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今月の講座


パステル講座1「イメージを描く」

今回はパステルを使ってイメージの世界を描いてみましょう。
パステルという材料は、顔料をのりで固めるという極めてシンプルな作りですので、描くときもシンプルに
塗る・こする・引く・たたくと言った行為を行っていただければどなたにでもパステル画がかけます。

テーマが「イメージを描く」と言うことですので、取り立ててモチーフを置く必要もなければ、スケッチに出かける必要もないのですが、イメージって何だと言うことになると思いますので、そこから入りましょう。

1つの方法として簡単なところから言えば、思いついた言葉を適当につなげて情景を作ってみましょう。
例えば「空に月が浮かんで
いて流れ星もあってウサギもいる」としましょうか。
それをもう少し具体的にして「紺色の夜空に輝く黄色い月が浮かんでいて赤い流れ星が横切る下に丘があり白いウサギがはねている」とすると随分とはっきりしましたね。

それではこの場面を絵にしてみましょう。
先ず鉛筆で、1つ1つの登場人物を自由に描いてみます。
月は満月それとも三日月?
流れ星はどんな尾を引いているのかな?
ウサギはどんなウサギ?丘って平らなの丸いの?
どうですか?皆さん自身の登場人物を描いてくださいね。


次にこのモチーフ達を構成してみましょう。
つまりどのような位置関係で画面に入れるかと言うことです。
月と流れ星はどちらが上でどちらが下なのかと言ったことを考えましょう




どうです、いい感じですか?。
そしたらその構図でパステル画用紙の上に下絵を書き込みましょう。
書き込みには普通の鉛筆ではなく、あとで邪魔にならないような背景などと同じ色の色鉛筆やパステル鉛筆を使用しましょう。

下絵が描けたら色付けです。
思い描いた物に合わせてパステルを選んでください、今回は夜空が広いのでその面から塗っていきましょう。
タッチ(描線)を残さずに塗るときはパステルの先ををカッターなどでこすって粉にして塗り込むと境目無くぼんやりと描くことが容易です。月や星ウサギなど他のモチーフに近いところは気を付けますがきっちり境目まで塗る必要はありません適当にぼかします。
画面の端の方などは一段濃い青を塗り重ねると立体感が出ます。




背景が出来たら各モチーフを塗ります。ここも好みの色でざっと塗ったら指先やティッシュでこすってぼかします。
だいたい色が付いたら空と同じで一段濃い色で立体感を付けます。

全体に色づけできたのでもう少し細かい所を描き込みましょう。
月のシルエットや顔もかいてみました。流れ星のほうきにラインを入れてウサギに目を入れたりシルエットを描きます。
丘には軽く草を描き足してみました。草の先はパステルで点々を付けて花のようにしてみました。

いかがでしょうか?下絵から色が付いてイメージに近い物になりましたか?
こすって、たたいて、引いて、それだけでパステル画の完成です。
初めての皆さんもこれならいけそうだと思っていただけたと思います。
是非実際に画材を揃えて初めてみてください。


今月の画材
パステル基本セット   12,500円



先月までの講座

 「いしころあーと」
 「水彩色鉛筆でハガキ絵」
 「油絵講座・あやめを描く」
 「油絵講座・風景を描く」
 「パステル講座・イメージを描く」



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