではないでしょうか。普通に語りたいという意志力と吃音になるかも知れな
い(吃音予期不安)という想像力の衝突は、吃音者の会話の場面で常におこっているものだからです。
吃音は治らないかも知れないという潜在意識もほとんどの吃音者が持っていると思われますが、その
潜在意識は現実化するというエミール・クーエの法則は、怖いものです。この法則に従えば、吃音を
解消させる条件として次の二つが必要になることが分かります。
@ 吃音予期不安がなくなること。難発予期不安がなくなること。
A 吃音は治らないかも知れないという潜在意識がなくなり、吃音は治るものだという潜在意識に置き
換わること。
筆者自身をこの法則に照らし合わせてどうなのかを検証すると、吃音予期不安はなくなってしまった
、吃音予期不安を解消できてから吃音は治らないかも知れないという潜在意識は、吃音は解消できるも
のだという潜在意識に置き換わったという実感を持っています。吃音が治る条件は、エミール・クーエの
法則から導き出すことができるのです。さらには、吃音予期不安や吃音は治らないかも知れないという
潜在意識が吃音の原因と考えることは理に適っていると言えるでしょう。吃音者にあって非吃音者にない
ものは、吃音予期不安、難発予期不安なのです。この事実からも吃音の原因の根底をなすものは、吃
音・難発予期不安であるのです。
吃音者が吃音を治せない原因は、
吃音を治す方法論の間違いに気づかないことにある
吃音者の吃音が治らない原因は、間違った考えにある。筆者もこの間違いを長年持ち続けて治らな
かった訳ですがこの間違いに気が付いてから吃音改善は、別次元の世界に導かれたと言っても過言で
はありません。では、吃音者の間違った考えは何かと申しますと、吃音になる原因は、語る自信がない
からだ、語れた成功体験を重ねて自信をつければ吃音は治るというものです。一見正しいように見える
のですが、自信がないことは、吃音の二次的原因であって一次的根本原因ではないということから間違
いと言えるのです。つまり吃音の始まりを考えてみれば、最初の吃音は、自信がないために起こったと
考える人はこの世の中にいないはずです。最初の吃音が起こった結果として自信を失うのです。この最
初の吃音がおこった原因が吃音の一次的根本原因と筆者は考えており、吃音が解消された現在から見
ても、自信は結果という後についてくるもので自信をつける目的をもった行動は、利より害があると考え
ております。なぜならば吃音の根本原因は、除去されないままで発語の自信を得ようと発語を試みたと
しても意に反して吃音の結果を得ることになり、吃音の根本原因に対処せずに発語の自信を得ようとす
る努力は逆に発語の自信を失うという吃音者の失意の道をたどることになるからです。上記のエミール
・クーエの法則で、潜在意識は、実現されるという項目から考えても、吃音者で発語の自信をつけなくて
はいけないと思うことは、現在、発語に自信はないという潜在意識に支えられていて発語に自信をつけ
ようとする努力は、発語に自信を持てない自分を実現化させていくという形をたどるのです、つまり努力
が逆効果になる。ではどうすればよいかと考えれば、自信がないから吃音になるんだという考えを捨て
る他ないのです。自信という二次的原因はほっておいて直接的な原因である意識上の変化、発語器官
の変化を抑圧させることに努力の中心を置くといいのです。これで筆者の50年苦しめられてきた難発性
吃音がかなりの短期間で解消させることができたのです。細かいことは、受講生に時間をかけて丁寧に
教えます。吃音改善、吃音解消から自信という考えを完全に消し去ることができるかが目的達成のポイ
ントになるでしょう。吃音者に自信という重荷を背負わせることは、逆に吃音を重くさせることに繋がりま
す。筆者は、自信という観念に汚染されていない意識世界で発語を行い、その結果得られたものは発語
の自由であるのです。
吃音の改善・解消には時間がかかるという通念の誤り
吃音の改善・解消には時間がかかるという通念があります。現在、吃音の解消が成った身からすると
この通念も誤りであると分かるのです。吃音の改善・解消に時間がかかるという考えは、筆者自身も言っ
た言葉で私のサイトを読んでいただいた方には謝ります。なぜ時間がかかるという考えを持ったかと言うと、
吃音を治すには発語に自信をつけなければいけない、そのためには、様々な場面での発語成功体験を
積み重ねることが必要になる。自信というものは、一朝一夕では身につかないものだという思いがあった
からであります。しかしこの吃音を治すのに自信の獲得が必要であるという考えの誤りに気がついた今と
なっては、時間がかかるという根拠もなくなってしまうのです。自信は、吃音の一次的根本原因ではない
と分かれば、吃音を治すために必要なことは、吃音の一次的根本原因になくす対処にあり、この対象が
うまくいけば吃音の改善・解消は、大きく動き出すのです。吃音の改善・解消には、吃音の根本原因の
適切な対象だけでよい、これができればその日から吃音は、自分の意識からどんどん消えていくことが
起こるものです。それには、筆者自身一か月もかからなかったと申し述べておきます。
語り方、声の出し方の工夫を放棄したらどうだろう
吃音のサイトには、吃音の改善に語り方の工夫、声の出し方の工夫が述べられています。しかしこの
工夫は、昔から語られているものと、大した違いはありません。筆者は、独り言で語ることができるとい
うことは、どうやって語ればよいかという語り方の技術は、吃音者にもすでに身についているということで、
声の出し方を云々することは、果たして目的を達することができるのだろうかという疑問を持っています。
吃音者が語れなくなるということは、語り方の技術的な問題ではないだろうというのが、筆者の考え方の
スタンスです。さらには、語り方、声の出し方の工夫は、ブロックなどの不具合場面で使うように薦められ
るわけですが、このケースでブロックの発生を除去する方策を取らないで(当ルームは除去を行う)語り方
に救い手を求めることは原因の放置のままでどこまで効果があるのか疑問になります。筆者の吃音が解
消された過程を振り返っても語り方を変えたということは、皆無で吃音予期不安の解消とともに吃音・難発
・ブロックは解消へ向かって動き出したのです。語り方、声の出し方の工夫は、うまくいっている内はよいと
しても、ある日突然その工夫を使ってもうまくいかないことが起こると、その方法に対する信頼感は、一瞬
のうちに傷が付き、再度吃音予期不安が強まって悪循環に入るということは理解しておく必要はあるでしょ
う。
発語に自信をつけようと意識すればするほど
発語の自信を失う結果になるだろう
吃音者は、どもるんじゃないかという思いを持つ人と定義することができます。この思いは不安の元になる
ために、この思いを無くしたいとだれしもが思うものです。このために、普通に語れるという思いを持ちたい
ために発語成功体験の獲得を目的とした発語行為をあえて行うこともあるでしょう。しかしこの試みは、失敗
に終わる確率が高いのです。なぜならば、発語成功体験を望んで発語行為を行った場合に、成功すれば
目的の発語成功体験を得られるという意識がある反面、もし失敗したら発語失敗体験になって自信を失うと
いうことが潜在意識の中に生まれているものです。ここで発語成功体験がほしいという顕在意識と失敗したら
自信を失ってしまうという潜在意識のぶつかり合いが起こり、心理学の顕在意識と潜在意識の不一致では、
潜在意識が実現するだろうという理論から発語成功体験を望んだ発語の試みが、結果として発語失敗体験
になるということが起こるのです。ですから発語の自信を狙った発語行為は、途中までうまくいっていたとしても
最後には、挫折するということは、理解しておくべきでしょう。従って吃音改善、吃音解消の方法論として自信
の獲得を目指す道、発語成功体験を重ねる道は、外されなければならないのです。
吃音リバウンドのメカニズム
吃音の克服を願って語る自信を付けよう、そのためには、発語成功体験を重ねなくてはいけないと考えたと
しましょう。そこで発語成功体験を得る手段として語り方の工夫、呼吸の工夫、あるいはイメージの操作等を
使うとしましょう。このケースでこれらの手段を使い始める初期の段階では、ある程度の発語成功体験は得ら
れると思われます。なぜならば、使われた手段が当人にとって新鮮なものであればあるほど今回はうまくいく
かも知れないという期待が先行して、その期待がどもるかもしれないという思いを抑圧させる結果になり語り
やすくなるものです。しかしあくまでこれは、吃音予期不安が一時的に抑圧された状態の結果であるということ
を忘れてはいけません。これは、一種のビギナーズラック現象です。初期の段階で失敗体験のなさから行為に
迷いが生じないために結果はよくなるものです。この手段を使い始めある程度の成功体験を得られて、次に中
期段階に進みます。この中期の時期になると今現在使用している語る手段ではたして吃音は治るのかと考え
始めるものです。この状態になると初期に持つことができた今回の方法で吃音は治るかも知れないという期待
がだんだんと弱まっていき、この期待の弱まりによってそれまで抑圧されていた吃音予期不安が再度浮かび
上がって来る、浮かび上がると以前の吃音の状態にまた戻ってしまうというコースをたどるものなのです。ここ
で筆者が言いたいことは、自身で考えた語る方法なり、他者によって薦められた語る方法が吃音予期不安を
単に抑圧させる役割しか持たないのならば、その方法で吃音の解消は不可能だろうということです。なぜなら
ば、抑圧だけならば又ある何時吃音予期不安が鎌首をもたげてくるかも知れないからです。吃音改善・解消
に本当に役立つものは、吃音予期不安の抑圧ではなく、吃音予期不安の解消の働きを持つ方法になると筆者
は考えるものです。この方法を筆者は、作り上げ、現在検証中であります。この検証の期間は、現在四か月に
なりますが、電話、挨拶、難発語の発語、日常会話等々、あらゆる面で経過は良好です。心が大変軽くなった
ことは、これまでにない経験で自身でも驚きのレベルにあります。
間違った吃音の考え方 その2 緊張と吃音の問題
”どもるから筋肉が緊張するんで筋肉が緊張するからどもるのではない”という言葉がよくサイトに見かけ
ますが、これはどうみても間違っているのではないでしょうか。この命題は脳科学から検証するとおかしい
のです。この命題は、ある原因でどもる、どもった後に緊張がおこると時系列的に語っていると解釈できます
。この順番が脳科学から見るとおかしいのではないかと思われるのです。筆者の学んだ脳科学では、ある
刺激で脳が興奮する。脳の興奮が瞬時に神経線維を伝わって発語器官の筋収縮を強める。この強まった
筋収縮の感じは、以前吃音が起こった感じと同じだと脳は判断して連想からまた吃音になるのではないかと
いう思いがおこる。そしてその通りに吃音になるという時系列的な動きを筆者はイメージしています。ここで
筋収縮の強まり(一般に緊張と言われるものです)は、非常に重要な吃音の要素になります。そして吃音が
おこるから緊張するのではなく、緊張は吃音の大きな要因(緊張だけで吃音になるのではないが)になって
いるのです。どもるから緊張すると考える人は、脳科学の知見がないのか、ある間違った思い込みが原因
と思っています。その間違った思い込みとは、吃音は親と話すときにひどくなるという現象の解釈によって
つくられると思います。この親との会話で他人との会話のときよりも吃音症状が強まるという現象で、吃音
と緊張の結びつきを疑うのでしょう。つまり親と対したときに肉親であるから緊張するはずがない、むしろ
リラックスした状態である、それにもかかわらず吃音がひどくなるのは、なぜかという問題です。ここで間
違える人は、この親との会話での吃音は、緊張とは関係ないと考えてしまうのです。その考えは、間違い
ではないかと筆者は考えます。いやむしろ親との会話の方が、緊張は高まると考えることができます。な
ぜならば、意識というものを考えてみてください。親との会話と他者との会話を比較して考えれば、相手に
使う意識の分量は、親には少なく(親とは気を使わない)、他者の方が多いものです。そうすると親との
会話で相手に気を使わない分だけ余計に会話でどもらずに話せるかという問題に意識が使われてしまう
結果となります。どもらずに話せるのかという問題に使われる意識の量は、親との会話の方が他者との
会話のときよりも大きくなるという現象が起こります。ここでどもるのではないかという予期不安を持てば、
そこに使われた意識の量が大きいために発語器官に生じる筋収縮は他者のときよりも強まるはずです。
これが親との会話で吃音がひどくなる現象だと筆者は思っています。親との会話で吃音がひどくなる方
は、そのとき発語器官の筋収縮の強まりが他者と比べて強めにおこっているのです。そして脳の機能の
すぐれている点は、発語器官の筋収縮は高めるが、発語器官以外の緊張は高めない(発語器官以外の
神経線維には、制止という現象がおこって興奮が伝わらない)こともおこります。その結果、発語器官以
外は、親との会話で大変リラックスした状態であり、発語器官だけ緊張度が高まるということが起こってい
る。この辺の関係が脳生理学を勉強しておかないと分からない。だから脳生理学を学んでいない人は、
親との会話での吃音は、緊張と関係ないという間違いをおかすのです。
脳科学の知見からみても、吃音予期不安が生じているときには、それと同時に発語器官の筋収縮の強
まる変化がおこっているもの(脳の興奮信号は、意識にも発語器官にも同時に伝わっている)です。
吃音の前には吃音予期不安がある(これはほとんどの人が同意している)、予期不安があれば、同時に
発語器官の筋収縮は強まっているのです。吃音と緊張は関係ないという考えは間違ったもので,このように
主張する人は、単なる思い付きの言葉ではない理由を脳科学の言葉を使って説明する必要があると思わ
れます。
吃音と緊張は本質的な問題で、
そうでないという考えの人には要注意
吃音と緊張は、本質的な問題で、緊張つまりは発語筋の筋収縮の高まりがなければ吃音という問題も
起こりえないとも言えるのです。なぜならば、この筋収縮は、暑いときの発汗と同じように生体が必要と
する働きに他ならないからです。吃音前におこる発語筋の筋収縮の高まり(緊張)は、生体が必要とし
ている変化なのです。吃音予期不安を持てば、発語という行為そのものが危険な性質を帯びてしまう。
そうなると危険から遠ざかろうという動きを生体は持つように脳が働くのです。その動きとは、結論から
申し上げれば、その目的を果たすために、危険な行為に入ることを脳は阻止しようします。この危険な
行為に入ることを阻止する手段として発語筋の筋収縮を高めるということをするのだという考えを筆者
は、信じて疑いません。発語筋の筋収縮を高めれば高めるほど発語しようとしても発語はできなくなり
ます。そうして危険な行為に入ることを阻止しようとしているのです。これは、生体の生存を維持し続け
る意思に沿った働きで、吃音は訳の分からない病気ではなく、生体の動きとしてして見るならば正常以
外何物でもないのです。このように緊張は、発語を阻止しようとしている生体の本性に沿った動きで、
吃音の主要な原因になているのです。ですから吃音予期不安の解消こそがこの生体の筋収縮の高ま
り(緊張)をなくす最も有効的な対応になる、ひいては吃音の解消に結び付くということをこのサイトを
読んでくださる方にご理解いただければと筆者は思っています。
吃音解消は、気持ちの針を発語できるという方向へ
意識的な試みで向けさせることができるかどうかで決まる
よく吃音者は、語れないと思うと語れないといいます。それは、発語に関して気持ちの針が語れないと
いう方向へ振れてしまうことです。この気持ちの針というか意識の針というものを使うと大変分かりやすく
なります。過去に吃音になった同じような状況に突然陥ると反射的に吃音に繋がる条件反射というものが
生起して気持ちの針は意識の針は急激に発語できないという方向へ振れます。ここで発語できないという
方向へ振れてしまえば、発語に使われる器官は、筋収縮が高まり発語ができなくなります。気持ちの発語
できない方向への振れと筋収縮の高まりは同時に起こるものです。この条件反射を防止する方法は、過
去に吃音になった状況に陥っても、過去の吃音の原因に対して今回は、原因解消の正しい意識的な試み
を行うことで今回は、吃音にはならないだろうという意識を持つことができればその意識が条件反射の生
起の抑制の働きになり気持ちが発語できないという方向へ振れることをなくすことができるのです。筆者の
条件反射の抑制過程を冷静に分析すればそのようになります。気持ちの針を語れるという方法へ意識的
に強力に振れさせるためには、これまた強力な理論武装が必要になるでしょう。自分の意識に語れると働
きかけても、その根拠となる理由が説得力を持たないものならば脳は受け付けないものです。つまり語れ
ると自分の脳に説得しても脳はその理由を問いかけてくるでしょう。筆者は、この説得に成功したと思って
います。
意識的な方法で吃音を解消させるためには、
吃音解消の強力な理論を持てなくては難しいといえる。
成功体験を重ねて自信を付けようとする試みは、失敗する。なぜならば現在は自信のないことを認めて
いるからです。成功体験で自信を付けようとする道、理論の正しさから自信を持ってしまうという道、筆者
の成功は、この理論の正しさから成功体験を重ねなくても自信をもててしまったことです。成功体験は、筆
者には、必要がないという強い気持ちを持っているのです。理論もなく成功体験から自信をつけるという考
えは、止めた方がよいでしょう。
条件反射を怖がることはない、
条件反射は、このように変えることが出来る
電話が怖い、ある特定な人に電話するときには、固まってしまって声が上ずる、ある特定な言葉は、
絶対に言えない等々、これらの現象は、語れない条件反射が生起していると説明されます。例えば
電話、ある特定な言葉(名前、会社名、挨拶言葉等々)の発語、静かな職場の環境という条件が揃え
ば、体が発語器官が固まってしまうという反応(条件反射)が起こるというものです。こう考えると条件
反射として生起する難発や吃音は、たいへんやっかりな不具合で、どうしたら治るのか悩んでしまう
ものです。しかしこの条件反射という現象を深く勉強してきた筆者に言わせると、条件反射の問題を
解決するには、条件反射を無くすという考えから、条件反射を変えるという発想の転換が必要になる
のです。条件反射は、変えることができるのです。そのためには、条件反射を起こしている条件を
変える必要があるのです。上記の電話、ある特定な言葉、静かな職場の環境、これらは現にあるもの
で変えることはできないでしょう。しかしここで隠れたもう一つの条件があるという認識が必要になり
ます。その隠れた条件とは、その時の意識なのです。電話、特定な言葉、静かな環境、これらの条件
が揃うと発語が出来ないだろうという思い、意識、これがこの条件反射をおこす隠れたしかも強力な
条件の一つになっているのです。電話、特定な言葉、環境、これらは変えられませんが、この隠れた
条件の意識、思い、判断というほうが適切か、これは変えることができるのです。これを変えると結果
として以前と異なった条件反射が起こる、これが条件反射問題解消の要諦になるのです。筆者の条件
反射の解消は、解消というよりも条件反射を変えることができたというところにあるのです。それは、
かくれた条件である意識の面、判断の面を変えることによって、いままで体が固まるという条件反射が
起こっていたものが、体が固まらないという条件反射に変えることが意識的に可能となったのです。条
件反射は、無くそうとするのは間違いで、条件を変えることで別の条件反射を起こすことに解決の活路
を見出すべきだと考えを筆者を持って実行して問題解決に成功したのです。
吃音解消に導くプラス反応をつくりだすには
最近、当ルームの利用者と話す機会が増えて筆者が感じることは、吃音者の予期不安は、ぼんやり
した不安感が元になっているということです。吃音者がほぼ同じように語るものに、吃音を意識すると
必ず吃音が酷くなるというものがありまが、これは吃音のことが少しでも意識に浮かぶとそれが刺激と
なって心身に反応が生じるということなのです。この反応もプラス反応とマイナス反応に分けて考える
ことができます。吃音は、発語器官に反応が起こって生じるものだと前に述べましたが、この反応とは
マイナス反応つまりは発語器官の筋収縮を高める反応です。では、プラス反応とは、逆に筋収縮を下
げる反応、俗にいうリラックスに導く反応というものです。そして吃音の原因となるマイナス反応は、
意識する内容によって強まったり弱まったりするもので、吃音が解消する理論的根拠は、何を考え、
何を意識するか、何を意識しないか、この意識の操作でマイナス反応を起こせるし、逆に吃音解消の
プラス反応も起こせることにあります。筆者の何が変わって吃音予期不安の解消ができ、吃音解消
に向かっての動きをつくれているのかは、この意識の操作であり、意識というよりも思考の型をプラス
反応を起こす目的に向けて作り上げることに成功したことにあるのです。そして受講生や当ルームへ
質問をされる方の印象は、発語の前にどのようなことをことを考えているのか聞いたところ明確な
考えはなく、ぼんやりした不安感を持ちながら発語に入り吃音になるというものです。このケースで
分かることは、発語の前や発語時に実際にどのようなことを考えているのかの自覚がないというこ
とです。これでは、吃音解消に繋げるプラス反応を起こすことができません。当ルームで時間をかけ
て指導する思考の型を習得して、それを発語時に実行することができるようになるとマイナス反応は
弱まり、プラス反応に変わっていかれることになります。これが意識的な吃音解消方法となりましょう。
吃音の解消に悲観的な思いを持っている方は、マイナスの反応をプラスの反応に変えることができ
るということを、考えることもできないでいると思われます。マイナス反応をプラス反応に変えることが
できるという考えを持つことができるようになれば、悲観的な吃音者もご自分の持っている悲観的な
考えの修正を余儀なくされることになると筆者は信じるものであります。
吃音、特に難発とは、語ろうとしている顕在意識と、
語ることに待ったをかける潜在意識の不一致から起こる
人間は、家庭、友人、仕事の場で必要からある言葉を語ろうとする。しかし必要ではあるが、その
言葉は、以前失敗したであろう、今回以前のように失敗しないで語れるのかという問いかけに吃音者
は合う。そのときです。その問いかけに答えられないでいれば、吃音に陥るのです。なぜならば、その
答えをもらうまで、発語器官の筋収縮を高めて発語行為に入らせないような動きが実際に起こるので
す。この動きは、生体の安全を司る脳の機能の特徴である。もし、その問いかけに答えられないなら
ば、発語行為に待ったをかける筋収縮は高まったままになります。この筋収縮の高まりを元の発語可
能な状態に戻すには、この潜在意識と上手に対話をして議論をして以前、失敗があったが、今回この
ような対応で失敗をしないで語れるであろうということを、潜在意識に納得させ、説得ができるかにか
かっているのです。もし、この潜在意識が今回は大丈夫だと説得されれば、語るということに待ったを
かけることはしない、つまりは発語器官の筋収縮の高まりは、元に自然な状態に回復されて、これが
吃音の解消の結果となるものです。このことが、筆者には起こったわけです。非吃音者には、以前失
敗というものがないために、今回、だいじょうぶかなという問いかけは起こらない。吃音者だけにこの
問いかけがおこる。ここで思考しなければいけないのです。この問いかけに恐れおののくのではなく、
見て見ないふりをするのでもなく真正面から受け止めることが必要です。このことは、茂木健一郎がネッ
トでトラウマの克服法について語っていたものと合致します。彼は何と語っていたか。彼曰く、トラウマと
なった出来事を忘れよう忘れようと記憶の抑圧を図るのではなく、そのトラウマになった体験が自分に
とってどういう意味があったのか振り返ってじっくり考えることが必要であると最近の研究から分かって
きたと述べています。さらには、この理論では、トラウマになった体験の言語化がトラウマを客観的に
冷静に見ることができるようになる、しいてはトラウマの克服に必要になると語られています。そこで
分かったことは、筆者は自分一人でこの作業を行い、吃音という難発という吃音者にとってのトラウマ
的体験の克服が出来たのだと合点した次第です。筆者の行ったことは、何ら新発見でもなく、吃音症状
及びに難発症状の言語化によって吃音トラウマの克服が出来たことであったのです。吃音者がなぜ
吃音トラウマを克服できないかは、次のネットの言葉が参考になるでしょう。
自分の持っている言葉でトラウマを言語化できない段階では、『圧倒的な感情を伴う
トラウマ体験』が反復的に侵入してきて、頭痛やパニック、強い不安など様々な心身症状
を引き起こします。 ナラティブ・セラピーとエクスポージャー法より
吃音者の語ることは、まったくこの通りであります。強い不安や緊張といった心身症状に苦しめられてい
る、これが吃音者に共通の姿なのです。しかし筆者の体験から、これは絶対に治せるものだ、克服できる
ものだという確信を現在、自分の一人合点だけではなく、脳科学、ナラティブ・セラティブとエクスポージャー
法によって強められているのです。
吃音解消のためには、自ら抱いている価値観
の放棄と新たな価値観の創設が必須であろう
吃音改善、吃音解消のために成功体験が必要だ、自信が大事だという思いは、体験と自信とがコインの
表裏のような関係を持っているものです。この自信という観念は、体験に基づいた自信になるからです。自
信を得たいという思いが、成功体験を望む意識をつくるのです。そしてこの成功体験を望む意識が、吃って
はいけないという意識も合わせて作るという結果になる。そうして語るときに吃ってはいけないという意識が
おこり、その意識が吃音予期不安(吃るのではないか)と衝突を起こすことになり、結果として吃音を生むと
いうことになるのです。これをなくすには、成功体験というものに価値をおく価値観をこわすことが必要となり
ます。この壊すためには、成功体験に変わる新たな価値観を持つということで成し遂げられるのです。これ
が筆者の吃音解消の重要な土台となったものなのです。吃音パラダイムの変換が必要になるのです。当ル
ームは、受講生に成功体験という有害な観念の放棄と新たな価値観の植え付けに勤めておるのです。
吃音の根底にある原因とは
吃音の根底にある原因とは、吃音予期不安です。このまた吃音になるのではないかという不安が刺激
となって神経を興奮させ、その興奮が発語器官の筋収縮を起こし、その筋収縮が抵抗として働き発語の
動きが意思通りに出来なくなる、これが吃音の姿であります。諸悪(?)の根源は、吃音予期不安にあり
ます。当ルームの特徴はこの吃音予期不安の発生過程を把握できたことです。吃音予期不安は、客観的
に存在するものではなく、吃音者自身がつくりあげているものということが、当ルームではしっかり把握して
おります。この吃音予期不安は、つくりあげられたものですが、間違った思考でつくりあげられたものだと
いうことも当ルームでは、把握しております。それであるから、この間違った思考を自覚して理解して正し
き思考に変えることにより吃音予期不安は、結果としてつくられなくなる、これが吃音予期不安の解消で
あり、吃音の根底にある原因の除去に繋がり、吃音問題の解消へと進むのであります。これを当ルーム
では、丁寧に指導いたします。
吃音を治す意識的な方法は、ないという通説は、間違いです
よく吃音を治す意識的方法はないと主張する人がおります。治った人は、自分でも理由が分か
らずにいつのまにか治っていったという主張です。吃音は、意識すると悪化するという通念もあり、
吃音を治そうとする行為には、吃音を意識することが避けられないために結果的に悪化の道をた
どるという考えの方も多いものです。このような考えは、吃音の原因が分からなければ正しいと言
わなければなりません。吃音関連のサイトを見ても治す方法論は、対症療法の一つに過ぎないも
のと言われても反論は、難しいかも知れません。筆者もひところまで吃音のないイメージをモデル
にしてそのイメージに合わせる発語を行い、それまでで一番良い改善の成果を得たのですが、今と
なって振り返るとこれも対症療法の一つに過ぎないという反省があります。なぜならば、真の原因
の解消には、イメージ療法は力不足なのです。やはり問題は、真の原因を突き止める、しかし突き
止めただけではまだ足りない、真の原因は、どのようにつくられるのか、これが分からなければ意
識によってつくる過程を壊すことができない。壊すことができなければ、結果として原因をつくらなく
させるというところまでいかないのです。筆者は、この過程まで研究したのです。つまり吃音の原因
が分かっても吃音の解消には役立たないのです。吃音予期不安が原因だとすいぶん昔から言われ
ていたにも関わらず吃音の解消には役立たなかった。これは、この原因を消す有効的な方法(意識
的方法といってもよいと思います)がなかったことにあります。原因が分かった、次の待っているの
は、その原因の無くし方です。原因が無くせれば、その結果として吃音は生じないからです。しかし
現状、ここでこれまでの吃音解消研究は、止まっていて、前に進めない状態に陥っていると筆者は、
思っております。原因は、分かったけれどもその原因をなくすことができないでいるというわけです。
ですから吃音の原因は、わかっていないという定説は誤りで分かっていても消し方がわからないと
いう理解を筆者はしています。吃音解消の条件は、二つです。一つは吃音の原因を消す方法、もう
一つは吃音の原因を消す方法が結果として吃音を意識しないという状態をつくれること。この二つ
の条件をクリアする方法論を筆者は、集中して研究してきたものです。この研究を筆者は、長いこ
と行ってきて結論を得たものです。その成果をもとに、当ルームの指導を行っております。ここまで
進めることができれば、つまり原因を消す方法論(それは意識的な方法になります)が分かるように
なれば、さらにその結果として吃音の意識も無くせれば吃音を治す意識的な方法は、自ずから現わ
れてくるのです。
難発の原因は、発語に対する判断の歪み
人間は、危険と判断するものに対して様々な反応を起こすものです。例えば危険と判断しているもの
に近づかなければならないときに、体はどのような反応を示すかと考えれば、その近づくことに使われ
る筋肉を緊張状態に変え近づく動きに抵抗するものです。この緊張状態(萎縮)が極端に強く出ると体
は金縛りにあって危険と判断している対象に近づこうにも近づけないことが起こるのです。これと同じ
ように難発では、発語しようにも発語の動きが作れない発語器官の萎縮が瞬時に起こっているもので
す。その原因は、その難発場面で、発語に問題が生じるかも知れないという判断があるからです。この
判断によって発語時に瞬時に強い萎縮が起こっていると見られます。このように発語時の判断の歪み
が難発の原因と捉えることができます。この判断に歪みから発語器官に萎縮が起こり、発語が意思通
りにできなくなる結果を伴てしまうことが吃音の姿と言えるのです。
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Coffee break (下記のサイトをご覧下さい):
吃音に疲れたらカオリさんの那須高原サイトでリフレッシュを