GLN(GREEN & LUCKY NET)からこんにちは「ことわざ・金言名言(Proverb)」

す1 …… このページは、鹿角全科 Wikiへ移転しました。

  粋(すい)が川へ嵌(はま)る。
 解釈:上手な者が寧ろ失敗することの意。
 類義:河童の川流れ。猿も木から落ちる。粋が嵌る。

  水火(すいか)の争い。
 解釈:水と火のように性質が正反対で仲が悪いこと。

  水火の苦しみ。
 類義:塗炭(とたん)の苦しみ。

  西瓜(すいか)は土で作れ、南瓜(かぼちゃ)は手で作れ。
 解釈:西瓜を作るには敵地に作ることが大切で、南瓜を作るには手入れが
大切であるように、それぞれ作り方があるものだ。

  粋(すい)が身を食う。
 解釈:花柳界などでその事情に通じ、粋(いき)な客ともてはやされるよう
になると、深入りし過ぎて結局身の破滅を招くことになる。
 類義:芸は身の仇(あだ)。鳴く虫は捕らえられる。

  水火を辞せず。
 解釈:水に溺れ火に焼かれるほどの苦痛をも厭(いと)わず働くこと。

  水魚(すいぎょ)の交わり。
 解釈:魚と水のように、離れることのできない親密な交わり。本来は君臣の
関係について言ったが、今は夫婦・友人などの関係に用いる。
 類義:魚水の契り。水魚の恩。水魚の親。

  推敲(すいこう)。
 解釈:詩や文章の字句を何度も練り直すこと。中国唐(とう)の詩人賈島
(かとう)が洛陽(らくよう)の街路で「僧は推す、月下の門」と「僧は敲
(たた)く、月下の門」とどちらの句がよいかと悩んでいるうち、長安(ちょ
うあん)の知事で文豪の韓愈(かんゆ)の行列に突き当たり、訳を話すと、韓
愈は「敲」の字の方がよいと教え、二人で詩を論じ合ったという故事による。

  水晶は塵を受けず。
 解釈:清廉潔白(せいれんけっぱく)な人は、たとえ少しの不正でも受け入
れないということ。

  酔生夢死(すいせいむし)。
 解釈:酒に酔ったり、夢を見ているような状態で一生を生き、かつ終わるこ
と。ただ漫然と一生を過ごすこと。
 反義:朝(あした)に道を聞けば、夕(ゆうべ)に死すとも可なり。

  垂涎(すいぜん)。
 解釈:ご馳走を見て涎(よだれ)を垂らすことから、物を欲しがること。
 参考:「すいえん」は誤り。

  好いた同士は、泣いても連れる。
 解釈:互いに好き合って夫婦となった男女は、泣くような辛い目に遭っても、
添い遂げる。
 類義:好き連れは、泣き連れ。

  好いた目からは、痘痕(あばた)も靨(えくぼ)。
 解釈:人を好きになると、その人の醜い痘痕でさえ、靨に見える。客観的に
見れば欠点でも、愛している人の場合には長所に見えるというたとえ。
 類義:惚れた女は痘痕(あばた)も靨(えくぼ)。

  水中に火を求む。
 解釈:水の中で火を探しても見つからないように、求めても得られないこと。
 類義:木に縁(よ)りて、魚を求む。

  翠(すい)は羽を以て自ら残(そこな)う。
 解釈:長所が逆に災いとなる。翡翠(かわせみ)は美しい羽を持っているが
故に、人に捕らえられる。
 類義:孔雀は羽故(はねゆえ)人に捕らる。山木は自ら冠す。

  推輓(すいばん)。
 解釈:人の車を後ろから押したり(推)、前から挽いたり(輓)することか
ら、人を引き立てること。推挙すること。

  酢いも甘いも噛み分ける。
 解釈:酸っぱい物も甘い物もよく分かるように、深い経験から人情の機微
(きび)や世間を知り抜いていること。
 類義:酸いも甘いも知り抜く。酸いも辛いも御存知。

  数奇(すうき)。
 解釈:「数」は運命、「奇」は時代に合わないこと。幸せでないこと。不遇。
 参考:「さっき」とも読む。

  末重き物は、必ず折る。
 解釈:枝や葉が重過ぎると幹が折れる。下の者が強過ぎると上手く統御(と
うぎょ)できないたとえ。
 類義:末盛んなれば、則ち本(もと)虧く(かく)。

  末始終より、今の三十。
 解釈:ずっと後に沢山手に入れるより、たとえ少しでも今手にいれる方がよ
い。
 類義:明日の百より今日の五十。末の百両より今の五十両。

  据膳(すえぜん)食わぬは男の恥。
 解釈:膳を据えられて手を付けないのは、男の恥である。また、女の方から
誘ってくるのに、受けないのは男の恥である。
 類義:据膳と河豚汁(ふぐじる)を食わぬは、男の内ではない。

  末(すえ)大(だい)なれば、必ず折る。
 解釈:枝葉が茂り過ぎると幹が折れる。転じて下の者の勢いが強くなり過ぎ
ると統率が執れなくなるという意。
 類義:末重き物は必ず折る。尾大掉(ふる)わず。

  末の露、本(もと)の雫。
 解釈:多少の差はあっても、結局は消えていくもの。人の命もまた儚(はか
な)いものであるたとえ。

  末は野となれ山となれ。
 解釈:結果がどうなろうと構わないという意。
 類義:後(あと)は野となれ山となれ。

  姿は俗性(ぞくしょう)を現す。
 解釈:人の姿を見れば、その立居振舞(たちいふるまい)から凡その素性
(すじょう)が分かるということ。
 反義:姿は作り物。馬子にも衣装。

  姿は作り物。
 解釈:人の姿は化粧や衣服への金の掛け具合によって、美しくも立派にもな
るものである。
 類義:公卿(くげ)にもつづれ。馬子にも衣装。

  好かぬは得(え)せぬの唐名(からな)。
 類義:嫌いは知らぬの唐名。

  酢が戻る。
 解釈:酢は酸味が無くなれば、価値が無くなる。鋭さが衰えること。年を取
って鈍くなること。
 類義:箍(たが)が緩む。螺子(ねじ)が緩む。

  頭寒足熱(ずかんそくねつ)。
 解釈:頭は涼しく、足は暖かいのが健康な状態。健康を保つには、頭を冷や
して、足を暖めるのがよい。
 類義:足寒うして、心を痛む。

  好きこそ物の上手なれ。
 解釈:好きなことは懸命に努力するから、益々上達するものである。
 類義:好かば心得よ。好きこそ上手。好きは上手の元。道は好む所によって
易し。
 反義:下手の横好き。

  過ぎたるは猶及ばざるが如し。(論語)
 解釈:程度を過ぎたことは、足らないのと同じようによくないの意。よい事
でも度を越すと害になり、共に中庸(ちゅうよう)の徳に至らない。
 類義:薬も過ぎれば毒となる。過ぎたるは及ばざるに如(し)かず。
 参考:[中庸]はじめに/正義の実践と深さ。

  好き連れは、泣き連れ。
 解釈:好き合って一緒になった夫婦は、上手くいかなくても、誰のせいにも
できず、泣き泣き一生を過ごす。
 類義:好いた同士は泣いても連れる。
 反義:好き連れ泣き別れ。好きで好き連れ、末泣き別れ。

  好きな事には騙され易い。
 解釈:好きな事は好奇心が旺盛であるから、つい深入りして人に騙される羽
目に陥る。
 類義:過ちは好む所にあり。好く道より破る。

  好きな物に祟りなし。
 類義:好物に祟りなし。

  好きには、身をやつす。
 解釈:好きなことなら、体が痩せるほど苦心しても、苦にならないものであ
る。
 類義:好きの道には薦(こも)被る。好きは身を通す、辛子は鼻を通す。

  空腹(すきばら)に不味い(まずい)物無し。
 解釈:空腹(くうふく)のときには何でも美味しく食べられること。
 類義:飢えたる者は、食を選ばず。ひもじい時に不味い物なし。
 参考:Hunger is rhe best sauce.(空腹は最上のソースである)

  隙間風(すきまかぜ)は冷たい。
 解釈:隙間風は冷たくて寒いものである。転じて、義理の間柄は、親子兄弟
のようにはしっくりしないことがあるという意。

  頭巾(ずきん)と見せて、頬冠り(ほおかむり)。
 解釈:頭巾を被っているような見せかけても、端(はた)から見れば頬冠り
と変わらないというように、見掛けは体裁を保っているが、実際は異なること
のたとえ。

  木兎(ずく)引きが、木兎に引かれる。
 解釈:捕った積もりが、逆に捕らえられてしまうこと。鳥は木菟(みみずく)
が昼間目が見えないことを知って、突きに来るが、囮(おとり)にひっかかり、
黐竿(もちざお)に掛かって人に捕まってしまう。
 類義:人捕る亀が人に捕られる。木乃伊(みいら)取りが木乃伊になる。

  好く道より破る(やぶる)。
 解釈:好きな道で、寧ろ失敗することのたとえ。
 類義:川立ちは川で果てる。好きな事には騙され易い。善く泳ぐ者は溺る。

  杜撰(ずさん)。
 解釈:中国宋(そう)の詩人杜黙(ともく)の詩が自由奔放で規則に合わな
いものが多かったとの故事から、誤りの多い著作のこと。典拠(てんきょ)が
正しくないこと。転じて、いい加減で大雑把なことをいう。

  雀、一寸の糞ひらず。
 解釈:物にはそれ相応の規模があるということ。

  雀、海中に入って蛤(はまぐり)となる。
 解釈:物の変化が著しいたとえ。中国の俗信で、雀が晩秋に海辺で群れをな
し騒ぐことから、蛤になると考えられていた。
 類義:鷹、化して鳩となる。山の芋が鰻(うなぎ)になる。

  雀の千声(せんこえ)、鶴の一声(ひとこえ)。
 類義:鶴の一声

  雀の角(つの)。
 解釈:弱い相手が武器を得たとしても、恐れる必要がないことのたとえ。弱
い雀が角を生やして武装しても、ちっとも怖くない。

  雀の涙。
 解釈:Chicken feed. It is very small. 
 類義:姑の涙汁(なみだじる)。蜂の涙ほど。

  雀百まで踊り忘れぬ。
 解釈:人間は幾つになっても、幼い時の癖が直らないものだ。雀が死ぬまで
飛び跳ねるのと同じ。多くは、浮気の癖が直りにくいことをいう。
 類義:頭禿げても浮気は止まぬ。産屋(うぶや)の癖は八十まで治らぬ。

  裾取って肩へ接ぐ。
 解釈:一時の間に合わせの手段で、その場を切り抜けること。遣り繰り算段
を繰り返して、問題を根本的に解決しないこと。

[次へ進んで下さい]  [バック]  [前画面へ戻る]