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*超レアものコレクション*
その2
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「アイヴォリー」    竹下文子


童話で、モノクロの挿し絵も入っています。
生まれたての幽霊 (交通事故で死んだばかり) の 少女のものがたり。
霊園を舞台に、透明感のあるファンタジー仕立てに なっています。
リリックな感じの、なかなか美しいお話。

・・・理論社 ¥1200 初版1994.12.・・・


「わが愛しのホームズ」 ロヘイズ・ピアシー

自分がファンである小説の主人公というのは実に描きにくいものです。
自分だけが好きなのではなく、他に大勢ファンがいるならなおさらです。
いきおい肩に力が入り、堅くなって失敗してしまう事が多いわけで、 これなどはその典型的な例のひとつ・・・ ワタシの場合、特にホームズは徹底的にいけません。
どう描いても、まともにホームズになった事がないのであります。
この本をみれば「なるほどねぇ」と思っていただけるでしょう。
ワタシがホームズものを描くと、必ずワトスン君の方が
主役になってしまうのは、困ったものであります。

白泉社 ¥1600 初版93.3.25



「江戸役者異聞」 山本昌代

「江戸へ行こう」もそうでしたが、江戸時代の本を頼まれると
冷や汗モノになります。坂田靖子は江戸時代が描けないのであります。
知ってか知らでか時々こうして依頼を頂いて、「げげげっ!」と内心
悲鳴をあげながら仕事をさせていただく事になります。
これは実在の歌舞伎役者、沢村田之助の話。
脱疸で足を切り落としていくすさまじい話ですが、江戸文化の「軽さ」が
生きているという、なかなかすごい話です。

河出文庫 ¥500 初版1993.7.5.




「図書室のドラゴン」 マイクル・カンデル

ファンタジーですがグロテスクな感性もあり、ちょっと不思議な話です。
設定が面白く、絵の設定としては描きやすかったタイプのモノです。
中に見開きカラーのページまであるところが、文庫にしては豪華!
文中にモノクロの挿し絵入り。

ハヤカワ文庫 ¥480 初版1992.11.30.





「勇者にふられた姫君」 デ・キャンプ&ドレイク

いわゆるファンタジーですが、数学的な感じのかなりへんてこな展開のお話。
一番似ているものを考えるとすると、鏡の国のアリスあたりでしょうか。
絵的にはかなり面白く、これの挿し絵集というか、画集というか、 そういうものが出来たら面白かったかもしれません。(この文庫では、イラストはカバーのみ)

ハヤカワ文庫 ¥620 初版1996.3.31.





「ふるさとはサンクチュアリ」 岡田貴久子

不思議な少女が主人公のファンタジーです。
中身は冒険少女ロマンといった体裁ですが、なかなか元気いっぱい
気持ちのよかったお話です。
巻頭に折り込みカラー頁が入った豪華仕様です。
モノクロ挿し絵入り

白泉社 ¥760 初版1991.10.31.





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