こだわりのカントリーな家M邸をご紹介します。
|
|
「素敵なカントリー」に掲載された家を見学して、設計を依頼して頂きました。 奥さんは、家を見学して、「素敵!素敵!」を連発。 こんな家に住みたかったと夢を話してくれました。 カントリー系の雑誌を購読していた建主は、長野から静岡まで見学に行くほどのカントリーな住宅好き。 なんとか自分の夢のカントリー調の家を建てたいと何年も探していたとのことです。 遠くの設計事務所や工務店はあったけれど、近くに気に行った家を作ってくれるところがないのが悩みだったようです。 「自分の求めていた家を作ってくれそう!」ということで、設計を依頼して頂きました。 見学して頂いたカントリー調の家に、建主の夢をプラスした家が完成しました。 将来の夢は、子供の「お絵かき教室」を開くことだそうです。
|
・
・
・
・
・
・
こだわりのカントリーな家のアイテム達をご紹介します。 カントリーな家に限ったことではないのですが、何をどう組み合わせるかで、雰囲気が変わるので、バランスを考えることがとても重要です。 建主の希望が、どんな形で実現されているか見て頂ければと思います。 |
← 玄関です。 ドアはウッドセッションのパイン材のドアです。リビングドアとおそろいです。とてもカントリーな雰囲気ですね。 飾り棚を設け、来客をやさしく迎い入れてくれています。 |
← 廊下からリビングに入るドアです。 ウッドセッションのパイン材のドアで、ガラスの握り玉が付いてます。格子のガラスはフローラガラスなどの組み合わせとなっています。 見学した家の印象が良かったので採用となりました。 |
||
→ こちらは、建具屋さん制作のトイレのドアです。 ステンドは、奥さんが気にいったものを購入されずっと大事にお持ちだったものです。 建具屋さんにはめ込んでもらいました。 ブルーグレイの色がとてもカントリーを感じさせてくれます。 |
→ こちらの照明は、奥さんが購入されたものです。 電球とソケットは電気屋さんに準備してもらいました。 かわいらしいやさしい光がとても印象的です。 廊下側のステンドから見える光が、やさしく温かさを感じさせてくれます。 |
||
← 木製のドアは建具屋さん制作の引き込み戸となっています。 奥さんのこだわりで玄関から見えるこのドアをRにしたいと言われました。 使い勝手上、引き戸が良いと、ご主人と対立。 ドアの前の壁をアーチにすることで問題を解決させました。 とても、気にいって頂いています。 |
← 寝室のドアにもステンドをいれました。 ドアは建具屋さん制作のドアです。 |
||
→ こちらは建具屋さん制作の階段下の物入れのドアです。 丁番と取手はインターネットで購入しました。 ドア上部がアールになっていて可愛らしい潜り戸になりました。 子供が隠れたくなるようなドアですね。 お子さんを驚かす為に、ご主人が隠れていたという噂もあります。 |
→ リビングの両開き窓です。この窓だけ樹脂製のペアーガラスとなっています。 格子入りで、床に落ちる格子の影がやさしい雰囲気をかもしだしてくれています。 奥さんお気に入りの窓辺です。 |
||
← 奥さんこだわりの白いタイル貼りキッチンです。 照明は、ウッドセッションから購入したペンダントをバランス良く付けています。 前面には飾り棚を設け、側面には、雑誌を立てかけられる棚を作りました。 |
← シンクは、2槽のホーローシンクです。コーラー社製です。 水栓は奥さんがインターネットで購入。随分悩んだとお聞きしています。 |
||
→ シンク下にはゴミ箱スペースを設けました。 生ごみをすぐに捨てられるので、便利ですね。 タオル掛けも付いているので、手を拭くのも簡単です。 調理の時間が短縮されたと好評です。 |
→ ロジュールのガスコンロです。 奥さんが設計を依頼する前から決めていたというガスコンロです。とてもかわいいですね。 ガラスの蓋も付いていて、お客さんが来た時には綺麗なガスコンロに早変わりします。 |
||
← 食器洗浄機はミーレを採用。 大きめな食器洗浄機は鍋も洗えてしまいます。 隣の引き出しは、ダイアモンドカットのガラス玉をインターネットで購入して、家具屋さんに取り付けてもらっています。 タイル目地は汚れの付き難いものを使用しています。 |
← キッチン背面の食器棚です。 格子入りの窓がかわいいですね。カーテンを工夫されて付ける予定です。 棚のサイズは、現在お持ちの食器や収納箱のサイズを計って決めました。 それぞれに居場所を作ってあげて、散らからないようにしています。 吊戸棚のガラスは、格子ガラスをウッドセッションから購入して、家具屋さんにはめ込んでもらいました。カントリー調を感じさせてくれます。 |
||
→ 奥さんご希望のアーチの食品庫です。 なにかと乱雑になりがちなキッチンですが、この食品庫があれば大丈夫です。 開放の棚が好きな高さで設定できます。 アーチにしたのは、「その奥はなあに?」と思わせる為にしたいとのことでした。ちょっとした遊び心ですね。 |
→ 前から使われているダイニングテーブルです。 とてもカントリーな風合いがあります。 |
||
← 照明器具は、以前キッチンで使われていたものを電気屋さんに取り付けてもらいました。 思い入れのある照明器具とのことです。 鏡とタオル掛けは、アンティークショップへ行って、気にいったものを購入、建築屋さんに取り付けてもらいました。照明器具と鏡、タオル掛けの高さを決めるのに、みんなで、手で持って高さを検討しました。 とてもバランス良く、かわいい雰囲気にまとまったと思います。 |
← タイル貼りの洗面台です。 洗面器はコーラー社製で、水栓は奥さんがインターネットで探して購入しました。設備屋さんに取り付けてもらっています。 前面と側面にタイルの立ち上がりを付けて水跳ね防止をしています。 下部は家具屋さん工事で木製の扉にダイヤモンドカットのガラス玉を取り付けました。奥さんのこだわりです。 |
||
→ 洗面・脱衣に設けた開放棚と戸棚です。 可動棚なので、好きな高さに変えられます。 脱衣カゴやタオル置き場として活躍しています。 |
→ トイレに行く手前のアーチです。 玄関から入ったばかりの場所なので、少し雰囲気が切れるようにしたいとのことで設けました。 Rの壁からつながるアーチは雰囲気が良いですね。 天井の照明は、ウッドセッションから購入しました。 ガラスのセードからのやわらかな光が天井をやさしく照らしてくれています。 |
||
← ダイニングの上の吹き抜けです。 上の方に見えるのは寝室の覗き窓です。 吹抜けに変化と楽しさを付け加えているかわいい窓です。 ちょっとしたところで、カントリーな家を感じさせます。 圧迫感のない開放的な空間となっています。 |
← 寝室に設けられた木製の覗き窓です。 寝室から吹き抜けの下のダイニングとキッチンを眺めることができます。 扉の丁番や引っ掛け錠はインターネットで購入しました。 かわいらしい小窓となっています。 |
||
→ リビングから、階段が見えます。 階段は空間に変化が出るので見せる階段も楽しいですね。 階段下の物入れのRドアもかわいいです。 右側には和室の客間入り口が少しだけ見えます。 |
→ 吹き抜けにある高窓です。 2階の廊下が暗くなるので設けました。 将来的にどうしても部屋が欲しくなった場合は、梁の上に床を組んで部屋が出来るようにしています。その時に窓が無い部屋にならないようにしています。 |
||
← リビングから和室の客間入口を見ています。 椅子変わりになる段差を設け、リビングのフローリングの雰囲気と畳の雰囲気を切っています。 高さを決める時には、本を積み上げて座って丁度良い高さを体験して頂きました。 座り心地の良い高さになりました。 また、琉球畳を使うことで、カントリー調との違和感を少なくしています。木の色もリビングと合せています。 |
← 客間の引き込み戸を閉めた状態です。 閉めてしまえば、和室があるとは思えないカントリーな雰囲気となります。 |
||
→ 和室の客間です。 正面は、宙づりになっている押入れです。 押入れの下は、少しでも部屋が広く見えるように地窓を付けました。床面が明るくなるので、部屋全体が明るく感じます。 左側は仏壇置き場です。カントリー調を好んでいますが、日本人らしさを残されています。 右側の板の間はタンス置き場となります。 |
→ 和室の客間からリビングを見ています。 なんとなく、温かな気持ちになる景色です。 開口部の右側に、戸が引き込まれています。 |
||
←2階の子供部屋です。 ロフトがあります。 斜めな天井とロフトが空間に変化を持たせています。 木製の手摺にしているので、温かみを感じますね。 引き込み戸は、建具屋さん制作です。ダイヤのガラスの入った羽目板の框ドアとなっています。 |
← 子供部屋のロフトです。 天井は低いですが、子供が寝るのには十分です。 子供達の秘密基地になっています。 |
||
→ ご主人と奥さんで一生懸命探したシャンデリアです。ダイニングテーブルの上にあります。 インターネットで購入されたとのことですが、随分探したとお聞きしています。 ロウソク球がやさしい光を届けてくれています。ガラス玉にキラキラ反射して綺麗です。 |
→ こちらのブラケットもインターネットで購入。電気屋さんに付けてもらっています。 シャンデリアと同じく探すのに苦労されたようです。 でも、お気に入りの照明器具が見つかってよかったと思います。 シャンデリアとは別のところから購入されたようですが、とても雰囲気があっています。 |
||
← 玄関にある飾り棚です。 壁の厚みだけで作っています。 照明器具はウッドセッションから購入しました。 やさしい光が来客を迎い入れてくれます。 |
← 玄関の照明器具です。 この照明器具は長野の和光というアンティーク照明を売っているお店から買いました。 ミルク色のガラスでブルーの色が入っていてとてもかわいらしいです。 玄関でやさしく来客を迎えてくれます。 |
||
→ 奥さんお気に入りのアーチの玄関です。 連続したアーチがとてもバランス良く和ませてくれます。 玄関ドアは最初ホワイトをご希望されました。 外壁との違いが出ないということでモスグリーンを勧めさせてもらいました。 アクセントになった玄関ドアはとても良い感じになりました。 |
→ 玄関ドアを中から見ました。 モスグリーンの綺麗なドアです。 両側に嵌め殺しの細い窓があるので、窓のない玄関ですが、明りを取り込めています。 写真は、フラッシュを使っているので、暗く見えますね。 |
||
← 屋根の軒先です。 工事をするは大変なのですが、このちょっとした凸凹が建物の雰囲気にとても影響します。 よく見なければわからないのですが、カントリー調の家の雰囲気をかもしだし出してくれています。 |
← 東から見た外観です。 玄関とバランスを考えて設計しています。アーチのアプローチとの相性もピッタリです。 この外観形状がリビング・ダイニングの室内空間へとつながっています。 |
||
→ ウッドデッキです。 両開きの窓を2つ全開するとリビングからデッキへとつながります。 室内から外へとカントリーが広がっていきます。 暖かな日はピクニック気分でお昼を食べるのも楽しそうです。 |
→ リビングの高窓を外から見ています。ドーマーと言われています。 かわいらしく、ちょこんと屋根に乗っています。 |
||
← 屋根とドーマー、穴の開いたベランダ、ウッドデッキ、庇、勝手口が見えます。 屋根はこだわりの配色です。 ブラウン系、オレンジ系、ベージュ系を混ぜています。瓦屋さんが上手に混ぜてくれました。 洋瓦ですが、形状にも拘りました。丸い瓦なのですが、あまり山が高くないものを選んでいます。 シンプルでシャープな屋根となりました。 |
← 屋根に穴を開けて作ったベランダです。 少し高いので、ペンチも作ってもらいました。布団干しに大活躍です。 |
今回は、見学して頂いた家をベースに、奥さんの要望、ご主人の要望を盛り込んだ家となっています。 ベースとなっているのは、見学して頂いた家ですが、プランニングから外観、室内空間まで、建主に合わせたカントリー調の家となっています。 出来あがった家は、見学して頂いた家に似ていますが、全然違いますね。(見学して頂いた家を見たい方は、こちらをクリックしてください。) 私達の設計に対するポリシーは「建主になりきって、建主らしい家を建てる」ことです。 建主の夢、希望のイメージは、理解できていますので、後はどんな生活スタイルが合っているかということを見極めることから始めればよい状況でした。 ライフサイクルの確認や将来の使い勝手の変化の予測などをしながらプランニングと空間設計が進みました。 この時、役立っているのは、コンピューターで作る3Dパースです。 外観と室内空間を立体的な絵として確認して頂けるので、思い違い、勘違いがなく、設計を進められます。 夢ばかりを追いかけていると、とてつもない金額になってしまいます。 ですので、概算見積りを行い、我慢できずにアップしてしまう仕様、我慢してダウンできる仕様の打合せを何度も行いました。 3Dパースで確認して頂きながら予算とにらめっこして設計が進んでいきました。 そして、希望予算内で夢の家が実現できました。 少し、打合せに使った3Dパースをご紹介します。 |
※大体の家のボリュームがわかる程度の3Dパースとなっています。
細かな部分は、写真や立面図で打合せをさせてもらっています。
ご希望のカントリー調を実現させるには、プラン優先では難しくなります。 プランと空間設計、外観デザインを融合させると夢の家になります。 吹き抜けのあるリビング・ダイニング・キッチンをご希望でしたので、外観とにらめっこしながらトータル的に設計を進めました。 当然、我慢するところもありました。 でも、優先するところを大事にしながら、何を我慢できるかを話し合いました。 最初は、キッチンが南を向いていたりしています。 スペースの問題から通路などの無駄を省いたプランにまとまりました。 打合せを繰り返して、夢と現実を見ながら我慢するところは我慢して、プラン、室内空間、外観が決まったので予算内で夢のカントリーな家を実現できました。 建主は「予算以内で家を建てる」ということが、とても重要かと思います。 私達は、予算以内に納めるということを優先して、設計を進めているので後からお金が足りないということがありません。安心ですね。 |
・
・
・
1階平面図
2階平面図
プランや室内空間、外観が決まり詳細設計に入っていくと、いろいろな要望が出てきました。 ・全面タイル張りの飾り棚付きキッチン ・こだわりの水栓 ・2槽ホーローシンク ・ロジュールのガスコンロ ・ミーレの食器洗浄機 ・壁埋め込みのタイル貼り調味料入れ ・格子ガラスのキッチン背面戸棚 などなど・・・。 照明もインターネットで購入したものを支給して、電気工事屋さんに付けてもらっています。 また、ご主人がアメリカから買ってきたスイッチプレートも付けてもらいました。 まだまだ、こだわりがいっぱいあるカントリーな家です。 ★アーチの奥に見え隠れするキッチン収納庫 ★アーチをくぐって行くトイレ ★アイデアが出るまで難しかったRの引き込み戸 ★階段下のアールのドア ★寝室から吹き抜けが見える小窓などもあります。 また、小上がりのような和室の客間をご希望。 仏壇置き場も作りました。 この辺は日本人らしさを残されています。 私達は、ご希望を噛み砕き、全体的にバランスが崩れないようにアドバイスをさせて頂きました。 そんなやり取りを繰り返すことで、このこだわりのカントリーな家は出来あがりました。 奥さんは、希望通りの夢のカントリーな家になったと大喜びです。 |
「カントリーな家」は、いろいろなアイテムが、それぞれの持ち味を出し合って、雰囲気を作ってくれています。 それぞれのアイテムのバランスを考えて配置していくことがとても大切です。 良い物を集めるだけでは、バランスの良い雰囲気はできません。 何をどこに置いて雰囲気を高めていくかが大切です。 今回の「カントリーな家」は、私達が手掛けたカントリーな家の見学からはじまりました。 そして、こだわりいっぱいなカントリー住宅ができました。 私達はそのお手伝いをさせて頂けたことが幸せです。 |