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XM177 - ベトナム戦争中に使用された、カービンライフル。__

目次

ベトナム戦争中に使用された、カービンライフル。

実銃のXM177

当時CAR-15(M607)と呼ばれる、M16A1をショート化したものが存在した。
しかし、これにはいくつかの不具合が存在した。

・強烈なフラッシュ
夜間に射撃すると、銃口からの激しいマズルフラッシュにより、射手の視力を一時的に奪うことがあった。

・複雑なストック
固定ストックをそのまま小さくしたようなスライドストックだが、やや複雑な機構であったために破損しやすかった。

これらの諸問題を解決したのがXM177である。
尚、XM177E1(M609)と後に登場したXM177E2(M629)ではバレル長がやや異なる。
これは、XM177E1のバレル長では発光弾を使用した際に発火不良が見られたために延長したと言われている。

・新設計フラッシュハイダー装着
長く取られたフラッシュハイダーにより、マズルフラッシュを軽減することに成功した。
戦後これらのカービンモデルを輸出する際、これがサプレッサーとみなされ、相手国によっては輸出できないということがあったらしい。→M653

・新設計スライドストック
新たに設計されたスライドストックにより、破損しにくくすることに成功した。
ちなみに、XM177で採用されたスライドストックには、これ以後のカービンモデルにある強化リブが存在しない。

ベトナム戦争中ではこれらのモデルは一部兵士にのみ支給されたと言われてれている。
また、これらの銃が出回り始めたころ、30連マガジンが支給され始めたという話もある。

トイガンのXM177

人気モデルM16A1のカービンモデルということもあって、多くのメーカーから発売されていた。
また、ガスガン時代には「プラトーン」という映画がブームになったこともあってか、M16のカービンモデルの人気が爆発した。
多くのメーカーで、さまざまな時代に発売されていることを考えると、昔からXM177が人気のあったモデルというのは間違いではなさそうである。

現在ではM16A2以降のものの人気が高まっているため、こちらの人気は下がってきている。

コクサイ製XM177

モデルガンエアガンを掛け合わせたようなスーパーウェポンというものが存在した。

これはブローバックを利用してスプリングを圧縮するという、当時としては画期的なものであった。しかし、その反面壊れやすいというデメリットもあった。

その後、ガスセミオートとして何度かリメイクを交えながらXM177が発売されていた。
欠点としてはガスタンクが樹脂製のため、リキッドチャージで使う場合あまり効率が良くなかったようである。
そのため外部ソースにされることが多かったが、機構上ホースをストックの下から出すのにはそれなりの技術を必要としたようだ。
また、マルイ製のマガジンを使用できるようにしたカスタムも存在する。

JAC製XM177

BV式ガスガンで発売されている。

BV式という、当時主流だったシステムを使用したこともあって、かなりの人気が得られたようだ。
またアルミレシーバーのリミテッドモデル、また同社製のブローニングHPを大きくしたようなセミオートブローバックモデル、BV式ユニットが改良された輸出用のエクスポートモデルが存在した。

マルシン製XM177

フルメタルの組み立てキットのモデルガンが存在する。

これは息の長い銃であり、これも何度かリメイクをしながら発売されたようだ。
初期の物は動作さえも怪しいなどといわれたらしいが、最新の物では完璧作動も不可能ではない、とまで言われている。

東京マルイ製XM177

エアコッキング電動ガンミニ電動ガンが存在する。

エアコッキングのものは、性能は悪くはないが、他のメーカーのものに比べ、ややリアルさで劣っている。
電動ガンの方も性能は悪くないものの、初期の物であるだけに現在のM4A1などに比べれば、やや外見や性能で劣っているのが現状である。
リメイクを求める声もあるようだが、実際のところA1シリーズは縮小気味であり、あまり現実味はなさそうである。

MGC製XM177

BV式ではないが、フルオートガスガンシリーズの一つとして登場している。

当時はまだハイパワーが一般的だったため、ローパワーのこの銃はあまり見向きはされていなかった。
しかしながらバレルが固定されていたため、命中精度は悪くはなかったようだ。
また、めずらしく空撃ちができることで有名であった。

サン・プロジェクト製XM177

ASCS式ガスブローバックユニットの物が存在する。

何度かリニューアルしながら発売されている。
しかし、箱出しでは十分な性能を確保することができない。部品の組みつけがしっかりしていないからである。
分解清掃をし、部品を慣らしてやるだけで弾がある程度飛ぶようになる。