<<<デュシャンの謎>>>*********************** |
たとえば「グリーンボックス」というメモには、 自動車(のヘッドライト)についてのイメージだと思われる、 こういう文章が書いてあります。 (著作物ですので数行の引用にとどめます。) このヘッドライトの子供は、図形では、 尻尾を前方に持った彗星であってもいいかもしれない。 この尻尾は前灯児の器官であるが、 このジュラ−パリ間のルートを粉々にしながら(図の上では金粉を)吸い込んでしまう。 (ジュラ−パリ間の自動車の小旅行についてのメモ 瀧口修造訳 以下も同じ) あるいは「ノート」の中で何度も追求されている 「アンフラマンス(超薄膜)」 についての記述。 超薄膜(域)−− 蜘蛛の巣、巣そのものではなく灰白色の布のように見える巣。 (アンフラマンス9) これを、デュシャンは作品の中でどう扱っているか・・・ 哲学的に解釈しようと、比喩として扱おうと、 (デュシャンは 「印象派以後の絵画は絵の具を通しての表現よりも、 絵の具そのものに溺れている。一番良い絵画は、ピエロ・デ・コジモの 「蜜蜂の発見」 という比喩画だ、 それには絵だけでなく伝えるべき意味が描かれてあった」 と言っています。 比喩や象徴を含む表現は嫌いでないようです) また、何か別の角度で (たとえば同音異義語の言葉遊びとか) どこから切り込もうと、最終的に答えにたどり着きさえすればいいのです。 私は、何か明確な答えが用意してあるのではないかと思っています。 ただ、答えは複数あるかもしれません。 いくつか出た答えを組み合わせることもできるのかもしれません。 この人は語呂合わせや複合語、 言葉のダブルイメージなども好きなようですから・・・ |
この解説は、デュシャンの作品解説としての価値を求めないこと。 坂田靖子の作品と関連するときのみ、解説として成立させること。 {訳} このコーナーは、サカタヤスコ風おたのしみ解説文です。 芸術論・美術評論・真面目な研究論ではありません。 サカタヤスコにはこんな風に見えているのですが、 マンガ描きですからマジメに信じてはいけません。 |
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